ルピナスの特徴
ルピナスはマメ科の植物で、秋に種を蒔くと、翌年かその次の年の春に花を咲かせます。暑さに弱いので日本では一年草です。明治時代に日本に伝わりました。
マメ科の植物なので、花が散った後は枝豆のようなサヤが育ってきます。冷涼な北海道でよく群生しているのが見られます。
花色も豊富で、白、赤、黄、オレンジ、ピンク、紫、青など多彩です。品種も約5種類ほどあり、全般的な花言葉と色別にユニークな花言葉が付けられています。
ルピナスの花の形の特徴
ルピナスは、蝶のような形の小花や、可愛い小さなマメの花が集まって、藤の花が上向きに咲いているように見えるところから、別名、ノボリフジ(登り藤)、または、サカサフジ(逆さ藤)、タチフジ(立ち藤)とも呼ばれています。
ルピナスの開花時期
ルピナスは9月から10月に種を蒔くと、翌年の4月下旬から6月にかけて開花します。大きく育つと、品種によって花は50cm以上になることもあり、色も、白、ピンク、赤、黄、青、紫と多彩なので花壇や寄せ植えで楽しむことができます。
ルピナスの原産地
ルピナスの原産地は、南北アメリカ、地中海沿岸地方、南アフリカです。ルピナスは蒸し暑い気候に弱く、冷涼な気候を好みます。
古代のヨーロッパではルピナスを健康のために食用や薬用として栽培していたと言われています。日本には明治時代に伝わりました。最初は薬用や肥料用として使用されましたが、今では、観賞用として広く栽培されています。
ルピナスが誕生花な日
「誕生花」は、日本ではあまり一般的な言葉ではありませんが、誕生花は、生まれた月日によって縁のある花として定められています。その日にちについては各地の神話や伝承、風習などによって諸説あります。
一説には古代ギリシア・ローマの人々は、自然界には神が宿っている。草木や花にも神が宿り、それぞれの月日には神からのメッセージが込められている、と信じられていました。その月にふさわしい花を誕生花として定めたものと思われます。
ルピナスを誕生花とする日は、3月10日、3月17日、5月31日、11月2日とされています。これらの日々には特にルピナスの花を愛でたり、その日が誕生にあたる人に、ルピナスの花を誕生花として、花言葉と共にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
ルピナスの花言葉と意味
ルピナスも他の多くの花と同様に全般の花言葉と色別の花言葉が付けられています。ルピナスは花の色や種類も多彩ですが、ここでは、全般的な花言葉と、白、黄色、青色のルピナスの花言葉と意味についてご詳しく紹介していきます。
全般的な花言葉
ルピナスの全般的な花言葉は、「想像力」、「いつも幸せ」、「あなたは私のやすらぎ」、「貪欲」、「制覇」、「珍奇」などです。
花言葉「想像力」は、古代のヨーロッパでは、ルピナスは食用として栽培され、これを食べることで心が明晰になり、想像力が増すというところからこの花言葉が付けられたと言われています。
また、花言葉「貪欲」は、ルピナスが土壌から水や肥料を吸い上げる吸肥力の強さが「貪欲」に見えることにちなんで付けられたそうです。花言葉にはネガティブなものもありますが、総じて、ルピナスの花言葉はポジティブなものが多いです。
白色のルピナスの花言葉
白いルピナスの花言葉は、「いつも幸せ」と「母性愛」です。花言葉「母性愛」は、昔、ルピナスが薬用や肥料として使われ、大地に養分を与えるところが母性の豊饒さを連想させ、いつも幸せを感じることにより、これらの花言葉が付けられた、と言われています。
黄色のルピナスの花言葉
黄色のルピナスの花言葉は、「多くの仲間」です。ルピナスの小さな花がたくさん集まっているところが、まるで、楽し気に仲間が集っているように見えるので付けられました。友情を表す黄色のルピナスを花言葉とともに友達に贈ってみるのも楽しいものです。
青色のルピナスの花言葉
青色のルピナスの花言葉は、白の花言葉と同じ「母性愛」です。青色のルピナスは聖母マリアを思い出させるような優し気な色と姿です。
青いルピナスの、周囲を見守っているような暖かなたたずまいから、「母性愛」の花言葉が付けられたのでしょう。
日頃の感謝を込めて、母の日や、お母さんの誕生日に誕生花として、白や青のルピナスを花言葉のカードを添えて贈ってみてはいかがでしょうか。
