かわいい靴下猫について徹底解説!
近年のペットブームの中、ペットとして人気な動物に猫があげられます。そのかわいらしさに癒されている人も多いでしょう。
そんな猫には、同じ品種でも様々な柄の猫がいます。その中でも今人気になっているのが靴下猫と呼ばれる柄の猫です。
聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、聞いたことがあるという人の中にも靴下猫の種類や性格など詳しく知らないという人もいるでしょう。
今回は、靴下猫がなぜ人気なのか、靴下猫の種類や性格、靴下猫がなぜ生まれるのかなどについてご紹介させていただきます。
靴下猫とは?
靴下猫とは、まるで白い靴下を履いている様な柄の猫のことを言います。様々なところで靴下猫が取り上げられており、猫を飼ってない人やあまり興味がないという人も靴下猫という名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
アメリカではSnowShoeと呼ばれる種類の純血種の猫がいます。一時期ブリーダーが1件になった過去もありますが、今では多くのブリーダーが存在し、海外でも靴下猫は注目されていることが分かります。
日本でも実際にInstagramなどのSNSでも靴下猫を載せている人が多く、「靴下猫」と調べただけでもたくさんのかわいい靴下猫をみることができ、とても人気なのが分かります。その理由としては、やはりそのかわいい姿になります。
猫と言えば、まるいアーモンドアイとぷっくりとした口周りの愛らしい顔やぷにぷにとした肉球、自由気ままでツンデレな性格など、姿や性格などかわいいと思うポイントがたくさんあります。
そんなかわいい猫の中でも靴下猫がかわいいと言われる理由は手足です。まるいフォルムのかわいい手足に、まるで本当に白い靴下を履いているかのような白い毛が生えていて、とってもかわいい姿をしています。
白い靴下を履いている様な柄の猫
そんな白い靴下を履いた様な柄が特徴的な靴下猫ですが、身体の毛色は黒や茶色などしっかりあるにも関わらず、靴下を履いた様な白い柄になるのは不思議です。
もちろん靴下猫という品種があるわけでもありません。靴下猫は特有の品種の間でしか生まれないと思われがちですが、実はどの品種の猫にも生まれる可能があります。
靴下猫という猫の種類や靴下猫が生まれる理由など知りたい人も多いでしょう。まずは靴下猫の種類についてお話していきます。
靴下猫の種類
靴下猫は、猫の品種などではなく靴下を履いた様な白い柄の違いに、つまり履いている靴下の違いによって種類が分かれています。また、前足と後足で違う種類の柄になっている靴下猫もいて、種類は数種類ですが靴下猫のバリエーションは幅広くなっています。
そのため、靴下猫によって各々かわいいポイントや魅力が違っています。ここからは写真付きで靴下猫の種類やかわいいポイントについてご紹介していきます。とってもかわいいので、ぜひ好みに合った靴下猫を見つけてみてください。
足袋タイプ
足袋タイプの靴下猫です。見た目の通り足袋を履いているように見える足先だけが白いタイプです。ちょっと変わった柄に見えるかもしれませんが、最も多く見かけるタイプになります。最も多いタイプであるがために、靴下猫のことを足袋猫と呼んだりもします。
見方によっては長そでを着ているかの様な柄でかわいいです。前足や後足だけに靴下を履いているなんて柄の猫もいて、それがとってもかわいいです。
ソックスタイプ
靴下猫と言えばこちらのソックスタイプの靴下猫を思い出す人が多いのではないでしょうか。靴下猫の由来とも言える代表的な柄が特徴的です。
足袋タイプの白い柄よりも白い部分が広がり、学生さんが白い靴下を履いているように見えるのが特徴です。足袋タイプと同じで、前足や後足だけに柄のある場合もあります。
また、こんなアシンメトリーなタイプの靴下猫もいます。これは足袋タイプやソックスタイプだけではなく他のタイプでも見られます。
一見両方の足に別々の靴下を履いてしまったかの様な柄は、おっちょこちょいな猫にも見えてかわいく、見ているだけで癒される靴下猫です。遺伝子的にも一番多い柄になっています。
ハイソックスタイプ
