シリカゲルでドライフラワーを作ろう!
ドライフラワーは、切り花を逆さに吊し時間をかけて作るものと言われますが、シリカゲルを使うと、花の色を残しながら美しく簡単に早く作れる事をご存じでしょうか。シリカゲルは安い価格で販売されています。コストの良いドライフラワーの作り方や、注意点、メリットなどを詳説していきます。
シリカゲルでドライフラワーを作るメリット
ドライフラワーをシリカゲルで作るメリットとは何でしょうか。それは、普通に吊して作るドライフラワーには無いメリットがある事です。そのメリットというのは、下記でも詳説するような美を保つ事でしょう。花は日にちが経つと色褪せるため、そこをどう残すかがシリカゲルを使う事のポイントです。
色や形が鮮明に残る
ドライフラワーにシリカゲルを使うメリットの一つ目は、確実に花の色や形状が残る事です。軒先に吊して作るドライフラワーは、花の色が褪せてしまいます。
大切な行事などで頂いた花を、そのままドライフラワーにして残したいならシリカゲルで作った方が断然綺麗に残ります。花の色あせは美しくありませんので、ドライフラワーでも綺麗な状態を維持出来るのがシリカゲルを使うメリットなのです。
安い費用でできる
ドライフラワーにシリカゲルを使うメリットの二つ目は、安い費用で賄える事です。シリカゲルでドライフラワーを作るには、かなりの量が必要ですが、100均でも手に入るくらい安いです。また、ドライフラワー専用のシリカゲルも販売されていますが、そちらも安い価格で販売されています。
通販サイトで購入するなら、ドライフラワーを作るために必要な容器とシリカゲルのセットで販売されています。ドライフラワーを作るには、1回で約1kg程度は必要ですが、それが1000円前後で購入できます。クッキーや海苔などのシリカゲルを、たくさん溜め込んでいる方はそれでも賄えます。
誰でも簡単にできる
シリカゲルを使うのは、ただ花をシリカゲルに埋めるだけですので、誰にでもドライフラワーが簡単に作れ、子供と共に行なってもいいでしょう。技術など殆ど無く、ただシリカゲルに花を入れるだけです。細かいドライフラワーの注意点はありますが、それもきっと難なくクリア出来るでしょう。
シリカゲルは何度も使うことが可能
大量のシリカゲルが必要ですので、ドライフラワーを作る度に新しいのを買うにはコストが気になるでしょうが、シリカゲルは再生が可能です。シリカゲルの特徴として、青い粒が水を吸収するとその色がピンクに変色します。そうなれば、もうシリカゲルの効果はありませんので再生しましょう。
再生の方法は、もう一度乾燥させれば良いのです。火にかけてもいい容器に、水を吸ったシリカゲルを入れて火にかけます。中火で混ぜながら5分から10分程度経つと、水分が蒸発したらピンクが青く変わります。これでシリカゲルは再生された事を示します。全体が青く変色したら再生に成功です。
再生する方法として、もう一つ電子レンジで再生というのもありますが、確かに時間は短縮されますが、ムラが出ますのでおすすめできません。電子レンジでは途中でかき混ぜる事が不可能です。そのため、加熱にムラが生じてしまいます。使わないフライパンなどで行なうのがベストです。
デメリットはないの?
