「同上」の意味と使い方まとめ!履歴書での書き方や記号での表現方法も紹介

「同上」の意味と使い方まとめ!履歴書での書き方や記号での表現方法も紹介

「同上」の意味や使い方を知っていますか。正式な文書や履歴書などで使われることが多い「同上」ですが、意味をきちんと理解して使用することが大切です。そこで今回は、「同上」の意味や使い方、類語など例文も交えてご紹介していきましょう。

記事の目次

  1. 1.同上の意味とは?
  2. 2.「同上(〃)」の由来
  3. 3.「同上」の特徴
  4. 4.「同上」の類語と意味
  5. 5.「同上」の使い方
  6. 6.「同上」の注意点
  7. 7.「同上」は「上に同じ」という意味

同上の意味とは?

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ビジネスシーンや、履歴書などでよく見かける「同上」は、書面で使う言葉で「どうじょう」と読みます。意味としては、「前の項で述べたことと、同じであること」をいいます。

例えば、同じ書面で住所を複数回記載しなくてはならない場合に、「同上」と住所欄に記入するだけで「前項で記入されている住所と同じなんだ」と意味をとらえることができます。

たった2文字で、同じ項目を何度も記入する必要がなく、そして上に同じですよという意味を伝えることができるので大変便利です。

「同上」を表す記号

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上に同じという意味で「同上」とただ記載することもできますが、それよりも簡単に表しやすい方法として、「同上」と同じ意味を表現できる記号があります。表記は、「〃」となり「のの点」や「のの字点」といいます。

言葉では、「ちょんちょん」などという人も多いでしょう。ただ、「同上」と「〃」は同じ意味であっても、「〃」の方がよりフランクな表記の仕方になるので、正式的な文書や履歴書などには向かないため注意をしましょう。

「同上(〃)」の由来

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実は、同上を表す記号「〃」の由来はとても古く、紀元前のネオアッシリアの石版にすでに使われていました。もちろん、現代と同じ意味で「〃」が記載されています。

英語では、「同上」と同じ意味を持つ「ditto」を使って「ditto mark」ともいわれているので、まめ知識として覚えておくといいでしょう。

「同上」の特徴

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「同上」という言葉や、同じ意味の記号「〃」を使ったことがあるという人も多いでしょう。「同上」には「上(前)の項目と同じ」という意味があるとお話ししましたが、使い方など特徴があるので解説していきます。

「同上」があれば「同下」もある?

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「同上」には「同左」や「同右」といった同じような言葉があります。「同上」は「上に同じ」といった意味があるのと同様に、「同左」は「左に同じ」、「同右」は「右に同じ」という意味があります。

この言葉を見て気づくのが、同じ項目の方向を指す言葉が含まれていて、似たような意味を持つということではないでしょうか。

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例えば、履歴書などの項目の中に、左に記入したものと同じ住所を、右側の項目にも記載しなくてはいけない場合、左に同じという意味として「同左」という言葉を使います。

しかし、「同上」はあるのに対し「同下」という言葉はありません。文章は上から下に記載されていくものです。そのため、住所欄であれば、最初に出てきた住所欄に記載せずに、下の住所欄には記載するといったことがありません。

「左・右・上」に同じという意味の言葉はあっても、「下」に同じという意味の「同下」はないので覚えておきましょう。

「同上」は履歴書やエントリーシートで使う

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「同上」は、正式的な文書などでも使われることがありますが、使う頻度としては履歴書やエントリーシートの方が多いでしょう。

その理由としては、正式的な文書では、「同上」や記号を使いすぎると、やや手抜き感やフランクな文章になってしまうためです。後述の「同上の注意点」で詳しく解説しているので、確認してください。

とはいえ、履歴書やエントリーシートも正式なものではあります。しかし記入する項目が多いため、上に同じですといった意味を伝えるために「同上」を使用しても問題ありません。「緊急連絡先」や「帰省先住所」などがそれに当たります。

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注意してほしいのが、「同上」は履歴書などに使用しても問題はないものの、使いすぎはよくないという点です。「緊急連絡先」や「帰省先住所」など、読み手にとって"今"必要な情報ではない項目に対して使いましょう。

「同上」の類語と意味

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「同上」がよく使われいるため、他の表現で同じ意味を持つ言葉を知らないという人も多いです。「同上」には、同じ意味を持つ類語があります。類語を知っておくと、より意味を理解し使い分けることもできるため、確認しておきましょう。

「同上」の類語「同前」の意味

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「同上」の類語として「同前」があり、読み方は「どうぜん」になります。基本的に「同上」と同じ意味になります。しかし、「同前」の正しい意味としては、「前に述べたことと同じ」となり、主に「上に述べたことと同じ」という意味を持つ「同上」とは少し違いを感じる方もいます。

しかし、履歴書などで「同上」を使う場合は、「前に述べた項と同じ」という意味合いになるので、「同前」と同じ意味であると解釈をしてもいいでしょう。

ただ、同じ意味だとしても、一般的に履歴書や正式な文書は、「同前」よりも「同上」が用いられることが多いので、覚えておいてください。

「同上」の類語「同一」の意味

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「同上」の類語として「同一」もあります。「どういつ」と読み、「全く同じ」という意味があります。ただ、「同一」は「同上」のように、意味は同じであっても履歴書などに使うというわけではありません。

