レジンのコーティング仕上げはどうすればいい?
最近はハンドメイドの需要が高くなり、ハンドメイドを趣味でする人や仕事にしている人もいます。そんなハンドメイドの中でもレジンは人気の一つで、百均などでも材料や道具が幅広く、そして安価で売られているのでハンドメイドの中でもレジンは人気です。
そんなレジンですが、硬化した後の仕上げも大切です。レジンは時間が経つにつれて黄色く変色してしまったり、落とす・ぶつける等衝撃により破損しやすいものでもあります。そんな破損や劣化を防ぐためにコーティングは大切な工程です。
今回は何故レジンにコーティングは必要なのか、その重要性やコーティングする事でどんなメリットがあるか、コーティング剤の選び方、レジンの仕上げ用におすすめなコーティング剤などを詳しく紹介していきます。
レジンでコーティングが重要な理由
ここからはレジンにコーティングが重要な理由について紹介していきます。現在ではレジンのアクセサリーなどハンドメイドで作る人が増えているかと思いますが、普段コーティング剤を付けて製作していなかったという人もいるかもしれません。
レジンにコーティングが必要な理由としては見栄えが良くなるだけではありません。レジンは壊れやすく、ぶつけてしまったり落としてしまったりすると物によっては破損してしまう可能性があります。
どうせなら経年劣化せず綺麗で壊れにくい作品を作りたいものです。そこで重要な工程がコーティングです。コーティングをしっかり行う事で壊れにくくなり、また経年劣化による黄変も防ぐことができます。
簡単作業で仕上がりがグッとよくなる
コーティングと聞くと難しいイメージを抱く人もいるでしょう。しかしコーティングはそこまで難しくなく簡単に出来ます。筆などで塗る又は漬けるといった方法があります。コーティングを行う事で作品の色味なども変わり、仕上がりが良くなります。
色味が変わるので透明感がなく、くすんだ色味になってしまっていてもコーティングする事で透明感が出て色が出て綺麗になります。他にも硬化する際に出来てしまった凸凹や小さく入ってしまった傷をカバーする事も簡単にでき表面を綺麗に仕上げることができます。
このようにコーティングするだけでクオリティが上がるので、これまでレジンにコーティングしていなかったという方はこの機会にコーティングしてよりクオリティの高い作品に仕上げましょう。
作業がしやすくなる
コーティングで使うレジンにもよりますが、硬化が早いものや筆付きのものであれば塗りやすく、ムラが出来にくかったりするので作業効率が良くなります。コーティングするものによって乾燥時間が変わるので注意が必要です。
レジンの仕上げ用コーティング剤の選び方
ここからはレジンの仕上げ用のコーティング剤の選び方について紹介していきます。コーティング剤を選ぶといっても何を基準に選べば良いのか分からない方もいるでしょう。今回は3つのポイントを紹介していくので、このポイントを押さえてコーティング剤を選んでみて下さい。
扱いやすさで選ぶ
コーティング剤を選ぶ時は扱いやすいものを選ぶと良いでしょう。コーティング剤の中には硬化するのに時間が掛かってしまったり、粘度が高くバリの除去が初心者には少し難しかったりするレジン液などがあります。
また、ベタつきがあったり臭いがきつかったりするものもあるので、長時間作業をする方にはキツイでしょう。選ぶ時は自分がどのくらい作業をするのか、どんな仕上がりにしたいのか等を決めてから自分が扱いやすいと思ったものを選びましょう。
筆タイプかどうかで選ぶ
コーティングで使うレジンの中でも容器のタイプが違います。マニキュアの容器のようにキャップと筆が一体化しているものやチューブになっているもの等があります。最近は最初からキャップと筆が一緒になっているコーティング剤が増えてきています。
最初から筆が付いているのであれば、わざわざ別個で筆を買ったり手洗いしなければならないという事もないのでおすすめです。また、レジン液を筆に付けるのも元々一体化していれば簡単に付ける事が可能なので初心者の方でも簡単に使う事が出来るでしょう。
粘度が低いものを選ぶ
コーティング剤として使うのであれば粘度の低いレジンを使うのがおすすめです。低粘度が良い理由としては、低粘度のレジンであれば薄くコーティング出来るので厚ぼったくなる事はなく初心者の方でも失敗するリスクが軽減されます。逆に粘度の高いレジン液は初心者の方は失敗しやすくなります。
レジンの仕上げ用コーティング剤の使い方
ここまではレジンの仕上げ用のコーティング剤の選び方を紹介してきました。ここからはレジンの仕上げ用のコーティング剤の使い方やコツ・注意点を紹介していきます。コーティング剤の使い方さえ押さえてしまえば初心者の方でも簡単にできます。