ルピナスの名前と花言葉の由来
「ルピナス」という名前は日本では珍しい花名ですが、この「ルピナス」という言葉の意味とそれがどこからきているのか、また、名前にちなんで付けられたルピナスの色別に独特な花言葉の意味と由来についてもこれから詳しくご紹介していきます。
ちなみに、ルピナスの英語での花言葉をご紹介します。imagination(想像力)、always happy(いつも幸せ)、voraciousness(貪欲)です。日本語の花言葉と同じです。西洋でも日本でもルピナスには花言葉の持つ共通のイメージがあるからでしょう。
花名の由来
ルピナスの学名(Lupinus)は、ラテン語で狼の意味のlupus(ループス)から来ていると言われています。荒地を駆け巡る狼のように、ルピナスも荒地でもたくましく成長する強さを持っているからでしょう。
日本では、ルピナスの葉の形がウチワに似ていることから、葉団扇豆(ハウチワマメ)と名付けらてています。また、藤の花が逆さになっているように見えるところから、「登り藤」、「立ち藤」とも呼ばれています。
花言葉の由来
ルピナス全般の花言葉、「想像力」、「いつも幸せ」、「あなたは私のやすらぎ」、の起源は、古代ヨーロッパに由来しています。
古代のヨーロッパでは、ルピナスは食用や薬用に使用されていました。ルピナスを食べると、心がすっきりとし、想像力が高まり、幸せな気分と安らぎが得られたことからこれらの花言葉が付けられたと言われています。
また、花言葉「貪欲」は、比較的ネガティブなイメージにも捉えられますが、この「貪欲」という花言葉が付けられたのは、肥料として栽培されていた頃のルピナスの持つ強靭な吸収力と生命力に由来するものと思われます。
ルピナスの花の種類と特徴
ルピナスには主に5種類の花があります。ラッセルルピナス、カサバ(傘咲き)ルピナス、キバナ(黄花)ルピナス、ルピナス・テキセンシス、ルピナス・ピクシーデライトの5種類です。これからそれぞれの特徴についてご紹介していきます。
黄花ルピナス
黄花ルピナスは、ヨーロッッパ南部、イタリアから地中海沿が原産地です。草丈は50cmほどになり、葉は7~9個の小葉があります。花全体に毛が生えているのが特徴です。ほのかな甘い香りの黄色の花が咲きます。切り花としてよく使われる種類です。
ラッセルルピナス
ラッセルルピナスは、北米が原産地の宿根草です。耐寒性はありますが、暑さには弱いのが特徴です。草丈は150cm以上になり、とても見応えのある種類の花です。色も白、青、紫、ピンク、赤、オレンジなど豊富にあるので、観賞用としても楽しめます。
傘咲きルピナス
傘咲きルピナスは、南ヨーロッパが原産の一年草です。葉丈は60cmから90cmほどになる大型のルピナスです。
葉先が下を向いている姿がまるで傘をさしているように見えることから傘咲きルピナスと呼ばれるようになりました。藤色や藍色なので中心部の白との色合いが美しい品種です。
ルピナス・ピクシーデライト
ルピナス・ピクシーデライトは、ルピナスの中では草丈の低い一年草です。花丈は30cmから40cmほどえ、色は白や淡いピンク、青などがあり、ほのかなよい香りを放ちます。開花期間が同じパンジーやビオラと相性がよいので寄せ植えにしても楽しめます。
ルピナス・テキセンシス
ルピナス・テキセンシスは、北米アメリカ、特にアメリカテキサス州が原産地で、草丈は10cmから15cmくらいの小振りの品種です。青い色のブルー・ボンネット、赤い色のテキサス・マローンなどの種類があります。
ルピナスは色ごとに花言葉が違う花
ルピナスも他の様々な花と同様に色ごとに違った花言葉があります。全般の花言葉と共に、白、黄、青、ピンクなど色別にそれぞれ興味深い意味を持つ花言葉が付けられています。
たとえば、白や青のルピナスの花言葉「母性愛」は、母の日のプレゼントに、黄色のルピナスの花言葉「仲間」などは友情と感謝を表すプレゼントにも適しています。
親しい人の誕生日に誕生花として贈ったり、結婚記念日には、「いつも幸せ」、「あなたは私の安らぎ」の花言葉と共にルピナスをパートナーに贈ってみてはいかがでしょうか。
ルピナスは、花言葉「想像力」のようにいろいろな想像をかきたてられる豊かなイメージと明るい花言葉を持つ花でもあります。