ヒルクライムを楽しむロードバイク技術まとめ!初心者向けのテクニックも!

ヒルクライムを楽しむロードバイク技術まとめ!初心者向けのテクニックも!

ロードバイクでヒルクライムを楽しむための方法をご紹介します。その方法の中には、安全性などの注意点、ペダリングなどのテクニック、トレーニング法などが含まれ、ロードバイクのヒルクライムを初心者でもマスターしやすいようになっています。

記事の目次

  1. 1.ロードバイクでヒルクライムを楽しみたい!
  2. 2.ヒルクライムとは
  3. 3.ロードバイクでヒルクライムを楽しむための注意点
  4. 4.ロードバイクでヒルクライムを楽しむテクニック
  5. 5.ロードバイクでヒルクライムを楽しむためのトレーニング
  6. 6.ロードバイクでヒルクライムを楽しもう!

ロードバイクでヒルクライムを楽しみたい!

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有名な山から無名の山まで、坂道を上るヒルクライムはロードバイクなどのスポーツバイクの醍醐味と言われています。そのヒルクライムをいかに楽しんだらいいか知りたいでしょうから、楽しみ方のポイントを解説します。

ヒルクライムとは

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ロードバイクでヒルクライムを楽しむテクニックやトレーニング方法は後程紹介しますが、まずはヒルクライムとはどういうものなのかから解説しましょう。ヒルクライムと聞いてもご存じでない人も多いでしょうから、その概要をとにかく見てみましょう。

ロードバイクの楽しみ方のひとつ

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ロードバイクの楽しみ方はいろいろあります。自宅近辺でサイクリング、遠くまでロングライド、自転車レースに出る、キャンプをする、トライアスロンに参加するなど、幾通りもの乗り方があります。その中にヒルクライムがあります。

山などのコースを登ること

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ヒルクライムをそのまま日本語にすると、山や丘に登るという意味になります。しかし、ヒルクライムという言葉は単に山登りというだけでなく、勾配の急な山道を自転車や自動車、オートバイなどで登るレースを指すことが多いです。

ヒルクライムでは、それほど速度を出さずに坂を上っていきます。そのため、比較的安全なレースで、初心者も参加がしやすくなっています。下り坂が含まれるレースだと、かなりのスピードも出て安全面に心配な面がありますが、ヒルクライムはその点安心です。

ただ、ヒルクライムと一口に言っても、どのような坂を上るかはその時その時のレース内容で変わってきます。長い距離を緩やか登るレース、斜度が10%超の峠を苦労しながら登るレースなどいろいろなパターンがあります。

ヒルクライムのレースの種類もいろいろあります。参加者については、数十人程度のものから1万人規模のものまであり、年代別、性別、車種別、上級者と初心者別などのようにカテゴリーも分かれています。

ヒルクライムはカテゴリー別にスタートし、ゴールに向けて到達時間を競っていくのですが、どちらかと言うと自己記録の更新に焦点が置かれているので、参加者同士の駆け引きは少ないです。とはいえ、自己記録の更新のためにはみな全力を尽くしています。

そのためにペダリングなどのテクニックを磨き、トレーニングをしっかり行い、万全の態勢で臨んでいます。なお、ヒルクライムの記録の測り方ですが、ICチップの導入をしているレースがほとんどで、正確な記録を計測できるようになっています。

ロードバイクでヒルクライムを楽しむための注意点

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ヒルクライムは初心者でも参加できる安全なレースですが、いくら安全とは言え、いくつかの注意点があります。特にロードバイクで参加する場合の注意点があります。したがって、レースに参加する時は、その注意点をよく覚えて置き、トラブルが生じないようしましょう。

安全性に配慮する

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ロードバイクのヒルクライムでは、落車するということはあまりありませんが、ギヤの入れ方などを上手にしないと、隣のライダーと接触したり、チェーン落ちしたりなどのケースが生じます。したがって、100%安全というわけではありません。

このことから、ロードバイクでヒルクライムに参加する場合も、安全面には十分配慮しましょう。ベテランの参加者の場合は、安全運転のコツをつかんでいるでしょうか、初心者の場合はまだ経験不足でしょうから、ギヤ操作などはしっかり学んでおく必要があります。

ペース配分を意識する

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ヒルクライムで一定以上の記録を出すためには、ペース配分が非常に大事です。初心者がペース配分でよくやりがちな間違いが、序盤にペースを上げ過ぎてしまうことです。また、自分に合ったペースではなく、周りのペースに合わせてしまうという場合もあります。

このようなペースでロードバイクを走らせていると、中盤から後半にかけてスタミナ切れとなり、かなりペースが遅くなることが多いです。結果として、記録が大きく下がるということになります。