膝や肘の関節まで白い柄が広がっているのが、ハイソックスタイプです。ソックスタイプよりも白い柄の部分が広くなっており、ハイソックスを履いているように見えます。
ハイソックスタイプの柄は前足に良く見られます。街角で目にする機会も多いので、見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。学生のようにハイソックスを履きこなしている姿は、爽やかな凛とした優等生感を感じさせます。
指だけ靴下タイプ
この指だけ靴下タイプは、指先だけが白い柄になっているタイプです。靴下とは言いにくいかもしれませんが、これも立派な靴下猫です。指無し手袋をしている様だと言われた方がピンとくるかもしれません。
この指だけタイプの靴下猫は、まるで女の子のもえ袖をしているかの様な姿で、毛並みの長い猫だととってもかわいい姿になります。
穴あき靴下タイプ
靴下に穴が開いているように見える穴あき靴下タイプです。このタイプには、指先の穴あきだけではなく、膝の部分などに穴があいているタイプの靴下猫もいます。
人であれば恥ずかしい靴下の穴ですが、靴下猫の穴はちょっと抜けているおっちょこちょいな感じがあり、とってもかわいいです。
ニーハイタイプ
ハイソックスタイプよりもさらに白い柄の部分が広がっているのが、ニーハイタイプになります。太ももの真ん中あたりまで広がっており、まさにニーハイを履いているようです。
ガーリーなファッションに良く合うニーハイですが、靴下猫のニーハイは猫の美脚が際立っていて、とってもかわいいです。
またニーハイタイプは写真のように後ろ足のみに良く見られることがほとんどで、このタイプの柄が4本すべての足にでるのはかなり珍しいことです。
靴下猫の手足が白い理由
ここまで靴下猫や靴下猫の種類についてお話してきましたが、1つ疑問も持った人もいるのではないでしょうか。それは、靴下猫には白靴下しかいないのかということです。
答えは、その通り白い柄の、白靴下を履いた靴下猫しかいません。つまり、身体の毛色が白なのに足先だけ黒い靴下猫はいません。理由を知っている人はいるでしょうか。その理由は、靴下猫がどうやって埋めれるのかに関係しています。
猫の色素は脊髄から先端に広がっていく
猫の柄は遺伝子情報の組み合わせで決まります。柄を付けるための色素は脊髄で作られます。そして作られた色素は脊髄、つまり背中を中心に身体全体へと広がっていきます。
例えるなら、チョコレートを猫の背中からかけている場面を想像して下さい。チョコレートは猫の背中を中心に徐々に下に降りるように猫にかかります。このように猫の柄は背中から徐々に下に降りるように付いていきます。
そのため、足先は背中側から一番遠いため、色素が途中で止まってしまい白い毛色になります。その場合に初めて靴下猫と呼ばれる猫が生まれるのです。
これが、靴下猫には白靴下しかいない理由になります。猫の背中側の毛色は濃く、お腹側が薄いのも同じような理由です。猫の柄にこんな理由があるとは驚きです。
いや、黒い足先の猫だっているじゃないかと思われた人もいるでしょう。確かに、シャムネコやヒマラヤンなどは足先が黒く、黒い靴下を履いているように見えます。その理由は簡単です。
この足先が黒い猫の黒色はポインテッドカラーと呼ばれているものになります。シャムネコやヒマラヤンなどは手足だけではなく、鼻周りや耳先なども黒くなります。
このポインテッドカラーは、品種による特徴であって遺伝子でできる柄であるため、靴下猫の靴下が白色だけという理由とは違った理由によるものになります。
靴下猫の性格
「自由気まま」、「マイペース」、「ツンデレ」などと思われがちな猫ですが、実は毛色や品種によって性格に違いがあります。
靴下猫は先ほどお話した通り、柄の付く過程で生まれるため、必ず生まれるという種類はほとんどいません。しかし、高確率で生まれてくる種類はいます。今回は、その黒色、茶トラ、キジの3種に注目します。
もちろん、性別や飼い方などによっても違ってはきますが、今回は毛色による猫の基本的な性格について、見ていきます。
黒色の毛色の靴下猫
黒色の毛色の靴下猫は、靴下猫の中でも最も多い種類になります。黒色の毛色に白い靴下のコントラストが映える靴下猫らしい柄の猫で、賢く、フレンドリーな性格をしています。
