ジャパンネット銀行はネットバンクの1つ
ジャパンネット銀行は、その名称からもわかるようにネット銀行の一つです。ネット銀行は、インターネット上で取引ができる銀行で、口座開設もお金を預けるのもローンの利用もすべてパソコンやスマホから手続きができます。そういう意味では、大変便利なのがネット銀行ですが、ジャパンネット銀行もその点は変わりません。
ネットバンクは実店舗が無い
一般の銀行の場合、実店舗があって、その窓口でさまざまな取引を行います。ところが、ネット銀行には実店舗がありません。すべての取引はネット経由になります。実店舗がないと不安という人もいるでしょうが、これにはメリットもあります。余計な人件費や設備費がかからないので、金利などで優遇措置があるのです。
ジャパンネット銀行は日本初のネット銀行
以前はまだそれほど多くなかったネット銀行ですが、最近はかなり数が増えてきました。それぞれのネット銀行では、独自のサービスを打ち出し、顧客獲得に乗り出しています。そんな中にあって、ジャパンネット銀行にも優れたメリットがいくつもありますが、そのジャパンネット銀行は、実は日本最初(2000年設立)のネット銀行だったのです。
ジャパンネット銀行のメリット
ネット銀行の草分け的存在であるジャパンネット銀行には、いくつものメリットがあります。そのメリットの多くは、一般銀行とは違うもので、ジャパンネット銀行の素晴らしい特徴をよく表しています。ジャパンネット銀行のメリットを見ると、私も利用しようかしらという人も増えるでしょう。
ATM入出金手数料が無料
銀行を利用する場合、ATMの手数料が意外に気になります。1回の手数料はそれほど大きくなくても、回数が増えれば手数料がかなりの負担となります。ジャパンネット銀行の場合、ATM手数料がどうなっているのかというと、毎月最初の利用までは入金・出金ともに手数料は無料です。これは、小さなメリットです。
2回目以降の入金・出金手数料は、金額によって違ってきます。3万円以上の入出金をする場合は、常に無料となります。3万円未満の入出金では、手数料が162円と324円の2つのケースがあります。ゆうちょ銀行ATMでは324円、他のATMでは手数料は162円です。
ジャパンネット銀行のお金を出し入れできるATMは、セブン銀行、E-net、ローソン、三井住友銀行、ゆうちょ銀行のものです。お近くにこれらの店舗があれば、ジャパンネット銀行の入出金は簡単です。
普通預金金利が高い
ジャパンネット銀行を利用するメリットの一つは、普通預金金利の高さです。他の銀行よりも大幅に高いというわけではありませんが、ネット銀行の強みを生かして、預金金利がわずかながらに優遇されています。2019年8月6日時点の金利は、0.01%です。もちろん、メリットとしては大きいとは言えませんが、それでもお得なことは確かです。
金利が0.01%なのは100万円未満の預金をした場合です。100万円以上残高がある場合は、その数字が少し上がって、0.015%となり、メリットも追加されます。どうせお金を預けるなら、思い切って100万円以上ジャパンネット銀行に預金するといいでしょう。
ジャパンネット銀行には、もうひとつ面白いメリットがあります。それは普通預金金利が、毎月1日に口座に振り込まれることです。金額としては小さなものですが、毎月振り込まれるというのは気分がいいものです。
ヤフオクのかんたん決済手数料が無料
ヤフオクを利用している人は、支払口座をジャパンネット銀行にするとメリットがあります。と言うのも、この場合は手数料が掛からないからです。ただ、このケースでは出品者側が受取口座をジャパンネット銀行にしておく必要がありますが、多くの出品者はそのような対応しているので、問題は生じません。
ジャパンネット銀行支払いには、ほかにもメリットがあります。まず、土日祝日・夜間でも支払い手続きができることです。支払いをすれば、即出品者の口座に入金がされます。これはジャパンネット銀行がネット銀行であるためのメリットです。
次のメリットは、ヤフオクでジャパンネット銀行支払いを利用する際は、銀行のログインは必要ないことです。Yahoo! IDでログインするだけで、支払い手続きが完了します。したがって、二重手間を防げて、とても便利です。
キャッシュカードとデビットカードが一体型
ネット銀行に口座開設をすると、紙の通帳は発行されず、キャッシュカードが送られてくるので、それでお金の管理をします。ジャパンネット銀行もネット銀行なので、その点は変わりありませんが、ジャパンネット銀行のキャッシュカードにはデビットカードの機能も付いていて、とても使いやすくなっています。
デビットカードとは
