ソニー銀行・住宅ローンとは
ネット銀行のソニー銀行は店舗を持っていません。その為、余計なコストが掛からない分、サービスを充実させています。住宅ローンもそのような背景から生まれた商品で、いくつものメリットがあります。そのメリットについては後程詳しく解説しますが、他の住宅ローンにはない素晴らしい特徴を持っています。
資産運用商品・住宅ローンに力を入れている
ソニー銀行は、資産運用商品や住宅ローンなどのサービスで特に優れています。資産運用については、投資信託、外国為替証拠金取引(FX)、外貨預金などにおいて利用者が多く、満足度も高くなっています。住宅ローンについてはこれから詳しく解説しますが、やはり多くの人の間で高い評価を受けています。
ソニー銀行・住宅ローン特徴
これからソニー銀行の住宅ローンの特徴を解説していきますが、単なる特徴というよりもメリットに数えたほうがいいものも多くあります。したがって、特徴として扱っていても、それはソニー銀行住宅ローンのすばらしさを表しているケースがあります。メリットについては後程解説するものの、特徴と合わせて魅力万点の商品となっています。
①変動・固定金利の切替が自由
ソニー銀行の住宅ローンは、変動金利と固定金利の変更が自由にできます。というと、ほかにもそのような商品があるではないかと言われそうですが、ソニー銀行の場合は、変更に条件がありません。ほかの住宅ローンでは、固定金利適用期間中は変更してはダメだとか、変更に回数制限が付いている場合がありますが、ソニー銀行にはそういうことはありません。
普通、住宅ローンの金利プランの変更と言った場合、変動金利から固定金利への変更を意味します。逆のパターンの変更はあまりないケースです。そういう意味では、ソニー銀行住宅ローンは融通が利きます。
変動金利と固定金利を上手に組み合わせる
金利プランの変更は1日に1回できます。したがって、変動金利から固定金利、固定金利から変動金利への連続変更も短期間でできるようになっています。このメリットは、新しい変動金利発表があって、金利が下がっている場合、すぐにその低金利の変動金利を利用できることです。
なお、ソニー銀行住宅ローンでは、変動金利から変動金利への変更はできません。したがって、新金利が低い場合は、変動金利から固定金利、固定金利から変動金利へと2回手続きをして、その低金利の恩恵を受ける必要があるのです。
②事務手数料一律43000円
ソニー銀行の住宅ローンには3つのタイプがあります。それについても後程解説しますが、その3つのうち「住宅ローン」という単純な名称が付いた商品の場合、事務手数料が一律4万3200円(税込)となっています。これは、他のタイプが融資額×2.16%を事務手数料にしているのと比べ、かなり割安です。
ただし、「住宅ローン」の事務手数料が安い分、金利は高くなっています。つまり、事務手数料の安さを選択するか、金利の低さを選択するか、タイプを決めなければいけないということです。これは、借入者の状況により、どちらを選ぶべきなのかが絞られてきます。
③金利の発表は前月15日頃
ソニー銀行の金利発表日は、毎月15日ころです。したがって、この日の発表を見て、今後の金利プランを変更したらいいのかを決めるといいでしょう。つまり、すでに説明したよう。に、変動金利が低くなっているのなら、変動金利→固定金利→変動金利と立て続けに変更すすることで、その低金利を上手に利用できるのです。
なお、一つソニー銀行ならではのルールがあります。それは、月末に変更手続きを行うと、当月ではなく翌月の金利が適用されるのです。したがって、このルールを頭に入れておき、上手に金利変更手続きをやるようにしましょう。
④変動金利に5年ルール・125%ルールはない
変動金利には、よく「5年ルール」「125%ルール」というものが適用されます。このルールを簡単に説明すると、「5年ルール」は、金利が変化しても、5年間は返済金額を変えませんよというルールです。金利が変動しているのに、返済額が変わらないというのはおかしな話ですが、元金と利息で微妙な調整をして、同じ返済額を維持しているのです。
一方、「125%ルール」とは、「5年ルール」が適用されたのちに、金利が上昇して大幅に返済額が増えるのを避ける為に、返済額の上昇を125%までに抑えますよというルールです。ところが、ソニ銀行住宅ローンには、両方ルールとも適用がありません。
