ブランクの意味とは?シチュエーション別の使い方や語源も解説!

ブランクの意味とは?シチュエーション別の使い方や語源も解説!

ブランクとはどういう意味か知っていますか。ブランクとは「空白」を意味する言葉で、日常の中でもよく使われます。しかし、その語源や英語での使い方までは、知らない人も多いのではないでしょうか。例文を挙げて、詳しく解説しましょう。

記事の目次

  1. 1.「ブランク」の意味とは
  2. 2.「ブランク」の語源とは
  3. 3.「ブランク」の類語とは
  4. 4.「ブランク」の使い方とは
  5. 5.「ブランク」の例文とは
  6. 6.「ブランク」の英語表現とは
  7. 7.「ブランク」は途切れた空白期間として多く使われる

「ブランク」の意味とは

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「ブランク」とは日常的に使われる言葉ですが、その意味について詳しく説明出来るでしょうか。よく用いられる使い方での意味の他にも、覚えておくといい意味もあります。ブランクについて複数の意味を知っていれば、ブランクという言葉の理解度もより上がることでしょう。

ブランクとは一体どのような意味を持つ言葉なのか、この機会に勉強しておきませんか。ブランクの使い方の幅も広がりますし、決して無駄にはならないはずです。

意味①情報が何もない場所

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ブランクには、「情報が何もない場所」という意味があります。情報が何もない場所というのは、書類などで空欄になっている場所とも言い換えることが出来ます。また、デジタル用語として、この意味でのブランクが使われることもあります。

例えば申請書類などの書き方を教わっていて、「そのブランクはそのままにしておいてください」と言われたら、空欄には何も書き込まないという意味になるのです。

意味②仕事などの途切れた空白期間

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日本語で使われるブランクは、ほぼこちらの使い方をされていると言えるでしょう。なお、ブランクとは英語で言う「blank」なのですが、空白期間という意味でこの言葉を使うのは、日本語においてのみです。英語では別の言い方をしますが、それは後ほどご紹介しましょう。

英語のブランクにも空白という意味はありますが、そういう期間という意味ではないのです。これは日本語におけるブランクの使い方なので、ご注意ください。

意味③(人の顔が)ぼんやりとした

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ブランクには、人の表情について表す意味もあります。無表情な顔つきのことを言う時に、英語ではこのブランクが使われます。You look so blank!と言えば、「あなたって本当にぼんやりしてるわね」のような意味になるのです。

ブランクに空白という意味があることを考えると、それを人間の表情に当てはめるとこのような意味になるのでしょう。英語では表情に関する意味で使われることもあると、覚えておきましょう。

「ブランク」の語源とは

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日本人がよく使うブランクは、その意味や使い方を考えると英語由来であることが分かります。では、ブランクとは英語が語源となっている言葉なのでしょうか。「白」を表す英語の単語には、「alp」や「alb」という綴りから始まるものが多いと言われています。

英語でブランクはblankと書くので、この法則には当てはまりません。ということは、ブランクの語源は別にあることになります。英語由来でないその語源は、一体どこにあるのでしょうか。

古フランス語の「blanc」からきている

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イタリア語には、白を意味する「bianco」という言葉があります。英語のブランクはこれと深い繋がりがあり、これが語源であるという説もあります。その一方で、イタリア語のbiancoと同様の意味を持つblancという古フランス語の単語があり、これがブランクの語源になったとも言われています。

ちなみに、英語のブランクにも、かつては白を意味する部分があったようです。しかし現在の英語表現では、詩の世界における表現の中でのみ、その意味で使われているようです。

「ブランク」の類語とは

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ブランクが、古フランス語を語源とする言葉だということは分かりました。そんなブランクですが、同じ意味を持ち、言い換えることの出来る類語はあるのでしょうか。ブランクの類語だと知らないだけで、耳にしたことのある単語もあるかもしれません。

こちらでは、ブランクと同じ意味を持つ類語についてご紹介しましょう。類語を知れば、ブランクとは意外に幅広い意味を持つ言葉だということが分かることでしょう。

空白の意味で使われる場合

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パソコンのハードディスクの容量は、ブランクと呼ばれています。パソコン自体にある程度詳しくないと、意味が分からない人もいるでしょう。この場合のブランクは、空白という類語で置き換えることも出来ます。日本語の類語で言われる方が、分かりやすいという場合もあるのです。

