そうめんの糖質は1束12.5g
そうめんといえば、ダイエットに効きそうなヘルシーなイメージがあります。以前はカロリー表記だけを気にして食品を選んでいた人が多かったのですが、最近ではダイエットを始める際にカロリーだけではなく、糖質も注目されています。
そのため、コンビニやスーパーなどでも袋に大きく「糖質オフ」と書かれていたり、「糖質○○g」と書かれている商品が増えてきました。
つまり、糖質量が低いほどダイエットに適した食品ということになります。実際のところ、そうめんは糖質制限中に向いた食品なのでしょうか?調べてみたところ、そうめん1束あたり(50g)の糖質は12.5gだそうです。ですが、そうめんの糖質量だけを見ても多いのか少ないのかよく分かりません。
そこで今から他の食材の糖質量を見ていきながら、糖質量はどれくらいあると多いのかが分かるようにお伝えしていこうと思います。
そうめんは他の食品に対して糖質が多い
先ほどもご紹介しましたが、そうめんの糖質は50g(1束)あたり12.5gだそうです。そうめんは小麦粉からできており、糖質と食物繊維を足した炭水化物でできています。さらに麺つゆも糖分が高いので他の食品よりも糖分が高くなるようです。
炭水化物はエネルギーの源とも言われていて、三食の中で食パンやご飯を口にする人が多いと思います。そんな栄養満点の食パンやご飯の糖質量がどのくらいあるのかご紹介していきます!
穀類の糖質量はどのくらい?
そうめんと同じ穀類である食パンやご飯の糖質量を調べてみたところ、まず、ご飯1杯(150g)に対する糖質量は55.2gでした。カロリーが高く、ダイエットの際にご飯を抜く人もいますが、同様に糖質が非常に高いことが分かりました。食パンはどうなのでしょうか?
食パン6枚切りの1枚(60g)に対する糖質量を調べたところ26.6gでした。ご飯ほどではないですが、食パンも糖質が高いことが分かります。何気なく食べていますが、ご飯の糖質はとても多いのです。ごはんをおかわりしたら一気に糖質を100g摂取してしまうことになるので注意が必要です。
「ご飯やパン=炭水化物だから太る、カロリーが高い」と言われてきましたが、糖質が高いということも原因の一つと言えます。このようにご飯や食パンなどの穀類だけで比較すると、100g当たりの平均糖質量は50gとなります。
平均糖質量が非常に高いので他の穀類と比べるとそうめんは糖質が少し低い食品と言えます。そうめんは同じ炭水化物と言っても、ダイエット中でもごはんやパンよりは罪悪感なく食べられる食品です。他の食品の糖質量はどのくらいなのでしょうか。
野菜の糖質量はどのくらい?
野菜の中で糖質の高いものを調べてみると、れんこんやかぼちゃ、とうもろこしなどが挙げられました。実際に食べて味に甘みのある野菜は、味の通り糖質が多いことが分かりました。では、どのくらいの糖質量なのでしょうか?
これらの野菜は野菜の中で糖質が高いもので16g~20gの糖質を含みます。人参は1本8.5g、玉ねぎ1個は13.0g、茄子1本は2.0g、ミニトマト1個は0.9gと穀類のものより糖質が非常に少ないです。1つが軽いものもあるので糖質量が非常に低く見えますが、100gに換算しても糖質が低いのです。
野菜などは100gあたりの平均糖質量は18gとなっています。そのため単純に穀類と比較しても、18gと50gで糖質量にかなりの差があることが分かります。そうめんの糖質は野菜など他の食品と比べると圧倒的に高いのです。
こうやって比較していくと、糖質量に気を付けなければいけないことが分かってくると思います。食べやすいことやカロリーだけに注目するのではなく糖質制限を意識することが大切です。
糖質制限をしている人は、カロリーや糖質量、そして何より栄養バランスを考えながら食材やレシピを選ぶのが良さそうです。
そうめんの栄養素
主な栄養素はクロム、モリブデン、食物繊維の3つが挙げられます。どのような栄養素なのか、1つずつ詳しく見ていきましょう。1つ目は、血糖値を制御し、糖質代謝をスムーズにする「クロム」です。悪玉コレステロールを抑え、善玉コレステロールを上げる働きもあります。
2つ目はレバーや豆類、チーズにも多く含まれている血液を作る「モリブデン」です。酵素の働きを活発にするだけでなく、糖質や脂質の代謝を促します。
3つ目は腸内環境を整え、便通を良くしてくれる働きのある「食物繊維」です。便秘を解消できるだけでなく、満腹感を得られるため食べ過ぎを防ぐこともできます。