5年ルール・125%ルールのデメリット
「5年ルール」や「125%ルール」があるおかげで、金利上昇に合わせた返済額の上昇が抑えられるメリットがありますが、その反面、利息が増えた場合に、その返済が優先され、元金がなかなか減らないというデメリットがあります。したがって、いくら返済額が増えないといっても、内容的にはあまりお得なわけではありません。
両方のルールの適用がない場合のメリットとデメリット
ソニー銀行住宅ローンは、「5年ルール」「125%ルール」の対象外ですが、これにはメリットとデメリットの両面があります。まず、メリットは、金利変動に合わせて返済額も変わるので、利息負担分が後へしわ寄せになりません。仮に利息が増えても、その分の返済を着実に行うので、元金部分がなかなか減らないということはないのです。
一方、デメリットは、返済額が大きく上昇するリスクがあることです。したがって、ソニー銀行住宅ローンの場合、金利変動に敏感になり、自分の判断で金利プランの変更をしていく必要があります。さもないと、デメリットの影響をもろに被ります。
⑤セブンATM利用手数料無料
ソニー銀行住宅ローンを利用する場合は、ソニー銀行の口座を開設し、その口座から引落で返済を行ってきます。そのソニー銀行の口座に入金する場合は、提携ATMの利用と他行の口座から振込の2種類の方法がありますが、このうち、セブン銀行などの提携ATMからの入金は手数料が掛かりません。
他行から振込でソニー銀行の口座に入金する場合は、デメリットとして振込手数料が必要です。したがって、住宅ローンの返済額の入金は、セブン銀行などの提携ATMから行うほうがお得です。
ソニー銀行・住宅ローン金利
ソニー銀行の住宅ローンには3種類の金利プランがあります。「変動セレクト住宅ローン」と「固定セレクト住宅ローン」と「住宅ローン」です。実をいうと、もともとは「住宅ローン」の1種類しかなかったのですが、「変動セレクト住宅ローン」が加わり、2018年10月に「固定セレクト住宅ローン」が登場しました。
①変動セレクト住宅ローン金利プラン
「変動セレクト住宅ローン金利プラン」は、ソニー銀行に2番目に導入されて金利プランで、変動金利の引き下げ幅が大きくなっています。そして、借り入れ当初は変動金利の適用を受けますが、途中で金利タイプの変更ができます。肝心の金利引き下げ幅については、変動金利適用期間中は-1.30%、固定金利適用期間中は-0.90%です。
2019年6月時点の「変動セレクト住宅ローン金利プラン」の変動金利は、新規購入で自己資金10%以上の場合(引き下げ幅が0.05%アップ)、年0.457%となっています。これは驚きの低金利で、業界でもトップクラスの水準です。
「変動セレクト住宅ローン金利プラン」の変動金利から固定金利に変更した場合は、固定期間によって金利が違います。その幅は大きいですが、固定期間2年なら年0.750%、固定期間20年超なら年1.484%となっています。
②住宅ローンプラン
「住宅ローン金利プラン」は、最初からソニー銀行住宅ローンにあったプランなので、プランAとも言えますが、固定金利と変動金利の両方があります。「住宅ローン金利プラン」の金利引き下げ幅は、固定金利・変動金利ともに-1.00%です。新規購入で自己資金が10%以上の場合は、引き下げ幅がさらに0.05%大きくなります。
やはり2019年6月時点の数字ですが、「住宅ローン金利プラン」の変動金利は0.757%、固定金利は固定期間2年で0.650%、固定期間20年超で1.384%となっています。
③固定セレクト住宅ローン金利プラン
「固定セレクト住宅ローン」は2018年10月にできたばかりのプランなので、サイトによってはまだ紹介がされていない場合があります。それはともかく、このプランは借り入れ当初が固定金利となり、その固定金利の引き下げ幅が大きいです。新規借入時は-1.30%、当初固定金利適用終了後は、引き下げ幅が小さくなり、-0.60%となります。
2019年6月時点の「固定セレクト住宅ローン金利プラン」の固定金利は、固定期間が10年で年0.590%、15年で年0.879%、20年で年0.992%となっています。「固定セレクト住宅ローン金利プラン」の固定期間はこの3種類だけです。
どの金利プランを選べばいい?
