ダリアにはどんな花言葉があるの?
圧倒的な存在感で鮮やかに咲きほこるダリア。フラワーアレンジメントや、花束でもよく使われます。色とりどりで、多彩な花びらのダリアは、ガーデニングでも人気の花です。
そんな人気のダリアの花言葉を、皆さん知っていますか?ダリアにはポジティブな花言葉も多く、大切な人へのプレゼントとしても、よく選ばれる花です。
ダリアの花言葉は、「栄華」「気まぐれ」です。色別の花言葉は、赤のダリアが「華麗」・白のダリアが「感謝」・黄色のダリアが「優美」です。花言葉によって、適切な相手に花束を贈れると、ワンランク上の贈り物が出来ます。
ダリアとはどんな花?
ダリアとは、では実際にどんな花なのでしょうか?ダリアはキク科に属する花で、原産国はメキシコです。高温で、乾燥した場所が大好きです。メキシコの国花にも、指定されています。
種類も多く、大小さまざまな、色鮮やかな花を咲かせます。丈もさまざまで、50cmくらいの低いダリアもあれば、150cmくらいまで育つものもあり、ダリアの種類によっては、支柱が必要です。
花姿がボタンに似ていることから、和名では「天竺牡丹(テンジクボタン)」と名付けられています。圧倒的な存在感で、華麗に咲きほこるダリアの、その美しい咲き姿に魅了される人も多い花です。
ダリアの特徴
ダリアの特徴について、ここでは解説していきます。ダリアは、初夏から秋(7~10月)にかけて、大小さまざまな、鮮やかな花を咲かせます。
ダリアの球根は、通常のよく見る玉ねぎ型の球根とは、違います。楕円形に近い球根になっているので、植え付けの時に気を付けないと、反対に植え付けてしまいます。反対に植え付けると、芽は球根の先端から伸びるので、芽が出てきません。
球根の植え付け時期は、冬から春先の4月頃までに植え付けます。冬から植え付けたダリアは、初夏から秋にかけて咲きほこります。
ダリアには、遅咲きのタイプもあり、遅咲きタイプのダリアは、秋ごろに美しく咲いています。公園や、花畑でもダリアはよく見かけます。
ダリアは、草丈・花びらの大きさや咲き方の種類も豊富で、品種改良も多くされている花の1つです。ダリアの種類は、花の咲き方・花びらの大きさ・茎の高さによって、種類が分けられています。
ダリアの花名の由来
では、そんなダリアの花名の由来は何でしょうか?ダリアはスウェーデンの植物学者「アンデシュ・ダール」の名前にちなんでつけられています。日本にダリアが入ってきたのは、江戸時代です。
日本では、ダリアはボタンの花に似ていることから、和名は「天竺牡丹」とされています。天竺は、海外から入ってきた花によく付けられる名前です。当初は、ダリアは「インドからきた花だ」と言われていました。
ダリアの起源は、15世紀頃のメキシコです。神聖な花として栽培されていましたが、ヨーロッパに種が渡り、スペインのマドリード植物園で栽培が始まりました。その後、1842年にオランダから日本に持ち込まれたのが、ダリアの由来です。
ダリア全般の花言葉
ダリアは、歴史がある花のため、たくさんの花言葉が存在します。次は、ダリアの花言葉について実際に紹介していきます。ダリアは、色別の花言葉がありますが、ダリアの全般の花言葉も存在します。
ダリア全般の花言葉は、ポジティブな花言葉と、少しネガティブな花言葉もあります。ポジティブな花言葉は、「華麗」「優雅」「気品」「あふれる喜び」「感謝」です。「華麗」「優雅」「気品」は、ダリアの可憐な花姿からきました。
少しネガティブな花言葉は、「移り気」「不安定」です。「移り気」は、歴史に由来した花言葉で、少し怖い意味も含まれます。「不安定」は、政情が不安定になったフランス革命後に、栽培されたことにちなんでいます。
花言葉の由来
ダリアの花言葉由来ですが、ダリアの花姿からの由来だけでなく、歴史的な由来もダリアの花言葉にはあります。ダリアはフランス革命の時代にとても人気がありました。
フランス革命の苦労をねぎらう意味で「感謝」という意味の、花言葉。革命が成功した喜びにちなんで「あふれる喜び」という意味の、花言葉になったと言われています。
「移り気」や「不安定」は、少し怖い意味の由来もあり、ダリアが大好きだったナポレオンの后ジョセフィーヌの話の由来が関わってきます。ジョセフィーヌの怖いとされる話は、後で詳しく紹介していきます。
英語の花言葉は?