レジンは一見簡単そうに見えますが、正しい順序で作らなければ綺麗な作品が出来上がりません。これから作品を試しに作ってみるという人やレジンが初挑戦でどういった工程でやるのか分からないという人は、これから紹介する工程をしっかり覚えて是非参考にしてみては如何でしょう。
やすりで形状を整える
レジンには様々な型がありますが、どの形状にも共通するのがやすりで形を整えるという工程です。特に球体型のレジン作品は平らになるよう作成しても一見綺麗に見えて実は歪んでいる…という事も少なくありません。
なので板状のヤスリや紙のヤスリどちらかお好みの方で平面になるまで削っていきます。この時に削ったレジンの粉瘤が飛び散ってしまうので必ず換気しつつマスクなどを付けて作業するようにしましょう。また、平面になるまで削り終えたら水で軽く洗い流してから次の工程に入ると良いでしょう。
コーティングを行う
やすりでレジンの形状を整え終えたら続いての作業はコーティングになります。コーティングの方法は筆、もしくはあらかじめ筆のついているレジンを使って全体に伸ばして硬化させて完成させます。コーティングの方法は筆で塗る以外にもレジン液に漬けてコーティングする方法もあります。
作品の形状や素材によっては筆で伸ばしてコーティングすると塗りムラが出来てしまう場合もあります。そういった場合には塗るよりもレジン液に漬けてコーティングする方が良いかもしれません。また、球体の型のものであれば洗濯ばさみなどを使って安定させると良いです。
コツや注意点
レジンの仕上げとされるコーティングは初心者のうちは特に失敗しやすいものです。球体型のようにそれぞれ片側ずつ作って後にレジンでくっつけて形にするという場合は接着する際、接着面からレジン液がはみ出てしまう事があります。
こういった場合は綿棒でふきとる事で簡単に微調整することができます。また、くっつけて硬化するタイプの作品はあまり時間を置いてしまうと接着面がずれてしまうので、正しい位置に調整したらすぐに硬化してずれを防ぎましょう。
また、コーティングする際は塗りムラと液だれにも注意するようにしましょう。レジン液の中には、低粘度なうえ液がしゃばしゃばタイプで垂れてしまう事もあります。コーティング用のレジン液を選ぶ時はその点も踏まえたうえで、どのくらいの粘度のレジン液を選ぶのか決めることをおすすめします。
レジンのおすすめ仕上げ用コーティング剤
続いてはコーティングにおすすめなレジン液を紹介していきます。コーティング向きなレジン液は種類も多く、容量や価格も異なります。少々値の張るものからコスパの良いものまで紹介していきます。
メーカーやレジン液によって臭いが強いものや硬化後のベタつきが気になって悩んでいる方、どのレジンの仕上げ用のコーティング剤を選んで良いか迷っている方もいるでしょう。また、容量や価格、特徴などで選びたいという人は是非参考にして自分に合ったコーティング剤を探して選んでみて下さい!
ハッピーレジン LED&UVコーティングレジン液 筆付きで感動塗り心地
最初に紹介していくのは「ハッピーレジン LED&UVコーティングレジン液 筆付きで感動塗り心地」です。このレジン液は商品名の通り筆が付いているので別個で筆を用意したり筆を洗うなどの手間がありません。
レジン液の粘度も低くしゃばしゃばした液になっているようで、塗った時にムラが出来にくいタイプなので仕上がりも綺麗になります。日本製のレジン液でカラーは無色、容量が8g、成分が特殊アクリレート樹脂となっています。
レジン材料専門店「happy resin」専門サイトで販売されており、価格は1078円となっています。その他、この商品について詳しく知りたい方は専門サイトに商品詳細が記載されているので一度確認してみることをおすすめします。
パジコ 星の雫 ソフト
パジコ 星の雫 ソフト
参考価格: 1,446円
続いて紹介するのは「パジコ 星の雫 ソフト」です。パジコの星の雫シリーズのレジン液はハードタイプのものも人気ですが、コーティング剤として使うのはソフトがおすすめです。
こちらのレジン液は透明度が高いタイプのレジン液で、本来レジンは年数が経つと黄変が酷くなる場合が多いので悩んでいる方も多いのではないでしょうか。しかしこのレジン液の場合は黄変など経年劣化が少ないのが特徴です。
また、硬化時間も短くUV-LEDライトで30~90秒あれば硬化出来るので作業効率を重視している方にもおすすめなレジン液です。ソフトタイプのレジン液という事もあり、硬化後バリの除去もはさみで簡単に出来るのも魅力の一つでしょう。
容量 | 25g |
---|---|
硬化時間 | UV-LEDライト・太陽光(晴天時):30~90秒・UVライト(36W):2~4分 |
