ご助力の意味とは?
「ご助力」は「助力」に接頭辞の「ご」をつけて敬語として表現した言葉となっています。「助力」の意味は「手助け」や「加勢」「力添え」という意味を表します。
「ご助力」の対義語と類語を紹介しますので使い方の幅を広げるとともに語彙力を磨くとビジネスシーンで咄嗟の言い換えにも対応できるようになりますので理解を深めておきましょう。
関連する言葉を芋づる式に覚えることが語彙力を深める方法のコツとなっているので対義語・類語の使い方を関連付けして頭に置いておきましょう。
「ご助力」のビジネスにおける使い方を例文を挙げながら紹介しますので敬語としての正しい使い方を押さえておくようにしておきましょう。
また「ご助力」と似た意味の「ご支援」との意味やニュアンス、使い方の違いを解説しますので言い換えや使い分けの目安を自分なりに持っておくとビジネスの場や表現したい意味、敬語の使い方を間違えずに判断することができます。
「ご助力」を使う上での注意点と「ご助力」に限らず敬語を使う時に念頭に置くべき敬語の分類「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つの特徴や使い方を解説しますので他の言葉を目上の人やビジネスシーンに用いる場合の参考にして正しい敬語の使い方の参考になさってください。
「ご助力」の英語表記を紹介しますので日本語としての敬語表現の方法と併せて英語での使い方をチェックしておきましょう。「ご助力」の「力添え」「力を貸す」という意味は自分に使う言葉としてよりも相手に「力を借りたい」時に良く使う言葉となります。
自分が相手に「力を貸す」場合は「助力」という他にも類語で表現する場合がふさわしい状況もありますのでそれぞれの違いを理解して「ご助力」の正しい使い方を覚えておきましょう!
ご助力の対義語・類語
「ご助力」の対義語と類語を紹介します。「ご助力」とする場合は相手の「助け」や「協力」をお願いする場合の使い方となります。言葉の組み合わせで「助けてもらったことに対する」お礼を言う場合にも「ご助力」と使うことができます。
自分が相手を助ける場合には「ご」を外し、「助力」とすることを忘れないようにしましょう。「助け」を意味する「ご助力」の対義語は「力にならない」「役に立たない」という意味の対義語があり、類語としては「助ける」や「盛り立てる」といった意味の言葉が多数あります。
状況に応じて「ご助力」の類語に言い方や表現を変えたり、対義語の使い方で自分をへりくだった表現とすることもできますので対義語と類語の意味や使い方をチェックしておきましょう。
対義語①
「ご助力」の対義語①は「妨害」です。「妨害」の意味は「じゃますること」や「さまたげること」となります。自分をへりくだった使い方をすることはなく、ただ単に「じゃまをすること」の意味に使われます。例文を挙げると「選挙妨害」「進路妨害」などがあります。
組み合わせた単語に「じゃま」「さまたげること」の意味を加えます。それぞれ「選挙をじゃま・さまたげる」「進路をじゃま・さまたげる」という意味になります。「妨害」は文にも使われます。
例文としては「意に沿わないことがあったので妨害した」や「試験の妨害を企てたので彼は失格になった」などがありますが、どちらにしてもあまり良い意味での使い方をしません。
対義語②
「ご助力」の対義語②は「邪魔」です「邪魔」の意味は「さまたげること」や「さまたげになる様子」となります。「邪魔」は単に「さまたげる」以外にも「お邪魔します」と他人の家にあがることをいう使い方や関連して家から帰る時の挨拶としての使い方もします。
例文を挙げると「仕事の邪魔になる」「邪魔が入る」や挨拶としては「お邪魔します/しました」や他にも誰かと同行する際にへりくだった意味で「お邪魔をしてすみません」と断ることにも使うことがあります。
蛇足ではありますが、仏教の修行においても修行のさまたげになる悪魔のことを「邪魔」といいます。語源としてはサンスリット語の「mara」を転じて「魔羅」になりそこから「邪魔」となりました。
仏の教えとしてはさまたげになる物自体が「邪魔」なのではなく都合の悪いものから遠ざかろうとする心の持ち方を諫める意味があります。
対義語③
「ご助力」の対義語③は「差し障る」です。「差し障る」は「さしさわりがしょうじる」や「さしつかえる」という意味があり、具合の悪いことになるということを表す言葉となっています。