栄養素を見ると、そうめんは健康にとてもいい食品と言えます。体内の環境を良くしてくれる働きがあることは是非覚えておきましょう。
そうめんのカロリー
ダイエットをしている時は、カロリー表記を見て気にして食品を選ぶ人が多いと思います。そうめんの1束あたりのカロリーはどのくらいなのでしょうか?イメージとしては食べやすくてヘルシーと考える人が多いそうです。
メーカーや製造過程などによって多少差が出てしまうそうですが、平均してそうめんは1束(50g)あたり171kcalだそうです。一見低く見えますが、小さな落とし穴があります。
このカロリーは乾麺の時のそうめん1束のカロリーです。ですが、そうめんをそのまま食べる人はいません。茹でた後にカロリーは大きく変わってくるのです。
茹でるとそうめんは増量し、カロリーは350kcalほどになります。買い物をするときに見ている表記のカロリーより2倍になるということです。勘違いしてたくさん食べると大幅なカロリーオーバーになってしまうので気を付けてください。
ダイエットに効果的な栄養素がある
まず、クロムには、食欲を抑える・脂肪を燃やす・血糖値を調整する・糖の代謝を促す・筋肉を増やす効果があります。このようにクロムにはダイエット効果があり、ダイエットサプリとして販売もされているほどダイエットに効果のある栄養素です。
モリブデンには血液を作って体内にある過剰な銅を排出してくれる働きがあります。このデトックス効果がダイエットに効果的だと言われています。ちなみに、1人前のそうめんを食べると1食分のモリブデンを吸収できるほどそうめんにはモリブデンが多く含まれています。
食物繊維は、腸内環境を整えてくれる働きがあります。成人女性は1日17gの食物繊維を摂ることが推奨されています。そうめんには1束で1gの食物繊維しか摂取できません。
そのため、そうめんの上に乗せて一緒に食べるものとして、海藻類や納豆、オクラやシイタケなどを食べ合わせて摂ることがダイエットに良いと言われています。
そうめんを糖質制限中に食べる方法
そうめんは意外に糖質もカロリーも高いことが分かりました。ですが簡単につるっと食べることのできるそうめんを、糖質制限中に食べたくなることもあると思います。
糖質を抑えてそうめんを食べる方法はあるのでしょうか。調べてみたところ、嬉しい情報がいくつかありました。そこで、糖質制限中も気にせず美味しくそうめんを食べられる糖質オフの方法をご紹介していきたいと思います!
糖質オフ麺を選ぶ
糖質が高いと言われるそうめん自体の糖質を抑えた、「糖質オフ麺」が五木食品、三菱食品で販売されています。どちらも糖質を30%オフにしたそうめんを販売しています。
気になるのは味や歯触りですが、味や歯触りも通常のそうめんと変わらないそうです。量を減らさず、糖質を抑えられると糖質制限中の方に好評です!
とうふそうめんで糖質を避ける
とうふや玉子とうふで作った「とうふそうめん」。とうふと卵は代用すると栄養もあり、糖質も抑えられるそうです。
糖質は普通のそうめんの1/6程だそうです。とうふそうめんは通常のそうめんと違って茹でる必要もないのでとっても楽に準備することができます。
糖質の高いそうめんをとうふや卵に置き換えているので、食べても罪悪感がないということで糖質制限中の方にも人気のそうめんの食べ方です。
糖質ゼロのめんつゆを選ぶ
紀文から、かつお出汁を使った「糖質ゼロめんつゆ」が販売されています。糖質オフであり、カロリーも86%カットされており、ダイエットしている方にもありがたいめんつゆです。意外と糖質が高い麺つゆの糖質がゼロであることに驚くと同時に、喜ぶ声が多数あったと言います。
糖質オフのめんつゆは味が変わりそう、甘みがなさそうと思われる方もいるかもしれません。ですが、糖質オフの代わりにステビアという食物由来の甘味を使って甘みをしっかり再現しているので糖質制限中も甘みを我慢することなくおいしく頂ける嬉しい商品だそうです。
手作りめんつゆで糖質オフを目指す
そうめんのめんつゆは購入している人がほとんどだと思います。ですが、意外と簡単に家にある調味料でめんつゆを作ることができるのです。めんつゆは砂糖、しょうゆ、酒、みりん、だしで作られています。
自分で好みの味を調整しながら、砂糖少なめでだしをすこし多めにすると、甘みが減ってもしっかりとした味に仕上がっておいしくて糖質制限中向けのめんつゆになります。
