「ギミック」の意味とは?
「ギミック」はおもちゃやゲーム、ビジネスや広告などでもよく目にする言葉です。あらゆるジャンルで使われる「ギミック」とはどんな意味があるのでしょうか。
「ギミック」には「特殊なもの」「仕掛け」「仕組み」という意味があります。よく耳にする「ギミック」の使い方は「おもちゃや手品などの仕掛け」が多いのではないでしょうか。
真新しく新鮮で、見た事もないような仕掛けに「ギミック」という言葉がよく使われています。ミステリー小説のトリックなどにも登場します。
広告や宣伝でも使われる「ギミック」では、「注目させるための工夫や仕掛け」として使います。つまり「ギミック」は幅が広く使いやすい言葉で、日常的にも意味が通じやすいものです。
「ギミック」の由来
私たちが耳にする「ギミック」はカタカナ語で、「ギミック」の由来は、英語の「gimmick」からきています。カタカナ語の「ギミック」ではおもちゃや手品などによく使われる言葉です。
英語の「gimmick」は直訳で「仕掛け」「策略」という意味があります。他にも英語の「gimmick」には「隠されたもの」という意味もあり、隠されたものは不安なもので、見ただけではわからないことから、不安材料という意味もあります。
カタカナ語の「ギミック」の意味として不安材料という意味で使われることはあまりありませんが、英語とカタカナ語で意味が違いことも覚えておきましょう。
英語の「gimmick」の「策略」という意味では、日本のビジネスでも「宣伝広告などでの巧みな策略」という意味の使い方をしています。「仕掛け」や「策略」によってあらゆる効果を生むのが「ギミック」という言葉になります。
「ギミック」の特徴
「ギミック」は色々なシーンで使われる便利な言葉ですが、同じ言葉でも使う時によってニュアンスや意味が変わってきます。
意味は「仕掛け」「からくり」ですが、専門用語として「ギミック」を使う分野もあります。「仕掛け」という意味しか知らないと、使い方を間違ってしまうかもしれません。
こちらでは様々な分野での「ギミック」の意味をご紹介します。おもちゃ以外にもビジネスやゲームにも使われる「ギミック」の意味を知っておきましょう。
手品やおもちゃなどに使う「ギミック」の意味
おもちゃでの「ギミック」とは、「おもちゃの中にある様々な仕掛け」という意味で使われています。おおまかに言うと「おもちゃを使う人を楽しませる仕掛け」ということです。
たとえば可愛いぬいぐるみの頭をなでると音声が出る、本を開いたら立体的になる飛び出す絵本、ロボットのプラモデルが変形したりミサイルが飛び出すなど、身近なおもちゃに楽しませるための「ギミック」があります。
手品での「ギミック」は「手品のタネ」を意味します。観客にわからないように密かに行っている仕掛けを「ギミック」と言っています。他にも手品の道具も「ギミック」と呼ばれています。
昔よりどんどんおもちゃや手品のクォリティが上がっているので、それにより「ギミック」も高度になっています。子供だけでなく大人も楽しめる「ギミック」がたくさんあります。
ビジネスで使う「ギミック」の意味
ビジネスでも「ギミック」は登場する言葉で、主にマーケティング業界や広告などで「ギミック」が使われています。
ビジネスでのマーケティング戦略には、いかに商品を売れるようにするかがカギです。そのためには人の目にとまったり、興味が出るような仕掛けをすることで、商品が売れるようになります。
ある雑誌の広告で、目元にシールが貼られおり、そのシールを剥がすと男性モデルが現れるという仕掛けがありました。雑誌の表紙から6ページまで線が繋がっており、男性モデルの目元まで繋がっています。
この広告の「ギミック」はシールを剥がすと男性モデルが現れるという仕掛けと、目元まで線が繋がることで目をひく仕掛けです。こちらの広告はアイラインの宣伝で、広告賞の金賞を受賞しています。
特殊撮影で使う「ギミック」の意味
特殊撮影でも「ギミック」は使われています。撮影での「ギミック」は「映像や照明などを駆使し、特殊な効果やトリック撮影を可能にする技術」という意味になります。
たとえば町中に恐竜が現れたり、宇宙のシーンなど、実際に撮影するには不可能な場所や生物などを、特殊効果で撮影可能にすることが「ギミック」です。
この「ギミック」によって迫力あるシーンを演出でき、見ている人が驚くような作品を作ることができます。SF映画に「ギミック」はよく使われています。
ゲームなどの娯楽に使う「ギミック」の意味
ゲームにも「ギミック」は登場します。ゲームでの「ギミック」はステージにある障害物や、敵に与える特殊攻撃など様々なシーンに使われています。
たとえば壁にぶつかるとダメージを受ける、ある程度攻撃をしてゲージを溜めれば必殺技が出るなど、特殊効果に「ギミック」が使われます。他にも脱出ゲームで、暗号を解いてパスワードを入力すればドアが開くなども「ギミック」です。
