「やり遂げる」の意味
普段の仕事や生活の中を振り返ると、書類提出だったり自宅の家事など、やり遂げることが沢山あることに気付くはずです。毎日毎日「やり遂げる」ことの連続です。では「やり遂げる」という言葉には一体どんな意味があるのでしょうか。
諦めずに最後まで終わらせる
誰からみても到底出来っこないことを、諦めずに最後まで終わらせやり遂げ、やり遂げること。どんなに辛くとも目標に向かって粘り強く突き進み、たとえ途中で失敗したとしても、決してくじけず終了させること。これが「やり遂げる」という意味です。
「やり遂げる」の類語
日本語には語形が異なっているけれど、意味が似ている2つ以上の語を類語といいます。類義語や同義語とも等しいです。では「やり遂げる」の類語はどんなものがあるのでしょうか。4つの類語ついて、使い方の例文もふまえて説明していきます。
遂行
読み方は"すいこう"です。意味は仕事などを"やり遂げること"となります。遂行の「遂」は「物事の目的が終わりに達する」を表し、「行」は「物事を行う」ことを表す類語となります。
よく聞く言葉の一つに「任務を遂行する」があります。これは「自分に任されたことを行えばいい」というように捉えがちですが、ただ単に行うだけではなく、最後までやり遂げるという意味に繋がります。
例えば、もし会社の上司に「この計画を遂行してほしい」と言われたら、「この計画を最後までやり遂げてほしい」という意味合いとなりますので、期待に応えなくてはなりません。自分が最後までやり遂げる気持ちで挑みましょう。
成就
読み方は"じょうじゅ"です。意味は願いが叶う事。望みを計画通りに"やり遂げること"になります。「成る」は「物事を成し遂げる」、「就」は「(大きな事を)なす」という類語となります。
例えばこのような使い方ができます。「小さいときからずっと大好きで、片思いだった恋がついに成就し、最高に幸せな気分だ」これは自分の願いが叶い、片思いを両想いに成し遂げたという意味合いになります。
達成
読み方は"たっせい"です。意味は物事の目的を成し遂げることです。「達」は「目的を達する」、「成る」は「物事を成し遂げる」という類語となります。
例えばこんな使い方です。「店長が掲げた売上目標に対し、みんなの努力が実り達成に至った」あらかじめ目標と定めた物事や数字に対して、到達した意味合いになります。「達成感」と表現する場合もあり、やり遂げることにより得る満足感です。
完了
読み方は"かんりょう"です。一連の動作や物事が完全に終わることを意味します。「完」は「まっとうする」、「了」は「物事をおえる」という類語となります。
例えばこんな文章で使います。「昨日からずっと行っていたインフラ工事を、みんなの力を借りてやっと完了させた」物事をすべてし終わり、やり遂げる意味合いとなります。
やり遂げる力を持つ人の特徴
成功する人はやり遂げる力を持っているといいます。やり遂げる力を持つには、どのようにすればよいのでしょうか?何が必要で、どんなことに取り組み続けているのかを項目ごとに説明していきます。
挑戦する気持ちを持つ
やり遂げる力を持っている人は、自ら挑戦する気持ちを持っています。難しくて分からない課題に対して、何とか解決しようと果敢にチャレンジを行います。失敗を恐れることなく、自ら取り組み続けやり遂げるマインドが特徴です。
成功するという気持ちが強い
自分は必ず出来る!やり遂げる!という成功イメージを持っていることが特徴です。己の能力を信じて目標に立ち向かい、問題解決に向かうまっすぐな姿勢です。
もし、自分だけの力では解決できないと判断した場合、他の人に教えを乞うたりするなど、やり遂げる為に必要なことであれば、何でも実践するという柔軟性も兼ね備えています。分からないことは謙虚に素直に耳を傾けること、これもやり遂げる力を持つ人の特徴です。
負けたくない気持ちが強い
やり遂げるひとは、負けず嫌いです。たとえば同期入社の同僚と営業成績を競っていたとしたら、負けず嫌いを発揮しとことん営業活動をおこなうでしょう。新規取引をとるのに必死に食らいつき、契約獲得をできるまでやり遂げるのです。
上司から頼まれた大きなプロジェクトに対しても、絶対に諦めることなく、必要な情報をとことん調べます。プロジェクト成功へ導くために最後までやり遂げるのが特徴です。
地道な努力の大切さを知っている
