封筒の切手代がいくらかは大きさと重さで決まる
封筒の切手代は送る距離ではなく、封筒の「大きさ」と「重さ」で決まります。但し、この記事では、郵便ポストに投函する等の普通郵便についての封筒の切手代について記しています。速達や書留等の特殊な手続きのある封筒の切手代のことではありません。
規格外の定形外郵便の封筒の切手代・料金
定形外郵便は、規格外と規格内の2種類があります。そのうち規格外は、「長辺が60cm以内、長辺と短辺と厚さの合計が90cm以内、重量が4kg以内」の郵便物です。フリマアプリやネットオークションでも用いられることが多いのではないでしょうか。
50g以内は200円、100g以内は220円、150g以内は300円、250g以内は350円、500g以内は510円、1kg以内は710円、2kg以内は1,040円、4kg以内は1,350円です。
規格内の定形外郵便の封筒の切手代・料金
規格内の定形外郵便は、「長辺が34cm以内で、短辺が25cm以内、厚さが3cm以内、重量が1kg以内」の郵便物です。封筒の種類としては、「角2封筒」が規格内の定形外郵便となります。但し、厚みが3cm重さが1kgを超えるものは、規定外となります。
50g以内は120円、100g以内は140円、150g以内は210円、250g以内は250円、500g以内は390円、1kg以内は580円です。
定形郵便の封筒の切手代・料金
定形郵便は、「長辺が23.5cm以内で、短辺が12cm以内、厚さが1cm以内、重量が50g以内」の郵便物です。定形郵便になる封筒は、「長3封筒」、「長40封筒」、「長4封筒」、「洋2封筒」です。
定形郵便の封筒の重さが25g以内なら84円、25gを超えて50g以内なら94円です。50gを超えると定形外郵便になります。25g以内は84円、50g以内は94円です。
封筒の重さを測れる場所
封筒の切手代がいくらかを調べるには、「重さ」が重要な要素です。ここでは、自宅以外で封筒の重さを測ることができる場所をお伝えします。コンビニや郵便局で封筒の重さを測ることができるのでしょうか。
コンビニで測る
コンビニでは、基本的には「封筒の重さを測ることができない」です。しかし、一部のコンビニでは、サービスの一環として秤(はかり)を用意しているところがあります。それを用いて、個人の自己責任で封筒の重さを測ることになります。
郵便局の窓口で測る
封筒の重さを測る時は、郵便局の窓口が一番おすすめです。郵便局の窓口で、「この封筒を送りたい」と言えば、封筒の重さを測って郵便料金を教えてくれます。その郵便料金を支払えば、あとは郵便局の方が封筒の差出しまで処理をしてくれます。
用紙1枚であるなら、封筒の重さを測るほどではないかもしれません。しかし、何枚もの用紙をクリアファイルに入れて送る場合は、封筒の重さを測った方が良いです。
切手料金が不足していると、受け取り先に届く前に送り手のところに封筒が帰ってきてしまったり、受け取り先の方が不足額を支払わなければならなくなったります。郵便に慣れていない方は、郵便局の窓口に行くのが堅実です。
封筒の中身の重さの平均
封筒の中身である用紙の大きさによって、封筒とその中身全体の重さが異なってきます。また、封筒自体の大きさによっても、それぞれ封筒の重さが異なります。用紙と封筒の大きさごとの重さの平均を知っていれば、切手代がいくらかを計算するのに便利です。
用紙の重さの平均
用紙の種類によっても、重さは多少異なりますが、大体の用紙の大きさごとの重さは、B5が約3g、A4が約4g、B4が約6g、A3が約8gです。
ちなみに、クリアファイルに用紙を入れ、角2封筒で郵送する場合、A4クリアファイルの重さは、0.2mm厚クリアファイルが1枚あたり約26g、0.3mm厚クリアファイルが1枚あたり約43gです。切手代がいくらになるのか計算する際の目安としてご参考になさってください。
封筒の重さの平均
封筒の大きさごとの重さは、A4を折らずに入れる「角形2号」封筒(24×33.2cm)は約15g、A4用紙を折って入れる長方形の「長形3号」封筒(12×23.5cm)は約5g、長形40封筒は約3g、長形4封筒は約3gです。切手代がいくらになるかの目安として、ご参考になさってください。