ダリアの花言葉について紹介してきたので、次はダリアの英語の花言葉について、紹介していきます。ダリアは日本だけでなく、海外でもとても人気の高い花です。ぜひ英語の花言葉の意味も、しっかりおさえていきましょう。
ダリアの英語の花言葉は、「dignity(威厳)」「elegance(優雅)」です。日本の花言葉とほとんど同じです。「dignity(威厳)」は、「尊厳」や「品位」や「気品」という意味も含まれる言葉です。
「elegance(優雅)」は「優美」などの意味も含まれ、英語でのダリアの花言葉の意味は、ダリアの花姿からきているものがほとんどです。
ダリアの花言葉が怖いと言われる理由
ダリアの花言葉には、ポジティブな花言葉も多く、プレゼントにも贈られることが多い花ですが、一方で少し怖い意味合いの花言葉も存在します。「移り気」や「不安定」の花言葉が、怖い意味の由来からきていると考えられています。
「移り気」や「不安定」の花言葉にちなんで、ドイツの哲学者「ニーチェ」が名言を残しています。「愛が恐れているのは、愛の破滅よりも、むしろ、愛の変化である。」愛や、美しさを巡っての、怖い例えです。
では、実際にどんな話の由来で、ダリアが怖いとされているのでしょうか?前章で紹介したジョセフィーヌの話が関係してきます。
ナポレオンの妻ジョセフィーヌに纏わる話
ダリアの花言葉が怖い理由は、歴史をさかのぼり、フランスの革命家の「ナポレオン」の妻「ジョセフフィーヌ」に纏わります。ジョセフィーヌによって、国を追放された悲しい話です。
ジョセフィーヌはダリアの魅力にとらわれ、庭にたくさんのダリアを咲きほこらせていました。そんな美しいダリアに魅せられた貴婦人が、ジョセフィーヌにダリアを譲ってほしいと話しました。しかし、ジョセフィーヌはダリアを譲りませんでした。
それに貴婦人は怒って、ジョセフィーヌの庭師を丸め込み、球根を盗ませました。その事件がきっかけで、ジョセフィーヌの逆鱗に触れ、庭師と貴婦人は追放されました。それにちなんで「裏切り」や「移り気」の花言葉が誕生しました。
ダリアの色別の花言葉と意味
ダリアの花の色は、赤・白・黄色・ピンクや紫など、さまざまな色鮮やかな花の色が存在します。ダリアの花言葉はありますが、実はダリアの花には、色別の花言葉が存在します。
ダリアの色別の花言葉、分かると素敵です。ダリアを贈り物にする時も、花言葉によって色が変えれると、一味違うおしゃれなプレゼントに変身します。そんなダリアの色別の花言葉と、意味を紹介していきます。
ぜひ、ダリアを贈る時の参考にして下さい。ダリアと一緒に、花言葉のメッセージを添えると、とってもおしゃれな気の利いた贈り物に大変身です。
赤いダリア
ダリアの中でも、一段と華麗で優雅な赤のダリアの花言葉は、「華麗」「栄華」です。赤のダリアは、一輪でも存在感とインパクトがあります。
「華麗」の意味は、華やかできらびやかという意味です。赤のダリアの花姿に、ぴったりの花言葉です。「栄華」の意味は、財力や権力により栄えるという意味があります。出世祝いや就職祝いなど、お祝い事にも喜ばれます。
プレゼントには、その人のイメージに合わせたものを贈ることも多いので、華のある人にも、赤のダリアはおすすめです。もちろん華やかな物が好きな人へ、花束を贈る時には、赤のダリアは赤いバラと同様に、とても喜ばれます。
白いダリア
次に紹介するのは、白のダリアの花言葉です。白のダリアの花言葉は、「感謝」「豊かな愛情」です。普段なかなか「ありがとう」が言えない人に、贈り物として贈ってみては、いかがでしょうか?
