酢豚にパイナップルを入れるのには理由があった?由来や発祥地についても解説!

酢豚にパイナップルを入れるのには理由があった?由来や発祥地についても解説!

酢豚にパイナップルがなぜ入っているのか知っていますか?好き嫌いが分かれる酢豚のパイナップルですが、実は深い歴史と理由があったのです。パイナップル入りの酢豚の起源や由来を説明します。パイナップルを使った酢豚以外のレシピも紹介します。

記事の目次

  1. 1.なぜ酢豚にパイナップルをいれるの?
  2. 2.酢豚にパイナップルを入れる由来
  3. 3.酢豚にパイナップルを入れた起源
  4. 4.酢豚にパイナップルを入れる際は缶詰めでも良い?
  5. 5.酢豚以外のパイナップルを入れたレシピ
  6. 6.酢豚にパイナップルを入れる理由はたんぱく質の分解!

なぜ酢豚にパイナップルをいれるの?

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中華料理で人気メニューの酢豚ですが、甘酸っぱい味付けの酢豚の中にパイナップルが入っていることに違和感を感じる方もいるのではないでしょうか。なぜパイナップルを酢豚に入れるのか、パイナップル入り酢豚の起源は?また酢豚以外のパイナップルを使ったレシピなど紹介していきます。

理由は肉に含まれるたんぱく質を分解する為

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酢豚の中に入っているパイナップルですが、好きな方もいれば、苦手で食べられないという方もいらっしゃいます。でもなぜ入っているのか理由がわかると意外とパイナップル入り酢豚も食べられるようになるかもしれません。

なぜ酢豚にパイナップルを入れるのかというと、パイナップルに含まれる酵素のブロメリンがたんぱく質を分解して、お肉を柔らかくしてくれる効果があるからです。酢豚に使われるブロック状のお肉も、この効果で柔らかく美味しく食べることができます。

酢豚だけでなく、ステーキの上にパイナップルが乗っていたり、煮込み料理に入っていたりするのも、お肉を柔らかく食べられるようにする為なんです。

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パイナップルを食べすぎると、口の中がヒリヒリして痛い思いをした経験はありませんか?これはこのブロメリンが口の中のたんぱく質を分解してしまったことが原因なのです。

もともと口の中はたんぱく質である唾液に覆われている状態です。このたんぱく質を分解してしまうことで、口の中の粘膜がむき出しになってしまうのです。

むき出しになってしまうと、パイナップル独特の酸味や刺激を直に受けてしまうため、人によってはチクチク、ヒリヒリといった痛みを感じてしますのです。

口の中が痛くなったからといって慌てて病院へ行ったりする必要はありません。時間が経つと再びたんぱく質である唾液が口の中をコーティングしてくれるので、徐々に痛みも引いていきます。

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また、このブロメリンは腸内でもたんぱく質を分解し続けます。胃腸が弱く、消化不良を起こしやすい方などは生のパイナップルを食べることで、胃腸の中のたんぱく質の分解をブロメリンが助けてくれます。ガス溜りや消化不良による下痢にも効果的です。

酢豚をはじめとする肉料理と、一緒に積極的に摂取したい酵素です。もちろん肉料理と同時でなくても、肉料理を食べた後にデザートとしてパイナップルを食べた場合も同様に、ブロメリンは胃腸で消化吸収を助けてくれます。

フルーティなおかずがどうしても苦手な方でも、食後のデザートとしてパイナップルを食べることでブロメリンの効果を感じることができます。

酢豚にパイナップルを入れる由来

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なぜ酢豚にパイナップルを入れるのか紹介しましたが、パイナップル入りの酢豚が誕生したころは、お肉を柔らかくすることが理由で酢豚にパイナップルを入れ始めたわけではありませんでした。なぜパイナップル入りの酢豚が誕生したのでしょうか。それにはパイナップルの歴史が関わってきます。

パイナップルは昔、高級で特別な果物だったのです。今ではスーパーや果物屋さん、八百屋さんで手ごろな価格で手に入れることができますが、当時はパイナップル1個で90万円ほどで今と比べると1200倍くらい金額に差がありました。

当時の物価ですと、パイナップル1個で馬車が買えるほどの価値になります。なぜこんなにもパイナップルが高価なものだったのでしょうか?

