「勤しむ」の意味や使い方を覚えよう!
日本語には数多くの言葉があり、それぞれが独立した意味を持っています。いうなれば、字数が少ないと云っても言葉に含まれる意味は多いのです。特に今回学んでいく勤しむという言葉にも四字数でありながら、意味自体は多いようです。
そもそも、勤しむという言葉は聞いたことはありますが、普段の日常会話で使うことがない言葉です。どのように使うのかというと、例えば新聞などの活字が使われるメディアで使われる事が多いです。
何故かというと、日常生活で仕事を頑張っているという方が意味として伝わりやすいからです。つまり、勤しむという意味の言葉を使う必要がないともいえます。それでは、どのように使うのがいいか考えていきましょう。
「勤しむ」の意味・語源
勤しむという意味は熱心に勤め、精を出すとなり、読み方は「いそしむ」となります。勤しむをもう少し嚙み砕いて説明しますと、まず、熱心に勤めるは仕事を精一杯頑張るという意味です。これに精を出すはコツコツ物事を行う事という意味に続きます。
つまり、勤しむは仕事を精一杯頑張るの意味と、コツコツ物事を行う事の意味を四字に収めた言葉になります。今後勤しむを使う場合は、二つの意味がある事を念頭において使う事をお勧めします。
例えば、企業ホームページ紹介でも「私達はお客様の健康をサポートするべく、日夜研究と実験に勤しんでいます」と載せれば、この企業は健康をサポートするべく研究と実験に勤しんでいるいう情報を与える事に繋がります。
「勤しむ」の意味①熱心につとめ励む
ここでは、熱心につとめ励むという意味について説明します。これはそのまま仕事に熱心につとめ励んでいるという意味になります。最近では、仕事に限らず趣味、家事、遊びなどにも熱心につとめ励んでいるといっても通用します。
恐らく、今日以前は勤しむという意味自体は仕事のみしか使われない言葉でしたが、世代を経て、趣味などのプライベートに使ってもよい風潮が出来てあります。移り変わる社会情勢で言葉の意味だけでなく、使い方に幅が出来ているのです。
今後、勤しむという言葉はそのまま仕事の垣根を超えつつ、使われていくことはある種の風潮として浸透していくと考えられます。
「勤しむ」の意味②精を出す
精を出すというのは一生懸命に物事をすること、またはコツコツ物事を行うという意味があります。勤しむの意味に精を出すというのは、熱心につとめ励むという事と同じニュアンスの意味が与えられています。
ダンベル運動に精を出すやマラソンで最高の自己ベスト更新をする為に日夜おもりをつけながら、ハードワークに勤しんでいるとも使われます。どちらかというと、精を出すというのは肉体労働や肉体運動といったイメージに近いと言えます。
つまり、勤しむというのはビジネスだけでなく、スポーツやジムなどのデスクワークではなく、外で行う行動にも使われていても可笑しくない表現となっています。使い方を間違っているというわけではないのです。
「勤しむ」の語源
勤しむの語源は、本来は左側の部分は象形文字で柱状に固めた土。つまり、粘土でした。そして、右は人の力強い腕を現しており、粘土を造るには一生懸命に力を込めないと出来ない事から、勤しむというのは誕生したのです。
そう考えると、勤しむの意味もこの時点で考えられてきたのではないでしょうか。確かに粘土を造るのはかなりの力を要しますので、勤しむはそういった力がかなりある工程が無ければ語源として誕生しなかったといえます。
つまり、象形文字というのは、当時の人達が生活の為にそれぞれの生産的な行動がそのまま文字として誕生したといえます。語源とは奇跡的に成り立っているといえます。
「勤しむ」の類語・対義語
勤しむの類語と対義語が存在します。おおよそ全ての語には対義語と類語が存在しているので、勤しむにもその例が適用されていると言えます。勤しむの意味や語源を知ったうえで、類語と対義語もワンセットで覚えていくといいでしょう。
類語と対義語の両方を知っておけば、今後勤しむという語が出てきたとしても瞬時に同じ語や対義語が頭に出てきますし、特に紹介記事の様に多数の文字を使うユーザーの方こそ、勤しむの様に一つ一つの語の類語や対義語を覚えていてもいいでしょう。