ビジネスシーンなどで詳細を聞く時に「差し障りがなければ〇〇をお聞きしてもよろしいでしょうか」などのような使い方をします。この例文の意味としては「具合がわるくなければ〇〇のことを聞いてもいいですか」ということを表現します。
他にも例文を挙げると「勉強に差し障る」や「体に差し障る」などの使い方をし、ニュアンス的には自分が外からのできごとによってできなくなってしまったり、悪い影響を表す時に使う言葉となります。
対義語④
「御助力」の対義語④は「重荷」です。「重荷」は「重い荷物」から転じて日常的に使う場合は「自分の能力を超えた責任」の意味があります。ビジネスでは能力以上の仕事や責任を与えられた時に「その職務は自分には荷が重い」と表現することがあります。
他の例文を挙げると「彼は組織内で重荷を背負っている」や単に「彼は重荷だ」とすると意味が大きく変わってしまいますので注意してください。
それ以外にも心が澱み、重い様子を「重荷」と表現したり、その心持ちが晴れたことを「重荷が軽くなったように」などと表現します。
どの場合の例文も「重荷」と心の様子や実際には見えないものを重い荷物に例えて使う言葉となっており、慣用句としての側面が強い言葉です。
類語①
「ご助力」の類語①は「ご支援」です。「ご支援」は「ささえ助ける」「援助する」という意味があります。「ご支援」には物質的な助けも含まれますが、「応援する」や「声を掛けて元気付ける」など精神的な助けも包括した使い方をする言葉となっています。
「ご支援」を良く使う場合としては「何かをお願いする時」や「お礼を述べる」場合に使われる言葉となっています。例文を挙げると「ご支援いただきますようお願い申し上げます」や「皆様のご支援のお陰をもって〇〇することができました感謝申し上げます」などがあります。
「ご助力」と同じように自分が助ける立場である場合は「ご」を外し、「支援」といいます。例えば「私は彼の活動を支援する」などと使います。
類語②
「ご助力」の類語②は「後援」です。「後援」は「仕事や計画の後ろだてとなって資金を提供したりすること」を意味します。議員の後ろ盾となる組織を「後援会」などと呼ぶのはこの意味の為です。
「後援」には他の呼び方もあり、相撲界では御贔屓にしてくれるお客さんのことを「タニマチ」と読んでいます。昔の力士は給料がなく「タニマチ」と呼ばれる「後援会」のような人々や、大名のお抱え力士となることで生計を立てていました。
他にも「後援」を英語で意味する「パトロン」もよく言われる言葉ではないでしょうか。金銭になりにくい美術や芸術分野で特権階級の庇護や金銭的な援助を含む援助をしてもらう見返りに作品を献上したり、注文を受けて制作をしていました。
このことから「後援」には声援や応援などの精神的な助けというよりも物質的、金銭的な応援を意味するニュアンスが多分に含まれた言葉となります。
「後援」の例文を挙げると「私の親は〇〇代議士の後援会に入っている」や「後援の見返りに便宜を図る」などの使い方があります。
過分な便宜は問題となりますが、適正な便宜と後援は必要なものですので、この言葉を聞いたからといって不正が蔓延しているというわけではありません。
類語③
「ご助力」の類語③は「フォロー」です。「フォロー」には「補い助ける」「支援する」「追跡・後を追う」という意味があります。ビジネスでも良く使われる言葉となっていますし、日常でもTwitterで「フォロー」といいます。
ビジネスで「フォロー」と使う場合の例文は「顧客のフォローをする」や「フォローアップ研修」などの使い方や「後輩の仕事をフォローする」「人員不足の部署にフォローに入る」などの使い方があります。
「フォロー」「フォロワー」の英語での表記はそれぞれ「follow」「follower」となっておりそれぞれ「フォロー」「フォローする人」という意味があります。
どの場合も「後を追う」や「後から補う」という意味になりますが「ご助力」のような敬語としての使い方よりも目上であっても「指示をする/受ける」という間柄の関係において使う場合が多くなっています。
日常的にはTwitterの「フォロー」「フォロワー」としての使い方に馴染みがあるのではないでしょうか?「フォロー」することでタイムラインに投稿が表示され、「フォロー」する人のことを「フォロワー」と呼んでいます。
こちらの場合の例文は「Twitterのフォロワーが〇〇人を超えた」や「〇〇のフォローをした」などがあります。「フォロー」の使い方はビジネスよりもこちらの使い方が今では一般的かもしれません。
類語④
「ご助力」の類語④は「アシスト」です。「アシスト」はビジネスに使われる意味としては「人の仕事を手伝うこと」やスポーツにおいては「サッカーなどでゴールに繋がるプレー」を指す言葉となっています。