花束で感謝の気持ちを伝えるのって、とっても素敵です。両親にプレゼントしてみても、きっと喜ばれます。例えば、結婚式の両親へ渡す花束にも、おすすめです。もちろん白ダリアを花嫁のブーケにするのも、おすすめです。
黄色いダリア
最後に紹介するのは、黄色のダリアの花言葉です。黄色のダリアの花言葉は、「優美」「栄華」です。黄色は、風水でも金運の色です。「栄華」の意味は、「富によって栄える」という意味です。豊かで縁起の良い色です。
黄色のダリアは、幸運のイメージが強いので、昇進や事業の成功など、お祝いに贈る花にぴったりです。色別にちなんで、ダリアの花束をプレゼントしましょう。
色別のダリアの花言葉を紹介してきましたが、実はよく見るピンクやオレンジのダリアには、花言葉がありません。そういう時は、ダリア本来の花言葉を当てはめるのが、おすすめです。
ダリアの種類
ダリアの種類は多種多様で、さまざまな花のサイズ・丈があります。ダリアの花のサイズは、超巨大輪・巨大輪・大輪・中輪・小輪・極小輪と種類が多く存在します。丈の種類も、高い丈から小さめの丈・矯性まで、数多くあります。
ダリアの咲き方も、たくさんの種類があり、例えば「デコラティブ咲き」は、花がねじれて咲く咲き方・細い筒状に花びらがなるものは、「カクタス咲き」と呼ばれています。
花の大きさでも、ダリアの種類は分かれます。丸くボールのように、5~7cm以上の花をつけるものを「ボール咲き」、5cm以下で咲く丸いダリアの花を、「ポンポン咲き」と呼んでいます。
皇帝ダリア
ダリアの種類の中で、「皇帝ダリア」について、ここでは紹介していきます。「皇帝ダリア」は、草丈がダリアの中でもとにかく高いのが、特徴です。その高さから、「木立ダリア」とも呼ばれています。
花びらの色はピンクで、気品漂うダリアです。圧倒的な存在感で、皇帝の名に負けない存在感から、皇帝ダリアには、唯一原種の中で花言葉を持ちます。皇帝ダリアの花言葉は、「優雅」「乙女の真心」です。
ポートライトペアビューティー
次に紹介するのは、「ポートライトペアビューティー」です。「ポートライトペアビューティー」の発祥は、長野県です。中輪サイズのダリアで、花びらの色はオレンジと白です。咲き方は「フォーマルデコラティブ咲き」で、切り花としても人気です。
「フォーマルデコラティブ咲き」とは、どんな咲き方か分かりますか?まず「デコラティブ咲き」とは、平たい花びらか、またはねじれた花びらが、八重咲きになる咲き方です。
「フォーマルデコラティブ咲き」とは、八重咲きに咲いた平たい花びらが、規則正しく並んでいる咲き方のことです。規則性がなく、花びらが外側にねじれているのが、「インフォーマルデコラティブ咲き」と呼ばれています。
満天
次に紹介するダリアの種類は、「満天」です。「満天」は、12~17cm程の花をつけ、発色の良い黄色の花をつけます。まるで夜空にきらめく星のような花です。
「満天」が出る時期は、大体7~10月くらいに多く出回ります。咲き方は、「ポートライトペアビューティー」と同じく、「フォーマルデコラティブ咲き」になります。
発色の良い黄色の「満天」は、花束にも最適です。黄色は縁起の良い色なので、ぜひ「満天」を、お祝いに贈ってみてはいかがでしょうか?
サンタクロース
次に紹介するダリアの種類は、「サンタクロース」です。「サンタクロース」と言えば、サンタさんのイメージで、赤と白を連想する人が多いです。名前の通り「サンタクロース」は、赤ベースに白が混ざった色味です。
花びらの色は赤で、縁にいくほど白くなり、爪のような美しい色味です。花びらは小輪から中輪サイズで、中高性ほどにまで、伸びます。
「サンタクロース」は、規則性がなく花びらが外にねじれて咲く「インフォーマルデコラティブ咲き」で、アメリカの品種になります。
シーンに合わせてダリアの花言葉を贈ろう!
ダリアの種類や花言葉にまで、色別にわたって徹底的に解説してきましたが、参考になりましたでしょうか?ダリアは誰もが魅了される美しい花であるが故に、怖い争い事へと発展してしまいかねない魅力を持っています。
昔から綺麗なものに魅了されると、争い事はつきものです。そんな人を狂わせる怖いところも併せ持つダリアですが、怖い意味だけでなく、ポジティブな花言葉もたくさんあります。
そんな人気のダリア、花言葉にあった相手へのプレゼントに選んでみてはいかがでしょうか?もちろん、プレゼントだけでなく、人を虜にするダリア、自分で育ててみてはいかがでしょうか?