態々の読み方・意味は?正しい使い方を語源や類語を使って解説!

態々の読み方・意味は?正しい使い方を語源や類語を使って解説!

態々という言葉を見たことがあっても読み方がわからないという人がいます。読み方が分からなければ使い方もわからないこの態々という言葉の読み方、使い方について詳しくご紹介します。また、その語源や業々という類語の意味についてもご説明します。

記事の目次

  1. 1.態々は意外と使用頻度が高い言葉
  2. 2.態々の読み方
  3. 3.態々の意味は?
  4. 4.態々の語源
  5. 5.業々は態々の類語?
  6. 6.態々の使い方
  7. 7.態々の英語表現
  8. 8.態々と業々を使い分けて失礼のない言葉遣いをしよう!

態々は意外と使用頻度が高い言葉

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態々という言葉を見て、すぐに読み方が分かる人は少ないのですが、実は意外と使用頻度が高い言葉です。態々というのは読み方が分かれば「あぁなるほど、よく使う」とすぐに納得できるほど、なじみのある単語です。ビジネスシーンでも使用頻度は高く、ご近所づきあいなどの人付き合いでも意外に使用頻度が高い言葉です。

ですが、この態々という言葉を間違って使用していることがあります。使用頻度が高い言葉を間違って使うというのは大問題です。ビジネスシーンなどで間違った使い方をしてしまうと、大切な取引先を怒らせてしまうことにもなりかねません。

使い方が間違っているケースもある

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態々の読み方はわからなくても、何と読むかがわかればその使用頻度の高さはわかりますが、実は意外と使い方が間違っているケースもあります。日常的によく使われる態々という言葉には、実は色々な意味があるため、使い方を間違うと相手に対して失礼に当たることもあります。仕事相手などに間違った使い方をするととんでもないことになります。

態々という言葉の読み方や意味を知り、使い方をマスターして正式な使い方ができるよう、語源や字違いで同じ読み方の「業々」までご紹介していきます。

態々の読み方

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まず、態々の読み方から覚えていくことが大切です。態々という言葉を見てすぐに読み方が分かる人は、パソコンやスマホなどで漢字に変換したことがある人が多くいます。しかし、態々という言葉をあまり使わないという人の場合、メールなどで漢字に変換したことがないため、どう読むのかがわからないことがあります。

まずは態々という言葉を見た時に多くの人が答える間違った読み方をご紹介してから、正しい読み方をご紹介します。

「くまくま」でも「たいだい」でもない

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態々の読み方を尋ねられると、「くまくま」と答える人が最も多いですが、態々の態の字は「熊」ではありません。熊の字とよく似ていますが、態の字は能の下に心がつく字で、熊ではありません。なので、「くまくま」という読み方は間違っていますが、この読み間違いがよくあります。

「くまくま」の他には「たいだい」という間違った読み方があります。こちらは態々の態の字の読み方は間違っていませんし、態の後ろに々がつけば「たいだい」と読んでも仕方がない間違いです。ですが「たいだい」という読み方も間違っています。

態々の読み方は「わざわざ」

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態々の正しい読み方は「わざわざ」です。こう聞けば「あぁなるほど」と納得する人が多いですが、なぜ態々の正しい読み方がわからないのかは、態々という言葉の通常の使われ方にも原因があります。ニュースや新聞など日常生活で目にする所で、態々という言葉はおおむねひらがなで表記されているからです。

小説などでは態々という言葉は漢字で使われることが多いですが、日常生活の中でよく目にするネットニュースなどでは態々はひらがなで使われます。そのため漢字表記に慣れていない人が多く、読み方が分からない人も多いということです。

態々の意味は?