ビジネスにおいては「アシスト」をする人を「アシスタント」と呼ぶように人の仕事を補助的に助ける人を呼称したり、営業職においては顧客との商談の席に同席して手伝う様子を「アシスト」とするということもあります。
「アシスト」を英語で表記すると「assist」となり、「アシスタント」を英語で表記する場合は「assistant」となります。
例文としては「私の仕事は上司の仕事をアシストすることだ」や「秘書に仕事は役員のアシストをすることだ」がビジネスの場での例文となり、サッカーなどのスポーツにおいての例文は「〇〇のアシストで△△は得点の山を築き上げた」
「〇〇は常にアシストする準備ができている」などの使い方があります。ビジネスにおいてもスポーツにおいても「誰かの助け」となるという意味で使われる言葉となっています。
「アシスト」も類語③の「フォロー」と同じく目上の人に対して使う言葉としての敬語での使い方というよりも近しい間柄の人同士で「助ける」という意味で使われることが多くなっており、自分の行動を指す意味での使い方が多くなっています。
ご助力の使い方・例文
「ご助力」の対義語と類語を押さえた上で「ご助力」の使い方を例文を示しながら紹介します。「ご助力」はビジネスにおいては「相手の力添え」や「相手からの手助け」をお願いしたり、お礼の意思を伝える場合に使われることが多い言葉となっています。
「ご助力」として接頭辞に「ご」を使った場合は自分の行為に使うことはできませんので、「ご助力」と使う場合には相手の助けをお願いする場合や相手の助けに対してお礼を述べる使い方と覚えておきましょう。
自分が相手に対して助けを申し出る場合は「ご助力」とせずに接頭辞の「ご」を取った「助力」と言い換えることを忘れないようにしましょう。
また文章表現として「ご助力」の「ご」を「御助力」として漢字にするとさらに改まった表現を意味することができますので「ご助力」を書き言葉として使う場合は「ご助力」とするか「御助力」とするかは相手との関係の距離や表したい敬意の軽重で判断するようにしましょう。
例文①
「御助力」の例文①は「ご助力を仰ぐ」です。「ご助力を仰ぐ」は「助けを求める」との意味を表し、尊敬語として目上の人にも使うことのできる尊敬語表現となっています。
物理的な助けも含む使い方をすることもできますが、ビジネスにおいては「手助け」や「アドバイス」を目上の人や上司にお願いする使い方ができる例文となります。
しかし、厳密な意味を突き詰めると「仰ぐ」は謙譲表現にあたらない為、人によっては失礼だと感じてしまう場合がありますので直接目上の人や上司に使う時には注意が必要です。直接助けを願う場合には「お力添えいただきたく存じます」としましょう。
例文②
「ご助力」の例文②は「ご助力いただきありがとうございます」です。「ご助力いただきありがとうございます」は謙譲語としての敬語表現となっており、相手の助けに対するお礼を伝える場合の表現となっています。
前後の文章でさらに丁寧な表現とすることができます。この場合の例文としては「ご指導とご助力をいただき誠にありがとうございます」「この度のプロジェクトが成功しましたのも皆さまのご助力いただいたおかげでございます」
以上のような使い方が多くなっています。口頭で使う場合には挨拶として使う場合が多く、主に文章としてメールや手紙でお礼を表す場合などで使うことが多い例文となっています。
例文③
「ご助力」の例文③は「ご助力のおかげ」です。「御助力のおかげ」は例文②と同じくお礼の言葉として使うことが多い言い回しとなっています。書き言葉として以外にもお礼の挨拶として用いれる使い方となっております。
例文を挙げると「皆さまのご助力のおかげです。誠にありがとうございました」や「おかげ」を「賜物」と言い換えて「皆さまより多大なるご助力を賜りましたことに厚く御礼申し上げます」のように使います。
文章としても感謝の思いを伝えたい場でのスピーチとして定型文として使われることが多い使い方となっていますので「ご助力」の使い方として押さえておくようにすると良いでしょう。
例文④
「ご助力」の例文④は「ご助力できれば幸いです」となります。「ご助力できれば幸いです」は敬語の方向に戸惑ってしまいますが、自分が手助けをする場合に使う例文となっており、この場合の「ご助力」は相手に対して向けられる「ご助力」となっています。