空白という意味では、「スペース」という類語もあります。単語や文章の間に存在する空白も、スペースという言葉で置き換えることが可能です。

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先に少し触れたように、ブランクには「空白の期間」という意味もあります。仕事や趣味に打ち込んでいなかった期間をそう指しますが、ブランクではなく、単に空白の期間と表現する場合もあります。このことから、空白の期間という言い回しも、ブランクの類語ということが出来るでしょう。

余白の意味で使われる場合

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本やプリントなどの印刷物には、文章の印刷されていない余白という部分があります。ブランクにもこの余白を指す意味がありますが、この意味の場合には、「マージン」という類語を挙げることが出来ます。マージンは、ワープロを扱う際のデジタル用語でもあります。

ページの四隅に設けられた余白を表す他、段落間の余白の意味でも使われます。文書作成ツールを使う時には、覚えておくと便利な類語でしょう。

空欄の意味で使われる場合

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空欄という意味でも、ブランクという言葉は使われます。それは同時に、日本語ではブランクの類語が空欄だということも出来るでしょう。テストの回答率が悪かったり、何かを申請するのに必要な書類を埋められない場合には、「ブランクが多い」とお叱りを受けることもあるでしょう。

「ブランク」の使い方とは

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ブランクの意味や語源について知ったところで、今度はその使い方について見てみましょう。ブランクにはいくつかの意味がありますが、日常的な使い方はほぼひとつに絞られます。空白、空欄、空白期間といった意味を持つブランクですが、どの意味での使い方が最も多いのでしょうか。

今まで知らなかった言葉を新たに使うには、ちゃんとした意味を知って、しっかりとした使い方をするよう心掛けましょう。

空白期間としての使い方が多い

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日本語におけるブランクは、「空白期間」という意味での使い方が圧倒的に多いです。空白期間とは、仕事や趣味などを行わなかった期間のことを指します。英語のブランクには他にも意味がありますが、なぜこの空白期間という意味が、日常的な使い方として定着したのでしょう。

一説には、言葉の短さが関係しているのではというものがあります。日本語の空白や空欄は、ブランクと置き換えたところで音の数は変わりません。しかし、空白期間はどうでしょう。

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空白期間という日本語は、他に言い換えの利く言葉がありません。単に音の数だけで見た時、ブランクという方が短く言うことが出来るのです。I amをI'mとするように、ほんの一文字の省略でも、文字の上では重要だったりするのです。

このため、ブランクの持つ意味の中では「空白期間」が、最もよく使われるようになったのではと考えることも出来るのではないでしょうか。

まっさらな鍵

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合鍵を作るには、鍵穴に合った溝や凹凸を付けることが必要です。その加工前のまっさらな鍵のことを、「ブランクキー」と言うのをご存知でしょうか。鍵に関係する職業にでも就いていないと、まず耳にしないような言葉です。

覚えていて使える言葉ではありませんが、ブランクという言葉の意味はこんなところまで影響しているんだということを知ることの出来る、面白い言葉だと言えるでしょう。

「ブランク」の例文とは

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ブランクという言葉への理解が深まってきたなら、実際にブランクを使って会話が出来るといいでしょう。しかし、語源や意味が分かっていても、いざ使うとなると悩むものです。そんなお悩みを解決するため、こちらではブランクを使った例文をご紹介しましょう。

例文を参考に、ぜひ日常会話の中でブランクという言葉を使ってみてください。今までは日本語で言っていた部分も、ブランクを使うことでより端的に伝えることが出来るようになるでしょう。

途切れた空白の期間の場合の例文

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ブランクの意味の中で最も使われているのは、この「空白期間」というものです。スポーツだったり仕事だったりの中に、何らかの理由があって途切れた期間があることを指しています。日常会話で一番使われるものだからこそ、使い方を覚えておきたいものです。

例文①ビジネスでのブランクについて

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この意味でのブランクは、よくビジネスの話題として使われます。「前の会社を退職してから3年のブランクがあるから、この仕事が出来るか不安です」や「子どもを産んで2年のブランクがあるのに、全然そんな感じがしないね」などのような例文が考えられます。

他にも、「次の就職を有利にするためには、ブランクの使い方をよく考えるべきだ」や「ブランクを感じさせない働きをしたいと思います」などのように言うことも出来るでしょう。

