サンセベリアの植え替えは簡単!
サンセベリアは、アフリカや東南アジアなど熱帯地方が原産の多年草植物です。乾燥に強く耐寒性もあります。水やりの回数も少なく室内でも育てられるので、ガーデニング初心者にも人気です。
サンセベリアを元気に育てるためには、植え替えが必要になります。サンセベリアを植え替えしないと葉や根が弱って、枯れてしまうこともあるからです。
植え替えの際、株分けして増やすことができます。植え替えの方法、育て方、また害虫の予防方法を調査してみました。
サンセベリアの植え替えで失敗しない為のコツ
サンセベリアとは、アジアやアフリカなどの亜熱帯や熱帯地方で自生している植物です。その種類は60以上といわれています。サンセベリアの葉は、緑色の単色と横しま模様の物があり、地面に平たく放射線状に伸びるのが特徴です。
葉自体は肉厚で、多肉植物のような見た目です。日本では、トラノオという名前で知られています。アメリカNASAによれば、空気を清浄化させて、有害物質などを無害化する働きが期待できるといわれています。さらに癒し効果もあります。
サンセベリアは、乾燥に強いので初心者でも育てやすいです。その特徴を知って、害虫被害を受けないように育ててみましょう。植え替えのコツや、育て方の方法も調査してみました。
植え替え時期
サンセベリアは、見た目にインパクトがあり、話題の観葉植物です。意外と育てやすい植物ですが、気をつけたいことは、2年に一度植え替えをすることです。
長い間サンセベリアを植え替えもせず放置すると、鉢の中で根詰まりを起こします。栄養や酸素が欠けて、枯れてしまうことがあります。対策としては、定期的に植え替えをします。
地域によって多少の違いはありますが、暖かくなり始めた頃から秋が植え替えに適しています。ただし8月の猛暑日や冬場の植え替えは、かえって弱らせてしまうので避けることが大事です。
もし植え替えの時期を逃してしまった場合は、翌年の4月から10月ころまでに植え替えをしましょう。冬場は水もほとんど与えず窓ぎわなどに置きます。
植え替え時の土や肥料
サンセベリアを植え替えする時は、ホームセンターなどでサンセベリア専用の土を購入します。他にも観葉植物用でも代用できます。
自分でサンセベリアの土を調合したい時は、市販の赤玉小粒と腐葉土に川砂を5:4:1で混ぜて、植え替えしてみるのも良いでしょう。川砂は、水はけが良く通気性もアップするので、サンセベリアの植え替えには好都合です。
サンセベリアは、水栽培という方法があります。水栽培は、水差しのようなガラスの器に入れるだけです。器におはじきなどを入れると見た目も涼し気です。
水栽培は、陶器にポリマージェルを利用して育てます。またハイドロカルチャーも水栽培に適しています。植え替えの必要がないかわりに、こまめに水を入れ替えましょう。
植え替え時の鉢
サンセベリアに適した鉢を選ぶ時、コツがあります。サンセベリアの植え替えに適した鉢は、逆台形型やスクエア型がおすすめです。
サンセベリアは、上にすらっと葉が伸びます。スクエア型の鉢に植え替えすると、見た目もすっきりと見えます。サンセベリアに適した鉢の素材選びもポイントになります。
テラコッタや陶器は、余計な水分を排除する特徴があります。サンスベリアは、乾燥している環境を好むので、植え替えの際は、防腐処理されてプラスチック底の物を選びましょう。
サンセベリアを水栽培で育てる場合は、ガラス製の水差しを始めとして、自宅にあるガラスの器でも対応できます。サンセベリアを安定させるためには、おはじきなどを入れます。
サンセベリアの植え替え前準備
サンセベリアの特徴は、その見た目や葉の模様です。別名トラノオというだけあって、虎を想像します。スラっと長く伸びた葉は、インパクトがあります。
サンスベリアは、気分をリフレッシュする効果があると言われています。サンセベリアは、ストレスを感じやすい人におすすめです。
日常のお手入れは、葉についたほこりをマメに取り除くことが大切です。サンセベリアは、管理が簡単なので初心者にもおすすめです。ただし、2年に一度は植え替えが必要です。
道具の準備
サンセベリアは、育てやすい観葉植物ですが、元気に育てるためには、植え替えと株分けが必要です。植え替えした時に取れてしまった葉は、水栽培で育てることができます。ではサンセベリアを植え替えの際、必要な道具はどのような物でしょうか。