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態々の読み方が「わざわざ」だとわかれば、使い方など知っているという人の方が多いですが、本当に態々の意味がわかって使っている人は少ないです。日本語はとても難解な言語なので、日本人であっても使い方が本当の意味ではわからない単語もたくさんあります。態々という言葉も、そんな難解な日本語のひとつです。

その事のためだけに特別に行うこと

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態々にはまず、その事のためだけに特別に行うことという意味があります。何か一つ、特別なことがあって、そのためだけに一生懸命何かをすることを表します。何かやることややらなければならないことがあっても、何かのついでにできるならついでにしようということもありますが、態々はついでなどではなく、それだけを一生懸命にやることをいいます。

時間や労力を惜しまず何かのためだけに行うという意味なので、とてもポジティブな意味の使い方のようですが、実はそうではありません。

態々というのは基本的にネガティブな意味合いを持っているため、時間や労力を惜しまず何かのためだけに行うというポジティブなことすらネガティブな意味になります。それほどに態々というのは難しい単語だということです。

故意・わざと行うこと

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態々には他に、故意で何かを行うこと、わざと行うことの意味があります。故意やわざとというと、何か悪い事をするような印象がありますが、その通りで、あまり良くない意味になります。意図的に何かをしようとするという意味なので、その事のためだけに特別に行うことという意味とは違い、完全にネガティブなイメージです。

「わざと何かをする」「故意に何かをする」という表現に対して、ポジティブなイメージを抱く人はいません。「わざと何か悪いことをする」「故意に何か悪いことをする」といったように「悪いこと」がつきまとうイメージがあります。

態々という言葉の読み方がわかっても、「故意に何かを行うこと、わざと行うこと」の意味があるということを知っているという人は少ないです。態々は、何かの悪意を感じるような意味がある、使い方の難しい言葉です。

不必要なことをすること

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態々には他にも、不必要なことをすることという意味があります。不必要ということは余計なことという意味ですので、こちらもあまり良い意味ではありません。やらなくても良いことをすることは無駄なことであり、労力や手間や時間を無駄遣いするといった時に使います。

「態々そこまでしなくていいのに」などというように、こういった場合の態々の後ろには否定的な文章が続きます。態々何かをしたことに対して、「無駄なことをした」といった言い方です。

不必要なことをすることは必ずしも悪いことではありませんが、無駄なことを良くないこととする人からすれば、不必要なことは無駄であまり良くありません。

態々の語源

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態々の語源はかなり古く、昔から伝わる古語に語源があります。古語には現代まで形を変えずに使われ続けてきた言葉もありますが、態々という言葉は、語源から少し形を変えて使われてきました。語源は「態々し」という形容動詞でしたが、現代にいたるまでの間に「し」が取れて「態々」のみが残りました。

先にご紹介したようにややネガティブな意味のある態々という言葉ですが、そもそも「態」という文字にはどのような意味があったのか、その語源をご紹介します。

「態」意図的に何かをすること

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態々という言葉は「態」がふたつつながった言葉で「態」が語源です。「態」という漢字は「状態」「容態」などといった言葉にも使われているように、何かの様子やありさまなどを表します。それに加えて「態度」などという言葉にも使われ、ふるまいをも表しますが、さらに「態」には意図的に何かをすることの意味があります。

「変態」などという言葉にも「態」の字は使われますが、こちらも「変なありさま、変なふるまい」などを表します。「態」の字の意味をさらに含めると、意図的に変なことをしているという意味になります。

態々の語源である「態々し」という古語の意味は、「わざとらしく見える」です。「わざとらしい」は「いかにもわざとした様子」という意味なので「意図的に何かをする」に通ずるものがあります。態々の語源である「態々し」の意味をきちんと受け継いだまま、形を少し変えてきた言葉が「態々」です。

「態と」わざと

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態々の語源「態」の後ろに「と」をつけることによって、日常的によく使われる「わざと」という言葉になります。「わざと」という言葉は故意に何かをするという意味になりますので、先にご紹介した態々の意味のひとつ「故意で何かを行うこと、わざと行うこと」と同じ意味になります。

「態」という字に「と」をつけるだけで、単独で使う時と違ったネガティブなイメージの言葉になりますが、「態」単独では使わなくても、「わざと」は良く使う言葉なのですんなり受け入れられます。

業々は態々の類語?

