「存じます」の意味と使い方をレクチャー!ビジネス用に例文付きで紹介!

「存じます」の意味と使い方をレクチャー!ビジネス用に例文付きで紹介!

「存じます」の意味と使い方を知っていますか?社会人の方の中には毎日のように見聞きしている方も多いでしょう。しかし「存じます」の意味をきちんと知った上で使っていますか?今回は「存じます」の意味と使い方を例文も交えてレクチャーしていきます。

記事の目次

  1. 1.「存じます」の意味とは?
  2. 2.「存じます」の使い方
  3. 3.「存じます」の使い過ぎはNG!
  4. 4.「存じます」と「思います」の併用は正しくない?
  5. 5.「存じます」は「思います」という意味

「存じます」の意味とは?

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ビジネスでは様々な敬語を使う機会が増えてきます。その中でもよく使うのが「存じます」という言葉です。学生さんはあまり使う機会のない敬語ですが、社会人になると使う機会が増えてきます。社会人の皆さんの中には毎日のように使っているという人もいるでしょう。

しかし実際「存じますの意味とは何ですか」と聞かれて皆さんははっきりした意味を答えられますか?社会人になると「意味も使い方も分かってて当たり前」というように使われる敬語なので、よく意味も分からず曖昧なまま使っている人も多いのでは?

ここからは「存じます」の意味をはじめ「存じ上げます」や「いただきたく存じます」の意味も合わせて紹介していきます。社会人の方で「ちゃんと意味を知らずに使っていた」や学生さんでまだ使う機会がない人で「今まで意味を知らなかった」という人は覚えておきましょう。

「存じます」は「思っている」の意味

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「存じます」とは主に「思っています」という意味です。時と場合によっては「知っています」という意味で使う事も。「思う」や「知る」の謙譲語にあたる「存じる」に「ます」を加え、敬語にした言葉です。社長や部長などの目上の人間や客人などとやりとりする際に使う敬語です。

また「存じます」には「思う」と「知る」の2つの意味があるので、状況に合わせて臨機応変に使い分けるのがポイントです。

「存じ上げます」の意味

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続いては「存じ上げる」について解説していきます。皆さんは「存じます」より「存じ上げます」の方が聞き馴染みあるのではないでしょうか?一見「存じます」とは意味が違うような気もしますが、実は「存じ上げる」と「存じる」はどちらも意味は同じです。

ただ「存じ上げる」は「存じる」に、謙譲の意味をより強める「上げる」を加えて「存じる」をより丁寧に言い換えた言葉です。では「存じます」と「存じ上げます」は意味は同じなのにいったい何が違うのか、説明していきます。「存じ上げる」は、人を対象とする場合のみ使える言葉です。

例えば「○○さんの奥さんが今度出産するようなんですが、社長は存じ上げていますか」という文章の場合「社長が知っているか」という行動の部分が対象となってしまいます。違いを大きく分けると、使う意味合いと対象です。

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「存じる」は主に「思う」で使われる事が多いですが、逆に「存じ上げる」は「知っている」という意味合いで使われる事が多いです。では何故対象が人間でないと使えないのか、理由は「存じ上げる」の「上げる」の部分です。

謙譲を強めるものだというのは上記で説明しましたが、物や時間などを対象にしてしまうと丁寧すぎる表現になるからです。しかし実際「存じ上げる」を使わなくても、同じ意味である「存じます」や「存じております」で問題ないのであまりビジネスシーンでは使わなくても良いようです。

なので「存じ上げる」は対象が目上の人間の時に使う言葉遣いなんだ、という程度に覚えておくと良いでしょう。

「させていただきたく存じます」の意味

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「させていただきたく存じます」の意味は「○○をしてほしいと思います」という意味です。基本的に「存じます」と意味は変わりません。主に「させていただきたく存じます」を使うシチュエーションといえば、ビジネスシーンで使うことが殆どでしょう。

この言葉は「欲しい」の謙譲語の「いただく」と願望を表す「たい」を加え「思います」という意味での「存じます」を合わせた言葉で「存じ上げます」と同様、目上の人間もしくは客人に対して用いられる言葉です。

「存じます」の使い方

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ここまで「存じます」の意味を中心に解説してきましたが如何だったでしょう。ここからは「存じます」の使い方について紹介していきます。「存じます」を使う時は「だと思っている(知っている)」を「存じます」に置き換えて表現します。

これは「存じ上げます」や「いただきたく存じます」を使う時も同じように「だと思います」の部分を置き換えて使います。また「存じます」は、目上の人間との会話で使うだけでなくお礼やお詫びの場面でも活躍する敬語です。

ビジネスシーンでの「存じます」の使い方

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ここからはビジネスシーンでの「存じます」を使った例文を紹介していきます。「存じます」はビジネスシーンで使う事が多い敬語の一つです。メールや取引先との商談、電話対応その他業種によって様々でしょう。

これから社会人になる人や営業担当になる人、その他事務職や秘書など目上の人と接することが多い職種を目指している人は是非参考にしてみて下さい。

例文①

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例文一つ目は「思います」という意味合いでの例文となります。先方へ資料を渡したことを前提として「先ほどお渡しした資料に目を通していただければ分かるかと存じます」という使い方をすることができます。

例文②

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例文二つ目は一つ目と同じく「かと思います」という意味合いの例文にしていきます。相手方が忙しいであろうという事を前提として「忙しいとは存じますが、ご検討のほどよろしくお願い致します」という使い方もできます。

