「趣向」の意味は?使い方や類語に「嗜好」との違いも分かりやすく解説!

「趣向」の意味は?使い方や類語に「嗜好」との違いも分かりやすく解説!

「趣向」の意味についてご紹介していきましょう。「趣向」を使った言葉として「趣味趣向」「趣味嗜好」の違いや「嗜好」との違いについても分かりやすく解説していきます。「趣向」の正しい意味、類語を知り、使いこなしていきましょう。

記事の目次

  1. 1.「趣向」の意味とは?
  2. 2.「趣向」の由来
  3. 3.「趣向」の特徴
  4. 4.「趣向」の類語
  5. 5.「趣向」の対義語
  6. 6.「趣向」の使い方
  7. 7.「趣向」の注意点
  8. 8.「趣向」は「おもむき」「工夫」という意味

「趣向」の意味とは?

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「趣味趣向」「趣向を凝らす」というような使い方をする「趣向」という言葉の意味を詳しく解説していきます。「趣向」の意味にはいくつかの意味があるのでそれぞれの意味について、詳しく解説していきましょう。

また、「趣向」の意味の他に使い方、「趣味趣向」「趣味嗜好」との違いについても迫っていきます。「趣向」の類語や特徴についても詳しく解説していくので最後までしっかりと読んでみて下さい。

「趣向」は対義語もあるのでご紹介していきます。それでは、「趣向」の意味から解説していくのでしっかりと理解していきましょう。

「趣向」の基本的意味

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「趣向」の意味には大きく分けて4つの意味があります。趣や方針や意向といった意味で表す「趣向」や、物事や作品の味わいを出す工夫の意味で「趣向」を使う場合があります。

その他にも歌舞伎や俳句といった業界で使われる意味もあるのです。ビジネスでの使い方の意味では「おもむき」「意向」「趣意」「味わいや面白みが出るように工夫する」という意味があります。

「趣向」の歌舞伎・俳句での意味

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「趣向」は、歌舞伎などでも使われる意味があります。歌舞伎や浄瑠璃の分野で「趣向」の意味としては「戯曲に変化をつけるために工夫・テクニック」という意味の言葉になります。

また、俳句での「趣向」の意味には「俳諧などで構成」を意味する言葉でもあります。「俳諧」というのは「俳句を含む連句などの総称」という意味になります。よって俳句の「趣向」の意味には「俳句や連句、俳文などの構成」を意味する言葉です。

「趣向」の由来

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「趣向」は、「趣」と「向」という字からできた言葉でもあります。「趣向」の「趣」の意味には「そのものが感じさせる風情」「そのものが感じさせる風情」「全体から感じられるようす・ありさま」「言おうとしていること」

「聞き及んだ事情」「ようす」「やり方」「方法」という意味があります。一方「向」の意味には、「ある方向をむいて進行する」「むき」「むかう方向」という意味があります。

この2つの漢字が一緒になって「趣向」の由来となったのです。「趣向」はこうして「おもむき」「工夫」という意味になりました。

「趣向」の特徴

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「趣向」の意味について理解できたところで「趣向」の使い方として「趣味嗜好」という言葉と「趣味趣向」という言葉のそれぞれの違いについてご説明していきましょう。

それぞれ似たような言葉ではありますが、違いがあるのでしっかりと把握しておきたい部分でもあります。それぞれの違いを明確にするためにそれぞれの意味について正しく理解していきましょう。

「趣味趣向」・「趣味嗜好」の違い

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「趣味趣向」と「趣味嗜好」の違いを理解するに当たって、「趣味趣向」の意味から解説していきます。「趣味趣向」の「趣味」の意味には「専門としてでなく、楽しみとしている事柄」という意味になります。

「趣味趣向」の意味には「その物事が自分にとって好ましいのか好ましくないのか判断する心持」という意味があります。

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「趣味趣向」は明確に自分の好みを表す意味があるということになるのです。一方「趣味嗜好」の意味にはどんな意味があるのか「趣味趣向」との違いについて迫っていきましょう。「趣味嗜好」の意味には「個人的に好きなこと」「趣味の好みやたしなみ」という意味があります。

「趣味嗜好」の意味には「趣味の方向性や方針」という意味があるのに対して「趣味嗜好」の意味には「自分の好み」という意味があるのでそれぞれ違いのある意味の言葉となるのです。例を挙げると「趣味嗜好」と「趣味趣向」の違いがより分かりやすくなります。例えば趣味が料理としましょう。

料理と一口にいっても料理を作ることなのか、料理を食べることなのか、料理の写真を撮ることなのか、料理番組を見ることなのかと色々と分類できます。こうした趣味が○○であっても具体的に○○をするということが「趣味趣向」となるのです。

