ささみの電子レンジの蒸し方
比較的安価で手に入り、アレンジ方法も多くある鶏ささみ肉はアスリートやダイエットをしている方に人気があります。ささみは料理をあまりしたことがない人でも扱いやすく、とても簡単に調理することができるのです。
ささみ肉は蒸し料理に向いており、電子レンジで蒸すことによって淡白なのにしっとりしておりとても食べやすくなります。今回は基本のささみの電子レンジでの調理方法や蒸し方について説明していきます。
耐久容器を用意する
まずは電子レンジで使用できる耐熱容器を準備します。これはスーパーや百円均一のお店等で購入することができます。
プラスチック製のものや耐熱ガラスでできているものなどがありますが、ささみの入るサイズであることが大切です。
ささみに調味料をなじませる
電子レンジ対応の耐熱容器が準備できたら、ささみの筋取りをします。ささみは筋を取り除いたほうが口当たりよく食べることができます。
次は実際の調理工程に入っていきます。まずはささみに調味料をなじませます。準備するものは、ささみ2本、料理酒大さじ1、塩胡椒少々です。
ここでは基本のレシピに沿った調味料を使用することになりますが、いずれもしっかり計量し、ささみにまんべんなくなじませることが大切です。
料理酒をふりかけるのがポイント
調味料をなじませる時のポイントとしては料理酒をまんべんなく振りかけることです。これにはささみ肉の臭み消しと、酒の保水効果を高める作用によりささみ肉がしっとり柔らかくなるためです。
ここでは料理酒だけではなく、ささみを洋風に仕上げたいときは白ワインを振りかけるなど、アレンジも可能です。蒸し方によってアレンジが可能なとことが魅力です。
ラップをかけてレンジで加熱する
耐熱容器にふんわりとラップで蓋をして600wの電子レンジで2分加熱します。蓋つきの容器でしたら専用の蓋を使用することもできます。
しかし容器が密閉されることにより、加熱時に蓋の変形や破裂なども起こり得るためラップでの調理をお勧めします。
蒸し方や各家庭のレンジによって加熱温度が異なるため、ささみの表面が白くなったら様子を見るようにすると安心です。
予熱で時間をかけて火を通す
ラップをしたまま粗熱が取れるまで放置し、余熱でささみに火を通します。しっかりと中まで火が通ったことが確認できたら完成です。余熱で火を通すことでしっとりと仕上がります。
蒸し方やレシピによっては、粗熱取れた後、裂いたり切ったりした際にもし火が通ってないこともあります。その際はレンジで追加過熱をすれば安心です。
ささみを電子レンジで蒸す時の注意点
ささみを電子レンジで調理する時には、加熱のしすぎに注意が必要です。ささみには膜のようなものがついており、加熱しすぎて水分の逃げ場がなくなると破裂してしまうことがあります。
あらかじめフォークなどで穴をあけておくと破裂を防ぐことができ、繊維を壊すことによってささみもしっとり柔らかく仕上がります。
またラップはぴったりとつけてしまうと水分の蒸発により破裂の危険がありますので、ふんわりとつけることが大切です。
ささみの爆発・破裂に注意する
上記で述べた通り、ささみの破裂には注意が必要です。あらかじめささみにフォークなどで穴をあけておくことと、ラップをふんわりとかけることによって破裂を防ぐことができます。
ささみの肉質が柔らかくなり味も染み込みやすくなるため、あらかじめフォークなどで穴をあけておくことをお勧めします。
半ナマのささみは食中毒の原因
スーパーで販売されているささみはほとんどが加熱用であり、生食には向いていません。よく加熱されていない鶏肉を食べるとカンピロバクターによる食中毒になる危険性があります。
ささみを触った手や、包丁やまな板にも食中毒菌が付着するので、生のささみに触れたものはしっかりと洗う、熱湯などでしっかりと消毒することが大切です。
レシピの蒸し方や蒸し時間が足りなかった場合によっては、ささみの中心部まで火が通らないこともありますので半生だった場合は追加過熱が必要です。
ささみの電子レンジ蒸しの保存方法
電子レンジで蒸したささみには主に、冷蔵保存と冷凍保存があります。冷蔵ではすぐに食べきることを考えて2、3日が保存期限とされています。
冷凍保存をする際は2週間程度は日持ちするので、たくさん作ったときや食べきれないときは、冷凍保存がおすすめです。蒸したささみはあらかじめほぐしてから保存すると、料理に使いやすく便利です。