クレジットカードについてはご存知の方も多いでしょうが、デビットカードについては詳しくないという人もいるでしょうから、簡単に解説しておきます。デビットカードは、クレジットカードと違い、使った代金が即銀行口座から引き落とされます。したがって、口座残高以上は使えず、後払いのクレジットカードのような使い過ぎがないのがメリットです。
デビットカードは審査不要
クレジットカードの申し込みにつきものの審査ですが、デビットカードには審査がありません。ジャパンネット銀行の口座開設をすれば、自動的にキャッシュカード兼VISAデビットカードが発行されます。また、年齢制限も厳しくないので、高校生以下でも持てる場合があります。このような数々のメリットがデビットカードにはあります。
ジャパンネット銀行のデビットカードの使い方
ジャパンネット銀行のデビットカードの国際ブランドはVISAです。したがって、VISA加盟店(実店舗でもネットショップでも)で使うことになります。その際、実店舗ではカードを提示して、「1回払いで」と伝えます。ネットショップでは、クレジットカードと同じように、カード番号、有効期限、セキュリティコードを入力します。
デビットカードでは、クレジットカードのような分割払いやリボ払いはできません。これは、デビットカードのデメリットではありますが、考えようによっては、余計な手数料を払わなくていいので、このほうがメリットがある場合もあります。
ジャパンネット銀行のデビットカードを使う場合は、口座にお金を預けておく必要があります。口座残高の範囲内の利用になるので、一定額のお金を預けておかないと、支払いができません。
海外でも便利なジャパンネット銀行のデビットカード
ジャパンネット銀行のデビットカードにはいくつものメリットがあるのですが、そのうちの一つは、海外のATMから現地通貨を引き出せることです。海外ATMの操作方法さえ知っておけば、現地通貨の調達が簡単にできます。そういう意味では、言葉の壁に悩まされる現地での両替に比べて、使いやすい方法です。
月額料金も払える
デビットカードでは、普通月額料金は支払えません。これがデビットカードのデメリットで、携帯料金や公共料金の支払いには利用できないのですが、ジャパンネット銀行のデビットカードの場合は事情が違います。月額料金の支払いにも利用が可能となっています。これは珍しい特徴で、ジャパンネット銀行のデビットカードの優れている点です。
トークンで不正利用防止
インターネット上でお金の取引をする場合に心配なのは、不正利用です。勝手にお金を引き出されたり、振込がされたりなどの事態があっては、大きな被害につながります。しかし、ジャパンネット銀行の場合は、口座開設と同時にトークンが送られてきます。このトークンに表示された番号で本人認証をするので、不正利用の恐れはありません。
ジャパンネット銀行のデメリット
さまざまなメリットがあるジャパンネット銀行ですが、メリットだけというわけにはいきません。当然、メリットの裏にはデメリットもあります。そのデメリットをこれから見ていきますが、メリットと比べると、デメリットは小さいようにも見えます。したがって、デメリットを計算に入れても、ジャパンネット銀行を利用する意味はあります。
振込手数料が発生する
振込手数料が無料の銀行もありますが、ジャパンネット銀行の場合はそういうわけにいきません。同じジャパンネット銀行同士の振込でも、手数料が54円掛かります。他行への振込手数料が有料なのはしょうがないとしても、同行どうしでの手数料が有料なのはデメリットです。
ジャパンネット銀行から他行への振込手数料は、金額によって変わってきます。3万円未満の振込なら手数料が172円、3万円以上振り込むとなると、手数料は270円です。振込手数料は大きな金額ではありませんが、回数が多くなると、デメリットも大きくなります。
他のネット銀行の場合、振込手数料無料の回数が決められています。何回までは手数料無料のようになっているので、お得なのですが、ジャパンネット銀行にはそのようなシステムがありません。これもデメリットと言えるでしょう。
定期預金金利が低い
ネット銀行は、実店舗がない分、人件費や設備費を節約できるので、金利優遇があると説明しましたが、ジャパンネット銀行の定期預金金利は高くはありません。他のネット銀行と比較しても低い方です。ジャパンネット銀行は、定期預金にはあまり力点を置いていないようです。このデメリットを解消したい人は、他行の定期預金を利用するしかありません。
念のため、ジャパンネット銀行の定期預金金利を見ておきましょう。2019年8月6日時点の数字ですが、期間が1か月から7年の場合は0.02%、10年の場合は0.03%です。この数字では、ジャパンネット銀行の定期預金を利用するデメリットが目立ちます。
Tポイントの交換レートが悪い
ジャパンネット銀行を利用していると、Tポイントを現金化できるメリットがあります。と言うと、ものすごくいいメリットのようにも聞こえますが、実際にはデメリットが上回ります。というのは、交換レートが悪いのです。100Tポイントが85円になり、15円分も手数料で引かれてしまいます。したがって、Tポイントの使い道としてはおすすめできません。