うっかり砂糖を入れすぎて、普段のめんつゆより糖質の高いめんつゆに仕上がらないように糖質制限を意識して砂糖を使ってみてください。
めんつゆを手作りして糖質制限することで、そうめん1束を気にせず食べられることが好評だそうです。調味料も必ず家庭にあるものばかりなので、作りやすさも嬉しさのひとつです。
緑茶を飲んで糖質の吸収を抑える
ダイエット中にそうめんを食べる時は、やはり糖質制限のことを考えて食べる必要があります。でも、糖質オフや置き換えはあまり好きじゃない、という方もいます。
そんな方にピッタリの糖質制限方法があります!普段食事をする時、何を飲んでいますか?そうめんやめんつゆはそのままで、そうめんを食べる時に一緒に飲むものを変えるだけで糖質制限をできるものがあるのです。それは「緑茶」です。
普段からご家庭にある方も沢山いることと思います。この緑茶が糖質制限に効果的だと言われています。緑茶にはカテキンが含まれており、これは糖質の吸収を抑えてくれる働きがあります。
そのため、糖質の高いそうめんを食べる時に一緒に飲むだけで糖質を抑えることができるので非常に実践しやすいです。
そうめんを使った糖質オフレシピ
そうめんは食欲がない時にもつるっと食べやすい食材ですが、炭水化物で糖質も多いのでカロリーが高いため、食べ過ぎると太ってしまいます。また、食べやすさゆえにおかずをついつい食べ過ぎてしまったり、味付けを濃くしてしまうことも太る原因になります。
上手く糖質の低い野菜や肉などの他の食材と組み合わせて糖質制限しながらそうめんを食べましょう。
そうめんの知識を正しく把握し、紹介していくレシピなどを活用していただければ糖質、カロリー、栄養のバランスを考えた健康的なダイエット食にもなります。そうめんの糖質に気をつけて他の食材とバランスよく組み合わせてそうめんを食べましょう。
そうめんの野菜炒め
材料は1人分です。まず、準備するものはそうめん1束、お好みの量の豚肉、卵1個、人参や葉物などの冷蔵庫にある残り物の野菜です。調味料は塩コショウと醤油とごま油を使います。
そうめんの野菜炒めに使う野菜の例として人参、長ネギ、玉ねぎ、パセリ、ほうれん草、マッシュルームなどがありますので参考にしてください。もちろん他の食材を活用しても美味しくできます。
作り方は、沸騰したお湯に1束のそうめんを入れて2分ほど茹でた後、水でしっかり洗います。次に野菜や豚肉は食べやすい大きさに切っておきます。そして、フライパンに油を入れて肉を炒めた後野菜を加えます。
塩コショウと酒、醤油を入れて炒め、卵を割りいれ、そうめんを入れて軽く炒めて出来上がりです。美味しく作るコツとして、そうめんを半分に割ってから茹でるとフライパンにくっつきにくくなり、より簡単に美味しく仕上げることが出来ます。
丸麺中華風
丸麺中華風の1人分の作り方は、そうめん1束、きゅうり1/2本、明太子1/2腹、白ごま、そうめんつゆです。作り方は1束のそうめんを茹でた後、流水で揉み、器に盛ります。きゅうりは千切りにして、明太子を盛った後白ごまをふりかけます。そうめんつゆをいれて出来上がりです。
アジア風そうめん
アジア風そうめんの1人分の作り方は、そうめん1束、トマト中1個、なす中1本、オクラ4本、麺つゆです。お好みでパクチーやレモン汁、すりおろしにんにくを入れても美味しいです。作り方は、オクラを軽く塩もみしてガクを取り除き、茹でた後細かく切ります。
その後、トマトを細かく切りオクラと麺つゆと混ぜ合わせます。お好みで先ほどの3品のいずれかを入れたいときはこの時に入れておきます。なすは輪切りにして麺つゆを少し入れながらしんなりするまで炒めます。1束のそうめんは茹でた後、流水でよく洗い、盛り付けたら出来上がりです。
ダイエットに効果的なそうめんの食べ方
糖質オフのそうめんや麺つゆをご紹介してきましたが、ダイエットに効果的な食べ物があります!通常のそうめんを工夫してダイエットに効果があるなら是非実践してみたいものです。今から、ダイエットに効果的なそうめんの食べ方についてご紹介していきます。
ゆでた麺をよく洗う
茹でたそうめんをしっかり洗うことがダイエットに効果的なんです!こんな簡単にできることがダイエットにつながると評判になっています。実は冷水でしっかり洗い流すことによって、表面の油が取れるのです。