サンスベリアに適した土と、以前の鉢よりひとまわり大きい鉢を用意します。そして鉢底に敷く石、根切り用のはさみ、じょうろとスコップです。用意した鉢の種類によっては、鉢底ネットも用意しましょう。
鉢底ネットは、土が流れでることを防止します。さらにナメクジやダンゴムシが、鉢底から入るのを防いでくれます。そして霧吹きです。植え替えした時や害虫駆除にも便利です。霧吹きに希釈した殺虫剤を入れて葉に吹きかけると駆除になります。
サンベリアの根の整理
サンセベリアを植え替える前に、まず根の整理をします。その方法は鉢から苗を取り出し、根についている土を軽くほぐしながら取り除きます。折れてしまった葉は、水栽培として利用しましょう。
ほぐした根を見ると、親株、子株、孫株の形態になっています。これらを注意深く、根元から3センチメートルくらいでカットします。そして茎に残っている根をきれいに切り落とします。
葉には水分が多く含まれているので、切り離した苗は、植え替え前1週間程度乾燥させることが大切です。サンセベリアの植え替えの際、水分が多いため、ばい菌の侵入や損傷を防がなくてはいけません。
サンセベリアの植え替え方法
サンセベリアの原産地は、アフリカや東南アジアなど熱帯地方です。植え替え後は、寒い場所にサンセベリアの鉢を置かないようにします。また日当たりがよく、風通しの良い場所を選ぶことが大切です。
サンセベリアの植え替え時期は、地域や環境に差はあるものの5月から7月が適しています。サンセベリアの植え替えに適した気温は、20度ほどなので春から秋にかけてが良いでしょう。
サンセベリアは冬場は休眠期になるので、この時期は植え替えを避けます。適した時期に植え替えができなかった場合は、次の暖かい時期まで待つようにします。
実際の作業手順
サンセベリアは、育てやすい観葉植物です。また成長も早く、株分けして増やすこともできます。サンセベリアは、2年に一度くらいのペースで植え替えが必要です。植え替えせず放置していると、根が詰まり枯れてしまうこともあります。
サンセベリアを、元気に育てるための植え替えのコツを調べてみました。サンセベリアを鉢から取り出します。固まった根をほぐしながら、古い土を取り除いて一週間休ませます。
新しい鉢に鉢底石を敷き、そこへ3センチメートルほど、土を入れます。そこへサンセベリアの苗をおいて、そのまわりに土を入れます。鉢の渕から、3センチメートルほど下まで土を入れましょう。
たっぷり水やりをして、水がはけるまで放置することが根腐れを防ぐコツです。その後、土の表面が完全に乾くまで水やりは控えます。
初心者でも簡単なサンセベリアの水やり
観葉植物を植え替える時や育てる時、水やりのコツや方法が気になります。植物によっては毎日水を与える必要がある物や、植物の根元に少量の水やりをする物もあります。
サンセベリアの葉は、水分を含んだ肉厚の葉が特徴です。原産地は、熱帯や亜熱帯の国なので暑さには強いのですが、水やりにコツがあります。サンセベリアは、水を与えるタイミングが重要です。
では水やりのタイミングはいつなのでしょうか。またどのように見つけるのでしょうか?さらに冬場の水やりのコツも調べてみました。
2週に一回または月に一度程度
熱帯育ちで自身の葉に水分が多いため毎日水やりをする必要がありません。時期は、鉢の中の土がからからに乾いた時です。水たっぷり注ぎ、しっかりはけさせることが、根腐れ防止のコツです。
この際、鉢の受け皿に残った水は必ず捨ててください。春から夏にかけて最低気温が10℃を超えた時は、5日前後で水やりをしましょう。秋はサンセベリアの鉢の土が完全に乾いた時すなわち、10日前後がタイミングです。
冬場はほとんど水やりはしません。水やりの目安は、新しい竹串を用意して土に刺してみて、湿っていたら水をやりません。またサンセベリアの葉に縦しわが現れたときは水やりの時期になります。
サンセベリアの病害虫の種類と対策
サンセベリアは、初心者でも育てやすい観葉植物ですが、気をつけることがあります。それは、病気や害虫の被害です。鉢の中の水分が多くなると、立ち枯れ病や根腐れが起こりやすくなります。
サンスベリアは、乾燥した環境を好みますから湿気や水分には注意しましょう。サンセベリアを植え替えする時には、水の与え方にきをつけなくてはいけません。過度な水やりにより害虫も付きやすくなります。
空気清浄効果を持ったサンセベリアを、病気や害虫から守るためにしっかり対策したいものです。具体的に植え替え時に、注意すべき害虫はどのようなものか調べてみました。
