怖い意味の花言葉を持つ花と由来を紹介!
誕生日・クリスマス・記念日などで花束を渡す機会もあると思いますが、何気なく選んだ花の花言葉の意味を気にしたことはあるでしょうか。
実は美しい花や可憐な花の中にも、死や別れを意味するような怖い花言葉を持つものもあるのです。知らず知らずのうちに、怖い意味の花言葉を持つ花や植物を贈ってしまわないよう、今回の記事で解説していきますので、花を選ぶ際には参考にしてみてください。
花言葉が怖い植物【恋愛に関係する言葉】
見ていると心を癒してくれる効果もある花ですが、実はその花言葉の中には死に関係するものなど怖い花言葉がたくさんあります。こちらでは「別れ・浮気・猜疑心」など、恋愛においてネガティブな意味の花言葉を持つ植物をご紹介していきます。
紫陽花
6月になると小さな花が集まって丸い花の形を作る紫陽花には「辛抱強い愛」という花言葉があります。花の色が時期や土によって変わるということが由来となり、恋愛においてはあまり良い意味ではない「移り気」「浮気」「無常」という花言葉も持っているのです。
オシロイバナ
オシロイバナの花言葉は「臆病」「内気」の他、「恋を疑う」という花言葉もあるので恋愛中には贈らない方が良いかもしれません。「臆病」「内気」は、オシロイバナが夕方から、ひっそりと咲くことにちなんでおり、「恋を疑う」は同じ株から違う色の花を付けることに由来しています。
シュウメイギク
シュウメイギクは秋になると菊に似た花を咲かせますが、キク科ではなくキンポウゲ科でアネモネの仲間です。そんなシュウメイギクの花言葉は「忍耐」というものもありますが、恋愛においては良い意味でない「薄れゆく愛」という花言葉も持ち合わせています。
スイセン
ラッパのような愛らしい花で春を告げるスイセン全般の花言葉は、「うぬぼれ」「自己愛」。これだけ見ても恋愛中の恋人同士には、おすすめできない意味の花言葉ですが、ラッパスイセンの花言葉には「報われぬ恋」と恋愛において良い意味ではない花言葉が続きます。
スイセンの花言葉が「うぬぼれ」「自己愛」なのは、美少年ナルキッソが水鏡に映った自分に恋をしてスイセンになってしまったというギリシャ神話に由来しています。
白のゼラニウム
華やかで可愛らしい花を長く咲かせるゼラニウム。ゼラニウム全般の花言葉は「尊敬・信頼・真の友情」と良い意味が並びますが、白のゼラニウムの花言葉は「あなたの愛を信じない」という、恋愛中の恋人には贈ってはいけない意味を持っているので注意が必要です。
花言葉が怖い植物【死に関係する言葉】
先程は恋愛に関するあまり良い意味とは言えない花言葉を持つ花を、5種類ご紹介しました。怖いという意味合いにおいては、最も恐ろしいかもしれない「死に関係する花言葉」を持つ花や植物も存在するのです。こちらでは、死に関する花言葉を持つ7種の植物を解説していきます。
スノードロップ
冬の終わりに可憐な白い花を咲かせるスノードロップの花言葉は、「希望」「慰め」となり特に怖いという感じはしません。
しかし、イギリスの農村地方の言い伝えで、死んでしまった恋人の傷の上にスノードロップを置いて触れた途端、恋人の肉体が雪の雫に変わってしまったという話から、スノードロップは死の象徴であると言われるようになりました。また、家の中に入れると不幸を招くとも言われています。
柿
秋になると美味しい実をつける柿の木は、緑色のガクの中に薄い黄色い花を咲かせます。この柿の花言葉の中には、死を連想させる「壮大な自然の中で私を眠らせて」という花言葉があります。熟した柿の実が地面に落ち、壮大な自然に戻っていく姿が花言葉の由来になっているようです。
ガマズミ
初夏に白い花と赤い実で楽しませてくれるガマズミの花言葉は、「愛は死より強し」「私を無視しないで」などがあります。「愛は死より強し」は、白い小さな花がしっかりと集まって半球状に咲くことに由来した花言葉です。
カラスウリ
花びらの縁の部分が細裂して糸状になるのが特徴のカラスウリの花言葉は「男嫌い」で、レースを纏ったような美しい花が、人目を避けるように夜に咲くことが花言葉の由来。花言葉は死とは関連していませんが、宮沢賢治は作品の中でカラスウリを死者との交流に相応しい植物としています。
キスツス
キスツスの和名は「午時葵」で、正午前後の数時間だけ咲くことからこの名前が付きました。そんなキスツスの花言葉は、「私は明日死ぬだろう」という強烈なものです。キスツスは1日しか咲くことができないという点が、この花言葉の由来になったのかもしれません。
クワ
観賞用や食用として親しまれるクワの木には白くて可愛らしい花が咲きますが、その花言葉は「共に死のう」という怖いもの。家族の反対を受けた恋人同士が、二人とも自殺してしまい近くにあったクワの実が赤く地に染まったというギリシャ神話が、この怖い花言葉の由来となっています。
