デスパレートの意味とは?
最近新たに使われるようになった「デスパレート」というカタカナ語がありますが、「デスパレート」の意味を尋ねられた時にすぐにきちんと「デスパレート」の意味を答えられる人はそう多くありません。
「デスパレート」という言葉はアメリカの人気ドラマ「デスパレートな妻たち」から、日本でも知られるようになった言葉ですが、このドラマを見ていても「デスパレート」の意味を知らないという人もいます。
「デスパレート」という言葉にはいったいどのような意味があるのか、まずは「デスパレート」の意味についてご紹介しましょう。
絶望的という意味
「デスパレート」の意味の一つ目は、「絶望的」という意味です。「デスパレート」にはいくつか意味がありますが、端的に言えば「絶望的」という意味です。「絶望」の意味は「望みを絶たれた」という意味なので、かなり深刻な状況を意味します。
「デスパレート」の意味「絶望的」は、「絶望」よりはややましな「希望が失われそうなさま」という意味です。つまり「絶望的」とは「もう少しで希望がなくなってしまいそう」だという状況を意味します。
「デスパレート」は「絶望」よりはまだ少し望みがある「絶望的」という意味ですが、それでもかなり危険な状況であることには変わりはありません。
崖っぷちという意味
「デスパレート」の意味の二つ目は、「崖っぷち」という意味です。「崖っぷち」の意味は「もはや一歩も退くことができない状況」という意味で、一つ目の意味「絶望的」に近い意味の言葉です。
「崖っぷち」も「絶望的」と同じく、もしかしたらまだ助かる道はあるかもしれないという状況を示していますが、危険な状況であることには変わりありません。
「崖っぷち」という言葉は簡単に使われがちな言葉ですが、状況的には決して楽観視できませんので、「デスパレート」はかなり危ない状況であることを指す場合に使われると言えます。
死にもの狂いという意味
「デスパレート」の意味の三つ目は、「死にもの狂い」という意味です。「死にもの狂い」の意味は「死を覚悟して頑張ること」という意味で、先にご紹介した「絶望的」「崖っぷち」という意味とは少しイメージが違います。
「死にもの狂い」の意味は「死を覚悟して頑張る」という意味ではありますが、実質的な「死」という状況を指しているわけではなく、単なる比喩の「死」になります。
このように「デスパレート」には「絶望的「崖っぷち」「死にもの狂い」という意味がありますが、どれも苦しい状況に陥っている状態を表す意味なので、そういった状況に対して「デスパレート」という言葉が使えると言えます。
デスパレートの語源
「デスパレート」の意味についてご紹介しましたので、次は「デスパレート」の語源についてご紹介します。「デスパレート」はカタカナ語なので、外国語に語源があることはすぐにわかるでしょう。
「デスパレートな妻たち」はアメリカのドラマなので、英語に語源があることは確かですが、英語も実は繊細な構成なので、単純に「デスパレートの語源は英語」というわけにはいきません。
「デスパレート」という言葉の語源とはいったいどのような語源があるのか、「デスパレート」の語源についてもご紹介しましょう。
繁栄の反対を意味する英語が語源
「デスパレート」の語源は、繁栄の反対を意味する英語です。「デスパレート」は英語で書くと「desperate」ですが、この「desperate」の「de」を取ると繁栄することを意味する言葉になります。
「de」には否定する意味がありますので、「de」をつけることによって「デスパレート」は繁栄を否定する意味になり、それが「デスパレート」の語源となっています。
繁栄を否定するということを「絶望的」としたのが「デスパレート」の語源で、これが現代の「デスパレート」につながってきました。
デスパレートの特徴
「デスパレート」の語源についてご紹介しましたので、次は「デスパレート」の特徴についてご紹介します。「デスパレート」な状況にいる人には、共通する特徴がいくつかあります。
日本ではあまり「デスパレート」という言葉は他人に対して使われませんが、自分自身の状況に対して「デスパレート」と言う人は時々います。
「デスパレート」な状況にいる人にはいったいどのような特徴があるのか、「デスパレート」の特徴についてご紹介しましょう。
