「心の声」の意味
「心の声」とは実際に自分が頭の中で考えている色々な思いや考えのことを意味します。但し、それはあくまで自分の頭の中で潜在的に思考していることなので、多くの人はそれを実際に声に出して他人に話したりすることはありません。「心の声」を知っているのは自分自身のみであり、また同様に他人の「心の声」を知ることはできません。
そのような「心の声」は非常に純粋な物であり、とても大切なことや少し危険なこと、または他人にとって滑稽なことかもしれませんが、頭が直感的に物事をそのように捉えてしまう為、自分で意識して変えることができないものなのです。
自分の心に留めている声
「心の声」は大抵自分の心に留めているものです。それは「心の声」は、少し危険で犯罪めいたものや、倫理道徳に反しているものが多い為です。社会生活をしていく上で、これらを全て口に出して発言してしまうと様々な問題が生じます。憎んでいる人を傷つけたい、または既婚者を好きになってしまった、などを口に出すと問題が生じるのは明らかな為です。
勿論、中にはそういった「心の声」を抑えきれずに実際に行動に移してしまう人もいるでしょう。例えば、既婚者を好きになってしまい不倫することになったとしても、倫理道徳上の意味で言えば、大いに問題がありますが、特に犯罪かと言えばそうではないのでつい行動に移してしまう人は一定数います。
また、その「心の声」が明らかに犯罪に関与している場合でも、どうしてもその声を無視できず実行してしまうケースもあります。つまり「心の声」というものは全ての行動の源になっていると言えるでしょう。
「心の声」の言い換え
「心の声」は実際にどのような言葉に言い換えることができるでしょう?例えば「心の声」は意味として、自分の本音であることが殆どと言っていいでしょう。何故なら、直感的に脳が物事や現象をそのように認知するのはそれが自分にとって事実であることが前提となる為です。従って「心の声」は本音と言い換えることができます。
また、無意識という言葉も「心の声」と言い換えることができます。無意識のうちに脳にその様な思考が埋め込まれている、ということは潜在的にその様に物事や現象を捉え、直感的にそう感じているからです。
①本音
「心の声」は実際には自分の本音であると言い換えることができます。しかし、それが仮に本音であっても、発言しても問題のないような内容のものだったり、多少インパクトのある内容でも長い付き合いのあるとても親しい友人の様な関係にある人であれば話す場合もあるかもしれません。
②無意識
また、無意識のうちに潜在的に頭の中で考えてしまっている「心の声」も存在します。普段は気にしていないことでも「実はこんなことを考えていたんだ」とふと我に返ってびっくりしてしまうことがありますが、それは人間がその事実に対しモラルに反しているので無意識のうちに無視していたり、敢えて認めずに心に埋もれているような事々です。
当然モラルに反していたり、倫理道徳上問題があるものは発言すると社会では「おかしな人」として扱われてしまう為、潜在的に「心の声」を無視しているのです。従って無意識という言葉も「心の声」を言い換えた表現と言えるでしょう。
「心の声」の使い方
「心の声」の使い方としてどのようなものが挙げられるでしょうか?前述で「心の声」とは決して言葉には出さないが、自分の本音であり、心の中にだけ留めておく核心である、と記しました。これはなにか道に迷ったとき、若しくは人生の中で大きく非常に重要な決断を下す際に有効に使えることができると言えます。
心の声を聞く
「心の声」の使い方として「心の声を聞く」という様な使い方が出来ます。何か選択する場合や人生の道に迷ってしまったとき、心の声を聞くということはとても大切です。「心の声」を聞くことにより、結局自分の本音はどうなんだろう?結局自分はどう考えているんだろう?と自問することができ、道が開けたり、目標を設定することができます。
しかし「心の声に聞く」という意味を履き違えて使ってしまうと、「自分の考えているしたいことだけする」ことが正しいと捉えることもできるので、ここは注意が必要です。勿論、心の声を聞くことにより、自分の本音に従い理想を追い続けることは大切ですが、周囲と上手く調和しながら生きてくこともも同様に大切です。
現代はストレス社会だと言われています。ストレスに対し耐性がない人は周りの人間や環境に押しつぶされて比較的簡単に心の病気などを患ってしまいます。そうならない為にも、常に自分の「心の声」の本質を掴み、時には「心の声」に耳を傾け、聞くことにより、多少ストレスは緩和されることでしょう。
