月初の意味とは?
ビジネスシーンや日常生活の中で「月初」という言葉を目にすることがありますが、「月初」とは一体どういう意味なのかわからないという人も少なくありません。文字から何となくイメージできても、その正確な意味はわからないという人が多いです。
「月初」という言葉にはいったいどういう意味があるのか、「月初」とはどう読むのか、「月初」の意味と読み方についてご紹介しましょう。
月初は月の初めという意味
「月初」の意味は「月の初め」という意味です。「月初」という言葉にはなじみがなくても、「月初」という言葉は「月」と「初」という文字からできているので、「月の初め」という意味だろうと想像がついた人も少なくないでしょう。
「月初」がいつからいつまでを指すのかというと、月の最初の日だけを指すという場合と、月の初めの数日間を指すという場合があり、「月初」が指すのはいつからいつまでかは、正確には決まっていないということです。
「月初」の意味はその文字が示す通り、「月の初め」だということですので、「月初」の意味は「月の初め」だと覚えておくと良いでしょう。
月初の読み方
「月初」の意味についてご紹介しましたので、次は「月初」の読み方についてご紹介します。「月初」という言葉を入力しようとして「つきはじめ」と入力すると必ず「月初め」というように「め」という送り仮名がついた言葉に変換されてしまいます。
ということは「月初」の読み方は「つきはじめ」ではないということになります。「月初」の読み方とはどのような読み方なのか、「月初」の読み方についてご紹介しましょう。
月初の読み方は「げっしょ」
「月初」の読み方は音読みで「げっしょ」です。「月初」を入力しようとして「つきはじめ」と入力して変換すると「月初め」になってしまいますが、「げっしょ」と入力して変換するとちゃんと「月初」という漢字が変換候補として上がってきます。
入力して漢字変換するだけなら、「つきはじめ」と入力して「月初め」と変換し、送り仮名の「め」を消せば「月初」になりますが、それでは手間もかかってしまいますので、「月初」の読み方は「げっしょ」だと覚えた方が早いです。
「月初」という言葉になじみのない人でも、読み方がわかればちゃんと入力できますので、「月初」の読み方は「げっしょ」だと覚えておきましょう。
月初の対義語・類義語
「月初」の意味と読み方についてご紹介しましたので、次は「月初」の対義語と類義語についてご紹介します。「月初」の意味は「月の初め」という意味ですので、対義語は反対の意味を持つ言葉で、類義語は似た意味を持つ言葉になります。
「月初」という言葉の対義語と類義語にはどのような言葉が当たるのか、「月初」の対義語と類義語についてご紹介しましょう。
月初の対義語とその意味
それではまず、「月初」の対義語についてご紹介します。「月初」の意味は「月の初め」なので、「月初」の対義語はそれとは反対の意味を持つ言葉になります。「月初」の対義語とはどういう言葉なのか、「月初」の対義語についてご紹介しましょう。
月末
「月初」の対義語は「月末」です。「月末」の意味は「月の終わり」という意味ですが、「月末」の言い方には「げつまつ」「つきずえ」の二つがあります。「月末」はその月の終わりの日を指す言葉ですが、実はそれだけではありません。
「月末」にはその月の終わりの日以外に、その月の終わりの方の数日間を示すという意味もあります。なので「月末」はいつからいつまでを指すか、「月末」という言葉を使う人によって変わってくるとも言えるということです。
「月初」も月の初め以外に、月の初めの方の数日間を示すという意味がありますので、「月末」も「月初」と同じように示す期間があいまいな言葉だと言えます。
月初の類義語とその意味
「月初」の対義語についてご紹介しましたので、次は「月初」の類義語についてご紹介します。「月初」には「月の初め」という意味がありますので、「月初」の類義語は「月の初め」と似た意味を持つ言葉になります。
同じ言葉の言い方を変えただけで「月初」の類義語になる言葉もいくつかありますので、言い方を変えただけの言葉も含めて、「月初」の類義語をご紹介しましょう。
月初め
「月初」の類義語の一つ目は、「月初め」です。「月初め」の意味は「月の初め」で、「月初」と同じですが言い方が違います。同じような文字を使っていて同じ意味を持っていても、言い方が違うため「月初め」は「月初」の類義語になります。
