「眉目秀麗」の意味とは?
「眉目秀麗」は、「びもくしゅうれい」と読みます。男性に使われる言葉で、意味は「容姿がとても美しく優れている」さまです。
「眉(まゆ)」と「目(め)」という文字が使われていることからもわかる通り、特に「顔立ち」に重点を置いた美しさを意味します。顔立ちが良く、外見が他より秀でて美しい男性に対して「眉目秀麗」は使われます。
「眉目秀麗」の語源
「眉目秀麗」は、顔のパーツの中でも綺麗に見えるかどうかを決める「眉」と「目」に重きを置いています。「眉目」の意味が「顔だち」として使われるようになった由縁は、「眉」と「目」で印象が大きく変わることからきています。
「眉目秀麗」の「眉目」は、綺麗な顔立ちを決める重要な部分です。目と眉の間が近い顔立ちの人は、彫りが深く見えて綺麗な顔という印象を与えます。
「他よりも優れて美しく、すっきりとしている」ことを意味する「秀麗」と「眉目」の組み合わせにより、「眉目秀麗」という言葉がうまれました。美しく整った顔立ち、特に「眉」と「目」がキリッとしている意味を持ちますので、硬派な男性に用いられることも多い言葉です。
「眉目秀麗」の特徴
「眉目秀麗」かどうかを決めるポイントは、顔の印象を決めるパーツである眉と目の配置や美しさ、顔立ちです。現代で言うならば「イケメン」や「美男子」で言い換えればわかりやすいでしょう。
「眉目秀麗」は男性の外見に対するほめ言葉です。女性の外見を褒める時には使わない、という特徴を持っています。
「眉目秀麗」の英語
「眉目秀麗」は男性のみに使いますので、英語で置き換える場合は「handsome(ハンサム)」になります。「handsome(ハンサム)」は英語ですが、日本語でもよく見かける言葉です。「顔立ちが良い男子、美男子」を意味しています。
最近では、日本語で「ハンサム」という言葉を耳にすることは少なくなりました。「イケメン」が主流です。「眉目秀麗」を「イケメン」に言い換えるとしても、英語では同じように「handsome」や「handsome guy」を用います。
「眉目秀麗」の類語や対義語
「眉目秀麗」の類語は、顔立ちが良く外見が他より秀でて美しい男性を指しますので、「男前」「色男」「美男子」「美少年」「 二枚目」などになります。特に顔立ちに特化した言葉で言い換えるならば、「端正な顔立ち」「目鼻の整った顔立ち」などでしょう。
カタカナ語では「イケメン」「ハンサム」「ナイスガイ」「ダンディ」などが、よく耳にする言葉です。内面的な部分も含めると「ナルシスト」「セクシー」などもあります。
では、「眉目秀麗」の反対の意味を持つ対義語はなんでしょうか?美しい顔立ちと反対の意味を持つ「醜男(ぶおとこ)」です。文字が表す通り、対義語「醜男」の意味は「醜い男性」になります。
まさに「眉目秀麗」とは真逆を表現する言葉が対義語の「醜男」です。今回は「眉目秀麗」の類語の「男前」と、対義語である「醜男」の意味を見ていきましょう。
「眉目秀麗」の類語「男前」
「眉目秀麗」の類語である「男前」は、男性の魅力を褒める言葉です。男らしい顔立ちをし、体格もよい男性を意味しています。性格も男らしく、誰が見ても硬派なイメージ与える男性です。
「男前」は「眉目秀麗」の類語としての意味も持ちますが、女性にも使うことがあります。性格や顔立ちが男らしい女性を表現する際に用いられるのが、類語の「男前」です。
「〇〇さんって、男前だよね」など、特にさっぱりとした性格の女性を表現する時に使います。男女や年齢問わず、男前な人を表現できる便利な言葉です。
「眉目秀麗」の対義語「醜男」
「眉目秀麗」の対義語は、「醜男(ぶおとこ)」です。「しこお」とも読みます。外見が美しい男性を意味する「眉目秀麗」に対して、「醜男」は文字通り容貌が醜い男性を指しています。
対義語の「醜男」は、容貌の醜さを意味する他に「勇敢なたくましい男性」という意味もあります。また、「醜男」から見た対義語は「眉目秀麗」だけではありません。
容貌の面からから見た対義語は「眉目秀麗」ですが、性別から見た対義語は「醜女(しこめ)」です。「醜男」の対義語「醜女」は、「しゅうじょ」または「ぶおんな」とも読みます。
「容貌が醜い女性」の意味をもつ対義語「醜女」は、「黄泉の国にいると言われる醜い姿をした女の鬼」を指すことがあります。さらに、「醜女」の対義語は「醜男」と同じように2方向あります。
性別の面と容貌の面があるためです。性別の面から見た対義語は「醜男」ですが、容貌の面から見た対義語は「美女」や「美人」のように美しい女性を指します。
「眉目秀麗」の使い方
「眉目秀麗」は、顔立ちが美しく整った容貌の男性を褒める言葉です。特に彫りが深い顔立ちの男性によく使われます。