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次に、態々と同じ読み方をする「業々」についてご紹介します。業々は態々と同じように「わざわざ」と読み、意味も似ているため類語と思われがちですが、態々と業々には大きな違いがあります。態々にはポジティブな意味もありますが、ネガティブな意味もあります。しかし業々には良い意味しかないため、類語と言い切ることはできません。

態々と業々は読み方は同じでも似て非なる言葉なので、業々は態々の類語というわけではなく、態々の類語には他の言葉「せっかく」などがあります。「取り立てて」も態々の類語ですし「敢えて」も類語です。それでは、態々と読み方が同じ業々の意味をご説明します。

業々はあえてなにかをするという意味

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業々という言葉を使うのは何かお礼を述べたりする時が多いですが、あえて何かをするというのが主な意味です。「わざわざありがとう」「わざわざご足労頂き」などといったお礼の言葉の文頭に良く使われるのは、良い意味で「あえて何かをする」という意味だからです。態々にもこれに似た良い意味があるので、この意味では類語に近いです。

業々という言葉は自分に対して誰かがあえて何かをしてくれた時に、その格別な心遣いに対して謝意を述べるといった使い方をします。「あえて何かをする」の「何か」が良いことなのが「業々」ですが、「あえて何かをする」ので態々の類語と言えます。

ポジティブな意味合いが強い

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業々の意味は「あえて何かをする」ですが、その「何か」が必ず良いことである業々は、ポジティブな意味合いが強い言葉です。自分のために誰かが何かうれしいこと、良いことをしてくれた場合などに「業々」を使って、どれほど感謝しているかを伝えることができます。「わざわざ来てくれてありがとう」など、相手へのねぎらいの気持ちを表すのに使います。

また「わざわざすみません」などといった、相手に申し訳ない気持ちを表すときなどにも使います。「すみません」というのは日本語では感謝の気持ちを伝える時にも使いますので、申し訳ない時にも感謝の気持ちを伝えたい時にもどちらにも使えます。

態々の使い方

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態々の意味をここまでご紹介してきました。意味がわかれば簡単に使えるかというと、態々の使い方はなかなか難しいものがあります。それは、主にネガティブな意味を持っているという独特の特徴があるからです。文章を例に挙げて、態々の正しい使い方をご紹介しましょう。

態々来たのに営業時間外だった

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態々を使った例文としてまず、「態々来たのに営業時間外だった」という文章を挙げます。遠くにある店か何かに行ったら営業時間外だったというシチュエーションですが、この「態々」の使い方で、本人がとてもがっかりしたり少し腹を立てたりしている気持ちが伝わります。

「貴重な休みを使ってこんな遠くまで来たのに」と、時間や手間などをかけたことを表すために「態々」を使っています。「ここまでやったのに」という自分の努力を表現した使い方で、残念な気持ちと、営業時間を確かめなかった自分への腹立たしさなどを表しています。

態々してくれなくても良かったのに

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もう一つの例文は「態々してくれなくても良かったのに」です。こちらはかなりネガティブな使い方で「大きなお世話」という意味で「態々」を使っています。「自分は望んでいないのに何かしてくれた」という場合、申し訳ないというより「余計なお世話」「不必要なこと」と表現するため「態々」を使うことができます。

態々という言葉をこのように使うと、相手に対して感謝する気持ちより「不必要なことをされてやや迷惑」といった意味になりますので、大切な相手には使わない方ようにしましょう。

態々の英語表現

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繊細で複雑な日本語には時折対応する英語が見当たらない場合がありますが、態々という言葉には、対応する英語がちゃんとあります。「わざわざ」には「態々」と「業々」の二種類があり、それらは類語ではないとご紹介しましたが、英語での「わざわざ」はどちらかと言えば「業々」の意味に近いポジティブな言葉です。

態々の英語はポジティブな意味

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態々の英語表現には、specially やexpressly やespecially という単語がありますが、これらは態々の他に「特別に」「特に」「格別に」といった意味を持ちます。specially の語源は特別を表すspecial ですので、態々の意味としてはかなりポジティブです。むしろ「業々」に近い意味になります。

態々と業々を使い分けて失礼のない言葉遣いをしよう!

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態々という言葉の読み方や意味や語源、加えて業々についてご紹介してきましたが如何でしたか?態々という言葉と業々という言葉の使い分けは難しいですが、それぞれの意味を把握することが大切です。態々や業々を使う機会は多々ありますが、間違った使い方をして相手に不快感を与えないように、しっかりと使い分けて失礼のない言葉遣いをしましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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