収縮率 | 6% |
アンジュ スーパーレジンUVクリスタル
アンジュ スーパーレジンUVクリスタル
参考価格: 2,101円
続いて紹介するのは「アンジュ スーパーレジンUVクリスタル」です。こちらのレジン液の特徴は臭いが少ないところです。他のレジン液ではレジン独特の臭いがあるものも多く、苦手な方も中にはいるでしょう。臭いが抑えられているので長時間作業する方にもおすすめです。
仕上がりの透明度が高く、透明感が強めなアクセサリーパーツや小物を作りたい方におすすめで、程よい粘度なので初心者の方でも硬化不良などの失敗がしづらいので初心者の方やいつも硬化が上手く行かない、という方におすすめなレジン液です。
また、硬化の際に同じメーカーで販売されている『スーパーレジンUVクリスタルランプ』で硬化すると約3分で硬化することが出来るようです。こちらのレジン液は25gのものと5gのものがあるので気になった方はECサイト等での確認がおすすめです。
容量 | 5g |
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硬化時間 | スーパーレジンUVクリスタルランプ:約3分 |
収縮率 | - |
KIYOHARA Craft Gallery UVクラフトレジン液
【清原(KIYOHARA)】UVクラフトレジン液
参考価格: 3,697円
続いて紹介するのは「KIYOHARA Craft Gallery UVクラフトレジン液」です。こちらのレジンはツヤ感と透明感があるのが特徴です。ハードタイプのレジン液なので仕上がりは硬めになります。
適度な粘度があるので気泡が入りにくく、レジン以外にも花などのコーティングも簡単にできます。また、このレジン液は臭いや硬化後のベタつきも少ないので初心者の人にもおすすめです。
容量が5gとお試しサイズのものからサイズ展開があるので、使いきる分だけ購入したい、お試しで使いたいという人にぴったりなレジン液です。価格としては少々高めとなっています。ECサイトでは買う場所によって価格が異なるので比較して買うことをおすすめします。
容量 | 55g |
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硬化時間 | 36W:3分・9W:4分・太陽光:3~30分 |
収縮率 | 4% |
ルティ 高品質UVレジン液
続いて紹介するのは『ルティ 高品質UVレジン液』です。こちらのレジン液は硬化後にベタつきがない事で知られているレジン液です。ハードタイプのレジン液で粘度があり、ぷっくりした仕上がりにしたい方におすすめなレジン液となっています。
チューブ式で液が出やすく液だれもしないのでとても使いやすいという声も見られます。またチューブ型なのでレジン液も出しやすいのもポイントです。ボトルの見た目も可愛らしく子鹿のデザインが目印となります。
デメリットとしては、他のレジン液と比べて臭いが強いという声も多いので長時間作業をする方や顔を近づけて作業しがちな方は注意しましょう。現在ではあまり販売されていない場合もあるよなので注意が必要です。
レジンのおすすめ仕上げ用コーティング剤一覧比較表
商品 | |||
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商品名 | パジコ 星の雫 ソフト | アンジュ スーパーレジンUVクリスタル | 【清原(KIYOHARA)】UVクラフトレジン液 |
価格 | 1,446円 | 2,101円 | 3,697円 |
容量 | 25g | 5g | 55g |
硬化時間 | UV-LEDライト・太陽光(晴天時):30~90秒・UVライト(36W):2~4分 | スーパーレジンUVクリスタルランプ:約3分 | 36W:3分・9W:4分・太陽光:3~30分 |
収縮率 | 6% | - | 4% |
商品リンク |
レジンはコーティング剤で美しく仕上げよう!
ここまでレジンのコーティングの重要性や選び方、使い方やおすすめなコーティング剤を紹介してきましたが如何だったでしょうか?コーティングは簡単作業でクオリティを一気にあげる事ができます。
コーティングする事で耐久性も良くなり、さらに作業中に付いてしまった小さな傷や気泡、凸凹、隙間などをカバーする事が可能でヤスリなどで削ってくすんでしまっていてもつるつる、かつ綺麗な表面を簡単に作り上げることができます。
これからレジンを始めようとしている方や最近始めたばかりでコーティングについてまだ分からなかったという方、コーティング剤を変えて作品を作りたいと考えている方は是非参考にして、素敵な作品に仕上げてみてください!