「変動セレクト住宅ローン」と「固定セレクト住宅ローン」の場合、金利の引き下げ幅が大きく、かなりお得なように見えますが、代わりに事務手数料が高くなっています。一方、「住宅ローン」の場合は、金利という点ではやや高めですが、事務手数料は抑えられています。したがって、それぞれの事情に応じて、いずれかを選ぶ必要があります。
ソニー銀行・住宅ローンメリット
ソニー銀行住宅ローンの特徴でもメリットに近いものをいくつか紹介しましたが、改めてほかのメリットについても取り上げてみましょう。ソニー銀行の住宅ローンはメリットが多く、利用しやすくなっています。これらのメリットを見ると、この商品を選びたくなるでしょうが、後程紹介するデメリットも考慮したうえで判断してください。
①頭金・自己資金が10%以上で金利引き下げ
住宅ローンを組む場合、できるだけ頭金を多く用意して契約したほうがいいです。そうなれば、借入金額が減るので、後後の返済負担が楽になるからです。しかし、ソニー銀行住宅ローンの場合、頭金のメリットがもう一つあり、頭金(自己資金)を10%以上用意して契約に臨むと、金利が0.05%引き下げられるのです。
②諸費用が格安
住宅ローンを組む場合、住宅購入費以外に事務手数料、保証料、団体信用生命保険(団信)保険料などの諸費用が必要となります。ただ、団信保険料については、無料の住宅ローンが増えています。しかし、事務手数料や保証料の金額は決して安くはありません。保証料については、ネット銀行は無料ですが、一般銀行で融資額の1~10%くらいになります。
事務手数料については、一般銀行が数万円~10万円、ネット銀行が融資額の1~2%程度となっています。ソニー銀行はネット銀行なので、他のネット銀行同様保証料が無料です。事務手数料については、「住宅ローン」の場合、かなり格安となっています。
ソニー銀行の「住宅ローン」の事務手数料は一律4万3200円(税込)です。融資額の何%という数字に比べると、かなり格安になっていることが分かるでしょう。これが「住宅ローン」の最大のメリットの一つです。
③ペアローンに対応
ペアローンとは、文字通りペア(夫婦、親子、同姓パートナーなど)が一つの物件に対して、各々でローン契約を結び、互いを連帯保証人とする形態の住宅ローンのことを言います。ペアローンを組むことで、一人の債務者が借り入れをするよりも多額のローン契約ができます。このペアローンにソニー銀行住宅ローンは対応しています。
ソニー銀行住宅ローンのペアローンの特徴
ソニー銀行住宅ローンのペアローンを組めるのは、同居しているペアとなります。また、それぞれがソニー銀行住宅ローンの借り入れ条件(年収400万円以上などの条件)に合致していなければいけないので、やや基準が厳しくなります。それから、契約者ごとに違う金利タイプが選べるメリットがあります。
④住宅ローン専用の店舗で相談が出来る
ソニー銀行はネット銀行なので、店舗がありません。したがって、住宅ローン契約もネットや電話、郵送などを利用して行い、不明点についてもネットや電話で質問することになります。ところが、都内に住宅ローンだけの相談窓口があります。ほかの相談はできませんが、ソニー銀行住宅ローンについての疑問点を直接尋ねることができるようになっています。
⑤AIにより仮審査が60分で完了
ソニー銀行では、住宅ローンの仮審査にAI(人工知能)を導入しました。これにより、従来よりも仮審査時間が早くなり、最短60分(1~3日掛かる場合もある)で結果が通知されます。住宅ローンの審査というものは時間を要するものですが、そのうち仮審査だけでも早くなれば、少し気持ちも落ち着くでしょう。
⑥電子契約に対応
同じネット銀行でもじぶん銀行の場合、早くから電子契約ができるようになっていました。そのため、紙の契約書が不要で、署名・捺印などの手間を要さずに契約成立となっていたのです。ソニー銀行住宅ローンでは、この電子契約の導入が遅れていましたが、2019年6月になって、ようやく利用できるようになりました。
