ウッドデッキの基礎って自分で作れるの?
庭のある一軒家に住んで思うことは、ガーデニングして四季折々の草花を楽しみたい。そしてウッドデッキを作って、まったりとした1日を過ごしたいなどのことを考えたりします。
しかしガーデニングはともかく、ウッドデッキを作るとなると、果たしてDIYでできるのかと思いめぐらすでしょう。そして何より、ウッドデッキを作るとなると基礎作りから始めなければなりません。
ウッドデッキは、簡単に言えば木材を組み合わせて作るというだけのものですが、そこに安定性や安全性などのことを加えると基礎作りの大変さが出てきます。そんなウッドデッキの基礎作りを紹介します。
ウッドデッキの基礎工事とは
そもそも基礎工事とは、建物と地面の設置面(つなぎ部分)に作る基礎のことを言い、建物の安定性や強度などの支えになる土台でとても大切な部分の工事です。ウッドデッキ作りでも大切な基礎工事です。
その様な基礎部分の構造は、一般的には基礎石・束柱・大引き・大引き・根太と根がらみで構成されています。ウッドデッキの基礎工事は、地面を掘り起こして地盤を固めることから始めます。
そして、地盤が固められてから基礎石を設置します。この時に大切なことは、水平を保つことです。そして、設置面の広い基礎石を置くことで安定性を確保します。この様にして基礎工事を完了させます。
ウッドデッキの構造
基礎作りの大枠が理解できたところで、ウッドデッキ作りに入るのですが、その前にウッドデッキの構造を知っておくと工事の進み具合が違ってきます。特に初心者は、知っておくことが大切です。
前の項で、基礎石の上に乗せる束柱などのことに少し触れています。ウッドデッキの構造で、束柱にはウッドデッキの重さを支える役割があります。そして、大引きは根太に垂直の木材で、根太を支える役割をします。
根太は、床板に対し垂直に張られ束柱に設置しています。床板に直接固定された部分のことです。そして根がらには、根太の補助の役割があり、束同士をつないで固定しています。この様な構造で、ウッドデッキはできています。
基礎部分を作る・補強する
ウッドデッキを作るための最重要案件は「基礎」です。この基礎が揺らぐことで、強度は弱まり安定性に欠け、安全に利用すことができない代物になってしまいます。それ程にウッドデッキの基礎作りは大切な作業です。
ウッドデッキの構造を把握して、地面に接着する面(脚)が強固で水平であることが重要という事が分かりました。初心者の多くは、一見地味なこの作業はつい手を抜いてしまう様な傾向があります。
時には地面を掘り起こして、玉砂利などを敷くなどして強度を保ち、接着面の全部が同じレベルで水平であることが必要です。この様にウッドデッキ作りの最初は、基礎部分を作ることと補強することが必要です。
DIY初心者でも挑戦できる
ウッドデッキの基礎作りのポイントが分かれば、手作り感にこだわらなければ意外にDIY初心者でも、ウッドデッキ作りにチャレンジすることができます。但し、道具とキットを揃えることが前提です。
基礎作りの段階で地面、特に脚の接着面の整備は出来上がっています。この地面にホームセンターで購入したキットを、取扱説明書に忠実に組み立てていくことで、ウッドデッキ作りは完了します。
この様に、簡単な手続きでウッドデッキ作りはできます。しかし、ウッドデッキの出来上がりまでの過程では、地面と垂直・水平や補強などの作業がありますから、ことさらDIY初心者は取説に忠実な作業が求められます。
ウッドデッキの基礎のづくりの流れ
これまでにウッドデッキ作りの基礎的な事柄について紹介してきました。これからは、具体的にウッドデッキの基礎作りの流れについて紹介します。ウッドデッキ作りは、基礎の良し悪しで安定性や強度が異なります。
基礎が不安定にできているという事は、ウッドデッキにかかわらずすべての建造物に不具合が発生すことは一般的なことです。それ程に基礎工事の大切さは、重要な工程です。
