コリアンダーとパクチーは何が違うの?効果・栄養や使い方まとめ!

コリアンダーとパクチーは何が違うの?効果・栄養や使い方まとめ!

近頃パクチーを使った料理が話題となり、パクチニストまで登場しました。一方スパイスとして料理サイトなどで注目を集めているのが、コリアンダーです。パクチーとコリアンダー違いは何でしょうか?同じ植物なのに名前が違う理由を調査しました。

記事の目次

  1. 1.コリアンダーとパクチーの違いが知りたい!
  2. 2.コリアンダーとパクチーは同じ植物
  3. 3.コリアンダーはパクチーの英語圏の呼び方
  4. 4.パクチーはコリアンダーをタイ語にしたもの
  5. 5.コリアンダーとパクチーの栄養素・栄養効果
  6. 6.パクチーを使ったおすすめレシピ3選
  7. 7.コリアンダーとパクチーの違いは使用する部分

コリアンダーとパクチーの違いが知りたい!

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近年エスニック料理がブームになり、コリアンダーという植物が話題になりました。コリアンダーは、タイではパクチーと呼ばれています。なぜ名前がふたつもあるのでしょうか。またコリアンダーとパクチーの違いは何でしょうか。

コリアンダーとパクチーは、気になることが沢山あります。コリアンダーやパクチーの由来を知れば、エスニック料理を作ってみたくなります。知らなかったコリアンダーとパクチーの魅力を紹介します。

コリアンダーとパクチーは同じ植物

パクチーは、数年前からブームになりました。タイ料理専門店もあちこちに登場しています。そのわりにコリアンダーは、人々に知られていません。実は、パクチーとコリアンダーは同じ植物で名前が違うだけです。

国によってパクチーやコリアンダーの呼び方や使い方が違います。具体的にそれぞれの国で、どのような料理に使われているのでしょうか。またパクチーとコリアンダーの歴史にも興味深い事実がありました。

なぜ名前が2つあるの?

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コリアンダーとパクチーは同じ植物なのに、どうして呼び方が違うのでしょうか。コリアンダーは英語表現で、パクチーはタイ語表現です。またその使い方は、大きな違いがあります。

タイ料理では、葉と茎が料理の素材として使われますが、コリアンダーとしては、一般的には、葉を乾燥させたり、その実をスパイスとして料理に使われています。二つの呼び方には、それぞれの特徴がありました。

コリアンダーはパクチーの英語圏の呼び方

パクチーやコリアンダー以外にも、国によって呼び方が違います。例えば中国では、シャンツアイ、日本では、カメムシソウという呼び方があります。欧米では、シラントロという呼び名も使われています。

意外なのはベトナム料理で有名なフォーは、アメリカではシラントロと呼ばれています。ちなみにコリアンダーやパクチーは、ベトナム語ではザウムイといいます。その国それぞれの呼び方があります。

コリアンダーの由来

コリアンダーの語源は、Koriandronというギリシャ語からきています。カメムシという意味のKorisとコリアンダーの実、Annonを合わせた言葉です。これはコリアンダーがカメムシの発する臭いに似ていることからその名がつきました。

コリアンダーの原産地は、地中海沿岸部です。これらの地域では、パクチーの使い方とは違い、コリアンダーの葉と実を暮らしに取り入れてきました。日本国内では、生のコリアンダーはもちろん、乾燥させた実も販売されています。

コリアンダーの使い方

タイ料理では、パクチーとして葉や茎を和えたりトッピングしますが、コリアンダーとしての使い方は違います。ヨーロッパや中東などでは、コリアンダーをスパイスとして使います。コリアンダーの葉には、肉や魚の臭みを消す香りが含まれています。

またサラダとして他の野菜と合わせても美味しいです。他にもコリアンダーの実は、カレーなどの風味付けとして使われます。さらにコリアンダーの実を粉末にしたものは、フルーツケーキや焼りんごに振りかけます。パクチーの使い方とは違います。