店舗で相談ができない
これはジャパンネット銀行だけのデメリットではありませんが、ネット銀行では、店舗での相談ができません。口座開設や振込、お金の出し入れだけなら相談できなくても問題はないでしょうが、住宅ローンを始め各種ローンの利用などでは、店舗での相談ができないのは大きなデメリットです。
デビットカードがいらない人には不便かも
ジャパンネット銀行で、口座開設をすれば、デビットカード機能付きキャッシュカードが送られてきますが、デビットカードは要らないという人もいるでしょう。そのような人には、余計な機能が付いていて不便を感じるかもしれません。デメリットとしては大きなものではありませんが、キャッシュカードだけでいいという人用のカードがありません。
デビットカードにあまりポイントが貯まらない
ジャパンネット銀行のデビットカードを使う人にとり、ポイントが貯まる点はメリットなのですが、その還元率が低いことが問題です。500円で1JNBスターしか付与されません。これは1円相当なので、500円で1円分のポイントということであり、他のデビットカードよりも相当低い水準です。これは、ジャパンネット銀行特有のデメリットです。
ジャパンネット銀行の評判は?
ここからは、ジャパンネット銀行の評判を見ていきましょう。さまざまなメリットがあるジャパンネット銀行は、評判においてもいいものが多いです。そのため、人気も高く、利用者も多くなっています。その評判の中から、特に目立つものを取り上げてみましょう。思わず同意したくなる評判も多いでしょう。
評判①公共料金の引き落としや給与振替口座に指定できる
ジャパンネット銀行の強みは、生活と一体になった利用ができることです。したがって、その点に関してもいい評判があります。まず、その第一は、公共料金の引き落としや給与振替口座に指定できることです。当たり前ではないかと言われる人もいるかもしれませんが、これができないと、評判は悪くなるでしょう。
評判②JNBアグリゲーションで一元的に管理可能
残念ながら2015年3月31日で終了になったサービスですが、JNBアグリゲーションというものがありました。どういうサービスかと言うと、他の銀行や証券会社、クレジットカードのサイトを一括表示ができたのです。その数は26にもなりますが、せっかく評判がよかったサービスも現在は利用できません。
評判③強固なセキュリティ対策
ジャパンネット銀行の口座開設と同時に発行されるトークンについてはすでに解説してありますが、これも評判がいい理由となっています。トークンには1回しか使えないワンタイムパスワードが表示されて、それを入力して、振込などを行うのですが、これなら安心という声も多いです。
評判④ネットショッピングが便利
ジャパンネット銀行のデビットカードのメリットについては紹介済みなので、いまさら付け加えることもありませんが、ネットショッピングが便利になったという評判も多いです。クレジットカードを作りたくても審査で落ちたという人にとって、デビットカードはありがたい存在です。そのデビットカードのおかげで助かったという評判もあります。
評判⑤法人口座を提供している
ジャパンネット銀行のホームページを覗くと、「法人・個人事業主のお客様」という欄があります。つまり、ジャパンネット銀行では、法人用口座もあるということです。法人用の口座開設をすれば、いろいろなサービスを利用できます。この法人用口座の使い勝手のよさも、ジャパンネット銀行のよい評判の一因となっています。
評判⑥公営競技に投票しやすい
公営競技に関心があるけれど、どう投票したらいいのかわからないという人におすすめなジャパンネット銀行のサービスがあります。公営競技即時投票サービスです。ジャパンネット銀行に口座があれば、JRA、南関東4競馬、オートレース、ボートレースなどの投票ができ、入出金も可能です。これも評判がいいサービスです。
評判⑦優待サービスの充実
預金残高が10万円以上という条件はありますが、ジャパンネット銀行には、「JNBクラブオフ」という優待サービスがあります。レジャー、旅行、航空券、レンタカー、ショッピング、エンターテインメント、介護サービス、育児サービスなどさまざまな分野で、お得な利用ができるので、評判がいいです。
評判⑧ローンやキャッシング商品が多い
ジャパンネット銀行には、いろいろなローンがあります。ネットキャッシング、フリーローン、住宅ローン、目的別ローンなどですが、どれも利用がしやすく、返済プランが立てやすいと評判です。多くの銀行が多くのローン商品を提供していますが、その中でもジャパンネット銀行のローンは、金利などの点でおすすめです。
他の銀行と手数料や金利を比較!