冷蔵のコツ
レシピ通りに電子レンジで蒸し、ほぐしたささみを保存容器などに入れ、蓋やラップをして冷蔵庫で保存する場合は2、3日で食べきることが大切です。
それ以上の保存は風味が落ちるだけでなく、一度火を通していても雑菌が湧いたり、傷んでしまったりするためおすすめしません。
冷凍のコツ
電子レンジで蒸しほぐしたささみをジッパーバックなどに入れ、空気を抜いて平らにし冷凍庫で保存します。使うときは使いたい分だけ冷蔵庫で解凍しお好きなレシピ通りに調理します。
冷凍保存の場合は3週間以内に食べきれば問題ないとされています。冷凍保存のポイントとしては、空気を抜き平らにすることで使いたい分だけ取り出せるようにすることです。
ささみを冷凍保存しておくことで、使うたびに茹でる時間の短縮にもなるため、節約にもつながります。
ささみの電子レンジ蒸しのおすすめレシピ
シンプルに蒸したささみはアレンジが豊富です。蒸し方や調味料を変えるだけで簡単に調理時間も短く様々な食べ方ができるのがささみの電子レンジ調理の魅力です。
今回は電子レンジで調理可能な、時短でおいしく召し上がれるささみのおすすめレシピを5つ紹介していきます。
野菜のピリ辛ごま和え
筋取りをしたささみ(3本)に塩胡椒、酒大さじ2をまぶし、耐熱容器に入れてラップをして600wの電子レンジで2分加熱をします。粗熱を取ったらささみを食べやすい大きさにほぐします。
別の耐熱皿に野菜(インゲンなど)と水大さじ1を入れ、ふんわりとラップをかけ600wの電子レンジで1~2分加熱します。冷水にとり水けをきり、3cm幅に切ります。
ボウルにささみと野菜を入れ、すりごま大さじ3、砂糖大さじ1、醤油大さじ1、豆板醤小さじ1/2をよく和えたら完成です。お好みで豆板醤の量を加減すれば子供でも食べられる一品です。
ささみときのこの春雨サラダ
筋取りしたささみに塩胡椒少々と、酒大さじ1を振り、耐熱容器にささみときのこを入れふんわりとラップをかけ、600wの電子レンジで2~3分加熱し粗熱を取ります。
粗熱が取れたらささみは食べやすい大きさに裂いておきます。別の耐熱容器に春雨と浸る程度の水を入れ、ラップをかけたら600wの電子レンジで3分加熱します。
ささみときのこと春雨を、砂糖小さじ1、酢大さじ2、醤油大さじ2、ごま油大さじ1とよく和えたら完成です。お好みで最後にゴマを振りかけても美味しく召し上がれます。
ささみと野菜のナムル
筋取りをしたささみ2本を耐熱容器に入れ、塩胡椒少々、砂糖少々を揉みこみ、酒大さじ1を振りかけたらふんわりとラップをかけ、600wの電子レンジで2分加熱します。
野菜(ピーマンなどお好みのもの)を3mm幅の細切りにし、600wの電子レンジで1分30秒加熱して粗熱を取ります。
裂いたささみと野菜を和え、ゆかり小さじ1、ごま油大さじ1、にんにくすりおろし小さじ1/2をよく混ぜ合わせえたら完成です。
ささみのチーズ巻き
ささみ3本を観音開きにし、塩胡椒を強めにふります。スライスチーズ2枚は細切りにしておきます。観音開きにしたささみの上に大葉各2枚を敷いたらチーズをのせて細く巻きます。
ささみを1本ずつラップでぴったりと巻き付け、600wの電子レンジで2分ほど加熱します。お好みの大きさに切ったら完成です。
ささみの塩炒め
筋取りをしたささみ4本に酒大さじ1、塩ひとつまみをよく混ぜ、600wの電子レンジで2分30秒加熱します。粗熱が取れたら裂いておきます。
お好みの野菜(ピーマンやニンジンなど)を細切りにして耐熱容器に入れて600wの電子レンジで2分ほど加熱しておきます。
ごま油大さじ1、塩胡椒少々、醤油小さじ1をささみと野菜に混ぜ合わせ、最後にゴマを振りかければ完成です。
ささみをしっとりさせるコツは加熱時間
ささみをしっとりさせるコツは加熱時間にあります。長時間加熱してしまうとささみの水分が抜けてパサつく原因になってしまいます。
ささみを電子レンジで加熱した後に余熱で時間をかけて火を通すことによって、水分が出ていくことなく中心部までしっかりしっとりと火を通すことができます。
今回はスーパーで安価で手に入るささみの電子レンジのアレンジレシピを紹介しました。誰でも手軽に挑戦できるところが魅力ですが、破裂と食中毒には注意して調理することが大切です。