心の声に従う
もう一つ「心の声」の使い方として「心の声に従う」のような使い方もできます。但し、前述の通り使い方を間違えてしまうと「自分の欲求が満たされることしかしないで良い」といった意味になってしまうので使い方には注意が必要です。これは言い換えると「できるだけありのままの自分でいる」ことを心掛けるという意味になります。
倫理や道徳というものは時代によって変化していくものです。昔はタブーと言われていたものも、現代では問題なく受け入れられていることは沢山あります。その点を良く踏まえた上で「心の声」に従って「ありのままの自分」でいることにより、自分の存在意義や価値などを見出すきっかけになると言えるでしょう。
この様に「心の声」の使い方は主に「心の声」を聞く、または従うといった使い方が出来ます。なかなか聞きなれない言葉ではありますが、使い方によっては人生のストレスを少しでも軽減できたり、なかなか見つからなかった自分の中の答えを見つけ出すきっかけにもなると言えるでしょう。
「心の声」と「頭の声」の違い
「心の声」とは別に「頭の声」という表現があります。「心の声」は自分の本音、実際に自分がどう考えているかということで、口に出すことはなく、自分のみが知ることが出来ますが、「頭の声」はどうでしょう?「頭の声」とは正常で円滑な社会生活を営む上で、論理的に物事を捉え、実際に発言するということです。
「頭の声」はあくまで周囲を気遣い、物事を上手く進ませる為に使う言葉なので、仮にそれが自分の本心でなくても建前として発言することです。これは普通の感覚を持っている社会人であれば皆知らないうちに使っているコミュニケーションツールであり、特に組織な団体に属してる人は「頭の声」を上手に使った方が、物事がスムーズに進むでしょう。
稀に、建前で発言することが嫌で本音でしか発言しないような人もいますが、もし全員がそのような考えを持っていたら社会は円滑に進まないので、時には自分の「心の声」に蓋をして「頭の声」で発言することも大切です。
「心の声」を無視してはいけない理由
「心の声」に従い続けて生活していくとどうなるでしょう?「心の声」は自分の本音であり、それを無視せず、自分のやりたいことだけを考えて生活していくと当然問題は山積みになります。社会生活を営む上で自分一人でできることは非常に限られており、常に誰かの支えが必要です。では「心の声」を無視してはいけない理由とはどの様なケースでしょう?
①浮気・不倫
一つの例として浮気・不倫が挙げられます。既婚者や既にパートナーのいる人を好きになってしまうケースは決して珍しくありません。「好き」という感情は人間が持つ感情のの中で最も純粋で人を好きになっていしまう場合理由もなく好きなになってしまうケースもあります。
勿論、これが独身者であれば問題ないのですが、既婚者や既にパートナーがいる場合、冷静に考える必要があります。これは「心の声」を敢えて無視して、理性によってコントロールするべき問題ですが、そこには様々な悩みや葛藤が生じる事でしょう。しかし、時には「心の声」を無視して理性を優先することも非常に大切なことです。
②明らかな犯罪の時
また、明らかな犯罪行為を犯そうとしている時も同じで「心の声」を封印し、無視することでリスクを回避する必要があります。理性に従って冷静に考えることで「これは本当にやっても良いことなのか?」「これをするとどうなるのだろう?」ということを自問し「心の声」を敢えて無視するのです。
この犯罪を犯すことで、何が起こり、誰に迷惑が掛かり、どの様な結末が待っているのかを具体的にイメージすることが非常に大切です。環境や、周囲にいる人々にもよりますが、殆どの人間は大人になるにつれ理性が発達していくものです。「心の声」と理性の意味を理解し、を上手くコントロールすることで、問題は解決しやすくなるでしょう。
③倫理道徳に反している時
倫理道徳に関してはどうでしょう?これは非常に難しい問題だと言えます。何故ならば倫理道徳に対する価値観は人によって異なる為です。特に特定の宗教を信じている人は、信仰の自由を奪う訳にはいかないのでデリケートな問題と言えるでしょう。しかし、前述した不倫等のケースでは明らかに倫理道徳上間違っていると言えます。