全てに絶望している
「デスパレート」の特徴の一つ目は、全てに絶望しているということです。「デスパレート」な状況にいる人は、自分自身の可能性すら考えられないほどの絶望感に襲われていると言えます。
誰かを頼ることもできず、かといって自分自身で何とかすることもできないような、まさに「絶望」としか言えないような状況にあるということです。
「デスパレート」な状況にある人は、全てに絶望して周りを見ることもできなくなっているため、手を差し伸べてくれる人が傍にいても気づかないこともあります。
心神耗弱状態
「デスパレート」の特徴の二つ目は、心神耗弱状態だということです。「デスパレート」な状況にある人は、「崖っぷち」を通り越してすでに心神耗弱状態にある場合もあります。
このような場合には精神的に苦しいだけではなく、体まで壊してしまうこともありますので、心身共に弱っている状態だとも言えます。
「デスパレート」な状況にある人は心神耗弱状態のため、何をするにも辛く苦しく感じてしまい、日常生活すら送れなくなることもあります。
笑うこともできない
「デスパレート」の特徴の三つ目は、笑うこともできないということです。「デスパレート」な状況にある人は、「絶望的」で「崖っぷち」状態にあるため、もはや笑うことすらできなくなってしまいます。
辛い時にも笑顔を作っていれば幸福ホルモンが出ると言いますが、「デスパレート」な状況にある人は作り笑いをする余裕もありません。
「デスパレート」な状況にある人は辛く苦しい心がそのまま顔に出ているため、鏡を見るたびさらに心が重く苦しくなっていくと言えます。
必死に足掻いても報われない
「デスパレート」の特徴の四つ目は、必死に足掻いても報われないということです。「デスパレート」には「死にもの狂い」という意味もありますが、「死にもの狂い」で必死に足掻いても報われないこともあります。
自分自身の状況を少しでも改善しようとして必死に足掻いても報われないというのも、「デスパレート」な状況にある人の特徴の一つです。
このように「デスパレート」な状況にある人にはいくつもの特徴がありますが、いずれも救われないような辛い特徴だと言えます。
デスパレートの類語
「デスパレート」の特徴についてご紹介しましたので、次は「デスパレート」の類語についてご紹介します。「デスパレート」の意味は「絶望的」「崖っぷち」「死にもの狂い」なので、似た意味を持つ言葉が「デスパレート」の類語になります。
「デスパレート」の意味「絶望的」「崖っぷち」「死にもの狂い」もそれぞれ「デスパレート」の類語だと言えますが、「デスパレート」の意味以外にも類語に当たる言葉はあります。
「デスパレート」に似た意味を持つ類語にはいったいどのような言葉があるのか、「デスパレート」の類語についてご紹介しましょう。
やけくそ
「デスパレート」の類語の一つ目は、「やけくそ」です。「やけくそ」の意味は「非常に自棄になっていること」という意味ですので、一見すると「デスパレート」の類語ではなさそうですが、「やけくそ」は「デスパレート」の類語です。
「デスパレート」には「死にもの狂い」という意味もありますが、「やけくそ」はこの「死にもの狂い」に近い意味を持つ言葉です。
「やけくそ」は「デスパレート」の類語ではありますが、「デスパレート」の言い換えに使うことはできませんので、その点では少し違います。
自暴自棄
「デスパレート」の類語の二つ目は、「自暴自棄」です。「自暴自棄」の意味は「希望を失い、自分などどうなっても良いとやけくそになること」という意味で、「自暴自棄」も「デスパレート」の類語の一つとして挙げられます。
「自暴自棄」の意味の中に「希望を失い」という言葉がありますが、この「希望を失い」というのが「デスパレート」の意味「絶望的」に極めて近い意味を持つため、「自暴自棄」の「デスパレート」の類語になります。
実は「デスパレート」の意味の中に「自暴自棄」という意味が含まれている辞書もありますので、「自暴自棄」は「デスパレート」にかなり近い意味を持つ類語だと言えます。
破れかぶれ
「デスパレート」の類語の三つ目は、「破れかぶれ」です。「破れかぶれ」の意味は「思うようにならず、もうどうにでもなれとやけになる気持ち」という意味で、「破れかぶれ」も「デスパレート」の類語です。