他にパチンコでの「ギミック」もあり、大当たりしたり確変したりと様々な派手な演出の仕掛けを「ギミック」と呼びます。動きや音で人を楽しませる「ギミック」が使われています。
「ギミック」の類語
「ギミック」は使い勝手が良く、あらゆるシーンでも使われる言葉です。「ギミック」が聞き慣れた言葉だからこそ、似たような言葉と間違いやすくもあります。
間違いやすい「ギミック」の類語をご紹介します。「ギミック」は「仕掛け」という意味ですが、「仕掛け」というと他にもよく使われる言葉があります。
「ギミック」の類語とその意味をしっかり確認して、正しく「ギミック」を使えるように違いをチェックしてみましょう。
トリック
「ギミック」の類語のひとつで、小説やドラマでもある「トリック」は英語の「trick」からきていますが、英語の「trick」の意味は「ごまかす、たくらみ、策略、ぺてん」です。
日本で使われる「トリック」はミステリー小説などで「アっと驚く仕掛け」という意味でよく使われています。しかし本来の「トリック」は「人をだます仕掛け」としてマイナス要素が含まれています。
「ギミック」は「人を楽しませてくれる仕掛け」に対し、「トリック」は「人をだます仕掛け」という意味の違いがあるので、類語ではありますが間違えないように使い分けましょう。
からくり
「ギミック」のもう一つの類語として、「からくり」があります。「からくり」というと機械を想像する方が多いでしょう。
「からくり」は「機械や物が精密な仕掛けによって色々な物を動かしていること」で、「動かしている仕組み」を「からくり」と言います。つまり「からくり」は「動力の仕組み」と考えれば良いでしょう。
古い時代の日本に作られた機械が動くための仕組みを「からくり」と言うことが多いですが、機械に限らず物事が動いている仕組みそのものを「からくり」という意味で使っています。
「ギミック」の類語として「トリック」も「からくり」もよく似た言葉ですが、意味を知ると違いがあることがわかります。類語と「ギミック」を使い分けられるように覚えておきましょう。
「ギミック」の使い方
「ギミック」はあらゆる分野で使われる言葉なので、使いやすい分、どのようなシーンで使うのかを改め確認しておきましょう。
主におもちゃやビジネスなどで聞く例文や、ゲームや映画でも使われる「ギミック」の例文もご紹介します。使い方を例文で確認して、「ギミック」のイメージをつかみましょう。
例文①
「この車のおもちゃは走るだけでなく音も出るギミックがあり、子供が大喜びで遊んでいる。」こちらはおもちゃに「子供を喜ばせる仕掛け」があるという意味での「ギミック」の例文です。
最近は音が出たり変形したりと子供を楽しませるおもちゃがたくさんあり、シンプルに走る車のおもちゃより子供の食いつきが良いので「ギミック」はたくさんあると喜ぶでしょう。
プリンセス系のおもちゃだと、スティックを振ることで音が鳴り、声まで聞こえるおもちゃもあります。音や光などの「ギミック」で最高に楽しめるおもちゃが子供は大好きです。
例文②
「新製品をPRするのにこのギミックは良いキッカケになるだろう。」「SNSを利用したギミックは効果的だ。」こちらはビジネスで主にマーケティング業界での使い方の例文です。
ビジネスでの「ギミック」は「仕掛け」という意味もありますが「戦略」という意味でもよく使われています。例文にあったSNSで利用した「ギミック」というと購入特典をPRしたり広告を載せたりすることです。
商品を多くの人に買ってもらえるように、注目を集めたりする工夫を「ギミック」として使っています。宣伝効果が上がれば商品を目にする機会は増えるので、ビジネスとして「ギミック」は大変重要です。
ビジネスシーンでは、大々的な仕掛けというわけではなく、ちょっとしたキッカケや仕掛けとして「ギミック」が使われています。
例文③
「このゲームのミッションは難しいが、ギミックに対応できるようにすればクリアできるだろう。」こちらはゲームでの「ギミック」の例文で、色々な効果がある「ギミック」に対応する、という意味で使います。
たとえばアクションゲームで壁に当たるとダメージがある、アイテムを取ると体が小さくなるなど、何かをすることで様々な効果が生まれることが「ギミック」です。
ゲームを攻略するにはステージに散りばめられた「ギミック」に対応することがクリアへの近道です。
例文④
「ハリウッドで大ヒットしたSFX映画は、多彩なギミックで観客を楽しませている。」こちらは特殊撮影での映画に「ギミック」という言葉を使ってレビューしています。
映像や演出、また光や音楽などで観客が驚くような仕掛けがたくさんあるのがヒット映画の特徴です。特殊効果があることで非現実世界に入り込んだような感覚になれる映画が人気です。
「ギミック」は「仕掛け」という意味
「ギミック」は様々なシーンや分野で使われる、使い勝手の良い言葉です。よく聞く言葉だからこそ間違えずに正しく使うことが大切です。
「ギミック」の意味や類語との違いをしっかりと認識したうえで、「ギミック」を使いこなせるようにしましょう。