「エキスパート」の意味や使い方は?「スペシャリスト」との違いも解説!

「エキスパート」の意味や使い方は?「スペシャリスト」との違いも解説!

「エキスパート」という言葉の意味を聞かれると何を思い浮かべますか。よく聞いたり使ったりする言葉ですが漠然とした意味しか知らないことも多いです。ビジネスでも使われる「エキスパート」という言葉についてその語源や類義語と併せてわかりやすくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.「エキスパート」の意味
  2. 2.「エキスパート」の語源・反対語
  3. 3.「エキスパート」とスペシャリストの意味の違い
  4. 4.日本でのエキスパートの使い方
  5. 5.「エキスパート」と呼ばれる人になるには?
  6. 6.「エキスパート」とは特定分野で経験を積み高い技術を持つ人を意味する

「エキスパート」の意味

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近年、英単語がそのまま日本語として定着することも増えてきました。何となくイメージは沸くけれども具体的に意味や使い方を聞かれると困ってしまう。そんな単語が増えていませんか。

よく使われる「エキスパート」もその一つです。「高度の技術を持った人」とか「その道の熟練者」のような漠然としたイメージをお持ちではないでしょうか。日常会話やビジネスでも使われる「エキスパート」の意味や類義語・類義語との違いについて詳しく説明します。

特定分野で経験を積み高い技術を持った人

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国語辞典などで調べてみると「エキスパート」は「専門家」「熟練者」という意味があります。もう少し詳しい辞書だと「ある分野に経験を積んで、高度の技術を持っている人」といった意味になります。

皆さんがお持ちのイメージとほぼ同じです。しかし、「専門家」と「熟練者」は必ずしも同じ意味で使われるわけではありません。「エキスパート」にはどのような意味が込められているのでしょうか。

観察する眼や感性・感覚が鋭い

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「専門家」は特定の分野に優れた技術や知識を持っている人を意味します。一方「熟練者」はある分野で経験を重ね技術を持った人のことを指します。

熟練者の方がより経験を持った場合に使う言葉です。「エキスパート」はこの二つを併せ持ったような意味を持っています。

「エキスパート」の意味の中には「専門的熟練者」のような意味合いがあります。技術だけでなく経験による勘のような観察眼や感性のようなものも持ち合わせている卓越した存在に使われます。

企画などに行き詰まりが発生した時にはどうしても専門的知識だけでは状況を打開することが難しいことがあります。

そんな時、より経験が豊富で幅広い知識を持ったエキスパートは多面的に物事を見ることができ、問題解決に大きな役割を果たすことが来ます。

「エキスパート」の語源・反対語

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「エキスパート」には専門家としてだけでなく、より幅広い技術や経験に裏打ちされた独特の感性などを持った人に対して使われる言葉です。

「エキスパート」という言葉をより理解するために「エキスパート」の語源・反対語についてもまとめてみました。元となる英語では日本の「エキスパート」とは若干ニュアンスに違いがあるようです。詳しく見ていきましょう。

語源は英語の「Expert」

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語源はご存じの方も多い通り英語のExpertです。先ほどご紹介した日本語の辞書に載っているエキスパートとほぼ同意味を示します。

日本語の「エキスパート」には経験を積んだ熟練者という意味での使い方が多いのに比べて英語で使われるExpertには必ずしも熟練というニュアンスが含まれていないことが相違点です。

これはアジアにおいては儒教の教えの影響か年功序列を始めとした年長者を敬う文化が根幹にあるからとみられています。一方ヨーロッパをはじめとする西洋文化では実力主義が強くあり、年齢や経験を積んでいることにあまり注目しない文化の違いが表れたもののようです。

反対語は「ビギナー」

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日本語に話を戻しましょう。日本語での「エキスパート」には前述のとおり豊富な知識だけでなく経験を積んだという意味も加わっています。それをふまえると日本語の「エキスパート」の反対語は「ビギナー」となります。

「ビギナー」はBegin(始める)という言葉の派生語で、初心者という意味を持ちます。「ビギナー」というと初心者でまだ未熟なという意味になります。熟練者である「エキスパート」の持つ意味とは対極にあります。

「エキスパート」とスペシャリストの意味の違い

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高度な技術や知識を持った熟練者を指す「エキスパート」ですが、類義語も多くあります。「スペシャリスト」や「プロフェッショナル」どれも高い技術を持った人材を意味します。

同じような意味での使い方をされることも多いですが、やはり若干違いがあります。「スペシャリスト」、「プロフェッショナル」それぞれの言葉について意味や使い方を確認していきましょう。