電子契約のメリットは、まず郵送手続きが不要になるので、契約に余計な時間が掛からなくなることです。最短即日に契約書を交わすことも可能です。そして、もう一つのメリットは印紙代が要らないことで、5000万円の住宅ローン契約では2万円の節約になります。
⑦団信の種類が多い
住宅ローン契約では義務となっていることが多い団信への加入ですが、ソニー銀行住宅ローンの団信のラインアップは豊富です。がん団信100、生活習慣病団信、3大疾病団信、がん団信50、一般団信/ワイド団信などの種類があります。このうち、一般団信/ワイド団信以外のものは、加入時の年齢が満50歳未満という条件が付いています。
ソニー銀行住宅ローンのワイド団信は、金利上乗せ分が0.2%と低い水準になっています。ワイド団信は健康状態に問題がある人でも加入できる場合がありますが、それだけでなくソニー銀行住宅ローンでは負担が軽いので、メリットが大きいです。
ソニー銀行住宅ローンのがん50%保障団信は無料です。これはがんと確定診断がされた時に住宅ローンの残債が50%免除されるという保険ですが、無料でセットになっているので、非常にメリットが大きいです。
ソニー銀行・住宅ローンデメリット
ソニー銀行住宅ローンの数々のメリットを見てきましたが、これらのメリットだけを見ると、他の住宅ローンよりもずっといいように思えます。しかし、メリットの裏にはデメリットがあります、そのデメリットも検証してみないと、真のソニー銀行住宅ローンの価値は分からないので、一つ一つでデメリットを見てみましょう。
①3種類の住宅ローンが存在
すでに紹介したように、ソニー銀行には3種類の住宅ローンが存在しています。「変動セレクト住宅ローン」と「固定セレクト住宅ローン」と「住宅ローン」です。それぞれの金利の違いなどは説明済みではあるものの、どれを選べばいいのか迷う場面も出てきます。それは必ずしもデメリットとは言えないかもしれませんが、頭を悩ます原因にはなります。
②住宅ローン審査が厳しい
ネット銀行の住宅ローンは、金利などが優遇されているので、概して審査が厳しい傾向にあるのですが、その中でもソニー銀行の場合は、普通以上に審査基準がハイレベルです。というのも、年収が400万円以上となっているからです。これは他のネット銀行と比べても高水準で、クリアできない人もいるでしょう。
もう一つソニー銀行住宅ローンの審査上のデメリットは、雇用形態に厳しいことです。契約社員、派遣社員、嘱託社員、アルバイト、パートでは申し込みができないので、間口がかなり狭くなっています。
③中古戸建て物件は対象外
ソニー銀行の住宅ローンは、新築物件の購入、中古マンションの購入、住宅の新築、増改築、借り換えなどには利用できますが、中古の一般住宅の購入には当てられません。これは大きなデメリットで、新築住宅が買えず、中古住宅を狙っている人には大変残念なことです。理由は不明ですが、できれば改善してほしところです。
他社の住宅ローンを組んで、中古住宅を購入した場合、その借り換えはソニー銀行でできます。特にソニー銀行住宅ローンには金利が低い商品があるので、借り換えによって大きなメリットを得られます。
④事務手数料に注意が必要
ソニー銀行の住宅ローンの事務手数料が安いのは、「住宅ローン」プランを利用した場合で、一律4万3200円(税込)となっています。確かに低い水準であり、お得なように見えますが、他のプラン、「変動セレクト住宅ローン」や「固定セレクト住宅ローン」を選んだ場合は、融資額×2.16%が事務手数料となっていて、決してお得ではありません。
事務手数料のもう一つのデメリット
もう一つソニー銀行の事務手数料にはデメリットがあります。それは、住宅ローンの借入額に事務手数料を含めることができないところです。他の銀行では、事務手数料も借入額に入れられる場合もありますが、ソニー銀行の場合は、その分頭金として用意しておく必要があります。したがって、頭金に住宅購入費以外の事務手数料分を加えなければいけません。