パイナップルは高価なものだった

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今では手ごろな価格で手に入るパイナップルですが、昔は高級食材で贅沢品でした。なぜ昔はパイナップルが高級だったのか説明します。

パイナップルはトロピカルフルーツの一つで、暖かい地でしか育ちません。そのため、ヨーロッパなどの寒い地域では栽培ができず、海を越えてパイナップルを入手するしかありませんでした。

暖かい地方から海を越えて運ぶことは簡単なことではありません。冷蔵庫が現代ほどしっかりしているわけでもないため、航海の途中で腐ってしまうこともあります。ですので、実際にヨーロッパに運ばれてくる数はすごく少なかった可能性があります。

パイナップルが欲しい人に対して、無事に航海を経てたどり着いたパイナップルの数は少なく、需要と供給のバランスが崩れ、価格が高騰したのも理由の一つです。なかなか手に入らないパイナップルはヨーロッパでは貴族だけが食べられる特別な果物になったのです。

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とても高価なパイナップルは、富と権力の象徴として王室ではパイナップルの形をモチーフにした家具や窓まで作られるくらい貴重なものでした。

その後時代は進み温室でのパイナップル栽培や、東南アジアなどの植民地での栽培によりパイナップルの収穫数が上がり、価値が落ち着いてきたのです。

酢豚にパイナップルを入れた起源

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パイナップルがなぜ高級で特別な果物だったのかを紹介しました。次にパイナップル入りの酢豚がどのようにして誕生したのか起源について紹介します。またパイナップル入りの酢豚の起源地も合わせて説明していきます。

上海で誕生したといわれている

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パイナップル入りの酢豚が誕生した起源地は上海だといわれています。清の時代、イギリス領だった香港や、フランスの影響を大きく受けていた上海では、ヨーロッパから入ってきたばかりのパイナップルは貴重で高級な果物でした。

当時、中国に住んでいる欧米人向けにパイナップルを入れた酢豚を作ったのが起源だといわれています。パイナップルを入れることで、酢豚は高級な料理だと感じてほしかったのです。

高級感を感じさせるために酢豚にパイナップルを入れたのが起源ではあるものの、実際パイナップルを加えることでフルーティな甘酸っぱさが豚肉や甘酢あんによく合い、美味しくなったため今でも変わらず酢豚にパイナップルが入れ続けられていると考えられます。

酢豚にパイナップルを入れる際は缶詰めでも良い?

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パイナップルを酢豚に入れる理由や起源を紹介しました。当時酢豚に高級感を出すことを目的に、パイナップルを入れたのが起源でしたが、現在では本場の酢豚の風味を出したり、お肉を柔らかくすることが大きな理由です。

次に紹介するのは手軽に缶詰を利用しても、本場の酢豚の味を出すことができるのか、また酢豚の塊肉が柔らかくなるのかを紹介していきます。

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生のパイナップルを丸ごと買っても余らしてしまう時もあります。それに皮をむいたりするのも手間がかかります。

その分簡単に使えるパイナップルの缶詰ですが、結論からいうとお肉を柔らかくする効果は得られません。理由としては、たんぱく質分解物質であるブロメリンが効力を失ってしまっているからです。

しかし、パイナップルの風味を酢豚に加えたいだけであれば、缶詰のパイナップルを使用しても美味しく召し上がれます。酢豚の仕上げの段階で加えるようにしましょう。手軽に本格的なフルーティな味が楽しめます。

ブロメリンは熱によって効果をなくす

フリー写真素材ぱくたそ

なぜパイナップルの缶詰を使用しても、お肉を柔らかくする効果が得られないのか理由を説明します。パイナップルに含まれているブロメリンは熱に弱く、60度以上の熱を加えてしまうと効果を発揮できなくなってしまうからです。

そのため熱処理されている缶詰のパイナップルは、ブロメリンの効果はなくなってしまっているのでお肉を柔らかくすることができないのです。なので、酢豚のお肉を柔らかくすることを目的にパイナップルを使用する際は缶詰ではなく、生のパイナップルを使用するようにしましょう。

また、生のパイナップルを使用する際も、加熱により効果が得られなくなってしまうため、お肉とパイナップルを一緒に炒めるということは避けます。

使用する際は、下処理段階でパイナップルの果汁を肉に揉みこんだり、出来上がり直前にパイナップルを投入し、あまり火を通さずに仕上げるようにしましょう。

酢豚以外のパイナップルを入れたレシピ

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酢豚だけでなくパイナップルを使ったアレンジレシピもたくさんあります。パイナップルを加えることでハワイアンな料理に変化します。いつものご飯がマンネリ化しているときに一工夫、パイナップルを使用してみてはいかがでしょうか。

生のパイナップルを使ってお肉を柔らかくし、ソテーやステーキ、また煮込みにも使うこともできます。いつものステーキに刻んだパイナップルとしょうゆ、はちみつなどをブレンドしたパイナップルソースをかけても美味しいです。

缶詰のパイナップルで手軽にサラダや、パイナップルピザ、さつまいもやパイナップルを一緒に煮た甘露煮等も美味しく作れます。缶詰の場合はブロメリンの効果は期待できないですが、生のパイナップルよりも簡単に甘酸っぱさを加えさっぱりとしたフルーティな料理を作ることができます。