「破れかぶれ」は「デスパレート」の意味「死にもの狂い」に近い意味を持つため「デスパレート」の類語だと言うことができますが、「やけになる」という点では少し違います。
このように「デスパレート」にはいくつもの類語がありますが、「デスパレート」と同じ意味を持つ類語はきわめて少ないと言えます。
デスパレートの使い方
「デスパレート」の類語についてご紹介しましたので、次は「デスパレート」の使い方についてご紹介します。「デスパレート」の意味は「絶望的」「崖っぷち」「死にもの狂い」なので、これらを表現したい時に「デスパレート」を使うことができます。
先にもご紹介したように、「デスパレート」はアメリカの人気ドラマのタイトルから日本に広まりましたので、「デスパレートな妻たち」が好きな人は日常会話に取り入れたりしています。
「デスパレート」という言葉はいったいどのような使い方をすれば良いのか、「デスパレート」の使い方の例文についてご紹介しましょう。
例文①
「デスパレート」の使い方の例文の一つ目は、「論文が一向に進まないため、デスパレート状態だと彼女は言った」という例文です。
「デスパレート」というカタカナ語は使い方が難しいようですが、実はそうでもありません。「絶望的」「崖っぷち」「死にもの狂い」などということを表現したい時に、このように簡単に「デスパレート状態」などという使い方をすることができます。
例文②
「デスパレート」の使い方の例文の二つ目は、「彼女は涼しい顔をしているが、実はかなりデスパレートだ」という例文です。
先にご紹介した例文では「デスパレート状態」というように「状態」につけた「デスパレート」の使い方をしていますが、このように「デスパレートだ」という使い方もできます。
「絶望的」「崖っぷち」「死にもの狂い」といったことを表現したい場合には、「デスパレートだ」というようにシンプルに表現できます。
例文③
「デスパレート」の使い方の例文の三つ目は、「依頼された仕事が全く進まず、完全にデスパレートな状況に陥った」という例文です。
一つ目の例文では「デスパレート状態」という使い方をご紹介しましたが、状況を表す場合には「デスパレートな状況」という使い方をすることができます。
「絶望的な状況」「崖っぷちな状況」「死にもの狂いな状況」などを言い表したい際には、「デスパレートな状況」という使い方をすると良いでしょう。
例文④
「デスパレート」の使い方の例文の四つ目は、「近所のスーパーの電子チラシを見てみたら、デスパレートとしか言えないような大幅値下げをしていた」という例文です。
この例文では「死にもの狂い」という意味で「デスパレート」が使われていて、死にもの狂いで頑張っているスーパーの売り方を表しています。
このように「デスパレート」という言葉は非常に簡単に使うことができますので、「デスパレートな妻たち」のファンは日常会話の中で気軽に「デスパレート」を使っています。
デスパレートの注意点
「デスパレート」の使い方の例文についてご紹介しましたので、次は「デスパレート」の注意点についてご紹介します。「デスパレート」という言葉はとある言葉と混同されがちですが、実はその言葉とは意味が違いますので間違って使ってはいけません。
「デスパレート」という言葉を使う際にはいったいどのような点に注意すれば良いのか、「デスパレート」の注意点についてご紹介しましょう。
似た言葉デバステートとは意味が違う
「デスパレート」の注意点は、間違って使われることのある「デバステート」とは意味が違うということです。「デバステート」の意味は「困惑する」「途方に暮れる」といった意味ですので、「デスパレート」とは違います。
「デスパレートな妻たち」の中で「デバステート」という言葉がよく出てくるため、「デスパレート」と「デバステート」を混同する人が多いですが、「デスパレート」と「デバステート」は違いますので間違わないよう注意しましょう。
デスパレートは絶望的という意味
「デスパレート」という言葉の意味や語源や使い方などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。「デスパレート」の意味は「絶望的」「崖っぷち」「死にもの狂い」なので、正しい意味を理解して正しく使いましょう。