「失念」の意味とは?メールでの使い方や敬語表現も分かりやすく紹介!

「失念」の意味とは?メールでの使い方や敬語表現も分かりやすく紹介!

ビジネスシーンなどで「失念」という言葉が使われることがありますが、「失念」とはいったいどういう意味なのでしょうか。「失念」の意味やビジネスメールなどでの使い方、「失念」を使った敬語表現など、「失念」について詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.失念の意味とは?
  2. 2.失念の由来
  3. 3.失念の類語
  4. 4.失念の対義語
  5. 5.失念の使い方
  6. 6.失念はうっかり忘れるという意味

失念の意味とは?

Photo byFree-Photos

社会人になると堅いイメージのある難しい言葉を使うことが要求されるようになりますが、ビジネスメールなどの中で敬語表現と共に使われる言葉の中に「失念」という言葉があります。

「失念」という言葉は学生のうちはほとんど使う人はいませんが、社会人になると使う人は多くなります。ですが「失念」という言葉は使う機会が限られているため、「失念」を使ったことがないという人もいるでしょう。

「失念」という言葉にはいったいどのような意味があるのか、まずは「失念」の意味についてご紹介しましょう。

うっかり忘れるという意味

Photo byFree-Photos

「失念」の意味の一つ目は、「うっかり忘れる」という意味です。ビジネスにおいて「うっかり忘れる」などということはそう頻繁にあってはいけませんが、忙しい日が続くとついうっかり忘れてしまうこともあるでしょう。

ですがごくまれに完璧と言えるような人もいますので、そういう人は「失念」という言葉を使うことがないと言えます。

「失念」の意味は複数ありますが、「うっかり忘れる」という意味で使われることが圧倒的に多いので、「失念」の意味は「うっかり忘れる」と覚えておくと良いでしょう。

ど忘れという意味

Photo byijmaki

「失念」の意味の二つ目は、「ど忘れ」です。「ど忘れ」の意味は「知っているはずのものをふと忘れてしまうこと」という意味です。

「失念」という言葉は「うっかり忘れる」という意味で使われることの方が多いですが、たまに「ど忘れ」という意味で使われることもあります。

「ど忘れ」という言葉はビジネスメールなどで使うとちょっと失礼になりますので、ビジネスメールなどで「ど忘れした」と言いたい場合には「失念いたしました」などというように敬語表現で言うと失礼になりません。

正念を失うという意味

Photo byFirmBee

「失念」の意味の三つ目は、「正念を失う」です。「正念を失う」の意味は「正しい思いを失う」という意味で仏教用語です。

「失念」という言葉は仏教の言葉として使われる場合、この「正念を失う」という意味で使われますが、こちらの意味は仏教を勉強している人など以外にはあまり関係がありません。

「失念」をビジネスメールなどで使う場合には、先にご紹介した「うっかり忘れる」「ど忘れ」という意味で使いますので、「失念」の意味は「うっかり忘れる」「ど忘れ」だと覚えておきましょう。

失念の由来

Photo byStartupStockPhotos

「失念」の意味についてご紹介しましたので、次は「失念」の由来についてご紹介します。日本語にはかなり昔から使い続けられている古い言葉がたくさんあり、それらの日本語には由来があります。

「失念」という言葉にも由来がありますが、「失念」の由来は先にご紹介した「失念」の意味の中でも少しだけ触れています。

「失念」という言葉にはいったいどのような由来があるのか、「失念」の由来についてもご紹介しましょう。

仏法の言葉を忘れるという意味の仏教用語が由来

Photo byMarjonBesteman

「失念」の由来は「仏法の言葉を忘れる」という意味の仏教用語です。仏教の言葉には「念仏」というものがあり、僧侶などは「念仏」を唱えますが、「仏法の言葉」とはその「念仏」を指します。

僧侶などの仏教関係の人が「念仏」を忘れるなどとんでもないことですが、その「念仏」を忘れることを「失念」と言います。

「念仏」の「念」を「失う」ということで「失念」となり、現在ビジネスメールなどで使われる「失念」になりました。

失念の類語

Photo byFree-Photos

「失念」の由来についてご紹介しましたので、次は「失念」の類語についてご紹介します。「失念」には「うっかり忘れる」「ど忘れ」という意味がありますので、これらの意味に似た意味を持つ言葉が「失念」の類語になります。

「失念」の類語はいくつかありますが、実の所「失念」の意味「うっかり忘れる」「ど忘れ」が「失念」と同じ意味を持つ類語になり、それ以外の言葉は「失念」とは若干意味が違います。