さらに缶詰は賞味期限が長く買い置きしておくことができるので、使いたいと思ったときにすぐ使えるのもメリットです。

また、お肉を柔らかくする効果は得られませんが、煮込み料理やソースづくりなどでパイナップルジュースを使用することもできます。パイナップルをミキサーにかける手間などが省けるので簡単に作れます。

パイナップルのベーコン巻き

お弁当や、おつまみにもおすすめな簡単レシピです。沖縄ではお惣菜として売られているところもあるフルーティなおかずです。生のパイナップルでも缶詰でも美味しく作ることができ、パイナップルの甘さと、ベーコンの塩気があまじょっぱい癖になるレシピです。

作り方を紹介します。パイナップルをカットし、ベーコンをパイナップルに巻き付けます。巻き終わりをつまようじで固定し、フライパンで焼き目を付けます。仕上げに塩コショウをして完成です。

中までしっかり火を通す必要がないため、朝の忙しいお弁当作りなどで時短メニューとして活躍できます。お弁当の隙間埋めおかずとして重宝します。かわいらしいピックなどに差し替えてお弁当箱に入れるとかわいらしさがアップします。

もちろんベーコンでなく豚肉で巻いても美味しいです。その場合は塩コショウだけでなく、醤油やみりんをベースにしたタレ味にするとおかず感が増します。

鶏手羽のパイナップル煮込み

次に紹介するレシピは煮込み料理です。鶏肉の下処理で生のパイナップルをミキサーにかけたかジュースでお肉をもみこんでから使用すると、お肉が柔らかく仕上がります。

漬け込む時間は1時間から肉の大きさによっては半日程度がベストです。あまり長く漬け込んでしまうと表面のたんぱく質が分解されすぎてしまうからです。

お肉をパイナップルに漬け込んで柔らかくしましたら、お肉に塩コショウの下味をつけて軽くフライパンで焼きます。焼くことでうまみを閉じ込めることができます。そして、お鍋に醤油、お砂糖、みりん、ミキサーにかけたパイナップル、焼いた鶏手羽を加えてお肉が柔らかくなるまで煮込みます。

ミキサーにかけたパイナップルの代わりに、パイナップルジュースを使用しても手軽に作ることができます。缶詰を使用する場合は、調味料のお砂糖の代わりに缶詰のシロップを使うこともできます。

醤油とお砂糖、パイナップルの割合によってフルーティにも甘辛くも作ることができるので、食べる方に合わせて調整できるレシピです。

パイナップル煮込みをパイナップルの器に盛りつけるアイディアもあります。見た目のインパクトがとても大きく、パーティーなどにも喜ばれそうです。

パイナップル煮込みも醤油べースだけでなく、塩味をベースとしたものや、ココナッツを使用したクリーミーなものもあります。いろんなレシピで作ってみてください。

豚バラとパイナップルのロースト

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次に紹介するレシピはローストポークです。ホームパーティや特別なディナーなどに喜ばれる塊肉のメニューです。ここではお肉を柔らかくすることをメインにパイナップル使用します。

レシピを紹介します。塩コショウやハーブに漬け込む段階で、ブレンダーやミキサーでジュース状にしたパイナップルも一緒に漬け込みます。半日しっかり漬け込みましょう。漬け込んだ後は表面を焼く前にパイナップルはペーパー等で軽くふき取ってください。

ふき取った後は通常のローストポークを作るレシピ通りで大丈夫です。お肉を室温に戻し、表面をフライパンなどで焼き目を付けます。焼いたら160度に予熱したオーブンで1時間ほど様子を見ながら焼きます。

途中で付け合わせにカットしたパイナップルや、パプリカ、ミニトマトなどを加えてローストすると見た目も鮮やかな一品になります。

酢豚にパイナップルを入れる理由はたんぱく質の分解!

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なぜ酢豚にパイナップルを入れるのか、理由や由来、起源を説明していきました。酢豚を高級料理と感じさせるために、高級なパイナップルを使用したという起源には驚きですが、そのような歴史を経て、現在も美味しい酢豚が食べられているのです。

酢豚の中のパイナップルは好き嫌いがありますが、パイナップルのおかげで酢豚のお肉は柔らかくなっていると思うと、酢豚にはなくてはならない存在なのかもしれないです。どうしてもパイナップル入り酢豚が苦手な方は、下処理だけでもパイナップルの果汁を加えてみてはいかがでしょう。

また酢豚だけでなく、煮込み料理やステーキなどの肉料理、お弁当のおかずやおつまみ等でもパイナップルを使用することができるので、デザートとしてだけでなく、ぜひお料理に加えて柔らかいホロホロのお肉を堪能してみてはいかがでしょうか。

たまちゃん
ライター

たまちゃん

栄養士。6歳と0歳の育児に奮闘中。夫婦そろってうつ病を抱えながら、頑張らないように頑張ります。

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