やり遂げるひとは努力家の人が多いです。コツコツと地道な努力を積み上げることができます。その地道な努力の大切さを知っているからです。やり遂げた結果は努力した過程の結果であると認識しているのです。
小さな努力を少しずつでもいいから積み重ねていき、それがやがて大きな結果へと結びつくことを体験しています。やり遂げるひとは地道な努力が成功への道だと知っているのです。
情報収集能力が高い
情報が足りなければ、数多くの本を読み漁り自身の知識を補ったり、インターネットで様々なサイトを回りながら分析をおこない、自分自身に落とし込みやり遂げます。このような貪欲な姿勢を持ち合わせているのも特徴です。
どんな状況も楽しむ
やり遂げる力を持つ人は、困難をも楽しみます。出口の見えない問題を解くときに、通常であれば嫌々やることでも、自分は必ず出来るという強いイメージと意志を持ち合わせている為、本人は楽しくて仕方ないのが特徴です。
過去に成功体験があるかどうかも大きく関わってきます。やり遂げる力を持つ人の特徴は、過去に苦しんだ末にやり遂げた経験を持っています。
今この状況がとてつもなく苦しくとも、自分は必ずやり遂げることができる!という確固たる裏付けがあるのです。だからこそ状況が悪くとも、どんなに苦しくとも諦めることもなく、楽しんで取り組むことが出来てしまいます。
物事に興味を持つ
やり遂げる人は、様々な物事に常に興味をもって取り組みます。人は好奇心はありますが、自分の嫌いなことには目を背けます。しかし、その嫌いなことにさえ興味を持ち、面白さを見出す努力をすることが大切です。
面白さを発見してしまうと、やり遂げる意欲が生まれます。その先にある達成感や充実感をやり遂げる人は知っているのです。
目標を描くことができる
物事をやり遂げるとき、「目標」が見えていないと方向がわかりません。果たしてこのやり方で間違っていないのだろうかと不安になってしまいます。やり遂げる人はこの目標を描くことができます。
目指すべきゴールと、その成功を知っているのがやり遂げる人の特徴です。頭の中に常に描かれていて、その目標に向かって必要なことをひたすら進めていくのです。自分が望んでいる結果を描けるかどうかが、「やり遂げる力」そのものではないでしょうか。
「やり遂げる」と成し遂げるの違い
「やり遂げる」と「成し遂げる」どちらも最後までやり抜くという意味合いがあります。この似た意味を成す2つの言葉について、違いとなる部分はあるのでしょうか?例文も交えながらどのような違いがあるのか説明していきます。
成し遂げるの意味
「成し遂げる」という言葉には、定めた目標や数字に対し、最後までやり抜いたという意味合いになります。それに加えて、見事にやってのけたという成功した結果を表しています。
「やり遂げる」は自分の力を十二分に発揮し、持てる能力を出し切ったことを表しています。最後までやり抜くことは一緒ですが、成功する成功しないに関わらずの意味合いが強く、結果についてはこだわっていないことが大きな違いです。
「無謀だと思えたプロジェクトをやり遂げた」と「無謀と思えたプロジェクトを成し遂げた」は同じ文章ですが、相手に伝わる意味合いで結果にフォーカスすると受取り方に違いが生まれます。
完成させるまでやり抜く
「完成させるまでやり抜く」とは、最初に「完成」とあります。その為、最後まで「やり遂げる」ことは勿論ですが、やり抜いたその先の結果が、成功させるを意味する「成し遂げる」ことを目標にしている言葉になります。
「やり遂げる」と「成し遂げる」の違いは、最初の文字によって結果をも意識したことなのか、最後までやり通すことを目標をしているかによって違いが表れてしまいます。
「やり遂げる」とは諦めずに最後まで終わらせること
最後まで諦めずに「やり遂げる」ことは大変なことですが、やり遂げた経験は自分にとって大きな財産となります。その達成感や充実感を知っているのと知らないとでは、次のチャレンジへの意欲にも大きな違いが生まれます。
色々な成功体験が次へのステップとなりどんどん成長することができます。やり遂げた先の面白さに気付き、課題をこなすことは苦しいことではなく、楽しいことに変わっていくことでしょう。
「やり遂げる」力を身に付けことができれば、自分自身の思い描く目標に向かい、挑み続けることもできます。一人で悩み試行錯誤することも大事ですが、時には周りの助言に従い素直に耳を傾けることも必要です。