ドクニンジン
可憐な白い花を咲かせるドクニンジンの花言葉は、「死も惜しまず」「あなたは私の命取り」「あなたは私を死なせる」と、死に関連した花言葉ばかりです。ドクニンジンはソクラテスの処刑に毒薬として使われたように、有毒性であることからこのような花言葉になったのでしょう。
花言葉が怖い植物【別れに関係する言葉】
花言葉が怖い植物の中には、別れに関係する切ない花言葉を持つ植物もたくさんあります。こちらでは、「ミヤコワスレ」「キンセンカ」「ハナニラ」「黄色いバラ」「黒いチューリップ」「黒いコスモス」「アネモネ」の7種を見ていきましょう。
ミヤコワスレ
春に咲く数少ない野菊の一つであるミヤコワスレの花言葉は、「しばしの別れ」「また会う日まで」など別れに関係する花言葉です。承久の乱により佐渡島へ流された順徳天皇が、ミヤコワスレを見ると都への思いを忘れられると言ったという故事が、この花言葉の由来となっています。
キンセンカ
暖かい色の花を咲かせるキンセンカですが、その花言葉は「別れの悲しみ」「悲嘆」といった悲しい花言葉です。この花言葉の由来は、アポロンに恋した水の精が自分の行いを悔いて9日間地面に座り続け、キンセンカに姿を変えたというギリシャ神話に基づいています。
ハナニラ
可愛らしい星形のハナニラの花言葉は、「悲しい別れ」「耐える愛」など切ない言葉です。ハナニラの花の色は青みがかっており、儚げでどこか憂いを帯びています。そのハナニラの儚げな様子から、この切ない花言葉が付けられたと言われています。
黄色いバラ
華やかで美しいバラは「愛」「尊敬」「上品」などの花言葉を持ち、花束でプレゼントする人も多いはず。しかし、黄色いバラの花言葉は「別れよう」「薄らぐ愛」「恋に飽きた」「ジェラシー」なので、恋愛中の人が恋人にバラの花束をプレゼントする時は、黄色いバラには注意してください。
黒いチューリップ
誰でも知っているチューリップは人気の花ですが、黒いチューリップの花言葉は「どうか私のことは忘れてください」というものです。黒いチューリップはあまり目にしないので、見かけたら買いたくなってしまうかもしれませんが、贈り物にはしないほうが無難です。
黒いコスモス
秋の野原を赤・ピンク・白・黄色と色とりどりに彩るコスモス。一般的な花言葉は「乙女の純潔・乙女の真心・美麗」などですが、黒いコスモスの花言葉は「恋の終わり」「恋の思い出」など、ほろ苦さを感じさせる花言葉ばかりです。
アネモネ
ギリシャ語の「風」が語源のアネモネは、赤・白・紫の色合いが美しい人気の花ですが、アネモネ全般の花言葉は「見捨てられた」「見放された」「はかない恋」「恋の苦しみ」など切ない言葉ばかりです。それはギリシャ神話の「アネモネの悲しい伝説」に由来していると言われています。
花言葉が怖い植物【不吉・マイナスな言葉】
ここまで花言葉が怖い植物の中で、「恋愛に関係する言葉」「死に関係する言葉」「別れに関係する言葉」についてご説明してきました。最後は「不吉・マイナスな言葉」を持つ植物ということで、ダリア・マリーゴールド・オトギリソウ・彼岸花を取り上げていきます。
ダリア
華やかなダリアは様々な種類があり、広く日本で親しまれている花です。「華麗」「優美」「優雅」などの花言葉を持つ反面、「移り気」「裏切り」「不安定」というマイナスな意味の花言葉も併せ持ちます。ネガティブな意味は、ナポレオンの妻が裏切りに合った事が由来しています。
マリーゴールド
色鮮やかな花を次々と長期間咲かせるマリーゴールドは、見ているだけで明るい気分にしてくれますが、その花言葉は「嫉妬」「絶望」「悲しみ」「下品な心」と悪い意味の言葉が並びます。キリスト教では黄色が裏切りを意味することから、不吉な花言葉が付けられているようです。
オトギリソウ
兄が鷹を治療する為の秘薬に、この植物を原料としていたことを秘密にしていたのに、弟がこの秘密を漏らしたので兄に切り殺されたという伝説から名前がついたオトギリソウ。この伝説が由来となり花言葉は「敵意」「秘密」「恨み」。ヨーロッパでは魔除けにも使われていました。
彼岸花
秋の彼岸の頃に花を咲かせる彼岸花には「情熱」「再会」などポジティブな花言葉もありますが、一方「悲しき思い出」「あきらめ」などのネガティブな花言葉もあります。それは、彼岸花が墓地に咲いていることが多いことに由来していると言われています。
花言葉が怖い植物は意外と多い
花言葉というと、愛情・友情・希望・祝福など明るいイメージの言葉が多いと思われがちですが、調べてみると死・別れ・不吉などマイナスなイメージの花言葉も意外と多く存在するのです。
今回の記事では、悪い意味の花言葉を持つ植物を、その由来とともに数多くご紹介していますので、知らずに好きな人に贈ってしまわないよう、花をプレゼントする時の参考にしてみてください。