「同上」と「同一」の違いとしては、次の例文のように「全くの同一人物だ」「Aの回答と同一である」などといったように、文章の中で使うことが多い単語になります。

逆に「同上」は、文章の中で使う頻度は少ないです。文章の中で「同上」と同じ意味の言葉を使いたい場合、「同一」を使うといいでしょう。

「同上」の使い方

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ここからは、「同上」の使い方をご紹介していきます。正式な文書や、履歴書での使い方を解説していきましょう。記号の「〃」の使い方もお話ししていくので、「同上」の意味を理解したうえで、ぜひ今後の参考にしてください。

例文①

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契約書など正式な文書などでの「同上」の使い方のひとつとして、同じ住所を記載しなくてはいけないときに、「同じ住所です」という意味で用いることがあります。

例えば、「現住所」と「連絡先住所」を記載する欄があった場合、現住所をへ正しく住所を記入し、連絡先住所には「上と同じ番号です」という意味として「同上」と記載することができます。

ただ、履歴書によって「現住所」の左に「連絡先住所」の項目があることがあります。この場合は、同じという意味で「同左」と記載した方がいいこともあるので覚えておいてください。注意点としては、正式な文書なので「同上」と同じ意味で記号の「〃」を書くのはやめましょう。

例文②

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履歴書以外にも、「同上」との使い方としては表などがあります。ビジネスシーンで使う書類には、表やグラフなどが記載されたものもあるでしょう。同じ文字が羅列された表では、見にくく瞬時に判断するのが難しくもなります。

そのため、同じ文字であれば「同上」と記載するよりも、同じ意味を持つ記号の「〃」記号を用いた方が、スッキリとして見やすいこともあります。必要に応じて使い分けることが大切です。

例文③

フリー写真素材ぱくたそ

履歴書での使い方は、前述の「同上の特徴」でもお話ししたうように、「帰省先住所」や「緊急連絡先」など、面接官にとって今すぐに必要のない情報に関して「同上」を用います。

「帰省先住所」が「現住所」と同じ場所であれば、「同上」で問題ありません。また、「電話番号」と「緊急連絡先」が同じナンバーなら、同じですという意味で「同上」を用いた方がかえって履歴書が見やすくもなります。

例文④

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正式といった堅苦しいものではなく、社内でも部署だけに回るような文書であれば、「同上」の使い方の幅も広がるでしょう。

例文としては、宴会など社内行事の案内などがあります。この場合、出欠の連絡先や開催場所などに関して、「上記に同じ」という意味を込めて「同上」を用いることで、わかりやすく案内することが可能です。

「同上」の注意点

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「同上」を使用するメリットとしては、たった2文字で「上に同じ」という意味を伝えられるという点と、正しい使い方をすると書類や文章もスッキリと見えて読み手にも伝わりやすいことにあります。

しかし、使用する上で注意点もあります。意味としては使い方は正しくても、使う項目を間違えるとかえって「常識のない人ね」と思われる可能性もあるため、ぜひ参考にしてください。

「同上」が手抜きに見える

フリー写真素材ぱくたそ

「同上」は、書類などを読みやすくするのにはとても役立ちます。しかし、あまりに乱用しすぎると「見た目が悪い」と思われてしまい、「記入するのが面倒だったんだんだな」と手抜きに見えるので注意しましょう。

また、乱用しすぎることによって「同上」とされる項目が多くなり、どれのと同じという意味なのか、わかりにくくなるという難点もあります。

特に履歴書などにある、学歴や職歴などといった項目は、面接ではとても重要です。面倒に思ったとしても「同上」ではなく、きちんと記載しましょう。

「同上」の同と上の間をあけない

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「同上」を記載するときに、記入欄の空間が気になるのか「同」と「上」の間スペースを空ける人が見受けられます。しかし、本来であれば「同上」にスペースの必要はありません。逆に見えにくくなる原因にもなるので、スペースをあけないようにしましょう。

また、「同上」を記入欄の中央に記入する人もいます。2文字の「同上」をどんなに頑張っても、他の文章の長さに合わせることが難しいです。見やすさを重視するため、左詰めで書くようにしてください。

「同上」は「上に同じ」という意味

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いかがでしたでしょうか。ここまで、「同上」の意味や例文を含めた使い方、類語などご紹介しました。「同上」には、「上に同じ」という意味があり、使った経験がある人も多い身近な言葉です。

しかし、使い方を間違えると「ちょっと常識ない人」と思われることもある言葉なので注意が必要です。正式な文書では、電話番号や住所に使用をとどめましょう。また履歴書で使用する場合は、経歴には「同上」を用いないようにしてください。

「同上」は、文書をシンプルかつ見やすいものにしてくれるアイテムでもあるので、これを機会に正しい使い方を身につけましょう。

なーこ
ライター

なーこ

子どもが大きくなりフリーのWEBライターを始めて早数年。自分の語彙力のなさを持ち前の探求心でカバーし、日々奮闘中です。子育て・教育・生活・お寺・婚活・クレジットカードなどさまざまなジャンルの経験を活かしつつ、役立つ情報を正確にお届けします。

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