「幸い」とつけることで「助けることができればありがたいことです」や「助けることが自分にとってうれしいことです」との意味を表すことができます。これまでの例文と異なり自分が手助けをする場合に使います。
他の使い方を例文で示すと「微力ではございますがご助力できれば幸いです」や「少しでもご助力できれば幸いです」などがあります。
「ご助力」の前に「少し」や「微力」とつけて「及ばないながらも」という意味を加えるとより丁寧な印象の言い回しとなりますので、こちらも覚えておくと咄嗟の言い回しに使うことができます。
ご助力とご支援の違い
「ご助力」と類語でも紹介した「ご支援」の意味や使い方の違いを解説します。「ご助力」はニュアンスとしては知識や労力を借りたいという意味での使い方が多くなっています。よってビジネスシーンで知恵や経験を上司や目上の人に求めたい場合に使う場合がたくさんある言葉です。
それに対して「ご支援」はニュアンスとしては知恵や知識などの見えないものに使う言葉というよりは物品や金銭など具体的な物にも使う場合が多くあります。もちろん「ご助力」の言い換えとしても使うことができます。
逆にいうと「ご助力」はあまり物品や金銭の援助を表現するというよりは知恵や経験を用いて相手を助けるという意味合いが強い言葉となっています。
「ご助力」を「ご支援」と言い換えても不自然ではありませんが「ご支援」を「ご助力」とすると違和感がある場合がありますので表したい意味を考えてどちらの表現を使うか選択すると良いでしょう。
ご支援は援助することという意味
「ご助力」と比べると「ご援助」には金銭や物品での援助を意味するニュアンスが多く含まれた表現といえます。
もちろん金銭を伴わない「応援」や「声援」に対しても「ご援助」と使うことができますが、多くの場合は具体的な金銭などの援助をお願いしたり、お礼をいう場合がたくさんあります。
寄付を募る場合にも「あたたかいご支援」と表現するようにこの場合は金銭を湾曲に表現した使い方といえます。
お金を直接お願いすることは卑しい表現と受け取られる場合があるので、言葉を言い換えて相手の善意や気持ちを実質的なお金として援助してもらうニュアンスが「ご支援」という言葉にはあります。
例えば寄付に対するお礼を述べる使い方としては「いつも多額のご支援を賜り誠にありがとうございます」などがあります。
この言葉を意味するままにいうと「いつもたくさんお金を出してくれてありがとうございます」となり表現する意味が大分柔らかくなることがお分かりいただけるのではないでしょうか?
ご助力を使う際の注意点
「ご助力」を使う際の注意点をここではまとめて解説をします。「ご助力」という場合にも自分が助けを求めるのか、または相手を助けるのかなどの状況によって「ご助力」とするのか「助力」と言い換えた方が正しいのかと使い方が変化しますので注意が必要です。
自分の行為に使う時の表現や「ご助力」の言い方によっては相手の許可を求める言い回しになってしまうこと、一般的には通用している場合もありますが、二重敬語として誤った敬語表現となることがありますのでそれぞれ解説します。
どの場合も状況によっては間違えたままでも一般化して通用することも多くありますが、違いを知っているか、いないかでは言葉の使い方や捉え方が大きく変わりますので押さえておきましょう。
自分の行為に使う時の表現に気をつける
「ご助力」を相手に助けを求めたり、助けてくれたことに対するお礼を述べる場合に使う時は「ご助力」とするのが正しい表現となります。自分が人を助ける時には「助力」として「助力させていただく」や「助力は惜しみません」などと言い換える必要があります。
迷う表現としては「ご助力できれば幸いです」や「ご助力できればと存じます」のような使い方は自分が助けるということには違いないのですが、「ご助力」=「相手を助ける」と「できれば幸い」=「自分が嬉しい」と分けて考えると正しい表現だということがわかります。
迷った時には文を分けて考えると正しい表現なのか間違っているのかと判断をしやすくなるので文章などで書き直しができる場合には「迷ったら分ける」と覚えておくと間違いを防ぐことができます。
相手の許可がいる言い回し
相手の許可が必要となる意味での「ご助力」の言い回しとしては「ご助力させていただく」があります。丁寧さを重じてしまうばかりに敬語として間違えた表現とチグハグな意味を表してしまう使い方となってしまいます。
「ご助力させていただく」の意味を書き表すと「助けることをしても良いでしょうか」や「助けてもいいですか」となりますので不自然な意味を表現しているということがよくわかるのではないでしょうか?
