上司への年賀状は正しいマナーで書こう!
上司への年賀状の書き方について文例を交えてご紹介していきます。上司への年賀状は、マナーを守った書き方で年賀状を出しましょう。一言書き添えるときに使える文例や上司への年賀状の書き方の注意点も詳しくご説明していくので、年賀状を書く前に必ずチェックしてから書きましょう。
上司への年賀状の書き方
上司への年賀状の書き方について詳しくご説明していきます。年賀状の書き方として基本的な年賀状の構成や最初に書く新年の挨拶である「賀詞」について詳しく解説していきましょう。上司に年賀状を書き方はマナーを守って書くようにして下さい。
基本的な年賀状の構成
上司への年賀状の書き方「基本的な年賀状の構成」です。基本的に構成は、「氏名」「賀詞」「添え書き」の3つで構成します。具体的にご説明しましょう。まず、賀詞で新年の挨拶をします。そして、昨年のお礼をして「今年もよろしくお願いします」とお願いいます。
そして、上司の健康を祈念するような言葉を添えて、自分の氏名と住所を書く書き方が年賀状の構成です。プリントされた年賀状を使う場合であっても、余白のスペースに一言添えるといい印象になるので試してみて下さい。
最初に書く新年の挨拶「賀詞」
上司への年賀状の書き方「最初に書く新年の挨拶「賀詞」」です。「賀詞」とは、年賀状の始めに書く新年の挨拶文のことをいいます。文例として「謹賀新年」「謹んで念頭の御挨拶を申し上げます」「恭賀新年」「謹んで新春のお慶びを申しあげます」などあります。
上司に送る年賀状に関しては「謹んで(つつしんで)」であったり「恭しく(うやうやしく)」という書き方をするのがいいでしょう。
日頃あまり会っていない上司に対して「ご無沙汰しております」と縁起の悪い「無」の文字が入っているので「平素はご連絡が滞り申し訳ありません」という書き方をして下さい。ちなみに漢字2文字の賀詞はNGになっています。
マナー違反となる賀詞は、「新春」「迎春」「頌春(しょうしゅん)」「賀正」となります。これは、目上の人が目下の人に送るお祝いの挨拶言葉という印象になってしまいます。上司に送る年賀状としてはマナー違反となります。
ですので、「謹賀新年」「恭賀新年」「謹んで初春のお慶びを申し上げます」というような書き方をするようにして下さい。
上司や恩師への年賀状の文例
それでは、上司の年賀状の書き方を文例を交えてご紹介していきます。この書き方は恩師にも使える文例になっているので、上司と恩師それぞれの文例を2つずつご紹介していきましょう。上司にも恩師にも目上の方へ送る年賀状です。マナーを守った丁寧な言葉使いをするようにして下さい。
上司への文例①
上司や恩師への年賀状の文例「上司への文例①」です。「謹賀新年旧年中、公私にわたりお世話になり誠にありがとうございました。本年もより一層努力してご期待に応えたい所存でおります。本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。令和○年元旦」となります。
上司への文例②
上司や恩師への年賀状の文例「上司への文例②」です。「謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年は、○○の件で大変お世話になりましたこと、深く感謝申し上げます。本年も○○部長のもと精進して参ります。本年も、ご指導お鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。令和○年元旦」となります。
恩師への文例①
上司や恩師への年賀状の文例「恩師への文例①」です。「明けましておめでとうございます。旧年中は、大変お世話になりましてありがとうございました。
家族揃って新年を穏やかに迎えることができ心から御礼申し上げます。皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。本年もよろしくお願い致します。令和○年元旦」となります。
恩師への文例②
上司や恩師への年賀状の文例「恩師への文例②」です。「新年明けましておめでとうございます。お元気でしょうか。ご報告が遅れてしまいましたが、昨年○月に結婚しました。
○○先生の教えを教訓として素敵な家庭を築いていきたいと思っております。くれぐれも体調には十分気をつけてご自愛下さい。今年もよろしくお願い致します。令和○年元旦」となります。
上司への年賀状の一言添え書き例
年賀状には、一言添え書きがあると素敵です。上司への年賀状の一言添え書き例もご紹介していきます。目上の方への一言になるので、参考にしてみて下さい。年賀状に一言添えられていると大変嬉しいものです。一言でいいので、何か添えるようにしましょう。
目上の人への一言
上司への年賀状の一言添え書き例「目上の人への一言」です。上司に年賀状を送る場合、一言何か付け加えるとより印象がいい年賀状になります。目上の人への一言をいくつかご紹介していきましょう。「本年も親子ともどもよろしくお願い致します。」
「皆様お元気で幸多き年になりますように。」「新たな家族が仲間いりしました。」「いかがお過ごしでしょうか。」「お体を大事にして下さい。」「楽しいお正月をお過ごし下さい。」などの一言を添えるようにしましょう。
上司への年賀状の書き方マナーと注意点
