家系ラーメンのカロリーは？脂質や塩分を抑えるおすすめの食べ方もご紹介！

国民食ともいわれるラーメンは、例えば夜中や小腹がすいたときなど、突然無性に食べたくなる食事ともいえます。ところが豚の背油がたっぷり入った豚骨ラーメンなどは、ダイエッターなどカロリーが気になる人には食べたくても我慢しなければならない食事でもあります。

特に特徴的な、例えば「家系ラーメン」などは、一度食べるとその強烈な味が記憶に残り、時折禁断症状にも似た食欲がわいてきます。当然、家系ラーメンのカロリーは普通の醤油ラーメンなどと比較すると高く、消費カロリーが少なければすぐに太る原因にもなります。

家系ラーメンをはじめとする高カロリーラーメンを、食べ方に工夫を施すことで摂取カロリーを下げることも可能です。本家の家系ラーメンは餃子や鶏のから揚げなどのサイドメニューが豊富ではありませんが、トッピングなどに高カロリーなものもあります。

ラーメンチェーン店の味は比較的安定しています。ラーメンチェーン店の多くは外食産業が出資しているチェーン店で、それらは一般に「資本系」と呼ばれています。修行していた店からの独立や暖簾分けをしたラーメン屋は元祖の名前を付けて「系」と呼ばれています。

ラーメン二郎というラーメン屋から暖簾分け又は独立した店を「二郎系」といい、吉村家から暖簾分け又は独立した店を「家系」といいます。他にも様々な「系列」が存在します。その中でも特に横浜を中心とした「家系ラーメン」と呼ばれるラーメンがあります。

家系ラーメンはチェーン店ではないので、それぞれが特徴を持ったラーメン屋です。孫弟子やひ孫弟子までいれると2013年9月調査時で1000店も存在するといわれるのが、家系ラーメンです。

1974年に横浜市磯子区にあるJR新杉田駅付近に、元長距離トラック運転手だった吉村実が出店した「吉村家」が「家系ラーメン」の始まりです。「吉村家」は、その後1999年に横浜駅西口に移転して一日に1500杯ものラーメンを売り上げる繁盛店になりました。

修行を経て暖簾分けを許された直径店舗は「家」が付く店が多く、それゆえ「家系ラーメン」と呼ばれます。直系第一号店は1999年9月に開業した「杉田家」です。2020年4月現在、家系ラーメン免許皆伝とされた店舗は9店舗しかありません。

横浜を中心としたラーメンブームが到来し、その当時のラーメン屋の屋号には「家」が付くものが多くみられました。「吉村家」と同時期に開店した「壱六家」も国道16号線沿いにあったラーメン屋であり、屋号に「家」がつくことから同じく「家系ラーメン」といわれます。

家系ラーメン創始者の吉村実がトラック運転手時代に「豚骨ラーメンと醤油ラーメンをあわせたら旨いのではないか」という発想から出発したのが、本家の家系ラーメンです。家系ラーメンの特徴は、麺が太麺であり、大きく厚いチャーシューと大きな海苔とホウレンソウが特徴です。

また家系ラーメンに限らず、近年のラーメンの特徴でもあるのが「麺の硬さや脂や濃度などを指定できる」点です。家系ラーメンでも、それらは可能です。また、家系ラーメンの各店舗ではテーブルの上に胡椒だけではなくニンニクや豆板醤や生姜などもおかれています。

横浜のラーメン店を源流としたラーメン店を「家系ラーメン」と呼ぶのであれば、2013年9月調査時に海外店舗を含め、約1000店舗を超すといわれています。それだけの裾野を持つ家系ラーメンなので、太麺で濃厚スープである特徴はほぼ共通していますが、各店舗が工夫をしている点も多いです。

横浜を中心とした地域情報発信webである「はまれぽ」によると、家系ラーメンと「昔からあった横浜のラーメン」とは別物とされています。あくまでも吉村実の「吉村家」のラーメンを源流とするラーメンのみを「家系ラーメン」と定義しています。

吉村実の免許皆伝9店舗以外に、六角家があります。六角家創業者の神藤隆が吉村実の出店した「本牧家」で修業した後、1988年に吉村実と喧嘩別れする形で独立開店しています。六角家も多くの暖簾分けをしているので、家系ラーメンはさらに裾野が広がりました。

この他、吉村家が人気店となったころに、同じく国道16号線沿いに開店した「壱六家」も家系ラーメンといわれています。他にも「千家」「とんばた亭」「たかさご家」「きたくり家」「ありがた家」「十五家」など、屋号を「家」とした新興の家系ラーメンがあります。

ダイエットするときなどによく出てくる単位にカロリーというものがあります。正確にはキロカロリー（kcal）と表記するものですが、栄養学における生理的熱量を表す単位です。寝ているだけでも消費してしまう、生きていくために必要なカロリーを基礎代謝量といいます。

基礎代謝量基準値は成人男子で1500キロカロリー、女子で1100キロカロリーといわれます。身体を動かすことが多ければ最大で二倍が必要になりますが、摂取カロリーがこれを超えるとカロリーが消費されずに余ってしまい、身体に蓄積され太っていくと考えられています。