そんな基礎工事は、地ならしから始まり接着面の強化やレベル・水平を確認するという作業が、一連の流れの中にあります。ウッドデッキの基礎作りの流れを紹介します。
地盤固め
ウッドデッキの基礎作りの最初は、ウッドデッキを設置する場所を決めて、ウッドデッキの大きさを確認して糸などでマーキングします。そして、その場所の地ならし(地盤固め)から着手します。
特に、ウッドデッキの脚の接着部分の地盤固めには注意します。まず地面を掘り下げます。次にこぶし大(15cm位)の石を敷き詰めます。割栗作業と言い、ウッドデッキ設置場所の地盤固めをします。
この作業は地面を掘り、割石を敷き詰めるという、DIY初心者には体力を使う割に単純な作業の繰り返しですが、ウッドデッキ作りには、この地盤固めの作業が重要なポイントになりますから、辛抱強くすることです。
基礎石の設置
この様に地固め工事が終了した後に、基礎石の設置の工程になります。この時、地面はある程度水平を保つようにしておくと、作業は比較的楽に進めることができます。
この基礎石の設置から、具体的な基礎工事が始まります。ウッドデッキの不安定な状態を避けるためにも大切な基礎工事になります。ウッドデッキの脚の接着部分を、予め採寸してマーキングしておきます。
束柱を直接地面につけることでの不安定性を回避するために、基礎石を設置します。この時基礎石は、水平を保つようにします。この事で、ウッドデッキの安定が確保されます。尚、基礎石の接着面は広めの物がおすすめです。
土台作り
ウッドデッキの基礎作りの流れが、基礎石の設置まで完了すると、次は土台作りの工程に入ります。基礎工事で、基礎石の水平が保たれていますから、土台作りはその上に重ね置きするように設置します。
束柱や根太を組み込んで土台作りの工事をします。因みに束柱には、調整式と固定式があります。基礎石で水平は保たれていますが、常にウッドデッキ作りでは水平を意識しますから、DIY初心者には調整式がおすすめです。
この様に地盤固めから基礎石の設置から土台作りまでの工程で、一番重要なことは「水平」を保つことです。DIY初心者には、工事は若干遅くなりますが、その工程ごとに水平を確認しながらすることがおすすめです。
ウッドデッキの基礎をDIYする作り方
ウッドデッキ作りに重要なポイントであるところの基礎工事の流れについて触れてきました。その中でも、水平を意識することが最大の注意点であり、ウッドデッキを安全に利用する作り方でもあります。
では、実際にウッドデッキの基礎をDIYする作り方は、どのようにしていくと良いのかという作り方のポイントについて紹介します。
ハンドメイドいわゆるオリジナルなデザインで手作りにこだわるDIYと、キットなど既成のデザインのウッドデッキのDIYなど作り方の基礎があります。ここでは、一般的なウッドデッキ作りの基礎的なことを紹介します。
デザインを決める
ウッドデッキの基礎的なDIYの作り方のはじめは、ウッドデッキのデザインから入ります。ウッドデッキの設置場所の地形的なことも踏まえて、大きさやデザインを検討します。
この段階では、ラフなものでも良いのですが敷地の広さや傾斜の具合なども含めて検討すると良いでしょう。そして、ロケーションと設置場所のイメージを掛け合わせてデザインします。
とは言え、あまり現実離れしたデザインになってしまうと工事に無理が生じてきますから、相応のデザインに心がけることです。ウッドデッキの出来上がりのイメージをデザインするのもDIYの楽しみです。
図面を描く
ウッドデッキのイメージデザインができれば、次に作り方の図面を描きます。イメージデザインに沿って、線を引いていく作業ですが、まずDIY初心者には難関中の難関と言える作業です。
採寸して強度を検討して、材料などの材質まで考えます。そして、大切なことは大きさに(面積など)対して、基礎石と束柱などの設置ポイントを決めて行くことです。
