「無念」の意味とは?
「無念」の意味とはどんな意味があるのでしょうか。今回は、「無念」の意味や使い方、類語、英語表現についてご紹介していきます。「無念」と同じような使い方をする「残念」の意味や使い方についてもご紹介していくので、最後までしっかりと確認していきましょう。
「無念」を使った四字熟語についてもご紹介していくのでしっかりと確認して下さい。それでは、「無念」の意味について詳しくご説明していきます。
意味「くやしいこと」
「無念」の意味には、「くやしいこと」という意味があって、何か失ったり、目的を遂行できない場合にくやしい思いをすることをしたりする状況で使う言葉になります。
「無念」を使った四字熟語として「無念無想」という四字熟語がありますが、この意味には「無心になること」という意味があります。使い方としては「あらゆる状況でも無念夢想でいたいと思っています」という使い方になります。
また、「無念至極」という四字熟語の意味は「とてもくやしいこと」という意味になります。読み方は「むねんしごく」という読み方をします。使い方としては「ここで負けるなんて、無言至極でございます」という使い方になります。
「無念」の類語
「無念」の類語にはどんな類語があるのかご紹介していきましょう。「無念」の類語とは、そもそも「無念」と同じ意味の言葉ということになります。
「無念」の類語を知ることでより「無念」に対して理解を深めていくことができるでしょう。それでは、「無念」の類語「可哀想」からご説明していきます。
類語「可哀想」の意味と使い方
「無念」の類語には「可哀想」があります。「無念」の類語「可哀想」の読み方は「かわいそう」という読み方をします。意味は、「同情を誘うさま」「弱い立場のものに対して同情を寄せて、その不幸な状況から救ってやりたいと思うさま」という意味があります。
使い方としては「彼女は相当可哀想な身の上なんですよ」「可哀想に、また叱られちゃったのね」「可哀想だな」という使い方になります。
類語「申し訳ない」の意味と使い方
「無念」の類語として「申し訳ない」があります。「無念」の類語「申し訳ない」の意味には「自分の過失を認め、弁解や言い訳をせず謝意を示す詫びの言葉」という意味があります。
「申し訳ない」はもともと「申し訊けない」が変化して出来た言葉でもあります。「申し訳ない」に「です」をプラスすることで目上の人にも使える使い方になるのです。仕事で使い場合は、「申し訳ないです」という使い方はよくありません。
謝罪の気持ちを伝えたいのであれば、軽い印象になってしまうので仕事上で使う場合は「申し訳ないです」という使い方は避けましょう。
類語「屈辱」の意味と使い方
「無念」の類語「屈辱」の意味には「屈服させられて恥ずかしい思いをさせられること」「面目を失い恥ずかしい思いをすること」という意味になります。「屈辱」の使い方としては「屈辱に耐える」「屈辱感」「屈辱を晴らす」という使い方があります。
「無念」の使い方・例文
「無念」の使い方を例文でご紹介していきましょう。「無念」を使った使い方例文を知ることでより「無念」について正しく理解していくことができます。「無念」の使い方例文をしっかりと理解してしっかりと使いこなしていきましょう。それでは、「無念」の使い方例文①からご説明していきます。
例文①
「無念」の使い方例文①「くやしい思いで死ぬ状況」での使い方があります。「無念の死」という使い方がありますが、この意味には「くやしい思いをしながら死ぬ」という意味があります。
本当は死にたくない気持ちがあったり、心残りがあるのに死んでしまう場合に使う使い方です。使い方例文としては「会社を起業するつもりでいたのに、無念の死を遂げました」という使い方になります。
例文②
「無念」の使い方例文②として「無念極まりない」という使い方があります。「無念極まりない」という使い方の意味には「とても無念に思う」という意味になります。
「極まりない」の意味には「この上なく」という意味となるのです。「無念極まりない」の意味には「とてもくやしい」「この上なくくやしい」という使い方になります。
例文③
