ほくろが多い原因は?なぜ増えるの?
「こんな所にほくろがある」と気づいたことはありませんか。いつの間にか新しいほくろができていると、不思議だと思うことでしょう。ほくろが多い原因はなんのか、ほくろが増えるのはなぜなのか気になります。ここでは、ほくろが多い増える原因についてご紹介していきます。
ほくろはなぜできるの?
ほくろは紫外線が原因でできることはご存知の人も多いでしょう。でも紫外線がどのような影響を与えるのかを詳しく知っている人は少ないかもしれません。紫外線を浴びるとどうなるかと言うと、皮膚の細胞が組織を守ろうとしてメラニン色素を作ります。
メラニン色素が作られるとメラノサイトが活発に動き出し、メラニン色素を大量に産出させてしまいます。これがほくろを作り上げると言うことです。要するに紫外線を浴びるとメラノサイト(情報伝達物質)が情報を送りほくろの原因でもあるメラニン色素を大量生産させます。
ほくろができる仕組み
紫外線を浴びた皮膚がメラノサイトに情報を送り、メラニン色素が大量に生産されることでほくろができることがわかりました。このメラニン色素が一部に集中して色素沈着する仕組みが、単純ほくろと呼ばれるものです。メラノサイトが何層にも重なってできるのが色素性母斑です。
紫外線の刺激を受けた皮膚が肌を守ろうと、ほくろができてしまったりもするようです。本来ならばメラニンは体の外に排出されるのですが、メラニンが多いかつ排出が上手くいかないとほくろになってしまうようです。
ほくろが多い・増える原因
ほくろができる原因はわかりましたが、なぜほくろが多いのか、ほくろが増える原因はなんなのかが気になります。ここでは、その原因の4つを詳しくご紹介していきます。他にも病気でほくろが増えることもあるかもしれないとのことなので、そちらも調べていきましょう。
原因①紫外線によるもの
上記でもご紹介したように、紫外線を浴びることによりメラニン色素が大量に発生してほくろができます。ですから、多くの紫外線を浴びるとメラニンの排出が間に合わなくなり、皮膚に残ってしまいほくろが増える原因となります。なるべく多い紫外線を浴びないことが大切です。
原因②外部からの刺激によるもの
外部からの刺激によるものでほくろができる原因とも言われます。外部からの刺激とは下着や服、靴などからの擦れや圧迫などが挙げられます。同じ部位が擦れることによりメラニンが多く出て、ほくろができる原因に繋がります。また、肌トラブル時のメイクも外部刺激となります。
原因③加齢によるもの
加齢によるものは仕方ないことですが、加齢によって肌のターンオーバー(皮膚の再生サイクル)が鈍ってきます。若い人のターンオーバーは1ヵ月ほどですが、年齢を重ねるとターンオーバーは3ヵ月もかかると言われています。その結果メラニンの排出が上手くいかなくなります。
ターンオーバーが遅れるほど、シミやほくろが増える原因と言うことです。ターンオーバーは老化現象ですから仕方がありませんが、若い頃に多い紫外線を浴びていた人ほどシミやほくろが増える可能性が高くなります。
原因④ストレスによるもの
ストレスは心身にとても悪影響を及ぼし、いろいろな不調に繋げてしまうもの原因です。ストレスによってホルモンバランスが崩れるとメラニンの排出が正常に行われなくなります。またメラノサイトの働きも活発になるため、ほくろができる原因に繋がっていきます。
病気でほくろが増えることもある?
病気でほくろが増えることも考えられると言われており、その場合ほくろの状態をチェックしましょう。出血していたり、隆起しているほくろは注意が必要です。ほくろが増えたら、ほくろの状態を知っておくことが大切です。また、ほくろにはガンの病気が隠れている可能性もあります。
皮膚ガンの病気は良性なのか悪性なのか、ご自分で判断することは難しいと言われます。手の平や足の裏のほくろはガンの病気が多いと言われています。もしかしたら病気かもと不安な状態であれば、早めに医療機関を受診しましょう。
ほくろが多い人の特徴
ほくろが多い人の特徴があるようで、いったいどんな特徴があるのでしょう。ここでは、ほくろが多い人の特徴を2つほどご紹介をしていきます。ご自身に当てはまる特徴があるかもしれないので、チェックしてみましょう。
肌の色が白い
肌が色黒の人と比べると肌の白い人は、ほくろが多い特徴があります。色白の人は色素が薄く紫外線に弱いため、ほくろができやすい傾向にあります。また、色白の人はほくろが多いように見える印象もあり、ほくろが目立ってしまうと言う特徴もあります。
小さい頃からほくろがある
ほくろが多い、増えやすい人は元からの体質も関係しています。そのような体質の方は、小さい頃からほくろが腕やお腹、顔などにほくろが多いことが特徴です。もちろん、ほくろが突然多く増えることがあったり、ほくろの大きさが変わっていなければ心配はありません。
ほくろが多い人と少ない人の違いは何?