パクチーはコリアンダーをタイ語にしたもの

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パクチーは、セリ科の植物です。英語では、コリアンダーと呼ばれていますが、もともとギリシャ語で、カメムシを意味する文字とアニスという植物の実を意味する文字が由来しています。日本語でもパクチーのことをカメムシソウといいます。

カメムシが発する臭いがパクチーの匂いに似ているからと言われています。英語でコリアンダー、タイ語でパクチーと同じ植物なのに国によって言い換えられてきました。

パクチーの由来

タイ語で呼ばれるパクチーは、セリ科の植物でサラダや炒め物にも使われます。国内には江戸時代に入ってきました。独特な匂いがあるので、カメムシソウと呼ばれていました。カメムシソウは、平安時代には日本に渡来していたといわれています。

カメムシソウという名前は、国内の食材としてはあまり知られることはありませんでした。そもそもパクチーは、古代エジプトや古代ローマ時代には薬草や医療として用いられていました。その効能の一つは血の巡りを良くしてくれることです。

パクチーの使い方

パクチーは香草の仲間なので独特の匂いが特徴です。よく知られているのが、麺料理に細かくきざんでトッピングしたり肉料理などに添えたりします。タイ料理には、パクチーの葉を大量に使ったレシピもあります。

近頃パクチーブームになり、大量のパクチーを食べやすく切って、鶏ガラスープとごま油と和えたレシピも登場しています。タイ料理の代表、トムヤムクンにはパクチーが表面を埋め尽くすように乗せられています。

コリアンダーとパクチーの栄養素・栄養効果

もともとコリアンダーは、地中海沿岸が原産でした。その後タイではパクチーと呼ばれ、中国ではシャンツアイという名前で呼ばれました。その国ならではの、コリアンダーの使い方がありました。コリアンダーが持っている栄養素や特徴を賢く利用して調理されています。

タイでは、パクチーと呼ばれ香味野菜として麵料理に使われています。コリアンダーとしては、スパイスとして実や葉を乾燥させて、上手に栄養素を取り入れることができます。パクチー、コリアンダーとして、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。

栄養素

栄養素とは健康に生きていくために、体の中に取り込まなければいけない成分です。これは人間が一生を通して摂取します。コリアンダーには、主にビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、カリウムなど体に必要な栄養素がバランスよく含まれています。

ビタミンAは、活性酸素の働きを抑制したりがん予防にも効果が期待できます。またビタミンCは、抗酸化作用があり、体内に入って有害になる物質を抑えます。またビタミンEは、体内に入り込んだ細菌の撃退を助けてくれます。コリアンダーは体にとって優良な食材です。

栄養効果

パクチーには、豊富なビタミンなどが含まれていて、栄養効果は優れています。美肌、老化防止、ストレス軽減などの効果が発揮されます。パクチーの優れた効果は最近注目を集めています。パクチーの栄養素を、効率よく摂取するためのポイントがあります。

それが、食べ合わせです。例えばビタミンEは、油と合わせて摂取するすることが大切です。パクチーにオリーブオイルやごま油をかけてサラダとして食べたり、パクチーにくるみをトッピングしたサラダもおすすめです。

美肌効果

美肌効果は、女性にとって気になることです。パクチーには、美肌に必要な栄養が含まれています。抗酸化の働きによって紫外線を抑えてくれたり、豊富に含まれるビタミンCやEのおかげで肌を活性化してくれます。

さらにコラーゲン生成にも役立つ働きをします。また食物繊維も含まれているので、腸内環境を整え便秘を防ぐ働きもあります。また女性に不足しがちなカルシウムや鉄分も含んでいるので美と健康の維持に役立ちます。

アンチエイジング効果

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アンチエイジングとは、実年齢より若く見せたい、できるだけ健康長寿でいたいという気持ちです。老化をゆるやかにしていくことでもあります。そのためには、効果的な食べ物をバランスよく摂取することが大切です。