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反対に「趣味嗜好」のは「趣味嗜好はスポーツ」「趣味趣向は食べ歩き」というように自分の好みをそのまま表す意味があるのです。よって「趣味趣向」の方が明確に表しているということになるのです。この部分が「趣味嗜好」と「趣味趣向」の違いになるのです。

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「嗜好」の意味や「趣向」「趣味」との違いは?使い方や例をまとめて紹介!
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「趣向」の類語

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「趣向」の類語をご紹介していきましょう。「趣向」の類語とは「趣向」と同じ意味の言葉ということです。「趣向」と同じ意味になるので、「趣向」の類語は言い換え表現としても使える言葉となります。

「趣向」の類語を知っていればその場の状況に合わせて使い分けることができるので、活用していきましょう。

類語「技巧」の意味と使い方

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「趣向」の類語として「技巧」があります。「趣向」の類語「技巧」の意味には「技術の巧みなこと」「制作を巧みに行う手腕」という意味があります。「趣向」の類語「技巧」の使い方をして「技巧を凝らした作品になっているのでかなり見ごたえがありますね」という使い方になります。

類語「工夫」の意味と使い方

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「趣向」の類語に「工夫」があります。「趣向」の類語「工夫」の意味には「色々考えいい方向にするためにすること」「色々考えていい方向にしようと考え付いた方法」という意味になります。

「趣向」の類語「工夫」の使い方には「いつもの調理の仕方を工夫してみたら、より美味しくできました」「もっと工夫しないといけません」「工夫することはとても楽しい作業です」という使い方ができます。

類語「意匠」の意味と使い方

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「趣向」の類語に「意匠」があります。「趣向」の類語「意匠」の読み方は「いしょう」という読み方とし、意味は「工夫をめぐらすこと」「工夫」という意味があります。

「趣向」の類語「意匠」の使い方は「意匠を凝らすといつもと違った作品ができました」「今回の作品は意匠を凝らしてできています」という使い方になります。

類語「醍醐味」の意味と使い方

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「趣向」の類語として「醍醐味」があります。「趣向」の類語「醍醐味」の読み方は「だいごみ」という読み方をします。

意味は「深い味わい」「本当の面白さ」という意味になり使い方は「旅行の醍醐味はなんといってもご当地グルメを楽しむことでしょう」「手芸は作ることが醍醐味なんで、作ったあとはあまり興味がありません」という使い方ができます。

類語「捻り」の意味と使い方

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「趣向」の類語として「捻り」があります。「趣向」の類語「捻り」の読み方は「ひねり」という読み方をして意味は「普通と違っていてひと工夫あること」「変わった趣向があること」という意味になるのです。

「趣向」の類語「捻り」の使い方として「今日の作品は捻りがきいていて面白かったです」「もうちょっと捻りを加えた方がいいと思います」という使い方になります。

類語「面白み」の意味と使い方

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「趣向」の類語として「面白み」があります。「趣向」の類語「面白み」の読み方は「おもしろみ」という読み方をして意味は「面白いこと」「興味」「おもむき」という意味です。

「趣向」の類語「面白み」の使い方例文は「今日の発言は面白みが全くなかったよ」「面白みの欠ける奴だな」「君はもっと面白みのある人間だと思っていたよ」「面白みがある人になりたいな」「今日の発表は面白みにかける部分が目立っていたよ」という使い方になります。

「趣向」の対義語

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それでは、「趣向」の対義語についてもご紹介していきます。「趣向」の対義語とは「趣向」と反対の意味の言葉ということになります。「趣向」とは全く反対の意味ということになるのです。「趣向」の対義語を知ることでより「趣向」への理解を深めていきましょう。

対義語「つきなみ」の意味と使い方

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「趣向」の対義語に「つきなみ」があります。「趣向」の対義語「つきなみ」の意味には「非常にありふれていること」「平凡なこと」という意味があります。

「趣向」の対義語「つきなみ」の使い方は「この前の会議ではつきなみな意見しか言えなかった。今日の会議ではみんなをあっといわせる発言をしてやろう」という使い方になります。

対義語「変哲もない」

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「趣向」の対義語として「変哲もない」があります。「趣向」の対義語「変哲もない」の意味には「特に取り立てて言うほどのことがない」「ありふれていてつまらない」という意味になります。

「趣向」の対義語「変哲もない」の使い方には「何の変哲もない店なのですが、常連さんがたくさんいる店なのです」という使い方ができます。

「趣向」の使い方

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「趣向」の使い方を例文でご紹介していきましょう。ビジネスの場面でも「趣向」という言葉を使う場合があります。正しい「趣向」の使い方を理解しておくことはビジネスマンにとって必要なスキルでもあるでしょう。

