「お忙しい中」の意味と使い方を例文付きで解説!言い換え方や英語表現は?

「お忙しい中」の意味と使い方を例文付きで解説!言い換え方や英語表現は?

「お忙しい中」はビジネスシーンやビジネスメールでよく使われる言葉ですが、どんな相手に、またどんな場合に使えるのか、普段何気なく使っている「お忙しい中」という言葉の意味を正しく理解して、ビジネスマンとして恥ずかしくないあいさつを身につけてください。

記事の目次

  1. 1.「お忙しい中」の意味とは?
  2. 2.「お忙しい中」の由来
  3. 3.「お忙しい中」の特徴
  4. 4.「お忙しい中」の英語表現
  5. 5.「お忙しい中」の使い方
  6. 6.「お忙しい中」の注意点
  7. 7.「お忙しい中」は「申し訳ないほど感謝している」という意味

「お忙しい中」の意味とは?

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「お忙しい中」とは言い換えれば「忙しい最中」や「忙しい様子」となります。通常の解釈では「人がまさに忙しい時間を過ごしている」という意味の言葉になりますが、実際の使われ方では少し意味が違っています。

「お忙しい中」が使われるシーンを見ると、主にあいさつの場や依頼メールです。あいさつする相手は直接自分のところにわざわざ来てもらった人や、メールで使う場合はその相手に何かしてもらったことに対するお礼文の枕詞です。

具体的な使い方についてはこのあとの例文で紹介しますが、いずれもビジネスなどのあいさつのはじめに使う、敬意をもった言葉です。

「お忙しい中」の由来

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「お忙しい中」はビジネスを中心に相手に対して敬意を表す言葉であることは紹介しましたが、もともとは葬儀に参列していただいた方へのお礼の言葉から始まったという説があります。

現在では葬儀のあとの香典返しは物品を送るのが一般的ですが、かつては物品ではなく、単に「お礼文」を返していました。そのの文頭に使われたのが「お忙しい中」でした。葬儀にわざわざ来ていただいたことに対する感謝の気持ちをこの「お忙しい中」という言葉に込めていたというのです。

このようにして生まれた「お忙しい中」というあいさつ文が、いつごろからビジネスなどの汎用的な場で使われるようになったのかは不明です。

もうひとつは、はじめは「本日は(来ていただいて)ありがとうございます。」と感謝を伝えるあいさつでしたが、さらに感謝の気持ちを強く表す言葉として、忙しい中でわざわざ自分のために時間を割いていただいてという言葉を付け加えるのが一般的になったとも考えられます。

「お忙しい中」の特徴

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「お忙しい中」という表現はビジネスシーン、特にビジネスメールでよく使われます。そのような汎用的に使われる「お忙しい中」という表現はどのような場合に使われるのか、また、どのような相手に使えるのかという特徴について紹介します。

「お忙しい中」は相手が忙しいかどうかは無関係

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「お忙しい中~」はお礼や依頼事をするときの枕詞としてよく使われます。「お忙しい中」は言い換えれば、「忙しい最中」や「忙しい様子」ともいえるにもかかわらず、相手が忙しいかどうかに関係無く使われるのが特徴です。

つまり、わざわざ時間を取ってもらった相手に対する気遣いや心遣いを表す表現なので、「相手が忙しいかどうかわからないのに使うと失礼にならないか?」などと心配する必要はなく、あいさつのように使える、便利な言葉です。

「お忙しい中」はいろんな相手に使える

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「お忙しい中」はどのような相手に使われるのでしょうか。「お忙しい中」という表現を使うと失礼になる相手はどのうな相手でしょうか。

結論から言うと、ビジネスにおいて基本的には失礼にあたるケースはありません。お客様に対してはもちろん、会社内においても目上の人や上司だけでなく、社内での全体集会の場合などにも使えます。

「お忙しい中」の英語表現

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日本語の「お忙しい中」と同じような英語表現はあるのでしょうか。日本では「お忙しい中」はビジネスシーンでよく使われるので、同じような場面における英語を見てみると、英語でもやはり同じようにビジネスシーンにおいて主に"busy"(忙しい)という単語が使われています。

例えば「お忙しい中、ご対応いただきありがとうございます。」という例文は英語で"Thank you for your help in your busy time."などと表します。

この他にも"in your busy schedule"(お忙しいスケジュールの中)など、その内容に合った英語表現があります。さらに「お忙しい中」に近い英語表現としては、"despite"(~にもかかわらず)を使った表現があります。

"despite"を使った例文としては、「お忙しいスケジュールにもかかわらず、ご対応いただきありがとうございます。」という意味の英語、"Thank you for your help despite your busy time."があります。

「お忙しい中」の使い方

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「お忙しい中」はあいさつやメール文の冒頭に、相手に対して敬意を示す言葉と紹介しましたが、実際にはどのような使い方をしているのでしょうか。