「月初め」がいつからいつまでを指すかというと、この点では「月初」と同じで、月の最初の日を指す場合もあれば、月の初めの方の数日間を指す場合もあり、「月初」と同じく「月初め」が指す期間はあいまいです。
「月初」の言い方を変えた「月初め」は昨今では「月初」より一般的に使われるようになっていますので、「月初」より「月初め」の方がなじみ深い言い方だと言えます。
一日(ついたち)
「月初」の類義語の二つ目は、「一日(ついたち)」です。「一日」とはその月その月の最初の日のことを表しますので、「月初」の類義語だと言えます。ですが「月初」が示す期間は「月の初め」ですので、必ずしも「一日」とは限りません。
「月初」の意味には「その月の最初の日」という意味もありますが、「その月の初めの方の数日間」という意味もあるため、正確な意味で言うなら「一日」は「月初」の類義語とは言い切れません。
ですが「一日」も「月の初め」のうちの1日ですので、「一日」も「月初」に含まれることになります。そのため「一日」も「月初」の類義語だと言うことができます。
朔日(ついたち)
「月初」の類義語の二つ目は、「朔日(ついたち)」です。これは先にご紹介した「一日」と同じ言い方ですが、文字が違います。昔は「ついたち」と言えばこちらの「朔日」という文字の方を使っていましたが、月日が流れるうちに「一日」に変化してきました。
「朔日」も「一日」も言い方は同じですが、時代の変化に伴って、その時代に合う漢字に変化してきたということです。こちらも意味は「一日」と同じく「月の最初の日」という意味で、「月の初め」に含まれるため「月初」の類義語と言えます。
「ついたち」と入力すると「一日」と「朔日」の他に「壱日」という言葉も変換候補に上がってきますが、「壱日」も「一日」「朔日」と同じ意味を持っています。
月旦
「月初」の類義語の四つ目は、「月旦(げったん)」です。こちらも先にご紹介した「一日」や「朔日」と同じく、月の最初の日という意味の言葉で、「一日」や「朔日」の言い方を変えた言葉ということになります。
この「月旦」の「旦」の字に見覚えがあるという人も少なくないでしょう。「旦」の字は「元旦」の「旦」と同じ文字で、最初の日のことを表します。そして「元旦」の意味は「年の初めの日」という意味で、とてもなじみ深い日本語です。
「月初」の類義語には「一日」の言い方を変えただけの言葉が多いですが、「月初」と同じ意味を持つ言葉は「月初」の言い方を変えた「月初め」しかないと言えます。
月初の使い方・例文
「月初」の対義語と類義語についてご紹介しましたので、次は「月初」の使い方と例文についてご紹介します。「月初」という言葉は日常生活の中で結構使われる「月初め」と同じ意味を持ちますので、「月初め」を使う場面ならどこでも使うことができます。
「月初」とはいつからいつまでなのかはその人次第で受け取り方が違いますので、そういった点では「月初」の使い方は難しいとも言えます。それでは、「月初」の使い方と例文についてご紹介しましょう。
例文①
「月初」の使い方の例文の一つ目は、「月初と言われたので給料日である5日に家賃を持っていこうとしたら、1日だと言われて戸惑った」という例文です。この例文では、家賃の支払い日に関する「月初」の解釈の違いを表しています。
「月初」がいつからいつまでなのかはその人の受け取り方次第ですので、「月初」という言葉はとてもあいまいな言葉だと言えます。
例文②
「月初」の使い方の例文の二つ目は、「月初までに論文を提出しろと言われたので慌てたが、3日で良いと言われて安心した」という例文です。こちらの場合は先にご紹介した例文とは逆に、言われた側は「月初」を「1日」だと思っているということになります。
先にもご紹介したように、「月初」はいつまでを指すのかあいまいな言葉ですので、お互いの認識がずれている場合も多く、そういった点で使い方が難しいとも言えます。
例文③
「月初」の使い方の例文の三つ目は、「月初までに支払いをしろと言われ、何とか1日に支払うことができた」という例文です。この例文では「月初」という言葉を受け取った側は「月初」とは「1日」だと受け取っているということになります。