それぞれの使い方例文を参考に実際に使っていくことが大切です。それでは、「趣向」の使い方例文①からご紹介していきましょう。

例文①

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「趣向」の使い方例文①として「○○の趣向」があります。「趣向」には、複数の言葉であったり意味が含まれている言葉でもあります。「趣」や「方向性」といった意味での使い方をする場合「○○の趣向」という使い方になります。

「趣向」の使い方例文として「今日のイベントは普段と趣向を変えてみたの」「人との触れ合いを趣向としたイベントにします」「新商品はどんな趣向で開発しているのか分かりません」という使い方になります。

例文②

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「趣向」の使い方例文②として「趣向を凝らす」という使い方をご紹介していきます。「趣向」には複数の意味がある言葉でもありケースバイケースで使うことになります。物事や作品に対して工夫するという意味で使う場合の使い方をご紹介していきましょう。

「いい作品にするために趣向を凝らします」「趣向を凝らした作品でとても見事です」「たくさんの人に喜んでもらえるように趣向を凝らす」という使い方になります。

例文③

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「趣向」の使い方例文③として「趣向を取り入れる」をご紹介しましょう。「趣向を取り入れる」の使い方例文をいくつかご紹介していきます。

「もっと楽しいイベントにするために、あらゆる趣向を取り入れていきましょう」「趣向を取り入れたことでとてもいい作品ができました」という使い方ができます。

例文④

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「趣向」の使い方例文④として「趣向が違う」があります。「趣向が違う」の使い方例文をいくつかご紹介していきましょう。「毎回趣向が違うのでとても面白い作品です」「趣向が違っていたね」

「新しい作品はいつもと趣向が違うのです」という使い方になります。この他の「趣向」を使った使い方例文をいくつかご紹介していくので参考にしてみて下さい。

「よりよい作品を仕上げたいので、新しい趣向を生み出しました」「作品の趣向を変えてみました。意外と反響がよかったので安心しました」「いつもとは趣向を変えてみたいな。庭で食事してみよう」となります。

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「趣向を凝らした料理でお客様に喜んでもらいましょう」「簡便性を趣向とした商品の開発をします」「今後は全く違った趣向で挑戦します」「彼の作品は毎回違っ趣向がされていて感心してしまいます」

「君の趣向はいつも斬新です」「前よりも自分自身の作品には趣向性を高めることを意識しています」「いつも同じでは面白くないので、ここらへんで趣向を変えてみませんか?」という使い方になります。

「趣向」の注意点

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「趣向」という言葉に「趣向品」という言葉を間違って使っている人がいます。「趣向品」というのは誤用で正しくは「嗜好品」となります。「趣向」の読み方は「しゅこう」という読み方で「嗜好」の読み方は「しこう」という読み方をするので発音がよく似ています。しかし、意味は全く違います。

「嗜好」との違い

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「嗜好」の意味には「たしなみ好むこと」「あるものを好み、親しむこと」という意味があります。主として飲食物に使う場合が多くなり「嗜好が変わる」「アジア人の嗜好にあっています」「嗜好が片寄った人」という使い方をします。

「嗜好品」は「栄養摂取を目的としない香料や刺激を得るための飲食物」などがあってお酒やお茶、コーヒー、たばこなどが「嗜好品」になります。また、自転車やバイク、カメラといった物品に対しても操作することを楽しむということで体感的に楽しむ意味から「嗜好品」と表現することもあります。

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嗜好品とは何のこと?おすすめの食べ物など一例を詳しく紹介します!
税率や物価が上がる時にニュースで見かけることがある「嗜好品」という言葉ですが、嗜好品とは何なのでしょう。嗜好品とは何を指すのか、嗜好品の意味や種類や類語、嗜好品の中でおすすめの食べ物や飲み物などを詳しくご紹介していきます。

「趣向」は「おもむき」「工夫」という意味

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「趣向」の意味についてご説明してきました。「趣向」の意味には「おもむき」「工夫」という意味があります。「趣向」の使い方として「趣向を凝らす」「趣向と取り入れる」「○○の趣向」「趣向が違う」といった使い方があります。

「趣向」と「嗜好」の違いについてや「趣味嗜好」「趣味嗜好」との違いについても正しく理解していきましょう。「趣向」と「嗜好」は全く違う意味なので注意して下さい。

また、「趣向」にはたくさんの類語があります。言い換えて使う場合に活用してみましょう。また、類語との違いを知っておくこともビジネスマンとして必要なスキルでもあります。

大原 悦子
ライター

大原 悦子

食べることと、貯金が大好きです。最近は、断捨離をするのにはまり、本当に必要なもので暮らす生活に憧れる毎日です。断捨離のお陰で、生活のなかに「面白い」「楽しい」と思えることを発見することができるようになりました。

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