この様に、ウッドデッキは大勢の人が利用する場所にもなりますから、安定性や強度などのことを踏まえた図面を描くことが大切です。そして、デザインを図面にすることで出来上がりイメージを確認します。
材料を選ぶ
ウッドデッキの基礎的な作り方のイメージデザインができて、図面が描きあがると、次は材料を選ぶ工程に進みます。図面上では、予めの材料の大きさや数量なども書きだします。
そして、デザインに合わせた出来上がりイメージを想定した材料選びをします。ホームセンターなどで、天然木材から選ぶ方法がおすすめです。天然木材は、長さや大きさやデザインなど様々あります。
木材の繊維が細かくて硬いハードウッドと木の繊維が同一方向に流れていて、ハードウッドより柔らかいソフトウッドがあります。それぞれ木の質感や価格的な違いはありますが、ハードウッドがおすすめです。
ハードウッドは、ソフトウッドよりも初期費用は高めになりますが、後々のメンテナンスや耐久性を考えるとハードウッドで作るウッドデッキがおすすめの理由です。
天然木材にこだわるともなく、最近では人工木材が選ばられる傾向があります。コスト的には、ハードウッドよりも高めの価格設定ですが、種類の多さやメンテナンスなど維持コストがかからないなどの理由があります。
工事に取り掛かる
ウッドデッキの基礎的なDIYの作り方で、材料選びまでの段階まで進むと、次はウッドデッキ作りの工事に取り掛かります。ウッドデッキ作りには、地盤固めや基礎作りができていることや作業道具などがあることが前提です。
天然木材を利用するときには、腐敗防止などの塗料を塗っておくことです。また土台になる柱には、基礎パッキンの取り付けをおすすめします。耐久性などが保たれます。
この様にして、基礎作りからウッドデッキ作りまで順序良く進めることで、工事は完了します。DIY初心者には、若干高度な工事になりますが、辛抱強く続けることがより良いウッドデッキの作り方になります。
初心者向けウッドデッキの基礎キット
ウッドデッキの作り方は、基礎作りから立ち上げるまですべてを、自分で行う手作りの方法とホームセンターなどで販売しているウッドデッキキットを購入してつくる方法があります。
手作りにこだわるウッドデッキの作り方には、DIY初心者には難しさがあります。しかし、DIY初心者にも優しいウッドデッキキットの作り方があります。それは、初心者向けウッドデッキの基礎キットです。
庭付き戸建てに住む人の多くは、ウッドデッキに一種の憧れがあります。そして業者に依頼するまでもなく、自分でできないか考えたりします。そこで初心者向けウッドデッキの基礎キット6選を紹介します。
YKK ap ウッドデッキ キット
YKK ap ウッドデッキ キット
参考価格: 82,868円

初心者向けウッドデッキの基礎キット「YKK ap ウッドデッキキット」は、木粉とプラスチック(ポリプロピレン)を主原料としたリウッド(再生木)を利用したウッドデッキキットです。
耐候性・耐腐朽性・耐水性と硬度が特徴のウッドデッキキットは、目地幅3mmというすき間のない構造で、光を通しにくくできていて草も生えにくいというデザインです。コーディネートアイテムも多彩なウッドデッキキットです。
素材 | リウッド |
---|---|
サイズ | 幅2651mm奥行920mm高さ550mm |
広さ | 0.74坪 |
設置場所 | 庭 |
Liebe ウッドデッキ
初心者向けウッドデッキの基礎キット「Liebe ウッドデッキ」は、天然木の良さを肌に感じることのできるデッキキットで、庭の形状に合わせて様々なカスタマイズができるというものです。
DIY初心者でも短時間で組み立てのできるウッドデッキキットです。又人工木・樹脂製のデッキキットは、腐らない・メンテナンスがいらないなど使い勝手が配慮されたDIY初心者におすすめのウッドデッキキットです。