「お忙しい中」は意味としてはどのようなシーンにおいても変わりがないので、ここではどのようなシーンで、どのような使い方をするのかを例文を挙げて解説します。

例文①

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「先日はお忙しい中にもかかわらず、セミナーにご参加いただきありがとうございました。」この例文はセミナーの参加者に対して、忙しい状況の中でも参加していただいたということに対してのお礼の言葉です。

「お忙しい中にもかかわらず」の使い方は、主にそのあとに何か依頼をする際に使われることが多く、例えば上の例文では「セミナーの感想」などについてのアンケートを受講者に依頼することが多い使い方です。

例文②

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講演や舞台あいさつのはじめに司会者が使う表現が「本日はお忙しい中、ご来場いただき誠にありがとうございます。」で、みなさんも耳にしたことがあるでしょう。

このケースでは例文①のように何かを要求するということは無い場合が多く、単純に感謝の気持ちを表す言葉としての使い方になります。人が多く集まる場で司会者としてはじめにあいさつするときには、必ずこの言葉を入れておくと良いでしょう。

また、「本日は」を「先日は」とすると、先日あったイベントに参加していただいた方へのお礼文となります。お礼のメールには、はじめに「先日はご参加いただきありがとうございました。」という一文を入れましょう。

例文③

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例文①でもあとに続くのは依頼の内容になると解説しましたが、次のように言い換えると、お礼の言葉ではなく、これから何かを依頼するということがはっきりと分かる表現になります。

「お忙しい中恐縮ですが」、「お忙しい中恐れ入りますが」、「お忙しい中申し訳ありませんが」、「お忙しい中お手数をおかけしますが」などがあります。

これらの表現は前述の例文とは違い、文頭ではなく文中で使われることが多くあります。例えば「~となっております。お忙しい中大変恐縮ですが、ご一考いただけると助かります」などと要件を依頼する直前につける使い方になります。

例文④

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これまで「お忙しい中」を文頭や文中で使う例を挙げてきましたが、「お忙しい中」は文末に使われることもあります。

例文としては依頼メールなどで、「お忙しい中、お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。」と締めくくる場合の使い方です。

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「お忙しい中」の注意点

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「お忙しい中」はビジネスにおけるお礼や依頼のメール、司会者のあいさつの冒頭でよく使われる慣用句です。同じような意味の言葉に「ご多忙の中」や「ご多用のところ」などがあります。

「ご多忙の中」や「ご多用のところ」は「お忙しい中」を言い換えたものと考えても問題ありませんが、「ご多忙」と「ご多用」には若干、ニュアンスの違いがあるので、その部分での使い方が異なってきます。

「ご多忙」と「ご多用」に違いは「ご多忙」は主に仕事全般に忙しいということを指し、「ご多用」は用事が多いという意味から、公私ともに忙しい場合の意味を含みます。

注意すべき点としては、「お忙しい中」や「ご多忙」など、「忙」を含む表現は「亡(なくなる)」という忌み嫌う意味の漢字が含まれているため、冠婚葬祭の場や年賀状などのおめでたい場では使わず、「ご多用」に言い換えた方が適切です。

「お忙しい中」のあとには過剰な要求や指示をしない

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もうひとつ、「お忙しい中」の使い方で注意したいことがあります。それは「お忙しい中」のあとに続けて多くの要求をしたり、期限を設けるなどの過剰な要求をしないことです。

「お忙しい中」は相手が忙しいかどうかは関係無く枕詞として使って良いと説明しましたが、意味としてはやはり、「忙しい」状態で対応していただいたという感謝の意を表しているので、あまり多くの要求をしてしまうと、「お忙しい中」と矛盾することになります。

このような場合には「お忙しい中」は使わず、単に「先日はご対応いただきありがとうございました。」と言い換えた方が相手に対して失礼がありません。

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「お忙しい中」は「申し訳ないほど感謝している」という意味

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「お忙しい中」という言葉について、意味や使い方と注意点、英語表現などを紹介してきました、お礼や依頼いずれの場合にも相手に対して敬意や感謝の意を示す、万能な言葉です。

「お忙しい中」をつけずに依頼事だけをした場合とつけた場合では、相手に対する印象が違います。ただ「~をよろしくお願いします」というよりも「お忙しい中申し訳ありませんが~をよろしくお願いいたします」の方が相手に良い印象を与えます。

つまり、相手が忙しいかどうかにかかわらず「お忙しい中」とつけることは言い換えれば相手に、「申し訳ないほど感謝しています」という謙虚な気持ちを伝える意味を持っています。

jack.masami
ライター

jack.masami

在宅で記事作成のお仕事を中心にしています。記事作成においてはいろいろなジャンルにチャレンジし、その都度詳しく調べながら完成させて行っています。また、調べた内容を記事にするのは、お仕事ということ以上に楽しい作業で、さらにその結果が自分の知識となっていくのは自分の知識の幅を広げるのに役に立っています。

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