「失念」という言葉の類語にはいったいどのような言葉があるのか、「失念」の類語についてご紹介しましょう。

忘れる

Photo byFree-Photos

「失念」の類語の一つ目は、「忘れる」です。「忘れる」の意味は「意識に留めておいたことが思い出せなくなる」という意味で、「忘れる」という言葉は意外に難しい意味を持っています。

「失念」の意味は「うっかり忘れる」という意味ですので、「忘れる」という言葉には「失念」の意味に当たる言葉が入っているため「忘れる」は「失念」の類語と言えます。

ですが「失念」の意味は「うっかり忘れる」ですので、「うっかり」という言葉が入っていないという点で「忘れる」は「失念」とは若干違います。

物忘れ

Photo byhamonazaryan1

「失念」の類語の二つ目は、「物忘れ」です。「物忘れ」の意味は「しばしば物事を忘れること」という意味で、「ど忘れ」に近いです。

「失念」には「ど忘れ」という意味もありますので、「物忘れ」という言葉が「失念」に極めて近い意味を持つ類語だと言えます。

ですがビジネスメールなどにおいて「物忘れ」という言葉は使えませんので、そういった点では「物忘れ」は「失念」とは違います。

忘却

Photo byFree-Photos

「失念」の類語の三つ目は、「忘却」です。「忘却」の意味は「忘れ去ること」という意味で、かなりひどい忘れ方を意味します。

「失念」の意味は「うっかり忘れる」「ど忘れ」なのでそうひどい忘れ方ではありませんが、「忘れる」という意味を持っているため「忘却」も「失念」の類語の一つとして数えられます。

ですが「忘却」という言葉は「失念」の言い換えとしては使えませんので、そういう点では「忘却」は「失念」とは違います。

忘失

Photo bykaboompics

「失念」の類語の四つ目は、「忘失」です。「忘失」の意味は「すっかり忘れてしまうこと」という意味ですので、「忘却」と同じぐらいひどい忘れ方になります。

「失念」の意味「うっかり忘れる」とは違い「忘失」には「すっかり忘れる」という、かなり程度のひどい忘れ方の意味がありますが、「忘失」も「失念」の類語になります。

ですがビジネスメールなどで「失念」の代わりに「忘失」を使ってしまうと失礼になりますので、「忘失」は「失念」の言い換えには使えません。

放念

Photo byStockSnap

「失念」の類語の五つ目は、「放念」です。「放念」の意味は「気がかりなことを忘れて心に留めないこと」という意味です。

「放念」にも「忘れる」という言葉が入っていますので、「放念」も「失念」の類語の一つになりますが、「放念」には「失念」とは全く違う点があります。

「失念」は自分に対して使う言葉ですが、「放念」は相手に対してだけ使う言葉で「どうぞお気になさらず」という意味で「御放念ください」などと言い、使い方という点で「放念」は「失念」とは違うと言えます。

失念の対義語

Photo byFree-Photos

「失念」の類語についてご紹介しましたので、次は「失念」の対義語についてご紹介します。「失念」の意味は「うっかり忘れる」「ど忘れ」ですので、これらと逆の意味を持つ言葉が「失念」の対義語になります。

ですが「失念」の意味「うっかり忘れる」「ど忘れ」と逆の意味を持つ言葉というのはなかなかなく、本当の意味での「失念」の対義語はないとも言えます。

「失念」という言葉の対義語にはいったいどのような言葉があるのか、「失念」の対義語についてもご紹介しましょう。

記憶

Photo byFree-Photos

「失念」の対義語の一つ目は、「記憶」です。「記憶」の意味は「過去に経験したことを忘れずに覚えていること」という意味です。

「失念」の意味は「うっかり忘れる」「ど忘れ」ですので、忘れずに覚えているという意味を持つ「記憶」は「失念」の対義語だと言えます。

「失念」の意味は「うっかり忘れる」ですので、「記憶」の意味に「しっかり覚えている」という意味があれば、「記憶」はまさに「失念」とは正反対の意味になります。その点では「失念」の対義語としては少し足りません。

留意

Photo byFree-Photos

「失念」の対義語の二つ目は、「留意」です。「留意」の意味は「心にとどめること」という意味で、「忘れる」とは逆の意味になります。

「失念」には「うっかり忘れる」「ど忘れ」という意味がありますので、「心にとどめる」という意味を持つ「留意」も「失念」の対義語になります。

「留意」には「意識的に心にとどめる」というニュアンスがありますので、「失念」の意味「うっかり忘れる」とは正反対です。そのため「留意」は「失念」とは正反対の意味を持つ対義語だと言えます。