パクチーには様々なビタミンや鉄分などが含まれているので、体調をよくすることができます。特にパクチーの葉は、濃い緑色なのでベータカロテンが豊富です。免疫力が働き、風邪の予防にもつながります。皮膚や内臓の粘膜も強くなり体を元気にしてくれます。

デトックス効果

パクチーには人間にとって必要な栄養素が数多くありますが、それ以外にも働きがあります。私たちは、日々様々な食材を口にしています。そのため体内に、活性酸素や有害金属を取り入れてしまいます。その結果、血行が悪くなり体内に不具合を及ぼします。

パクチーは、これらの有害物質を体外に排出する働きをしてくれます。パクチーの硫黄化合物が、体内の毒と結びつき体外に排出してくれます。そのおかげで代謝が良くなり、肌荒れを防ぐ効果が期待できます。これこそがデトックス効果です。

パクチーを使ったおすすめレシピ3選

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近頃国内もパクチーブームが話題になっています。タイ料理のお店や、エスニック料理店は増えてきました。またエスニック食材も、手軽に買えるようになりました。

今では、お家でタイ料理を作られる方が増えてきました。パクチーを使ったレシピは豊富です。ビールに合うレシピやご飯がすすむレシピなどぜひ自宅で試してみてはいかがでしょうか。

鶏肉&パクチーのレモンスープ

パクチーとレモンが、トムヤンクンを想像させるレシピを紹介します。材料は、鶏肉200g~250gと国産レモン1個、塩小さじ1、粗びきコショウ適宜です。まずはレモンの種を取り、輪切りにします。鶏肉はレモンと同じようなサイズに切ります。

保存袋に鶏肉を入れて塩コショウで味つけします。30分ほど馴染ませます。鍋に水1.5リットル、酒大さじ2、鶏ガラスープの素大さじ1、生姜の千切り大さじ2を混ぜます。そこへナンプラー100㏄を加え、鶏肉を入れて弱火でコトコト煮ます。最後にパクチーを加えて出来上がりです。

ナスとひき肉とパクチーの炒め物

パクチーの香りで、ナスを美味しく食べられるれるレシピを紹介します。鍋にごま油適量を入れて、適量の生姜を千切りにしてひき肉100gと一緒に炒めます。ナス3本を乱切りして加え、しんなりするまでさらに炒めます。

そこへ砂糖大さじ3、醤油大さじ1を加え、混ぜ合わせて煮ます。柔らかくなったら水溶き片栗粉を散らすように振りかけます。最後に適当にちぎったパクチーを入れます。具材にパクチーが馴染んだら皿に盛り付けます。

鶏ささみのパクチー焼き

パクチーとささみのおつまみレシピを紹介します。ささみ500gに対して、おろし生姜とおろしにんにくを各小さじ1、粉末コリアンダー小さじ1、ターメリック小さじ1/4、チリパウダー小さじ1/4、オリーブオイル大さじ2とレモン汁大さじ2の調味料を用意します。

チャック式袋にささみと調味料を入れてよく合わせます。冷蔵庫で2時間ほど休ませます。テフロン加工のフライパンで、ささみを焼きます。強火で焼き色をつけ、蓋をしてささみの中までしっかり火を通します。ささみを皿に盛り付けて、刻んだパクチーを振りかけます。

コリアンダーとパクチーの違いは使用する部分

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コリアンダーとパクチーは、名前は違いますが同じ植物です。原産地は地中海沿岸部です。コリアンダーは、全体を乾燥させてハーブのように使います。パクチーは、エスニック料理のトッピングやサラダとして使います。

コリアンダーとパクチーには、有益な栄養成分が含まれています。それぞれの特徴を活かしてコリアンダーとパクチーのレシピを楽しんでみてはいかがでしょうか。

mango117
ライター

mango117

学生時代から地元の野菜に興味を持ち、調べていくうちに野菜の魅力に取りつかれ野菜コーディネーターの資格を取りました。大好きなお酒を飲みながら日々探究している主婦です。興味深い情報を発信していきたいと思っています。

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