シリカゲルでドライフラワーを作った時にデメリットは無いのでしょうか。実はデメリットは出ます。それは通常の作り方のドライフラワーは、花を束にした状態で吊すと、葉や茎も花と同じようにドライにできますが、シリカゲルでの作り方は花のみで、1本全ての乾燥が困難です。
シリカゲルを使ったドライフラワーの作り方
ドライフラワーをシリカゲルを使った作り方に入りましょう。ドライフラワーを自然放置と電子レンジでの作り方がありますが、どちらも成果にはそれほど違いは無いでしょう。時間が無い方はレンジでの作り方が、簡単で早いでしょう。では、用意するものから詳説していきます。
用意するもの
シリカゲルでドライフラワーを作る時に準備するものは、ドライフラワー用のシリカゲル1kg、ドライフラワーにしたい切り花の花のみ、剪定ハサミ、シリカゲルを入れる容器があれば出来ます。容器は蓋付きを用意しましょう。シリカゲルの粒の大きさは、細かい方がより綺麗に仕上がります。
粒状のシリカゲルでも可能ですが、花びらのすき間にもシリカゲルを入れたいですので、粉状のほうが向いています。花は、茎を花から約1cmくらいの箇所で切り落とします。葉も一緒にドライにしたいなら、綺麗な葉を切り取っておきます。切り取った花は、裏面のガクを少し落としておきます。
花を固定するためのワイヤーがあれば便利です。ワイヤーはブーケなどに使う花用のワイヤーで、花の中心から刺して適当な長さに切っておきます。容器に入れる時にはワイヤーを丸めて固定すると安定します。
自然放置する作り方・手順
自然に放置するドライフラワーの作り方で、ひまわりの花束を花材に選んでいます。まず最初に花の下処理を手早く行ないます。花は縦に入れますので、容器の深さに合わせて長さを調整します。ひまわりは花が大きいので、中心部分の表と裏に、カッターなどで切り目を付けておきます。
容器の4分の1程までシリカゲルを入れて平らにし、ひまわりの花をシリカゲルに押しつけるように並べます。花同士が重ならないよう注意しましょう。すき間が空いたら、小花を並べます。大体置けたらシリカゲルを花が隠れる程度に被せます。花びらの間にも入るよう丁寧に入れていきましょう。
次に2段目に残りの花や葉を入れてシリカゲルで隠します。蓋が閉まるギリギリまで何段でも可能です。最後に蓋を閉めて、軽くトントンと机にたたきつけて全体を平らにしたら完成です。あとは5日から1週間程度、このまま放置するとドライフラワーになります。
放置した容器を開けて中を確認します。別の容器でも構いませんし、新聞紙を広げてその上に開けても良いでしょう。ドライフラワーの花は乾燥していて崩れやすいですから、丁寧にピンセットなどで探りましょう。一つ一つ取り出して、逆さにしてシリカゲルを振り落としたら完成です。
電子レンジを使う作り方・手順
電子レンジを使ったシリカゲルドライフラワーの作り方は、耐熱容器を作います。花材は千日紅です。耐熱容器に3分の1程度までシリカゲルを入れ、千日紅を縦に重ならないよう並べていきます。その上にシリカゲルを花が隠れるまで静かに被せていきます。
このままの状態で600Wの電子レンジに約50秒かけます。取り出したら、別の容器に移しながら花を取り出します。
加熱後は、素速く行なわないと花が予熱で焦げますので、注意しましょう。ドライフラワーを取り出す時には、花びらの間に入っているシリカゲルを振り落としながら行います。以上で電子レンジでのドライフラワーは完成です。
ドライフラワーをシリカゲルで作る際の注意点
ドライフラワーをシリカゲルで作る際の注意点がいくつかありますので、それを少し抑えておきましょう。せっかく綺麗なドライフラワーを作るのですから、気持ち良く仕上げたいものです。美しいドライフラワーが出来上がっても、それで終わりではもったいないですから、保存方法も覚えましょう。
また、乾燥剤はシリカゲルだけでななく、他にも様々な乾燥剤が存在しますが、ドライフラワーに使うのは、シリカゲルに絞りましょう。というのも、シリカゲルは再生できますが、他の乾燥剤は再生が不可能です。安い乾燥剤でも再生出来なければ高く付いてしまいますので、ご注意下さい。
目や口に入らないようにする
シリカゲルは、主成分とされるのが二酸化ケイ素ですから、体内に入っても影響の無い成分です。しかし、お菓子などに入っているシリカゲルは「食べられません」という注意書きがありますので、目や口に入らないようにするのが無難です。最低でもマスクの着用はしておきましょう。
完成したドライフラワーの保存方法に注意する
ドライフラワーは、乾燥させたものですから、壊れやすい事を意識する事が大事です。出来上がったドライフラワーを綺麗なまま維持するには、湿気の多い所に置かない事です。ドライフラワーは湿気に弱く、すぐに虫が付いたりカビが生えたりします。
ドライフラワーを美しいまま保管するには、ハーバリウムが最適でしょう。インテリアとしても飾れますし、何より綺麗まま維持できます。透明の容器にオイルを入れてそこに浮かべる楽しみ方です。ハーバリウムオイルは100均でも手に入ります。
シリカゲルのドライフラワーは簡単に作れておすすめ!
ドライフラワーをシリカゲルでの作り方はお分かり頂けたでしょうか。過去に普通に吊してドライフラワーを作っていた方には、是非おすすめします。鮮やかなドライフラワーを作りたかった方はお試し下さい。初心者にも簡単に作れて安いドライフラワーを作るには、最適な方法です。