封筒を送る時のマナー
封筒を送る時には、何に気をつければよいのでしょう。「切手はどこに貼るのか。」、「宛名の正しい書き方はどうなのか。」、「どうやって用紙を折るのか。」、「封筒はどのように閉じればよいのか。」、それぞれまとめましたので、ご覧になってください。
切手の貼り方
封筒は、縦長のものと、横長のものがあります。縦長の封筒は、封筒の左斜め上の隅に貼ります。横長の封筒は、封筒の右斜め上の隅に貼ります。
縦長の封筒の場合、切手を貼る範囲は封筒の左上の縦は7cm、横は3.5cmの範囲までです。機械で消印を押せる範囲がこの範囲までということが理由です。それ以外の場所やこの範囲よりも著しくはみ出た場合には、郵便局の方が消印を手押ししなければなりません。
横に長い横書き封筒の場合は左上ではなく封筒の右上から縦3.5cm・横7cmの範囲に貼り付けます。その理由は、横長の封筒も縦長の封筒と同様に考えられて機械に入れられるためです。
注意点としては、縦3.5cm・横7cmの範囲に切手が収まらないとしても、決して切手を重ねないでください。切手を重ねると、印字が見えず、その金額の切手として認められない場合があります。
宛名の書き方
郵便番号は、郵便番号枠の右端に揃えに書きます。住所は、都道府県名から書きます。文字数とスペースを考えながら均等に割り振ります。
数字は縦書きの場合は漢数字を使い、住所は略さずに○丁目のあとに「○○番○○号」まで書きます。「-」を使っても良いです。ビル名、階数も省略せずに書きます。全体のバランスを見て丁寧に書きましょう。
宛名の会社名の場合、社名を中央に大きく、住所よりも1段下げて書き始めます。会社名は(株)、(有)と略さないようにしましょう。「株式会社」や「有限会社」というように正式名称を用いて書きます。部署名もわかっている場合には省略せず、記入します。
宛名の個人名の場合、会社名・部署名に「御中」は付けません。個人名の宛先の下に「様」を書きます。連名の場合は、それぞれの名前の下に「様」を付けます。
用紙の折り方
縦長の封筒の長形3号の和封筒に横書きの用紙を入れる場合は、A4用紙を3つ折りにするのが一般的です。B5用紙を長形4号に入れる場合も同様に3つ折りにします。請求書は基本的に横書きなので、「請求書」の文字が一番上に来るように折ります。
縦書きの送付状に請求書と手紙を入れる場合、右上の部分を最後に折ります。送付状と請求書を両方入れる場合は、送付状を上にして重ね、折り込みます。手紙を折る場合は、下から1/3を折りあげたら、書き始めの部分がある方を最後に折って完了です。
もしかすると上下をあまり考えず折っていたという方も多いかもしれません。このように折ると、請求書や手紙の書き出しが上になりますので、封筒をもらった相手が中身の文章を読みやすくなります。
封筒の閉じ方
封筒の宛名の以外の他者は、届いた封筒を開けてはいけません。もし勝手に他者宛の封書を開封してしまうと「信書開封罪」の罪を課せられることがあります。他者に封筒を勝手に開けられないよう、正しく封筒を閉めましょう。
「〆」「締」は締める、「封」は 封じるという意味があります。「封」は「締」より丁寧な印象があります。「緘」(かん) はとじるという意味です。より重要な書類などをとじる時に使用します。
「賀」は様々な祝い事や祭りごとの時に使います。「寿」は婚礼などのお祝い際に使います。「蕾」「莟」はまだ開いていない、という意味です。女性だけが使うことができます。
縦書きの封筒を閉めるときは、封筒の継ぎ目にかかるように封字を書き、封筒裏面の右上には、封緘年月日を書くのが正式なマナーです。横書きなら、封緘年月日を左上に書きます。横書きの封筒は、基本的には「〆」などの封字は使わず封蝋やシールを用います。また、省略しても良いです。
封筒の切手代は封筒ごと測って決める
いくらの切手代を封筒に貼るかについては、封筒とその中身の「大きさ」と「重さ」を測って決めます。
家庭で重さを測り、手元に控えていた切手を貼ってポストに入れるだけなら、とても手軽に投函することができます。相手方や郵便局員のためにも、切手代の確認をされて、封筒を投函するようにしましょう。