一般的なラーメンのカロリーは500キロカロリーといわれています。これに対して家系ラーメンのカロリーは倍の1000キロカロリーです。普通のラーメンと比較してカロリーが高い理由は、太麺を使っていることが最大の理由です。家系ラーメンの麺だけで450キロカロリーでです。

さらに家系ラーメンファンであるならば、ライスを一緒に頼む食べ方をします。昔から「ラーメンライス」という食べ方があり、特に若い男性などはラーメンをスープ代わりにしてチャーハンや白米を食べて満腹感を得ていました。

家系ラーメンの特徴的な高カロリースープとライスを一緒に食べることで、ライス1杯200キロカロリーが加算されます。チャーシューなどのトッピングをさらに別皿で注文すれば余裕で1500キロカロリーを超すことになることもあるのが、家系ラーメンなのです。

物価上昇率に従って、ラーメン一杯の値段は値上がりしています。それでも頑固一徹に、例えば学生街の古いラーメン店では価格据え置き350円ということもあります。全国平均では800円程度であり、資本系ラーメンチェーン店も700円から900円のレンジに設定されています。

家系ラーメンも、素ラーメンであれば700円から900円程度です。しかし、チャーシュー麺にしたりサイドオーダーなどを加えると1000円を軽く超えてしまいます。家系ラーメン総本山である吉村家のメニューを見ると2020年4月現在、ラーメンが710円でチャーシュー麺大盛が1030円です。

他の家系ラーメン店でも、独自の工夫がされているラーメンであるがために比較的価格は高めに設定されています。「壱六家」系の家系ラーメンなどではサイドメニューも充実しているので、頼んでしまうと高価な食事になってしまうことがあります。

カロリー計算は、性別だけでなく活動レベルも含めて計算する必要があります。寝ているだけでも、成人男子が一日に必要とするカロリーは1500キロカロリーといわれます。さらに座っていることがほとんどのデスクワーカーであったとしても、2200キロカロリーが必要といわれます。

女性であっても、立ち仕事が多い仕事であったり、ジムに通うことなどをするのであれば高いカロリーが必要になります。身長168cmで年齢47歳前後の女性であっても、身体を使う仕事であれば一日に2600キロカロリーが必要となります。

家系ラーメンの麺は、とてもカロリーが高く、約500キロカロリーです。一般的なラーメンは、スープも含めた1杯が500キロカロリーです。家系ラーメンの場合、さらに高いカロリーを持つサイドメニューを加えると、全体では一日に必要なカロリーを大幅に超える摂取カロリーになります。

例えば餃子5個で約300キロカロリー、鶏のから揚げ3個で250キロカロリーです。家系ラーメンの壱六家から始まった、スープに海苔をひたしてライスを包む食べ方は、家系ラーメンファンの中では常識になっています。家系ラーメンをライス付きで頼めば約200キロカロリーが追加されます。

麺で500キロカロリー、スープを飲み干して350キロカロリー、チャーシューなどのトッピングで200キロカロリー、そしてライスを頼んで200キロカロリーとすれば、合計1250キロカロリーです。さらに唐揚げや餃子などを追加すれば一日に必要な活動カロリーが1食で超えるのです。

摂取カロリーと消費カロリーのバランスが、ダイエットには最も重要な要素です。摂取したカロリーが消費されなければ、身体の中にため込んでしまい、それが肥満のもとになっていくのです。家系ラーメンは、通常のラーメンと比較すると非常に高いカロリーの食事です。

体重を気にしている人は、そもそもカロリーの高いラーメンは食べるべき食事ではないという意見があります。ましてや家系ラーメンは高カロリーな食事なので、避けるべきといわれます。時折、無性に食べたくなる家系ラーメンをダイエッターが食べるときの食べ方の工夫をご紹介します。

一般的に言われるのは、ある程度の年齢になったら「減塩」「減脂」といわれます。脂質は加齢とともに身体が受け付けなくなるので自然と摂取量が減り、高いカロリーの脂質は摂取されなくなります。これに対して塩分は歳をとっても求めてしまうものといわれています。

麺のカロリーが高い家系ラーメンではありますがスープも350キロカロリーはあるので、もしスープを飲まなければスープを全部飲み干したときの半分近くのカロリーに抑えることができます。塩分も控えることができて成人病予防にもなります。

トッピングや麺を楽しみ、スープは一口すするだけという食べ方をすれば、摂取カロリーは麺の約500キロカロリーとトッピングの約200キロカロリーで、一般的なラーメン店のラーメンと同じカロリー程度になります。

スープを飲み干さないことは、まずライスの注文もしない食べ方につながります。約200キロカロリーのライスを注文せず、350キロカロリーのスープを飲まなければ、一般的なラーメン店でラーメンを食べたときの摂取カロリーと大差ありません。