ほくろが多い人と少ない人の違いとは一体何があるのでしょうか。もちろん紫外線を多く浴びる人と、紫外線をあまり浴びない人に比べるとほくろの量は違ってくるでしょう。その他にも違いがあるようなので、ご紹介していきます。
ほくろの量は遺伝する
ほくろが多い人は元からの体質とご紹介しましたが、実はほくろの量は遺伝すると言うことも分かっています。ですから、親がほくろが多いと子供もほくろの量が遺伝して多い言うことです。同じ紫外線を浴びていても、ほくろの量が多い遺伝を持っていれば違ってきます。
同じ紫外線を浴びていても、遺伝によってほくろの量が変わってくるなんて興味深いです。ほくろの量が多い人は、両親のほくろをチェックしてみると面白いかもしれません。もしかしたら同じ所にほくろがある可能性もあるかもです。
ほくろが増えるのを防ぐ予防・対処法
ほくろが増えることはしたくないので、ほくろが増えるのを防ぐ予防や対処法があるので知っておくことが大切です。ここでは5つの予防・対処法をご紹介していきますので、普段から気をつけることでほくろが増える予防や対策ができるでしょう。
こまめに日焼け止めを塗る
ほくろができてしまうのは紫外線が原因とお伝えしたので、やはり紫外線対策は大切です。こまめに日焼け止めを塗ることで、紫外線を防ぐことができます。もちろん夏場は紫外線が強く多いですが、紫外線対策は5月〜6月、曇っている時も紫外線はあるので対策が必要です。
夏が終わっても9月ごろまでは紫外線は多いことがあるので、ほくろが増えることを予防するためにも長期間の日焼け止め対処法は必要になってきます。9時〜14時の時間帯は紫外線が多いと言われていますから、この時間に外に出る際にはしっかり日焼け止めをこまめに塗りましょう。
締め付けがある衣服を避ける
下着をしている部位やお腹などにほくろが多い方は、締め付けた服を着用していることが多いです。なぜ締め付ける衣服がNGかと言うと、色素沈着する可能性が高くなるからです。黒ずんでいたりすると、衣服による摩擦で擦れてしまい刺激を受けているのが原因です。
着用している下着や衣服が締め付けている感じがあるならば、なるべくゆったりとした余裕のある衣服を選びましょう。擦れたり圧力が肌に刺激となりほくろが増える原因に繋がりますので、一度衣類のサイズを見直してみるのがおすすめです。
シミに作用する市販薬・サプリメントを飲む
シミに作用する市販薬・サプリメントを飲むのも、ほくろが多く増えるのを防ぐ対処法としても効果的です。シミとほくろの違いはどちらもメラニンが原因ですが、色素沈着の付き方に違いがあります。ほくろは一部に集中するとご紹介しましたが、シミはバラバラに色素沈着します。
結局のところメラニンを抑えると言うことが大切なので、シミに作用する市販薬・サプリメントを飲むことは対処法としてはおすすめです。有名なのがハイチオールCやハイシー1000、トランシーなどがドラックストアなどで販売しています。
活性酸素の発生を抑える食品を摂取する
活性酸素の発生を抑える食品を摂取することで、ほくろが増える原因を抑える対処法に効果的です。活性酸素とは体内にあるものですが、酸化させる力がとても強い酸素です。活性酸素が増えるとシワやシミが増える老化現象の原因にもなり、がんや生活習慣病の病気の要因ともなります。
そのため、活性酸素を抑える食品を摂取することが大切となってきます。リコピンを含む食品は活性酸素の発生を抑えてくれるので、トマトなどを積極的に摂取するといいでしょう。抗酸化作用のあるアスタキサンチンを含む食品も効果的で、鮭やいくらは多く含まれます。
生活習慣の見直し・ストレスの解消
忙しくて寝不足気味、ストレスが溜まっている人はほくろが増える原因に繋がります。寝不足だと肌のターンオーバーが鈍くなり、メラニンが肌に蓄積されていきます。ストレスは上記でもご紹介したように、ホルモンバランスが崩れて新陳代謝が低下していきます。
ほくろが増えることを予防するには、普段の生活習慣の見直しやストレスを上手く解消していくことが大切です。バランスの良い食事や適度な運動やストレスを発散することで、肌の状態が良くなっていきます。ゆっくりお風呂に浸かり、夜更かしをせず睡眠時間を多く取りましょう。
ほくろが多い・増える原因を知り予防へと繋げよう!
ほくろが多い・増える原因は紫外線が原因なのはもちろんでしたが、外部からの刺激や日常生活を見直すことで予防できることがわかりました。少し気をつけるだけで、ほくろが多い・増えることを対処することができます。忙しくてなかなか予防することが難しい人もいるでしょう。
そんな時は、市販薬やサプリメントに頼ったり、外食でもバランスよく食事を摂取することで予防できます。また、ほくろの原因要素1位の紫外線が強くなる季節は、しっかりと紫外線対策をしてほくろを増やさないように予防していきましょう。