赤ちゃんが離乳食でじゃがいもを食べれるのはいつから?
赤ちゃんが5か月ごろになったら始めるのが離乳食ですが、じゃがいもはどのぐらいの時期から食べられるのでしょうか。スーパーに行くと一年中置いてあり、コスパも抜群のじゃがいも。離乳食として調理するときの注意点やレシピも含めてご紹介します。
離乳食初期からじゃがいもを与えられる!
離乳食を作るときに重宝する食材の一つがじゃがいもです。実はじゃがいもは離乳食の初期、5か月ごろから使用することができます。また、栄養の面でも優れており、炭水化物やビタミン、カリウムに食物繊維などが含まれています。
じゃがいもは離乳食にびったりの食材
じゃがいもが離乳食にぴったりなのはコスパや栄養の面だけではありません。火が通りやすい食材なので調理時間が短くて済みますし、じゃがいもにはでんぷんが多く含まれているので調理するとトロミが付き、赤ちゃんが食べやすくなるのです。
また、離乳食の初期や中期には裏ごししたりすりつぶしたりすることが多いですが、根菜であるじゃがいもは潰しやすいというのも離乳食に使いやすい点です。
離乳食用のじゃがいもの選び方
まだまだ消化器官が未発達な赤ちゃんが食べる離乳食に使うということで、じゃがいもはより慎重に選びたいものです。離乳食に使うじゃがいもは、なるべく新鮮なものを選び、芽が出ていたり皮が緑になっているものは避けましょう。
芽や皮の緑の部分にはメラニンなどの毒素が含まれているので、特に離乳食にする際には注意をする必要があります。
芽が出ているじゃがいもしかない場合は、調理するときにしっかりと取り除きましょう。緑になっている部分は皮を厚くむくことで安全に調理することができます。
また、皮にしわが寄っていないじゃがいもは水分量が多く、調理をすると美味しく仕上がります。保存するときには風通しのよい冷暗所に置くと長く日持ちします。
月齢別の離乳食のじゃがいもの形状と1回に食べさせる量
栄養素が豊富に含まれており、離乳食用に加工もしやすいじゃがいも。しかも一年を通じて安定して手に入るだけでなくコスパも良いので、じゃがいもはまさに離乳食にうってつけの食材ということができます。
ここからは、そんなじゃがいもを離乳食として実際に料理する際に参考になるように、離乳食初期、離乳食中期、離乳食後期、離乳食完了期別に形状と1回に食べさせる量の目安をご紹介します。
ただ、離乳食はなかなか月齢通りに進まないことも多いのが現状です。これからご紹介するじゃがいもの形状や量などはあくまでも目安ということで、赤ちゃんの様子をしっかり観察しつつ、無理のないように離乳食を進めてください。
離乳食初期
まずは離乳食の初期です。初期は大体5か月から6か月ぐらいの赤ちゃんが食べる離乳食ということで、じゃがいもはレンジやお鍋を使って柔らかく加熱し、裏ごしをしてペースト状にします。
初期の赤ちゃんはじゃがいもに限らずどんな食材でも飲み込む練習から始まりますので、じゃがいもも初めはペーストにたっぷりと水分を加えてください。
そして離乳食初期の段階で特に注意したいのがアレルギーです。初めてじゃがいもをあげるときにはほんの少しにし、アレルギー反応が出ないかどうかしっかりと観察をしましょう。
離乳食初期の初めの頃は、じゃがいも量は大体1日小さじ1杯位の量がおすすめです。初期の終わりごろには、小さじ10杯ぐらいまで食べられる赤ちゃんもいます。
離乳食中期
次は離乳食の中期です。離乳食の中期は、大体7か月から8か月ぐらいの赤ちゃんが食べる離乳食ということで、初期はペースト状にしていたじゃがいもですが、舌を使って潰せるぐらいの柔らかさぐらいにすることができます。
じゃがいもの大きさの目安は2ミリから3ミリ。指で簡単に潰せるぐらいの柔らかさになるまで加熱します。離乳食中期に食べるじゃがいもの量の目安は1日に20グラムから30グラムほどです。
離乳食後期
離乳食の後期になると歯ぐきを使って噛むようなこともできるようになります。後期にあたるのは9か月から11ヶ月の赤ちゃんで、中期よりもさらに大きくじゃがいもを切ることができます。