山善 ガーデンマスター 天然木ウッドデッキ11点セット
初心者向けのウッドデッキの基礎キット「山善 ガーデンマスター天然木ウッドデッキ11点セット」は、極太な脚部でデッキ部分からの負荷を押さえる構造が特徴です。そしてデッキ天板にビスが出ない加工がされています。
この様に使い勝手と安全性を配慮した山善のデッキキットは、幕板と天板が取り付けられて、尚L字金具で要所止めをするなど強度と安全性にも優れたウッドデッキキットです。
アイガーデン アイウッドデッキ9点セット
アイガーデン アイウッドデッキ9点セット
参考価格: 64,500円

初心者向けウッドデッキの基礎キット「アイガーデン アイウッドデッキ9点セット」は、リアルな木質感を実現したウッドデッキセットです。日々の手入れが簡単で、腐食が起こりにくくて白アリも来ないという人工樹脂木です。
0.5坪から2坪まで取り付け面積に応じたサイズのウッドデッキキットは、igardenオリジナル樹脂人工木でできています。ボルトで組み立てることができるキットは、DIY初心者にはおすすめのキットです。
素材 | アイウッド樹脂木 |
---|---|
サイズ | 幅4500mm奥行900mm高さ730mm |
広さ | 0.5坪から2坪 |
設置場所 | 庭 |
天然木製 ユニット式デッキ縁台 2台セット
初心者向けのウッドデッキの基礎キット「天然木製ユニット式縁台 2台セット」は、組み合わせることでガーデンライフが楽しめるという、縁台でもウッドデッキでもという用途幅のあるキットです。
天然木製が癒しを誘い、庭に置くだけで雰囲気が変わるという組み合わせが自由にできるウッドデッキです。そんなウッドデッキは、DIY初心者でも簡単に組み立てができると評判です。
MINO ハイブリッド彩木 ガーデンデッキ
MINO ハイブリッド彩木 ガーデンデッキ
参考価格: 123,500円

初心者向けウッドデッキの基礎キット「MINO ハイブリッド彩木 ガーデンデッキ」は、天然木の様な質感とぬくもりや木材より熱くならないという様に安全性の高いデッキ材を使うなど特徴のあるデッキ材でできています。
さらに表面にビスが見えない天然木の風合いが感じられるデッキは、安全性にも配慮されたキットです。初心者でも組み立てやすいデッキ材と部材がセットになったDIYキットです。
素材 | 硬質低発泡ウレタン樹脂(デッキ部) |
---|---|
サイズ | 幅2768mm奥行1000mm高さ236~350mm |
広さ | ー |
設置場所 | 庭 |
初心者向けウッドデッキの基礎キット一覧比較表
商品 | ![]() | ![]() | ![]() |
---|---|---|---|
商品名 | YKK ap ウッドデッキ キット | アイガーデン アイウッドデッキ9点セット | MINO ハイブリッド彩木 ガーデンデッキ |
価格 | 82,868円 | 64,500円 | 123,500円 |
素材 | リウッド | アイウッド樹脂木 | 硬質低発泡ウレタン樹脂(デッキ部) |
サイズ | 幅2651mm奥行920mm高さ550mm | 幅4500mm奥行900mm高さ730mm | 幅2768mm奥行1000mm高さ236~350mm |
広さ | 0.74坪 | 0.5坪から2坪 | ー |
設置場所 | 庭 | 庭 | 庭 |
商品リンク |
ウッドデッキの基礎を自作してみよう!
ウッドデッキのある庭には、癒しとぬくもりを感じます。憧れの庭付き戸建ての住宅に住み、庭に咲く四季の草花をウッドデッキから楽しむという光景は、楽しみでもあります。
そんなウッドデッキを、是非庭に作りたいという願望のある人は多くいます。果たしてDIYでできるのかという人もいる様です。そんな人もぜひチャレンジしてみませんか。ウッドデッキの基礎を自作してみましょう。