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ところで、ブランクにあたる期間があるのをご存知でしょうか。例えば、風邪などで数日休んだような期間は、実はブランクとは呼ばないのです。空白期間としてのブランクとは、半年から1年以上空いた場合を指します。「ブランクOK」などのように、求人のフレーズとしても使われます。

人によっては、1週間空いただけでもブランクだと感じることもあるでしょう。しかし、世間一般で言われるブランクとは、ある程度長期間のことを指しています。

例文②スポーツでのブランクについて

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スポーツにおいても、空白期間を意味するブランクはよく使われます。「5年ものブランクを全く感じさせない、素晴らしい走りだった」や「前回の試合からずいぶんとブランクがあるので、結果を残せるか心配している」などといった例文が考えられるでしょう。

空白の部分・空欄の場合の例文

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ブランクには「空白」「空欄」という意味があるのも、既に知っていただけているはずです。これらの意味でのブランクが会話に登場する機会は多くはありませんが、知っておいて無意味ではないはずです。自分は使わなくても、誰かに言われた時に意味が分かるからです。

そんな意味でのブランクですが、文章の中ではどのように使われるのでしょうか。例文を挙げて、使い方をご紹介しましょう。

例文

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「さっきのテストは難しくて、解答にブランクのある子が多かったらしい」や「企画書にブランクを多くしたのは、自由に書き込みをしてもらうためです」などのような例文が考えられます。日本語では空白や空欄の意味で、ブランクを使うことは少ないです。

しかし、そういう言い方は必ずしも間違いではありませんし、覚えておくと会話の幅が広がるというメリットもあるでしょう。

「ブランク」の英語表現とは

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語源こそ違いますが、日本で使われるブランクは、英語の「blank」が元になっています。しかし、日本でのブランクはいわゆる「カタカナ語」であり、コンセントやペットボトルのように、日本独自の使われ方をしている単語でもあります。

そのため、ブランクをそのまま英語に訳して話したとしても、英語圏の人には通じない場合もあるのです。そういうことが起こらないよう、英語での「ブランク」の表現方法を知っておきましょう。

空白の部分・空欄の場合の英語

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空白の部分や空欄という意味でのブランクは、英語でも使われています。例えば、Fill in the blank.だと、「空欄を埋めなさい」の意味になり、これは日本で使われているブランクの用法と同じであると言えます。また、英語のブランクは、形容詞としても使われています。

Write your name in the blank space.「あなたの名前を空きスペースに書きなさい」この使い方では、「空いた」「空いている」という意味の形容詞として使われています。

途切れた空白の期間・状態の場合の英語

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日常的によく使われている「空白期間」としてのブランクは、会話に登場する頻度も多いはずです。しかし、この意味でブランクを使っても、英語圏では理解してもらえないので注意が必要です。英語のブランクには、ビジネスやスポーツのキャリアにおける空白期間という使い方がないのです。

それに代わるのが、gapという単語です。gapには時間的・空間的な間隔、記憶や情報の空白という意味があります。ブランクではなくこちらの単語が、英語においてはより的確だと言えるでしょう。

動詞として使われるブランク

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英語におけるブランクは、名詞のみならず動詞としても使われています。~を見えなくする、覆うという意味の他、(記入したものを)消す、抹消するという意味もあります。日本語として使う用法ではありませんが、ブランクの英語表現を勉強するなら、覚えておきたい使い方のひとつです。

例えば、消すという意味なら、I blank this word out.で「その単語を消す」といった意味になります。本来の英語においては、名詞以外の使い方があるのも知っておくといいでしょう。

「ブランク」は途切れた空白期間として多く使われる

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ブランクで一番よく使われるのは、「空白期間」という意味でだということが分かっていただけたでしょうか。外来語にも関わらず英語本来の意味ではないのは、日本語の面白さと言えるでしょう。英語でこのブランクを表現するには、gapを使うということも忘れないでください。

エタミケイ
ライター

エタミケイ

ドイツとドイツ語が大好きな、2人の子持ち母さんライターです。ドイツ留学&居住経験あり。食べることやハンドメイドも好きで、消しゴムハンコ歴は18年!自分の強みや興味関心を活かした記事を、みなさまにお届けできればと思っています。ミニマムな生活に憧れる一方、物に囲まれた生活を送っています。

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