これによって、そうめんのカロリーを下げる効果があるそうです。カロリーが取れるだけでなく、油臭さも取り除けるので美味しいそうめんに仕上がります。
野菜と一緒に食べる
素そうめんを食べただけでは栄養のバランスがよくありません。しかし、そうめんはカロリーが高いのでよく考えないとカロリーオーバーになってしまいます。
糖質の低い野菜やたんぱく質と一緒に食べると栄養のバランスも良くなるので、そうめんの麺の量を半分にして、減らした分を野菜や肉に変えると味も変わり、満腹感も得られます。
ダイエット中に糖質やカロリーだけを考えて食事をするのではなく、栄養面も考えることが大切です。
ゆっくりとよく噛んで食べる
これは、どの食べ物を食べる時にも言えることです。「急いで食べると太る」とよく言われていますがこれは事実なのです。食べ物を飲み込むように食事をすると、満腹中枢の反応が鈍って満腹感が分からないまま食べ過ぎてしまうことがあります。
食事を済ませた後に、食べ過ぎに気づくこともよくあるようです。よく噛むことによって満腹感が食事中に分かるようになります。そのため普段よりも少量で満腹感を得ることができるので、いつもより多く噛むことを意識してみましょう。
夜よりは昼に食べる
炭水化物中心のそうめんを食べるということはスナック菓子を食べているくらいダイエットに逆効果のことをしていると言えます。
夜は糖質の低い野菜や肉中心の食事を摂ることが大切です。また、そうめんを食べて体を冷やしてしまうことにも繋がります。夜ではなく、昼にそうめんを食べるようにしましょう!
そうめんと他の麺の糖質の比較
そうめんの糖質が高いことや、糖質を抑える方法は分かって頂けたかと思います。また、野菜や肉は糖質が低いものが多く、栄養バランスもいいことも分かりました。では、同じ麺類で糖質量は変わってくるのでしょうか?今から、様々な麺類の糖質量についてご紹介していきます。
うどんの糖質
うどんの糖質は100gあたり20.8gです。糖質制限をしている方の摂取量の目安は、1食あたり10g~20g、1日30g~60gを目安としています。素うどんを食べただけで1食あたりの糖質量を超えるようです。
さらに味付けやトッピングによってさらに糖質量が高くなることも予想できます。ですがそうめんよりは糖質が低いようです。
そばの糖質
そばの糖質は100gあたり20.6gでした。そばはうどんやそうめんより糖質の量が低いですが場合によっては違うものもあります。たとえば、8割そばを食べる場合、なんと糖質は24gになるのです。
このようにそば粉の割合によって糖質が変わってくることを覚えておきましょう。そば粉の割合が少なく、小麦粉の割合が多い方が糖質が少ないことになります。
バスタの糖質
パスタの糖質は100gあたり28.4gです。この数字を見ただけでも、パスタの糖質は麺類の中で一番多いということが分かりました。さらに、パスタには必ずソースをかけて食べると思います。
何のソースをかけてパスタを食べるかによっても糖質量は大きく変わってきます。麺類だけの糖質を見るのではなく、そうめんやうどん、そばならつゆ、パスタならソースの糖質量も気にしていく必要があります。
ひやむぎの糖質
ひやむぎの糖質は100gあたり24.9gです!そばやうどんの糖質と比較して、ひやむぎは糖質が若干高くなります。ひやむぎの1束は約270gですので、1食分の糖質は約67gとなります。
そうめんとひやむぎは麺の太さによって分けられています。ですが、1.7mm以内であればどちらの名称で呼んでも良いことから、そうめんとひやむぎの糖質はほとんど変わらないことが分かります。
そうめんは他の食材と一緒ならば糖質制限中も食べられる
そうめんは意外なことに糖質が高いことが分かりました。カロリーも茹でると350kcalになることから、食べ過ぎと食べ合わせる食材に気を付けなければ太ってしまうことに繋がります。
糖質制限中でもそうめんを食べるためには、糖質オフの麺や麺つゆを使うだけでなく、意識を変えることが大切です。まず、食事をするときは心を落ち着かせてゆっくり食べること、そしてよく噛んで自分の中で満腹感を理解できるようになることです。
また、そうめんは低カロリーではあるものの、素そうめんとして食べた場合に栄養バランスがよくありません。
糖質の低い野菜や肉と上手く組み合わせて栄養バランスやカロリーを考えながら、糖質制限中も美味しいそうめんを楽しんでみてください。