じゃがいもの大きさの目安は大体5ミリほどです。後期と言えどもじゃがいもは柔らかく調理をする必要がありますが、後期の赤ちゃんは手づかみをしたがることも多いので、手で持っても潰れない程度に柔らかさを調整するのも大切です。
離乳食後期のじゃがいもの量は大体30グラムから40グラムです。ただ、じゃがいもはお腹にしっかりたまりやすいので、食べすぎには注意をしましょう。
じゃがいもが好きな赤ちゃんの場合は、ほかの食材からスタートし、最後にじゃがいもをあげるなどの工夫をすると、バランスよく食べることができます。
離乳食完了期
そして離乳食後期の後は離乳食完了期となります。1歳から1歳半ぐらいの赤ちゃんが相当するのが離乳食完了期です。完了期ということで、大人が食べているじゃがいもよりもやや柔らかい程度も食べられる時期です。
ただ、口の中に一度に入れる量の調整はまだまだできない時期なので、じゃがいもの大きさは1センチほどにしておきましょう。離乳食完了期に食べられるじゃがいもの量の目安は1日に40グラムから50グラムほどとなっています。
離乳食のじゃがいもの調理の仕方
次にご紹介するのは離乳食にじゃがいもを使う際の調理の仕方です。基本的には大人が食べるよりも柔らかくすればいいのですが、離乳食ということで安全にはしっかりと留意をする必要があります。
鍋やレンジなど、どの方法でじゃがいもを調理する際でも事前にじゃがいもを水にさらしてしっかりとあく抜きをしておくことが大切です。
ただし、じゃがいもに含まれている水溶性ビタミンは水に溶けだしてしまいますので、長くつけておくと栄養素が流れてしまいます。水につける時間は10分ほどにしておくのがおすすめです。
また、じゃがいもの芽や皮にもしっかりと注意をする必要があります。これは離乳食に限ったことではありませんが、じゃがいもの芽や皮の緑の部分に含まれているソラニンなどには毒素が含まれているので、最悪の場合は中毒症状を引き起こします。
離乳食としてじゃがいもを使う際には、念には念を入れ、芽はしっかりと取り除き、皮も厚めにむいて使用するのがおすすめです。
鍋での調理
まずは離乳食のじゃがいもを鍋を使って調理する方法です。じゃがいもの皮をむいて水にさらしたら、月齢にあった大きさに切ります。
そして鍋に切ったじゃがいもとひたひたになるぐらいの水を入れて茹でるだけです。じゃがいもが柔らかくなったら離乳食初期の場合は裏ごしをしましょう。離乳食中期や後期の場合は、水に昆布などを入れて茹でるのもおすすめです。
電子レンジでの調理
離乳食を作る時に大変便利に活用できるのがレンジです。じゃがいもも例外ではなく、レンジを使って調理をすることができます。
皮をむいて水にさらしたじゃがいもを月齢に応じたサイズに切ります。そして耐熱容器に入れ、少しだけ水を入れてラップをし、レンジにかけます。
レンジにかける目安は、500ワットであれば大体1分ほどです。これはじゃがいもの量やレンジにもよりますので、初めてレンジでじゃがいもを調理するときには時々取り出して様子を見てください。
皮のついたままのじゃがいもをしっかりと洗い、ラップで包んでレンジで加熱するという方法もあります。その場合は、500ワットのレンジで大体2分ほどです。
炊飯器での調理
ご飯を炊くときに一緒にじゃがいもを調理してしまうという便利な方法もあります。調理の方法は、炊飯器でご飯を炊くときにしっかり洗ってアルミホイルに包んだじゃがいもを入れて一緒に炊くだけです。ご飯と一緒に調理できるので光熱費の節約にもなります。
調理したじゃがいもの保存方法
離乳食は1回の量が少ないので、出来ればまとめてじゃがいもを調理しておき、残った分は保存して次回以降の離乳食のときに使いたいものです。鍋やレンジで調理をしたじゃがいもは冷凍保存ができるのでしょうか。
じゃがいもは、生のまま保存したり、加熱してもそのままの状態だと解凍すると食感が悪くなってしまいます。じゃがいもを上手に冷凍保存するには、裏ごししたり潰した状態で冷凍するのがポイントです。
製氷皿のような容器に入れて冷凍しておくと、毎回離乳食に必要な分だけ解凍することができます。また、フリーザーバックに裏ごししたじゃがいもを入れ、薄くのばして冷凍しておくと、必要な分をパキっと折って使うことができます。