したがって、スタート直後にあまりシャカリキに頑張りすぎないことが大事です。また、上り部分はいくつかあるので、一つだけにとらわれず、全体のペース配分も意識しながらロードバイクを操作する必要があります。

水分をこまめに取る

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ヒルクライムが行われる季節や気候によっても必要な水の量は違いますが、汗をよくかくだけに水分はこまめに補給しましょう。かといって、あまり量を多くボトルに入れておくと、邪魔にもなるので、適量にします。

暑い時期や乾燥した季節、場所では、水分を多めに摂りましょう。脱水症状の危険があるので、こまめな水分補給は非常に重要です。なお、水の飲み方ですが、勾配の緩いところで飲むのがおすすめです。勾配がきついところでは、水を飲みにくいし、息も切れてうまくのどを通りません。

また、ロードバイクの乗車中は前傾姿勢になりますが、水を飲む時は体を起こした方がいいでしょう。その方が、水を飲みやすくなり、効率よく吸収できます。前傾姿勢のまま水を飲むと、むせったり息苦しくなったりなどが起きやすいです。

ハンドルを強く握らないこと

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ロードバイクに乗っていると、強くハンドルを握ってしまう場合があります。初心者がやりがちなことで、少しでもスピードを出そうとして力が入るのでしょうが、これは逆効果になります。

というのもペダリングがうまく行ってスピードが乗りそうな時に、ハンドルをグイっと握ると推進力が減殺されるからです。こうなるとペダリングをいくら頑張っても、思うようにロードバイクが進まないという状態になります。

それではヒルクライムの記録も出にくくなりますから、ハンドルを握る手に力を入れすぎないようにしましょう。そうすれば、ロードバイクが速く楽に進むようになります。

重心の位置に注意

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ロードバイクでヒルクライムに参加する時は、サドルの座る位置、つまり重心の置き方にも注意しましょう。どう注意するのかと言うと、勾配がきついところでは、サドルの前の方に重心を移すのです。

こうすることで、ペダリングがスムーズに行き、ペダルの回転数も増えます。特に勾配が10%以上の場合は、サドルの前の方に座る効果は大きくなります。また、重心の置き方に注意するとともに、姿勢にも工夫が必要です。

ヒルクライムで急勾配の坂を登る時は、姿勢を前へ大きく倒すと、スピードが出やすくなります。重心を前に置き、前傾姿勢を深めることで、坂を登りやすくなり、いい記録も出やすくなります。

準備には万全を期す

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ヒルクライムは登りのレースですが、レース後は下る必要があります。そのための荷物は頂上まで運んでもらえますが、その中には必要なものを一通り入れておきましょう。特に1000mを超える標高の山に登ると、気温もかなり下がるので、防寒着は必ず用意しておいてください。

また、ゴール後に摂取する飲料や食料も荷物に含めておきます。それから、下る時はリュックを背中に背負うので、あまり大きすぎるサイズのものだと大変になります。

ヒルクライムの食事については、まず前日に栄養をたっぷり摂り、スタミナ切れを起こさないようにします。当日のレースの3時間くらい前は、パスタやおにぎりなどの軽い食事とし、1時間前はパンなどの消化の良いものを食べるといいです。

下山時の注意

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ロードバイクでヒルクライムを完走し終わった後は下山となりますが、ここにもいくつかの注意点があります。特に初心者はその注意点をよく覚えておきましょう。まず、最初の注意点は、登る時にかなり体力を消耗しているので、十分に休憩を取ってから下ります。

下りではみなが一斉に進み、結構安全面でのリスクがあるので、慎重に行ってください。また、一斉に下るとはいっても、他のライダーと一定距離を保つようにしましょう。登りでは事故が起きなくても、下りではスピードも出やすく、接触落車事故も時々起こります。

そうなると安全ではありませんから、下山時は特に注意しましょう。ブレーキも上手に使いながら、決して無理な下山をしてはいけません。前のライダーとの距離感がうまく保てないのなら、休憩場所で位置交換をしてみたりするといいです。

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ロードバイクでヒルクライムを楽しむテクニック

ロードバイクでヒルクライムを安全に楽しく行いたいでしょうが、それにはどんなテクニックが必要なのか考えてみましょう。ヒルクライムの経験が多い人はそのテクニックもある程度習得しているでしょうが、初心者はそういうわけには行かないので、詳しく解説します。

リズムを保つ

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ロードバイクでヒルクライムに参加する場合は、ペース配分が重要だと説明しましたが、そのためには一定のリズムを保ちましょう。最初に頑張りすぎてしまうと、呼吸のリズムが激しくなります。それをずっと維持して行くことはできないので、あとはスピードが遅くなってしまいます。