⑤フラット35は取り扱いしていない
フラット35は、最長35年間固定金利が続く住宅ローンです。最初から最後まで固定金利の一方通行なので、金利変動の影響を受けず、返済額が変わりません。したがって、将来の予定を立てやすいというメリットがあるのですが、ソニー銀行ではこのフラット35を扱っていません。つまり、35年固定金利というプランはないのです。
⑥つなぎ融資・土地先行融資は非対応
すでに完成された住宅を購入するのではなく、これから土地を買う場合や住宅を建築してもらってから購入する場合は、そのための資金が必要となります。その資金を借り入れる方法を、土地先行融資、つなぎ融資と言います。住宅ローンを組む前にこれらの融資を利用して、住宅購入前の資金を用立てていくのです。
ところが、ソニー銀行住宅ローンは、土地先行融資やつなぎ融資に対応していません。したがって、住宅購入前に必要な資金を準備できません。建築された住宅を購入する時にのみしか利用できないので、デメリットが大きいです。
ソニー銀行・住宅ローン審査基準
ここからは、ソニー銀行住宅ローンの審査基準を見ていきましょう。ソニー銀行の住宅ローンは審査が厳しいとして年収や雇用形態について取り上げましたが、それらをを含めてどのような審査が行われているのか興味がおありでしょう。そこで、いくつかの項目に分けて、ソニー銀行住宅ローンの審査基準を検証してみます。
①年齢
住宅ローンを契約すると、大きな金額を借りて、長い時間を掛けて返済していきます。したがって、あまり高齢では、住宅ローンの利用はできません。どの住宅ローンにも厳しい年齢制限が設けられています。ソニー銀行の場合は、申し込み時満20歳以上、借入時満65歳未満、完済時満85歳未満を条件としています。
②年収
ソニー銀行住宅ローン審査で特に厳しい項目が年収条件です。最低でも400万円は必要とされ、かなりハードルが高いです。これは他のネット銀行の審査基準と比べても、厳しい数字です。たとえば、じぶん銀行住宅ローンは、年収200万円から利用可としています。その基準から行くと、ソニー銀行の審査の厳しさが分かります。
ソニー銀行住宅ローンのペアローンでも、ペアの二人がともに年収400万円以上の年収がないとダメとしています。片方が400万円以上の年収ということはあり得るにしても、ペアの両方が400万円以上の年収という審査条件はかなりきつい水準です。
③職業・雇用形態
住宅ローンを提供している金融機関によっては、契約社員や派遣社員でも利用OKとしています。しかし、ソニー銀行では、契約社員、派遣社員の住宅ローン申し込みを認めていません。ましてやパートやアルバイトでは無理です。パートやアルバイトが利用できないのは仕方がないとして、それ以外も認めないのはかなり厳しい審査基準です。
④勤続年数
勤続年数は、住宅ローン審査で重要な項目です。勤続年数が短い人では、安定した収入が得られるか定かではないからです。この勤続年数について、ソニー銀行住宅ローンの審査基準はどうなっているのかというと、特にルールを設けていません。勤続年数が短くても構わないとしているのです。ただし、無条件ではありません。
その条件とは、1年前の元旦以降に転職している場合は、追加の書類を提出しなければならないとしているのです。追加の書類とは、新しい勤め先の採用通知書、雇用契約書、本年度の収入金額が記された書類などです。また、転職後の給与明細なども必要です。
ソニー銀行では、追加の書類を提出させることによって、勤続年数が短い人でも、一定以上の収入が得られていることを確認しています。したがって、転勤直後でも、400万円以上の年収が維持されていることを証明しなければいけません。
⑤健康状態