例文③

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例文三つ目は「知っている」という意味合いの例文を紹介します。「この間A社に渡された資料内容は知っているか」と聞かれた事を前提に「はい、A社の資料内容なら存じています(存じております)」という使い方ができます。

また逆に知らない場合は「いいえ、私は資料内容を存じません(存じておりません)」というように使うことが出来ます。

例文④

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例文四つ目は「かと思います」といった意味合いでの例文です。その場に時間に余裕がない人がいるという事を想定している事を前提に「時間が迫っておりお急ぎの方もいらっしゃるかと存じますので、手短に説明させていただきます」という使い方にする事もできます。

例文⑤

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例文五つ目は「お礼」の意味で「存じます」を使った例を紹介します。お礼の意味を表す「ありがたく」を加えて「格別のご配慮に賜り、誠にありがたく存じます」といった使い方ができます。

お礼やお詫びで使うタイミングは、主に普段あまり体験することのない行為を受けた時に使用します。自分がやや距離を感じる人に向けて感謝やお詫びを述べる言葉、と認識すると良いでしょう。

例文⑥

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例文六つ目はお詫びで使う例を紹介していきます。例えば自分や部下の不手際、または会社側の不手際を詫びる事を前提とします。その場合は「この度はこちらの不手際により多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳なく存じます」といった使い方ができます。

「存じ上げます」を使った例文

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「知っている」という意味合いでの例文を紹介します。例えば△△様や○○様の事を事前に知っていたことを前提とします。その場合は「以前より存じ上げており、お会いする日を楽しみにしていました」または「存じ上げていましたが、お会いするのは今日が初めてです」などの使い方ができます。

「いただきたく存じます」を使った例文

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「してもらえたらと思う」という意味合いで例文を作っていきます。取引先との商談の日程を組むことを前提とします。その場合「では来週の水曜日にお伺いさせていただきたく存じます」という使い方をします。

また「いただきたく存じます」は「いただく」の部分を漢字で表す場合と平仮名で表す場合の2つの使い方があります。食べ物・飲み物などの時は「頂きたく存じます」で、教えてもらう・読んでもらう等の補助動詞として使う場合は「いただきたく存じます」と使います。

「させていただきたく存じます」を使う場合は、基本相手に許可を得るような用件や依頼された場合の返信などで使用します。謙譲語を重ねて使わないよう注意が必要です。

「存じます」の使い過ぎはNG!

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「存じます」は謙譲語で丁寧な言葉ですが、使い過ぎもまたNGです。「存じます」以外の敬語でも言えることですが、ビジネスやスピーチでもあまり繰り返し使ってしまうと慇懃無礼(いんぎんぶれい)で嫌味なイメージを相手に与えてしまう上、文章も不自然になってしまいます。

「ああ、この人は覚えたての敬語を使っているんだ。ちゃんと意味わかって使ってるのか」と思われてしまう事も。なので「存じます」を使う時は、意味だけを見て使うのではなく「誰」に対して使うのか、どんなシチュエーションの時に使うのかをきちんと理解していなければいけません。

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「知る」または「覚える」という意味で「ご存知ですか」と相手に聞く場合は「ご存知ですか」という尊敬語に置き換えます。また「存じ上げておりますが~と申し上げます」というように謙譲語に謙譲語を重ねる事は控えましょう。

自分の身内などの事を「思う」または「考える」という意味で、第三者に対して話す時は「存じます」ではなく「申しております」や「認識しています」など、その時の話の内容や状況に合わせて置き換えることがポイントです。

「存じます」と「思います」の併用は正しくない?

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「存じます」は目上の人に「思います・知っています」の意味で使うと説明しました。基本的には「存じます」は目上の人で「思います」は目下の人に使う、というように分けた方が良いです。

しかし「思います」と「存じます」はそもそも意味が同じ、かつ謙譲語なので別に失礼にあたる訳ではありません。上記で述べたように「存じます」を多用して不自然になるより適度に「思います」や「思いますが」を使っても良いでしょう。

また「と存じましたので~にしました」などの長ったらしいものになるようなら、時と場合に応じて「と思いましたので」と言い換えても良いです。

「存じます」は「思います」という意味

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ここまで「存じます」の意味と使い方を説明してきましたが、如何だったでしょうか?学生のうちは使う場面の少ないですが、社会人になると使うことが多くなります。大体の人は「上司がそう書いていた、使っていたから」と意味は特に知らずに見様見真似で使っている人も中にはいるでしょう。

「存じます」や「存じ上げます」は、年齢を重ねるにつれて使うことが多くなる敬語の一つです。ビジネスでは勿論ですが、ビジネス以外でも冠婚葬祭の挨拶などプライベートでもかしこまった場面で使う事が今後増えていきます。

意味も分からず使っていて万が一、間違った使い方をしてしまうと恥ずかしいだけでなく失礼にあたってしまう事もあります。今後の事も考えてこれを機会に「存じます」の意味をきちんと理解した上で、正しい使い方を覚えておきましょう。

Lime
ライター

Lime

「好きなことには本気で取り組む」をモットーにしています。猫とセキセイインコ好き。趣味はイラストを描いたり音楽やモノづくり、ゲームなど多趣味。メイクやネイルも好きです。ファッション関連から生活・恋愛関係の事まで幅広くお届けしていきます。

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