それではいい記録は出ませんから、常に一定のリズムで走行できるようにするのが重要なテクニックです。この場合、速度を一定に保つということではありません。きついところ緩いところで、力の入れようを調節して、呼吸が乱れすぎないようにするテクニックが必要です。

と言っても、初心者には難しいテクニックでもあるので、心拍計やパワーメーターなどのアイテムを使ってみるというのも一つの手です。これらのアイテムがあれば、主観的な感覚ではなく、客観的なデータとしてリズムの在り方が把握できます。

回転数を意識してペダリングする

フリー写真素材ぱくたそ

ヒルクライムでポイントを握るのがペダリングのテクニックです。ペダリングがスムーズに行けば、スピードも乗り、記録が出やすくなります、では、どのようにペダリングすればいいかですが、ギヤ調節で工夫してみましょう。

重いギヤでペダリングしても、ロードバイクの進みは良くなりません。軽いギヤにして、ペダルの回転数が多くなるようにすれば、ペダリングがはかどります。そうなれば、脚の疲れも溜まりにくくなり、最後まで一定のペースで走れます。

上体を上げる

勾配がきついところでは、前傾姿勢を深めるといいのですが、逆のテクニックもあります。それは、ハンドルの上部をつかむことで、上体を起こし、酸素を取り入れやすくするというものです。呼吸が乱れそうな時は役立ちそうなテクニックです。

それから、ギヤは軽い方がペダリングがしやすいのですが、時には1~2段重くして、ダンシング(立ちこぎ)をするのもおすすめです。ダンシングで使用する筋肉が変わり、一部の筋肉が休めます。

ダンシングする場合は、力んでペダルを踏む必要はなく、肩の力を抜いて左右交代にペダルを踏むようにするといいです。これでおしりなどが楽になるほか、体全体の筋肉を使うことになるので、意外に力が出ます。

ロードバイクでヒルクライムを楽しむためのトレーニング

ロードバイクでヒルクライムを楽しむためには、どのようなトレーニングをすればいいのか見てみましょう。ヒルクライムは結構きついレースなので、普段のトレーニングが重要ですが、どのようなことをすればいいのでしょうか。

初心者向けのコースから始めよう

ロードバイクのヒルクライムレースにはいろいろな種類がありますが、初心者はまず初心者向けのコースでトレーニングを積んでください。いきなり経験者が参加するコースでトレーニングというのは少し無謀です。

ロードバイクによるヒルクライムは楽しいとはいえ、決して楽な運動ではありません。それをいきなりハードコースでトレーニングということになれば、体が付いていかないでしょう。それでうまくゴールできないと、それ以上のやる気もなくなってしまうかもしれません。

したがって、初心者は初心者用のコースでトレーニングを積むのが基本です。もしそれに慣れていけば、徐々にレベルを上げていけばいいでしょう。

フォームを見直そう

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ロードバイクによるヒルクライムでは、フォームがとても重要です、姿勢、ペダリング態勢などのフォームの在り方で、結果も大きく変わってきます。そこで、基本的なトレーニング方法として、フォームを見直してみましょう。

この記事でもいくつかポイントを紹介してありますが、その他のサイトも見ながら、正しいヒルクライムのフォームを学びましょう。自己流ではなく、一定のスピードがキープできるフォームになるトレーニングをすることで、満足できる結果も出てくるでしょう。

重心の位置を確かめよう

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重心の位置についてはすでに説明してありますが、いきなりヒルクライムで理想的な重心の位置にしようと思ってもできるものではありません。日頃からトレーニングを積んでおいて、初めて可能になります。

したがって、ヒルクライムの練習時点で、効果的な重心の位置にできるようにしておくことが大事です。つまり、急勾配では前の方に重心を置き、前傾姿勢になるということですが、慣れれば簡単にできれるようになります。

ロードバイクでヒルクライムを楽しもう!

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ここまで、ロードバイクでヒルクライムを楽しむための注意点、テクニック、トレーニング方法などについて解説しました。ロードバイクにはいろいろな楽しみ方があります。ヒルクライムもそのうちの一つですが、ぜひテクニックを学んで、大いに楽しんでください。

milky
ライター

milky

WEBライターを長年続けています。書くことと調べることはなによりも好きで、1日中パソコンにかじりついている私です。これからも皆さんのお役に立てる記事を書くべく、最大限の努力をします。パソコン以外では、コーヒーを淹れたり飲んだりするのが大好きです。好きなコーヒーを飲みながら楽しくWEBライティングをしています。

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