スペシャリストの意味は「特定分野を専門とする人」

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「エキスパート」とよく一緒に使われる言葉として「スペシャリスト」があります。どちらも特定分野の専門家を意味します。「エキスパート」と「スペシャリスト」にはどのような違いがあるのでしょうか。

同意味で使っても問題ないことがほとんどです。しかし、より厳密に言葉を分けると「スペシャリスト」は特定の専門分野において深い知識や技術を備えている人をさします。

比べて「エキスパート」は「特定の専門分野において深い知識や技術を備え、かつそれに関連した幅広い知識も兼ね備えている人」という場合に使われます。

また、日本語では実績や豊富な経験を持っているという意味も加わることが多いです。「スペシャリスト」よりも「エキスパート」の方がより卓越した存在と考えられます。

プロフェッショナル・ベテランとの意味の違いは?

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もともと日本には専門家という意味を表す言葉が日本語には少なかったという事実があります。鎖国が終わり海外(特に西洋)の文化が入るにつれて専門家という概念ができるようになったと言われています。

ですから、「専門家」を意味する言葉は「エキスパート」や「スペシャリスト」をはじめ英語が元になっている言葉が多く区別がつきにくいようです。

ここではさらに「プロフェッショナル」「ベテラン」と、やはり英語が元になった専門家を意味する言葉と「エキスパート」との違いについて明らかにしていきましょう。

プロフェッショナルの意味は「専門職」

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某放送局の番組名としても有名な「プロフェッショナル」。この「プロフェッショナル」の意味も専門的な、専門職などです。では「エキスパート」とはどのように違いがあるのでしょうか。

「プロフェッショナル」は専門家を表わす言葉の中でも「専門職」それで生計を立てている、という意味を持たせたいときに使われることが挙げられます。

「仕事」としてお金をもらっているからこその意識の高さに注目がいく言葉でしょう。また、経験が豊富で仕事に対して自分なりの強いこだわりを持つ人物という意味を持たせたいと気に使われます。

ベテランの意味は「熟練者」

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「ベテラン」の英語の意味は意外にも「老兵」「退役軍人」などです。また、「熟練した」という意味もあります。日本語では後者の熟練したという意味が強いようです。

「ベテラン」が意味するのは簡単に言うと長く経験があることです。これは老兵や退役軍人という英語に由来します。日本でも経験が豊富な人に対して「ベテラン」と称します。

「ベテラン」の言葉には「長く働いている」などの経験がある人に使われることが多く「エキスパート」ほどの専門的分野に対する知識は加味されません。とはいえ、豊富な経験を持つ人を尊敬する意味での使い方をされることが多いです。

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日本でのエキスパートの使い方

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「エキスパート」という言葉の意味、類義語との違いなどについてまとめてきました。他の専門家を表わす言葉に比べて「エキスパート」は特定の分野の専門家なだけでなく、深い関連した知識を兼ね備えた存在を表します。

その上に多くの経験を積んだ百戦錬磨のような専門家の中でも更に尊い存在を意味することが分かりました。

では実際にどのような場合に「エキスパート」は使われることが多いのでしょうか。よく「エキスパート」という言葉が使われる三分野について詳しく見ていきましょう。

会社の役職

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最近はカタカナの役職も増えてきました。名刺に「エキスパート」という字を目にすることも多いです。会社の役職として「エキスパート」という名を冠することがあります。

やはり専門色の強い職務に就く社員に対して用いられることが多いです。専門家の中でも秀逸(しゅういつ)な存在である「エキスパート」ですが、意外にも日本の企業ではあまりその意味に重きを置いていないようです。

なじみやすい言葉のせいかもしれませんが、専門職としては「プロフェッショナル」や「スペシャリスト」の方が良く使われています。「エキスパート」を使う場合でも専門家以外に特別な意味を持たせない使い方をされることが多いです。

企業によって様々ですが一般的には「エキスパート」、「スペシャリスト」、「プロフェッショナル」は役職としての優劣はあまり関係ない使い方をされているようです。

エンジニア

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もともと高い技術が期待されるエンジニアの中には「エキスパートエンジニア」や「テクニカルエキスパート」という名称もあります。専門性の高いエンジニアの中でも特に経験豊富で関連した知識に優れた人に使われる呼称です。

しかし、会社の役職同様、企業によって呼称に対する基準は様々です。経験、知識、専門性を兼ね備えた技術者に対して使われる「エキスパートエンジニア」や「テクニカルエキスパート」ですが基準がないため企業によって技術水準は様々と言えます。

また、企業によっては管理職との区別のために使い方をすることもあります。専門技術に特化した技術者の上級職に対して「エキスパートエンジニア」など呼称を使う場合もあるようです。

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