ソニー銀行の住宅ローンを利用したければ、団信に加入できる程度の健康状態でなければいけません。団信加入において審査があるので、その審査に通るほど健康である必要があるのです。しかし、ソニー銀行ではワイド団信も扱っています。これは、多少健康状態に難がある人でも加入できる団信で、この審査に通れば、ソニー銀行住宅ローンを利用できます。
ソニー銀行・住宅ローン借り換え
ソニー銀行住宅ローンの新規借り入れに対して、借り換えはどうなっているのだろうと思っている人がいるかもしれません。借り換えでもお得なことがあるのか、逆に借り換えで損をしてしまう場合があるのか、気になるでしょう。しかし、新規借り入れでメリットの大きいソニー銀行住宅ローンは、借り換えに利用してもマイナスにはならないでしょう。
十分な借り換えメリットがある
ソニー銀行の住宅ローンは低金利がウリです。したがって、他の住宅ローンと比較しても低金利なので、借り換えによるメリットを十分に感じることができます。借り換えでは、最初の住宅ローンと借り換え先の住宅ローンの金利差が最も重要なポイントなので、ソニー銀行を選択する意味はとても大きいです。
住宅ローン借り換えにおける重要ポイント
借り換え住宅ローンを利用する場合、いくつか押さえておきたいポイントがあります。まず、借り換えによって金利が下がるかですが、この点についてソニー銀行は問題ありません。次に、借り換えで返済額が減っても、その返済額の減額幅が借り換え諸費用よりも多くなければいけません。借り換え諸費用のほうが多ければ、損をしてしまいます。
この点については、ソニー銀行の「住宅ローン」を選べば、事務手数料が4万3200円(税込)となるので、諸費用が抑えられます。したがって、借り換えによる返済額の減額幅を諸費用が上回ることはないので、借り換えメリットを十分に享受できます。
他のプランを選ぶ場合は、事務手数料が融資額×2.16%となります。したがって、借り換えにより返済額の減額幅と諸費用をよく比べる必要があります。そのうえで、借り換えメリットが確実に得られるというのなら、それらのプランを選択しましょう。
借り換えの注意点
ソニー銀行住宅ローンに借り換えをする場合、注意点があります。それは低金利をウリにしているといっても、新規購入に比べて借り換え金利のほうが高いことです。プランごとの借り換え金利を見てみると、「住宅ローン」固定2年で、年0.700%、「変動セレクト住宅ローン」の変動金利が年0.507%、「固定セレクト住宅ローン」固定10年が年0.630%です。
プランやタイプによっては、ソニー銀行住宅ローンへの借り換えであまりお得にならない場合もあります。借り換えを検討する場合は、よく諸条件を考慮して、結論を出す必要があります。
ソニー銀行・住宅ローンの返済方法
ソニー銀行住宅ローンの返済方式は元利均等方式です。これは、毎月の返済額が変わらない方式です。ただし、「部分固定金利特約」を利用している場合は、適用期間中返済額の変動があります。なお、毎月の返済額は、ソニー銀行の円普通預金口座から自動引落となります。引落日は、2、7、12、17、22、27日のいずれかを選べます。
ソニー銀行住宅ローンの繰り上げ返済
ソニー銀行の繰り上げ返済手数料は、一部繰り上げ返済でも全額繰り上げ返済でも無料です。これは珍しいケースで、一部繰り上げ返済手数料が無料という銀行はあっても、全額も無料という銀行はあまりないからです。したがって、いつか全額繰り上げ返済をしたいと思っている人は、ソニー銀行の住宅ローンがおすすめです。
ソニー銀行の住宅ローンは業界トップクラスの低金利
ここまで、ソニー銀行住宅ローンの特徴、金利、メリット、デメリット、審査基準、借り換えなどについてお伝えしました。ソニー銀行住宅ローンにはさまざまなメリットがありますが、そのうちの一つが業界トップクラスの低金利です。もちろん、ほかにもメリットはたくさんありますが、低金利は一番の魅力で、利用を検討する価値ありです。