注意

Photo byStockSnap

「失念」の対義語の三つ目は、「注意」です。「注意」の意味は「気をつけること」「気を配ること」という意味ですので、一見すると「失念」の対義語ではないようですが、「注意」も「失念」の対義語の一つです。

「注意」という言葉は「失念」の意味「うっかり忘れる」の「うっかり」とは逆のニュアンスがあるので、「覚える」などという言葉が入っていなくても「失念」の対義語の一つに数えられます。

「失念」にはいくつかの対義語がありますが、本来の意味だけではなく言葉に含まれているニュアンスやイメージで「失念」の対義語になる言葉が多いと言えます。

失念の使い方

Photo bykaboompics

「失念」の対義語についてご紹介しましたので、次は「失念」の使い方についてご紹介します。「失念」という言葉はビジネスメールなどで謝罪する時などに良く使われますが、それだけではありません。

「失念」という言葉を敬語表現と一緒に使ってビジネスメールなどで使うこともできますが、敬語表現以外の言葉と一緒に使って普段の生活で使うこともできます。

「失念」という言葉はいったいどのような使い方をすれば良いのか、「失念」の使い方の例文についてもご紹介しましょう。

例文①

Photo byFree-Photos

「失念」の使い方の例文の一つ目は、「失礼ながら失念いたしておりました」という例文です。「失念」という言葉はビジネスメールなどで使われることが多いですが、この例文もビジネスメールなどで使える例文です。

この例文の意味は「失礼ですがうっかり忘れていました」という意味で、「いたしておりました」という敬語表現と共に「失念」が使われています。

「失念」という言葉は「失念する」という言い方が基本ですので、敬語表現で使う場合には「失念いたしておりました」と言います。

ビジネスメールなどで「失念」という言葉を使う場合には「失念いたしておりました」という言い方をしますので覚えておきましょう。

例文②

Photo byPexels

「失念」の使い方の例文の二つ目は、「最近多忙を極めておりましたので失念しておりました。大変申し訳ございません」という例文です。

この例文の意味は簡単に言えば「最近とても忙しかったのでうっかり忘れていました。すみませんでした」という意味で、ビジネスメールなどで使える例文です。

取引先との約束などをうっかり忘れていたという場合にビジネスメールなどで謝罪をすることもありますが、そういった時に「失念」が使えます。

メールなどで謝罪する場合には「失念いたしておりました」というように敬語表現しますが、その後には必ず「大変申し訳ございませんでした」という敬語表現の謝罪の言葉も付け足しましょう。

例文③

Photo bylukasbieri

「失念」の使い方の例文の三つ目は、「ファイルの添付を失念しておりましたので、改めてこのメールに添付させていただきました」という例文です。

何かをうっかり忘れることは時々ありますが、この例文ではファイルの添付を忘れていたことを「失念」という言葉を使って敬語表現しています。

この例文には謝罪の言葉はありませんが、ビジネスメールなどでこういった文章を入力する場合には必ず後ろに謝罪の言葉を入れます。

「大変申し訳ございませんでした」というように敬語表現の謝罪の言葉を後ろに入れれば、失礼には当たりませんので、「失念」を使ったら必ず謝罪の言葉を入れると覚えておきましょう。

例文④

Photo byStartupStockPhotos

「失念」の使い方の例文の四つ目は、「最近仕事が忙しかったので、彼女との約束を失念していて怒られてしまった」という例文です。

「失念」という言葉は敬語表現だけで使われる言葉ではありません。「失念」という言葉は小説などの中で敬語表現以外でも結構使われます。

ですが一般的な日常生活の中では「失念」という言葉はあまり使われず、ビジネスシーンなどにおいて使われることの方が多いと言えます。

日常会話の中で「失念」という言葉を使うと堅苦しいイメージがありますので、やはり「失念」という言葉は日常生活の中ではなくビジネスシーンなどで使う方が良い言葉だと言えます。

失念はうっかり忘れるという意味

Photo byComfreak

「失念」という言葉の意味や類語、「失念」の使い方などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。

「失念」の意味は「うっかり忘れる」という意味ですので、「失念」の正しい意味を理解してビジネスメールなどで正しく使いましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

関連するまとめ

人気の記事