「勤しむ」の類語
ここでは、勤しむに似た類語について紹介させて頂きます。類語というのは意味が文字通り似た語のことです。どのようなものがあるかというと、以下のようなものがあります。
努力する、頑張る、励む、努める、力を注ぐ、尽力する、精進する、敢闘する、汗を流す、怠らない等の語が勤しむの類語となります。いかがでしょうか、励む、努めるという語自体、勤しむの意味であり、非常に類語として似ていると言えます。
「勤しむ」の対義語
ここでは、勤しむの対義語、即ち意味が反対の語という事です。勤しむの対義語で筆頭なのは、怠るでしょう。そう、仕事を怠るという事は当然仕事があるのにせず、手を付けていない状態が怠ると云えます。
勤しむ人と怠る人と文字で起こせば、それだけで頑張っている人と頑張らず怠ける人と判別する事が出来ます。
「勤しむ」の使い方と例文
ここでは、勤しむの意味を学習したと踏まえたうえで、正確な使い方と意味ある例文を載せていきます。今後、勤しむに限らず、正しい使い方と意味ある例文を知っていれば、知識の幅が広がり、今後の生活に有利になる事は間違いないでしょう。
正しい使い方
勤しむの意味を示す機会は、ビジネスシーンによく使われます。もっと嚙み砕いて言えば、パソコンに打ち込む企画文書やブログ記事や職業紹介などの多くの人の目に留まる公式な文書で勤しむを見る機会が圧倒的に多いと言えます。
つまり、使う機会はビジネスに多く、文字通り勤しんで作業に当たる人達は多く勤しむという文字を使っていると言えます。
例文①
ここでは例文①として、勤しむの例文を一つ載せていきます。①近頃の友人は結婚資金を貯める為に本業の営業に勤しむだけでなく、深夜の什器設置作業にも勤しでいるので、毎日疲れた顔をしている。
①から読み取れる例文の意味は、最近の友人は結婚資金の為に、深夜も作業をしてるせいで毎日疲れた顔をしてるんだと、意味が読み取れます。このように、友人は営業だけでなく、深夜の作業も頑張っているから疲れたと分かります。
例文②
ここでは②の例文について説明していきます。②彼は学生の本分である勉学に勤しまず、日々遊ばず怠ったせいであくる日行われた中間試験は一人だけ赤点であった。その結果、少しは自分なりの勉強を勤しむようになった。
丁度上記で習った対義語である怠ったと組み合わせて、彼は勉学自体を勤しまず、毎日遊んで怠っていましたが、あくる日の中間試験でたった一人の赤点でした。その結果として、逆に少しは勉強に勤しむようになったと読み取れます。
「勤しむ」の英語表現と例文
ここでは勤しむの英語について説明していきます。勤しむの英語は
work diligentlyと
work assiduouslyとなります。今後、ビジネスで英語を使う機会があれば、知っておいてもよろしいではないでしょうか?
それこそ、今の時代でも英語は世界共通言語として、その地位は揺らがない程、英語は奇跡的になりたっているといえるでしょう。
work diligently
日本語訳の意味は勤勉に務めるという日本語とおおよそ似通った意味と言えます。次にこのような文章で使われます、後の参考にしてみてください。
he worked diligently on the test 彼はテストに勤しんだと読み取れます。このように、日本語の勤しむと同様の意味で使われているようです。
work assiduously
日本語訳は精を出して働くという意味で、これも上記と同様の意味を持っていると言えます。このような英文で使われます。
the teachear worked assiduousy to help him 先生は彼を助ける為に勤しんだとこれも日本語と同じ使い方で使われていると言えます。
「勤しむ」の意味を覚えて正しく活用しよう!
勤しむの意味と類語、対義語、正しい使い方、例文、英文は以上となります。勤しむという言葉はビジネスシーンで多く使われる語で、上司や重役やお客様等の目上の人や顧客に対して丁寧に自分の仕事状況をまとめた言葉だといえます。
今後は作業報告書などで、勤しむと見かけた際に、語源や意味、対義語を思いだせば、文章作成にも有利に働くことは間違いなしでしょう。