「月初」が示す範囲がいつからいつまでなのかはその人それぞれで違いますので、「月初」と言われたらとりあえず「1日」だと思っておいた方が良いでしょう。
例文④
「月初」の使い方と例文の四つ目は、「月初に打ち合わせの約束をしていたのに、当日に相手が来なかった」という例文です。この例文では、自分にとっての「月初」は「1日」で、相手に取っての「月初」はそうではないということになります。
「月初」の意味についてご紹介した中で、「月初」はいつからいつまでとは正確には決まっていないと述べましたが、その点では「月初」は何かを約束したりするのには向かない言い方だと言えます。
いつまでという期日をきちんと決める場合には、「月初」という言葉は使わない方が良いということです。
月初と初旬の違い
それでは次に、「月初」と「初旬」の違いについてご紹介します。「月初」の意味は「月の初め」で、「その月の最初の日」「その月の最初の方の数日」を指しますが、「初旬」とはどう違うのでしょう。「月初」と「初旬」の違いについてご紹介しましょう。
初旬はその月の10日までという意味
「初旬」は「その月の10日まで」という意味で、これはしっかりと日数が決まっています。「月初」は「月の初めの日」「月の初めの方の数日」とあいまいですので、この点で「月初」と「初旬」とは全く違うと言えます。
月初を使う際の注意点
「月初」の使い方と例文についてご紹介しましたので、次は「月初」という言葉を使う際の注意点についてご紹介します。「月初」という言葉の意味は「月の初め」という意味ですが、「月初」という言葉を使う際の注意点はこの点にあります。
「月の初め」というのはとてもあいまいな表現なので、「月初」という言葉を使う際にはこの「期間のあいまいさ」に注意しなければならないということになります。それでは「月初」を使う際の注意点についてご紹介しましょう。
明確な期日を定めた約束などでは使えない
「月初」を使う際の注意点は、明確な期日を定めた約束などでは使えないということです。「今月5日」に約束をする場合に「月初」という言葉を使ってしまうととてもあいまいで、相手によっては「1日」と受け取ったりするという場合もあります。
「月初」イコール「1日」だと受け取るという人も少なくありませんが、すべての人が「月初」イコール「1日」だと思っているというわけではありません。「月初」と言うと、下手をすると大切な商談などを台無しにしてしまうこともあります。
「来月3日」や「今月6日」など明確な期日を定めた約束などをする場合には、「月初」という言葉を使ってはいけないというのが「月初」を使う際の注意点になります。
月初の英語表記
ここまで「月初」という言葉についてご紹介してきましたが、次は「月初」の英語表記についてご紹介します。「月初」という言葉はあまり使われない日本語なので「月初」に当たる英語はなさそうですが、実は「月初」に当たる英語もちゃんとあります。
「月初」に当たる英語表記にはどのような英語表記があるのか、「月初」の英語表記についてご紹介しましょう。
beginning of month
「月初」の英語表記は「beginning of month」で、この「beginning of month」という英語は、結構一般的に使われている英語です。「beginning of month」という英語の意味は「月初め」ですが、実は「月初」とは指す期間が違います。
「月初」は大体7日までだとご紹介しましたが、「beginning of month」という英語が指すのは、10日ぐらいまでの期間です。なので「beginning of month」という英語は、「月初」より「初旬」に近い英語だと言えます。
「月初」の英語訳は「beginning of month」になりますが、いつからいつまでを指すのかという点では「月初」とは指す期間が少し違うということになります。
月初は月の初めという意味
「月初」の意味や読み方や対義語や類義語、「月初」の使い方と例文などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。「月初」の意味は「月の初め」という意味ですが、「月初」の示す期間はとてもあいまいです。
「月初」という言葉を使えるのは、明確な期日などが定まっていない場合だけですので、そういった点に注意して「月初」という言葉を使いましょう。