また、煙草のポイ捨て、公共の場に於いて大声で話す等犯罪ではないにしろ、やってはならないケースは多々あります。ここでもやはり「心の声」と理性のコントロールが重要になります。他人の迷惑にならない様にすることも理性の大きな要素であるので、どんなに小さくて些細な「心の声」でも注意する必要があります。
このように、「心の声」は無視するべきケースと、そうしない方が良いケースに分かれるので、きちんと無視するべき時は無視して、そうでない場合は「心の声」に従うという人間の精神的な部分を成熟させることを意識して生活を送ることが大切だと言えるでしょう。
「心の声」はスピリチュアル
「スピリチュアル」とは、本来は「精神的な」「聖霊の」「霊的な」という意味を持つ英語です。以前はスピリチュアルという言葉は社会から拒絶されているような風潮がありましたが、現在ではスピリチュアルな考え方はストレスを生きていく上でのストレスを軽減させることができる方法として一定の層には受け入れられています。
スピリチュアルの本質は「自然」と密接な関係にあります。美しい自然を敬う事と同時に、隣にいる人にも敬意を払い、そして感謝の心を持つ、という精神性が主にスピリチュアルな考え方になります。スピリチュアルな考え方を持つ人は、言い換えれば、今生きていることへの感謝の心を持ち、自分と向き合い、自分らしく生きていくことができると言えます。
心の声に従うことで楽になる
自分らしく生きていくという事は、正に心の声に従うことという事です。一見スピリチュアルな世界観とは少し非科学的で、曖昧な思想だと捉われがちですが、現代のストスレ社会に於いてスピリチュアルな考え方を持ち、感謝の気持ちを常に忘れずに、全ての事に敬意を払うことで自らの精神を高めていき、最終的に「心の声」を聞くことで心が豊かになります。
スピリチュアルな世界観で重要なことは、時間軸を決して組織や他人に決められてものに固定され、設定するのではなく、あくまで自分「個人」の為に設定することです。自分に余裕がないと感じている人や、日々の生活があまりに忙しく、本来大切にするべきものを見失っている人は、一度スピリチュアルな考え方で毎日を過ごしてみるのも良いでしょう。
「心の声」の英語表現
次に、「心の声」を英語で表現するとどうなるのかを説明します。英語での表現方法は色々とあるのですが、イギリスの故ダイアナ妃の名言で「Only do what your heart tells you」というものがあります。これは「あなたの心があなたに伝えていることだけをしなさい」つまり、言い換えると「心に従ったことのみしなさい」という言い回しになります。
~についていく・~に従う
但し、「心の声」を英語に訳すと、基本的には「follw your heart」か「obey your heart」が一般的です。「follow~」は、「~についていく」そして「obey~」は、「~に従う」という意味で、「obey」という英語は一般的に命令する、従わせるなどの意味で使うケースが多い為、意味合いとしては強い言い方になります。
英語の例文として「Follow your heart and it will lead you to the right answer.」や「Just follow your heart.」等が挙げられます。一つ目は「あなたのハートに従えば、正しい答えへ導かれるでしょう。」そして2つ目は「自分の思うとおりにしなさい。」という様に英語から日本語に言い換えることが出来ます。
意外と英語で「心に従う」や「思った通りにしなさい」などの意味を表現しようとすると、直ぐにはなかなか日本語から言い換えることができないのが現実なので、基本的に分からない場合は「follow your heart」が一番日本語から英語に言い換える場合ニュアンス・意味合い的にも近いので、覚えておくと便利でしょう。
心の声は自分の本音のため状況に応じて従ってみよう
ここまで「心の声」を聞くことの大切さ、また状況によって胃は「心の声」を聞くことを敢えて無視すること、またスピリチュアルな観点からの「心の声」の意味、そして「心の声」を英語で表現する場合の注意点など、様々な観点から「心の声」を聞くことについて説明してきましたが、如何でしたかでしょうか?
日常生活の中でなかなか意識して「心の声」を聞くということは少ないでしょうが、自分に余裕がないときや、時間に追われている時、また予期せず起きてしまった悲しい出来事などの際にふと「心の声」に耳を傾けることによって、自分が今何をするべきなのか?という問題の解決策になり、そして自分自身を開放できる良い機会にもなるでしょう。