当然、他のサイドメニューも頼んではいけません。味付き玉子やチャーシューはもちろん、餃子や唐揚げなどはご法度です。野菜ならば良いだろうと思いがちですが、根菜は高カロリーであり、また炒めているならば油も使っているので食べてしまえば摂取カロリーは増えます。

家系ラーメンでも本家吉村家の流れを濃く受け継ぐ家系ラーメンであれば、餃子などのサイドメニューがありません。しかし、六角家や壱六家などの家系ラーメンでは餃子などのサイドメニューがあるので、カロリーを気にした食べ方をするならばサイドメニューは注文しないことです。

家系ラーメンでは「麺の茹で加減」「脂の多さ」「味の濃淡」がリクエストできます。「麺の茹で加減」はカロリーの増減に直接つながりません。ところが「脂」は、摂取カロリーを高めます。「脂多めで」と頼んでしまうとただでさえ高カロリーな家系ラーメンがさらに高カロリーになります。

ラーメンに脂は重要なものではありますが、ダイエッターが脂増しするのは本末転倒になるということです。家系ラーメン店で可能であれば、麺は半分にしてもらい、スープを飲まず、脂は少なめに注文することがダイエッターの家系ラーメンを楽しむポイントといえそうです。

家系ラーメンは、時折無性に食べたくなる時があります。袋麺やカップ麺ではなく、家系ラーメン屋に足を運び食べたくなる時があります。しかも麺に特徴がある家系ラーメンは禁断症状や中毒症状があるともいわれるラーメンです。

もし家系ラーメンをガッツリ食べたくなった場合は、食べるときに気を付けることがいくつかあります。それは血糖値の上昇や摂取カロリーの吸収を考えた食べ方です。家系ラーメンを「麺半分」「スープを飲まない」などという禁欲をせずに、しっかり楽しむときの工夫です。

俳優が役のために太る必要がある時、寝しなのラーメンは効果抜群といわれています。消費カロリーよりも摂取カロリーが多くなれば、当然太るのです。この特徴を考えれば、家系ラーメンを食べるのは活動量が増える昼間がベストタイミングであるといえます。

昼間であれば、消費カロリーを増やすことも可能です。食後は積極的に身体を動かしたり、夜は摂取カロリーを控えたりするなど、コントロールが可能だということです。これが夜だと、カロリーを摂取したのち就寝となり、消費せずに蓄えるだけになるわけです。家系ラーメンは昼に食べましょう。

血糖値の上昇は、炭水化物をはじめに口にすると急上昇します。これに対して、脂肪とタンパク質の血糖値上昇は緩やかです。さらに、野菜は糖質の吸収を穏やかにする特徴があります。家系ラーメンの特徴であるホウレンソウは、カリウムを多く含み塩分を体外に排出する働きがあります。

欧米の食事で前菜がサラダということが良くみられます。これも血糖値や糖質吸収に効果のある食べ方だったのです。最近はべジーファーストという言葉もできており、食事を始めるときは野菜から食べましょうということが推奨されています。メニューに野菜があれば、一緒に食べましょう。

ネギやもやしなどにもカリウムは含まれており、塩分排出に役立っています。家系ラーメン店のテーブルにおいてある無料の薬味である「ニンニク」「生姜」「豆板醤」などは、脂肪燃焼効果を高めるといわれています。

豚肉の赤身には、Lカルニチンという物質が含まれていて、これが脂肪燃焼効果を高めます。さらに豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれており、炭水化物（麺）の燃焼効果を高めます。豚肉の燃焼効果を高めるのがネギやニンニク、ゴマなどです。

食べ方の工夫の一つとして、黒烏龍茶を一緒に飲むことがあげられます。昔から烏龍茶は脂肪を分解する働きを持つ飲み物として注目されてきました。油が多い食事である中華料理が肥満のもとになっていないのは、烏龍茶を飲むからだと考えられてきました。

黒烏龍茶は脂肪の吸収を抑える力が非常に強いといわれている「烏龍茶重合ポリフェノール」という物質が、通常の烏龍茶の約二倍も含まれています。このため、家系ラーメンの旨さのもとであるスープに溶け込んでいる脂を楽しみながら、黒烏龍茶で油を流し落としてしまうのです。

家系ラーメンは数多ありますが、総じてカロリーは非常に高いラーメンです。かといって、スープを飲み干さず、麺は半分にして、脂も控えるという食べ方では、家系ラーメンを楽しんだとは言えず、むしろストレスが溜まってしまうこともありえます。カロリーとストレスとの闘いです。

家系ラーメンを楽しみたいのであれば、消費カロリーに注目すれば良いのです。家系ラーメンをガッツリ食べたら、しっかり消費すれば良いのです。一日で消費する必要はありません。翌日に太ることはないのです。中毒者でない限り、毎日がっつり食べることはありません。

サイドメニューもライスも、食べたいだけ食べて、しばらく家系ラーメンは見たくもないと思うほどの食べ方をしてみましょう。家系ラーメンの特徴を余すところなく楽しみ、メニューにあるおススメを食べれば良いのです。家系ラーメンを楽しむのは、それが一番の食べ方です。