ここで、他のネット銀行とジャパンネット銀行の手数料や普通預金金利の違いを比較してみましょう。ジャパンネット銀行だけの数字を見ると、とてもお得そうに見えますが、手数料でも金利でも他のネット銀行と比較した場合は、どうなっているか考えてみます。今回比較対象とするのは、楽天銀行と住信SBIネット銀行の手数料と普通預金金利です。
念のため、ジャパンネット銀行の手数料と金利をおさらいしておきましょう。ATM手数料は初回無料、2回目以降は3万円以上の利用で無料です。振込手数料は有料です。普通預金金利は、最大0.015%です。
楽天銀行の手数料や普通預金金利
楽天銀行のATM利用手数料も振込手数料も会員ステージに応じて異なっていますが、ATM利用手数料は0~7回まで無料、振込手数料は0~3回まで無料となっています。手数料という点では、会員ステージにもよりますが、ジャパンネット銀行よりも好条件です。普通預金金利は、最大0.1%なので、こちらも上回っています。
住信SBIネット銀行の手数料や普通預金金利
住信SBIネット銀行のATM利用手数料の無料回数は2~15回です。一方、振込手数料無料回数は1~15回ですが、いずれもかなり多くなっています。ATM手数料や振込手数料の無料回数は利用状況により定められますが、どちらの点でもジャパンネット銀行のほうが負けています。ほかのメリットはあるにしても、手数料分は損です。
住信SBIネット銀行の普通預金金利は、最大0.01%です。したがって、最大0.015%というジャパンネット銀行のほうがわずかながら条件がいいです。
ジャパンネット銀行の口座開設方法
ジャパンネット銀行の口座開設方法を解説しましょう。一般銀行の口座開設では、店舗に行って手続きをしますが、ジャパンネット銀行の場合は、ネット銀行なので、インターネットから手続きをします。その際、パソコンでもスマホでもタブレットでも口座開設ができます。その具体的な方法を紹介します。
口座開設は15歳以上
ジャパンネット銀行の場合、15歳以上で口座開設ができます。口座開設にあたって条件はなく、親権者の同意も不要です。したがって、15歳になれば自分で口座開設ができるし、口座開設をしたら、キャッシュカード兼デビットカードが送られてくるので、ネットショッピングも自由にできるようになります。
口座開設の申し込みはネットから行う
すでに説明したようにジャパンネット銀行の口座開設は、ネットから行いますが、その流れを見てみましょう。まず、アプリで口座開設する場合は、アプリをインストールし、「初めて口座開設登録を行う方」をタップします。次に、キャッシュカードの種類を決めます。そして、本人確認資料を撮影し、必要事項を入力して送信すれば、口座開設手続き完了です。
郵送で口座開設する場合は、WEBで必要事項を入力し、表示された受付番号をメモします。受付番号は送信されたメールでも確認できます。次に、書類が届いたら本人確認書類を郵送します。これで口座開設手続き完了です。
口座開設手続きが終わると、トークンとキャッシュカード兼デビットカードが送られてきます。その初期設定をすれば、完全に口座開設がされたことになり、ジャパンネット銀行の各種サービスを利用できるようになります。
便利なジャパンネット銀行のスマホアプリ
ジャパンネット銀行には便利なスマホアプリが用意されています。そのアプリを利用すれば、各種手続きが簡単にできます、どのようなことができるかですが、残高確認、トークンを使わない本人認証、口座開設手続き、書類送信、個人番号届出、テクニカるナビなどです。どれも使いやすくなっているので、一度利用してみましょう。
手数料と評判はジャパンネット銀行の強み!
ここまで、ジャパンネット銀行のメリット、デメリット、評判、手数料、金利などについてお伝えしました。ジャパンネット銀行にはいくつものメリットがあり、利用していてもお得なことが多いですが、特に手数料と評判は強みとなっています。そのために、ジャパンネット銀行は人気があり、利用者も多くなっています。