「秀麗」という言葉が使われていることで、周りより秀でて美しいさまを表現したり伝えたりできる言葉です。どのような使い方があるのか、例文を見てみましょう。
例文①
「眉目秀麗」の使い方として一般的なのが「ほめ言葉」です。直接本人に言うと大げさにとらえられてしまったり、ひねった冗談のように思われることがあります。他の人に紹介する時などに用いると良いでしょう。
使い方の例文を見てみましょう。例文1「横にいる〇〇君は、眉目秀麗でサークル内での評価も高い期待の新人です。」例文2「今日からから参加することになった〇〇君です。眉目秀麗な上にコミュニケーション能力も高いので、会の受付もお願いすることにしました。」
このように、ほめ言葉として使う時は、「眉目秀麗」を単独で使うよりも組み合わせるようにしましょう。「眉目秀麗」だけだと、ほめるところが外見しかないと誤解される可能性があるからです。例文のように、他の特徴などと組み合わせる使い方をすれば、魅了が伝わりやすくなります。
例文②
「眉目秀麗」は、目の前にいる男性を褒める使い方のほか、その場にいない男性を褒める時にも用いられます。使い方の例文を見てみましょう。
例文1「美術部の先輩、すごく彫りが深くて彫刻みたいなの。眉目秀麗ってああいう人のことだよね。」例文2「昨日行ったバーのマスター、眉目秀麗だからカウンターは女性ばかりだったよ。」
例文のように、その場にいない「眉目秀麗」な男性をウワサしたり話したりする時、四字熟語でありながら、わりとフランクな使い方ができます。容姿を褒めながら使うので「眉目秀麗」の意味も伝わりやすく、褒めた人も褒められた人も引き立つ使い方です。
例文③
「眉目秀麗」は外見の良さだけをほめる言葉です。外見の美しさだけでなく、男らしさや強さなどのほめたい時は「眉目秀麗」だけでは魅力の全てが伝わりません。そのような場合は、接続詞を使って逆説すると効果的です。
「が」や「なのに」を用いた例文で、使い方を見てみましょう。例文1「彼は眉目秀麗なのに話すと身振り手振りも加わり、お笑い芸人のようになる。」例文2「〇〇さんは眉目秀麗だが、知識も豊かでいつも話題に事欠かない。」
例文のように、逆説の接続詞を用いた「眉目秀麗」の使い方は、姿かたちの美しさだけではないことを自然に伝えることができます。接続詞は多用すると話しが理解しづらい傾向がありますので、ポイントを決めて使うようにしましょう。
例文④
最後に、「眉目秀麗」を英語で表現する時の使い方を見てみましょう。先にも述べましたが、「眉目秀麗」を英語にすると「handsome(ハンサム)」です。英語で男性をほめる時の「handsome」の使い方は、形容詞となります。英語で男性を褒める時に使いやすい言葉です。
例文を見てみましょう。例文1「彼は眉目秀麗な男性です。」を英語にすると「He is a handsome guy.」です。英語も日本語と同じように、外見だけ褒めると誤解を招くこともあります。
外見と共に、男性の特徴や特技なども褒めると相手も喜ぶでしょう。例文2「彼は眉目秀麗で歌も上手だ。」を英語にすると「He is handsome and good at singing.」となります。
「眉目秀麗」の注意点
「眉目秀麗」は男性の外見を褒める時に用いる言葉なので、当然、女性には使えません。また、外見だけをほめる言葉であるため、ビジネスシーンでも使わないほうが無難です。
ビジネスシーンでは、相手の外見だけをほめることはあまりありません。能力や技術など、その人の中身をほめるのが一般的です。「眉目秀麗」を使って相手をほめると、外見だけしかほめることろがないのか?とお互いの関係性を悪くする可能性があります。
「眉目秀麗」はビジネスシーンでは使わない
ビジネスシーンにおいて、外見だけをほめるとマナー違反とみなされたり、セクハラと判断されたりしかねません。場面によっては、容姿をほめられた相手が「外見しかほめることがないのかな?」と気落ちして業務に支障が生じれば、パワハラと勘違いされる可能性もあります。
ビジネスの場では、能力をほめる・技術をほめる・性格をほめるのが妥当です。「眉目秀麗」を使うことがあるとすれば、オフィスの同僚同士での個人的な会話のみにしましょう。
「眉目秀麗」は顔立ちが整っていて容貌が美しいという意味
「眉目秀麗」と言えば、それは顔立ちが整っていて容貌が秀でて素晴らしいと褒めていることを意味します。男性の外見に対する素晴らしいほめ言葉です。現代では「イケメン」と言うことが多くなりましたが、時には「眉目秀麗」も使ってみましょう。
「眉目秀麗」は四字熟語ですが、フランクな使い方ができる言葉です。正しく意味を理解して使えば、コミュニケーションツールの一つとなり、親近感や信頼感も育むこともできるでしょう。