二重敬語になってしまう
また「ご助力させていただく」は二重敬語となり誤用です。この場合の「ご」は謙譲語として、「させて」は敬語ではなく使役形の「する」、そして「いただく」は謙譲語となります。
同じ文の中で同じ敬語表現が2回含まれているのでうっかり間違えて使うと相手によっては気分を害してしまうこともありますし、何よりも自分が一切、得をすることがありませんので敬語の使い方を押さえておくことは非常に大切なこととなっています。
意識せずに二重敬語を使っていても日本語とは不思議なもので誤用している言葉遣いはどこか胸にひっかかるものがあります。自分の引っ掛かる言葉遣いはことあるごとに使い方をチェックしておくといざという時の言い間違いを防ぐことにもなります。
ご助力の接頭辞の「ご」は敬語の基本
「ご助力」の接頭辞「ご」は敬語の基本となりますのでこれを機会に使い方を押さえておくと正しい敬語を使うことに繋がります。尊敬語・謙譲語・丁寧語それぞれの接頭辞としての「ご」の使い方や表現を解説しますので覚えておきましょう。
尊敬語
相手の行動に「ご」をつけることで尊敬語としての表現になります。言葉によっては「お」となる場合もありますが表現する意味は同じです。例えば見るの尊敬語は「ご覧」となります。
「ご覧になる」のは相手の行動であるので尊敬語として正しい使い方といえます。「ご覧になられる」は二重敬語となりますので注意しましょう。どちらかを尊敬語とした時には一方を丁寧語にすると覚えておきましょう。
謙譲語
謙譲語は自分を下げて相手に敬意を表す敬語表現となっています。「拝受」や「承知」のように言葉自体が謙譲語としての意味があるものもあります。
尊敬語と謙譲語は組み合わせて使うことができますが、固い表現となりますので文章として使うことが多く、口頭で使う場合には改まった場で使うことがほとんどです。
丁寧語
丁寧語は動作に「ご」や「お」をつけて言葉を丁寧に表す使い方の敬語表現となります。例えば「ゆっくり」に「ご」をつけて「ごゆっくり」としたり、「食べる」に「お」をつけて「お食べになる」などの使い方があります。
丁寧語は動作を「丁寧に表現する」という敬語ですので誰にでも使える反面、表す敬意は高くないので目上の人との関係の距離によっては良い印象を与えないこともありますので注意しましょう。
ご助力の英語表記
「ご助力」の英語表記としては「助ける」という意味の英語を使うことができますので[help][backup][save][assist]などの英語を用いることができます。
ビジネス英語や改まった英語としては[Could you〜?][Would you〜?]と組み合わせて使うと丁寧な英語表現をすることができます。
例えば「私の仕事を助けていただけますか」と英語でいう場合には[Would you please do my job?]とすると丁寧な英語表現となります。
英語には謙譲表現や尊敬表現はありませんが丁寧な英語表現は存在しますので、英語としての丁寧語を覚えておくと言い換える時にもふさわしい英語を使うことができます。
ご助力は手助けという意味
「ご助力」は「手助け」や「力を貸すこと」の意味があります。自分が力を借りたいときに相手に対して「ご助力いただけますか」とお願いをするときに使うことや、助けてもらったことに対して「ご助力に感謝します」とお礼を述べる場合にも使うことのできる言葉となっています。
口語で使う場合には硬い印象を与える言葉となりますので、近い間柄の上司とのやりとりでは類語で紹介しました「助けること」を意味する「フォロー」や「アシスト」と言い換えて表現する方がいい場合もありますので状況に応じて「ご助力」と使い分けるようにすると良いでしょう。
「ご助力」は自分が相手に対して使う時にはそのまま使うことができる表現ですが、自分が「助け」を申し出る場合は「助力」と言い換えることを忘れないようにしましょう。併せて敬語の使い方尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いを解説しましたので正しい使い方を押さえておきましょう。