ハダニ
ハダニは、植物の葉の裏に寄生します。ハダニに吸われたサンセベリアの葉は、葉緑素が無くなってしまいます。その後白いカスリ状の斑点がでてきます。植え替えをした時にハダニを寄せ付けないように気をつけましょう。
ハダニは、春から秋にかけて多く発生します。成虫になっても体長は、0.5ミリメートルなので、見つけることが難しいです。ハダニは、蜘蛛の仲間なので細い糸を出して、蜘蛛の巣のようなものを葉の裏側に作ります。
ハダニは水の刺激には弱いので、サンセベリアの葉に水を吹きかけて駆除します。また葉を、ざぶっと水で洗い流す方法もあります。しかし大量に発生した場合は、ハダニ用の殺虫剤で駆除が必要になります。園芸店やホームセンターで適した殺虫剤を選びましょう。
アブラムシ
アブラムシは、観葉植物などの新芽につきやすいです。サンセベリアにも発生することがあります。アブラムシは、ウイルスを媒介して感染が広がっていきます。窒素を多く含んだ肥料を与えすぎたときにもアブラムシが着きやすくなるので気を付けなければいけません。
植え替え前にアブラムシが発生した場合は、粘着テープを使ってアブラムシを取り除きます。この時あまり強くテープを貼り付けるとサンセベリアの葉を傷めてしまうので注意しましょう。
アブラムシが付着した場所は排せつ物によってべたべたします。アブラムシの対策は清潔なアルミホイルを株もとに敷き詰めます。サンスベリアを植え替えた後は、アブラムシの付着に気をつけましょう。
カイガラムシ
カイガラムシは、成虫になると足が退化して、葉に付いたまま動かなくなる物がいます。また成虫になっても、動きまわる行動的な物もいます。幹や葉などに小さい貝殻がつくのが特徴です。
気づかずにいると、サンセベリアの葉の色が悪くなり枯れてしまいます。カイガラムシの排せつ物が、すす病の原因になります。葉や枝などに黒いすすのような物を見つけたら処置しなくてはいけません。サンセベリアの植え替え前、カイガラムシがいないかチェックしましょう。
カイガラムシが見つかったら、葉や枝を切り落とします。また幼虫を見つけたら殺虫剤で対処することが必要です。他にも歯ブラシでカイガラムシをこそげ落とすことやホースを使って水を吹きかけるなどの方法があります。
ナメクジ
サンセベリアを植え替えした時や育てる際、いろいろな病害虫に気をつけなければなりません。梅雨時期、庭先やベランダの鉢にナメクジが発生していることがあります。サンセベリアもナメクジが発生することがあります。
ナメクジは、通常観葉植物の花弁や新芽を食べてしまいます。葉に穴があいていたら、対策が必要です。梅雨の時期や植え替え時には、ナメクジが発生していないかこまめにチェックすることが大切です。
サンセベリアの葉に光沢のある筋を見つけたら駆除をしましょう。鉢の下にもナメクジが潜んでいる可能性があるので確認しましょう。この時の対策は、割りばしなどでつまんで捨てるか、木酢液を水に薄めて土に振りかけることです。
ダンゴムシ
ダンゴムシは、気温が20度になると発生しやすくなります。ダンゴムシは雑食なので、観葉植物だけでなく野菜なども食害します。サンセベリアの葉を食べるので注意が必要です。
繁殖期は、4月から9月ころですから植え替えをする時はチェックをしましょう。ダンゴムシは一回の産卵で、数百個の幼虫を産み出します。日頃から鉢の置き場所を、風通しの良い場所にしましょう。ダンゴムシは湿気を好むので常に風通しを良くしましょう。
ダンゴムシを寄せ付けないための方法の一つは、ダンゴムシはお酢の臭いを嫌います。そこでスプレーボトルにお酢と水1:20の割合で入れます。鉢の土などにスプレーしておくことでダンゴムシの発生を抑えてくれます。
サンセベリアの植え替えは時期に注意しよう!
サンセベリアの特徴や植え替えについて紹介しましたが、いかがでしたか?上手に植え替えするコツがいくつもありました。サンセベリアは、水やりが多すぎると根腐れをおこします。
冬場は植え替えを避けて、水やりも控えるようにします。サンセベリアは手間暇いらずで育てることができます。でも元気に育てるために定期的に植え替えが必要です。
サンセベリアは鉢から苗を取り出して、根を切ります。その時、株分けをして1週間ほど乾燥させることが大切です。植え替えのコツを知れば、サンセビリアを元気に育てることができます。