哲学者のようにじっと考える猫と言われているくらい、とても頭が良いです。人の気持ちや周囲状況を良く見ており、空気を読むことができる猫でもあります。そのため、落ち込んでいる時などには、そっと寄り添ってくれます。
また、とても友好的で人懐っこく甘えん坊な性格も持ち合わせています。猫とでも人とでもフレンドリーに接することのできる猫です。甘えん坊で良く話しかけてくる傾向もあります。感情もとても豊かで、人で言うと芸術家タイプです。
茶トラの毛色の靴下猫
靴下猫の中でも人気の高い種類が茶トラです。茶トラは元々が薄い色合いの毛色のため黒色に比べると靴下のの印象は弱くなりがちですが、茶トラの優しい色合いにも白靴下は良く合い、とてもかわいく優しい印象になります。
茶トラの性格は、とにかく甘えん坊で明るい性格ですが、ゆったりとした優しい一面も持ち合わせています。茶トラの優しい色合いにも合っています。
触ったり抱っこしたりするのがストレスになる猫もいますが、茶トラの毛色の猫はそういったスキンシップが大好きなので、たくさん抱っこしたいかわいがりたいという人にはぴったりです。
また、臆病な性格もしています。弱みを見せたくなくて強気に出たり攻撃的になったり、反対にフレンドリーになって仲間に入れてもらおうとしてみたりと少し不器用なタイプです。そこがかわいいところです。
キジの毛色の靴下猫
キジの毛色の猫は、猫の原型となった柄と言われるだけあって、実は日本で一番多い柄の猫です。濃い茶色や黒色の柄のため、黒色の靴下猫と同様、白靴下とのコントラストが映える靴下猫らし柄の猫です。
原種とされているリビアヤマネコに似ており、野生の本能が色濃く残っていると言われています。そのため、警戒心が強く用心深い、野性味あふれる性格の猫が多いです。
ハンタータイプのキジさんですが、フレンドリーで甘えたな一面もあります。ただし、長い時間抱っこされることは好みません。あまりかまいすぎないようにしましょう。
靴下猫は幸運をもたらす?
「黒猫が横切ると不幸なことが起こる」という迷信のように猫に対して縁起が悪いと思っている日本人も少なくはないでしょう。
しかし、古来より猫は縁起が良い動物されており、私たち日本人に幸運を運んできていくれる動物として親しまれてきました。招き猫の存在からも、猫が幸運を運んできてくれる存在だということは一目瞭然です。
そもそも猫は、穀物を荒らすねずみを捕まえてくれることがら人にとって有益な動物とされ、9000年以上もの昔から私たちと一緒に生活をしています。
その中で、猫は真っ暗闇でも目が見えるということから、昔から魔よけや幸運の象徴とされてきました。
イギリスでは幸運の象徴
縁起が良いとされる猫ですが、その中でも靴下猫は国によって幸運の象徴であったり、縁起の悪いものとされていたりと様々なとらえ方があります。
縁起が悪いとされる理由としては、国によってお葬式の際に白靴下を履く習慣があり、白靴下自体があまり良い存在とはされていないということがあります。日本でも白足袋のイメージから、あまり良い印象を持っていない人がいることも確かです。
しかし、イギリスで靴下猫は幸運の象徴として親しまれています。イギリスでは、元々猫に対する好感度が高いです。日本では不吉と言われがちな黒猫もイギリスでは、「新婚のお祝いに黒猫を送ると夫婦が幸運になれる」という言い伝えがあるほどです。
加えて、イギリスでは、靴下は幸運の象徴とされています。そのため、靴下猫を幸運の象徴と呼ばれているのです。
靴下猫は猫によって様々な模様で面白い!
ここまで靴下猫についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。今靴下猫を飼っているという人やこれから飼おうと思っている人にも必見の情報をお伝えしました。
靴下猫といっても、その履いている靴下のタイプだけではなく、その組み合わせによっても柄が違っており、様々な柄があって面白いです。また、毛色による性格の違いもあり、バリエーション豊かな猫たちがそろっています。
また、不吉だと思われがちな猫ですが、靴下猫が幸運の象徴とされていることも驚きでした。これからは、街角を歩く猫の姿に目を向けてしまう人もいるでしょう。
靴下猫の魅力を一人でも多くの人に知っていただき、靴下猫との暮らしをより有意義なものにしましょう。