上司への年賀状と書く際に気をつけておいた方がいいマナーと書き方と注意点があります。これをやってしまうとマナー違反の年賀状の書き方になってしまうので注意が必要です。新年の挨拶でもある年賀状なので印象アップできる書き方で出しましょう。
色ペンはNG
上司への年賀状の書き方マナーと注意点「色ペンはNG」です。上司への年賀状は黒インクのペンで書くのが基本的なマナーになります。色ペンで書いてしまうとカジュアルな印象になってしまうので上司に送る年賀状としては、マナーとして考え物です。
できれば、上司に送る年賀状は、黒い筆や筆ペンで書くようにするといいでしょう。なかには、筆や筆ペンは普段使い慣れていないので苦手という方もいることでしょう。そういった方には黒のボールペンがおすすめです。インクの出が悪くなっていないか、確認してから書くようにしましょう。
また、摩擦でボールペンの文字が消えてしまうタイプのボールペンでは書かないように注意して下さい。上司に送る年賀状になります。マナーをしっかりと守って書くようにしましょう。
縦書きで書く
上司への年賀状の書き方マナーと注意点「縦書きで書く」です。上司に出す年賀状は、住所や氏名を書く裏面と、挨拶を書く表面どちらにも縦書きで書くのがマナーになっています。
年賀状は縦書きであっても、横書きであってもどちらの書き方でもマナー違反にはならないのですが、上司に書く年賀状は縦書きがベストになります。
句読点は付けない
上司への年賀状の書き方マナーと注意点「句読点はつけない」です。句読点とは、句点には「区切る」「区切りをつける」という意味があり、読点は、「終止符を打つ」という意味があります。縁起を担ぐ意味で年賀状には句読点を使うのは控えるようにしましょう。
句読点をつけないと読みにくい印象に見えてしまうのであれば、スペースや改行などを使って読みやすくするようにしましょう。
自宅と会社で使い分け
上司への年賀状の書き方マナーと注意点「自宅と会社で使い分け」です。例えば上司の自宅に年賀状を直接送るのであれば、宛名は氏名のみ「○○様」という書き方をするようにします。会社名であったり、部署名は必要ないという注意点があります。
また、転職した元上司に年賀状を送りたい場合には、年賀状を転職先に送ることもあるでしょう。
上司の転職先であったり、取引先の会社に年賀状を送るのであれば宛先に役職の名前と「部長○○様」と書くようにします。名前の右隣に「会社名」と「無署名」を書くという注意点を覚えておきましょう。
縁起の悪い言葉はNG
上司への年賀状の書き方マナーと注意点「縁起の悪い言葉はNG」です。年賀状の書き方の注意点としてNGワードがあることので覚えておきましょう。
うっかり年賀状に使ってしまいそうになる言葉があるので注意する必要があります。例えば「去年」という字は「去る」という言葉となってNGワードになります。
「去年」は「昨年」「旧年」という書き方をしましょう。その他の年賀状のNGワードをご紹介していきます。
「失う」「病む」「衰える」「枯れる」「滅びる」「滑る」は全てNGワードとなります。ネガティブな印象があるので年賀状に書くことがないよう注意点としてしっかりと覚えておきましょう。
家族写真は家族付き合いのある上司に送る
上司への年賀状の書き方マナーと注意点「家族写真は家族付き合いのある上司に送る」です。家族写真を使った年賀状を送る場合は、上司との関係性を考えて送るようにしましょう。例えば「長男が生まれました」という年賀状を送ったとしましょう。
上司からするとまるでお祝いを催促されているようにも捉えることになりかねません。年賀状を書いた方としては、そんなつもりがなかったとしてもあまりいい印象はないでしょう。仕事での上司であれば、家族写真ではない別のデザインの年賀状を送るようにしましょう。
もちろん、上司とも家族付き合いのある上司がいるのであれば、家族写真の年賀状の方が、喜ばれることもあります。「子供さん大きくなったんだね」と会話も弾むことでしょう。よって、上司との関係性をしっかりと考慮して家族の写真つきの年賀状を送るようにしましょう。
1月1日に着くように投函する
上司への年賀状の書き方マナーと注意点「1月1日に着くように投函する」です。上司に送る年賀状は、元旦に届くようにするのがビジネスマナーになります。
投函期限を過ぎてしまわないように年賀状を用意するようにしましょう。もちろん投函もしっかりと期日中に済ませておくこともお忘れなく。
投函期限を過ぎて元旦には届かないようであれば、挨拶文の日にちの部分には「○○年新春」という書き方をしましょう。元旦と書いてしまわないよう注意して下さい。また、1月7日は松の内です。松の内とは、正月の松飾を立てておく期間でもあります。
松の内までの投函できなかったのであれば、年賀状ではなくて「寒中見舞い」になります。ビジネスマナーでもあるので覚えておくようにしましょう。
上司への年賀状の文例で印象アップ!
上司への年賀状はマナーを守って丁寧に書くようにしましょう。今回ご紹介した文例を参考に書いてみて下さい。年賀状は新年の挨拶を伝えることができるので、心を込めて年賀状を書くようにしましょう。
年賀状のマナーはいくつかありますが、マナーを守った年賀状は大変印象もいいので是非参考にしてみて下さい。