「無念」の使い方例文③として「無念を晴らす」という使い方になります。「無念を晴らす」の意味には「くやしさを晴らす」という意味があり、くやしいという感情がなくなった場合に使う使い方をします。使い方例文として「親の無念を晴らすために、○○します」という使い方をします。
例文④
「無念」の使い方例文④として「無念さ」があります。「無念さ」の意味には「無念な状態」という意味があり、「無念」のあとについている「さ」は接尾語として使われています。
「さ」の意味には「○○な状態であること」という意味での使い方になるのです。暑い状態を表す「暑さ」静かな状態を表す「静かさ」と同じような使い方になります。
「無念」と「残念」の違い
「無念」と似たような言葉として「残念」があります。「無念」と「残念」の違いについて詳しくご説明していきましょう。漢字のままの意味で考えると、「念がない」「念が残る」という全く違う意味になりそうだとも感じる2つの言葉の違いにはどういった違いがあるのでしょうか。
「残念」は「物足りなく感じること」という意味
「残念」の意味には、「物足りなく感じること」「くやしく思うこと」「無念」という意味になります。だいたい同じ意味の言葉になります。「無念」の意味には、「何事にも思わない」「無我の境地」という意味があるのですが、使い方が違います。
「無念」の使い方としてはスピーチや文章の作成の場面での使い方になるのです。例えば「車の事故を起こしたけれど、自動車保険に入っていたので安心していたのです。ですが、保険の該当にならなかったので、残念でした」という使い方の場合は「残念」を使う使い方になります。
「家族が溺死の時に何もしてやれなかったのは、本当に無念だ」という場合は「無念」を使う使い方になるのです。意味はほとんど同じになりますが、感情の違いがあるということになります。
「無念」を使う際の注意点
「無念」の読み方として「むねん」という読み方をします。そして「無念」の読み方として「ぶねん」という読み方もあります。
読み方としては「ぶねん」という読み方もあるのですが、「ぶねん」という読み方をする場合は、意味が違ってくるので注意しましょう。「無念」を使う注意点でもあるのでしっかりと確認して下さい。
「ぶねん」では使えない
「無念」の読み方は「むねん」という読み方や「ぶねん」という読み方もあります。「ぶねん」の場合は、「考えが足りない」という意味もあるので、「くやしいこと」という「無念」の意味とは違っています。
「無念」の読み方として「ぶねん」を使う場合は注意しましょう。また、考えが足りない事を意味する「ぶねん」は「不念」と漢字表記します。
「無念」の由来・歴史
「無念」は、仏教用語でもあります。仏教用語として使われる場合の「無念」の意味やどういった使い方の意味をもつのかについてご説明していきましょう。
「無念」の由来を知ることでより「無念」に対する理解が深まっていきます。それでは、「無念」の仏教用語について意味をご説明していきましょう。
由来
「無念」は、仏教用語として使われていて、仏教用語としての意味は「何も思わない」「念が残っていない」という意味での使い方になります。
仏教用語としての「無念」の使い方の意味には、マイナスの意味はありません。「やるべきことをやったので、思い残すことがない」という意味での使い方になるのです。
「無念」の英語表記
「無念」の英語表記には「regretful」「bad」「sorry」があります。「無念」の英語表現として使い方をご紹介していきましょう。「その機会を逸したのは無念であった」の英語表記として「I regret having missed the opportunity.」となります。
「無念を晴らす」の英語表現は「to wreak one's grudge (on one's enemy)」となります。「無念」を英語でも使えるように理解しておきましょう。
「無念」は「くやしいこと」という意味
「無念」の意味についてご説明してきました。「無念」の意味には「くやしいこと」という意味があります。使い方には「無念の死となった」「無念だ」という使い方になるのです。「無念」の読み方は「むねん」という読み方になります。「ぶねん」では意味が違ってくるのでご注意下さい。