ただ、冷凍しても少しずつ風味は落ちてきますので、1週間を目安に使い切ってしまうのがおすすめです。
じゃがいもを使用した離乳食のレシピ
癖がない味なので、離乳食の初期から大活躍のじゃがいも。手に入りやすい食材ということで、いろんなレシピを活用して美味しい離乳食にしたいものです。
ここからは、離乳食の初期、中期、後期別にじゃがいもを使ったおすすめレシピをご紹介します。どれも簡単で美味しいものばかりですのでぜひ作ってみてください。
離乳食初期のじゃがいもレシピ
まず最初にご紹介するのは離乳食初期におすすめのじゃがいもレシピです。離乳食初期ということで、初めはじゃがいもに水を加えたものからスタートします。
そして食べることに慣れてきたら少しずつほかの食材と組み合わせ、いろんな味のバリエーションを持たせたい時期です。
ブロッコリーポテト
最初にご紹介するレシピは「ブロッコリーポテト」です。材料はじゃがいも15グラムとブロッコリー10グラムです。
じゃがいもは皮をむいてから鍋やレンジで柔らかくし、裏ごしをします。ブロッコリーも柔らかく茹でて、穂先の部分のみをしっかりと裏ごしします。最後にじゃがいもにブロッコリーを加えてしっかりと混ぜ合わせて完成です。
じゃがいもを調理した際のゆで汁を取っておくと、最後にとろみ調節をするときに活用することができます。
りんごとじゃがいものヨーグルトかけ
次にご紹介するレシピは「りんごとじゃがいものヨーグルトかけ」です。材料はりんご、じゃがいも、ヨーグルトがそれぞれ小さじ1です。
りんごはすりおろしたあと、レンジで10秒ほど加熱します。じゃがいもはレンジや鍋で柔らかくなるまで加熱し、うらごしします。りんごとじゃがいもをヨーグルトにかけて完成です。
離乳食中期のじゃがいもレシピ
次にご紹介するするのは離乳食の中期からおすすめのじゃがいもレシピです。中期ということで、初期のピューレ状態から少し形の残ったものにステップアップをすることができます。アレルギーのチェックが終わった赤ちゃんは、適当な量の卵と組み合わせるのもおすすめです。
クリーミーポテト
中期の離乳食としてまず最初にご紹介するレシピは「クリーミーポテト」です。材料はじゃがいも20グラム、卵の黄身半分、ヨーグルト25グラム。
じゃがいもは皮をむいて柔らかくなるまで加熱します。それを固ゆでにした黄身と一緒に潰し、ヨーグルトに混ぜて完成です。
ブロッコリーとじゃがいもとバナナの和え物
次にご紹介するレシピは「ブロッコリーとじゃがいもとバナナの和え物」です。材料はブロッコリー5グラム、バナナ10グラム、じゃがいも5グラム。
ブロッコリーはレンジで柔らかくなるまで加熱し、穂先部分を裏ごしします。じゃがいもは皮をむいて加熱し、潰します。バナナはフォークなどで潰し、レンジで10秒加熱してからブロッコリー、じゃがいもと混ぜて完成です。
離乳食後期のじゃがいもレシピ
最後にご紹介するのは離乳食後期におすすめのじゃがいもレシピです。中期よりもさらに形の残ったじゃがいもが食べられる後期。
少しずつ調味料も使える時期ですので、大人が食べるようなレシピをアレンジしたものが楽しめます。手づかみでも食べられるレシピをご紹介します。
じゃがいもの焼きコロッケ
離乳食後期のおすすめレシピとして最初にご紹介するのは「じゃがいもの焼きコロッケ」です。材料はじゃがいも15グラム、玉ねぎ5グラム、ささみ5グラム、牛乳少し、パン粉少しです。
じゃがいもは皮をむいて柔らかく加熱して潰します。玉ねぎはみじん切りにしてから、レンジなどで柔らかくなるまで加熱します。ささみはミンチ上になるまで包丁で叩いてから水大さじ1を加えてレンジで加熱します。
じゃがいも、玉ねぎ、ささみを混ぜ合わせコロッケの形に整えたら、牛乳、パン粉の順番でつけ、オーブントースターで5分ほど焼いて完成です。
ベビー肉じゃが
離乳食後期のレシピとして最後にご紹介するのは「ベビー肉じゃが」です。材料はじゃがいも30グラム、玉ねぎ15グラム、牛肉赤身の薄切り10グラム、だし汁半カップです。
じゃがいもは皮をむいてから1センチ角に切ります。玉ねぎは粗みじん、牛肉は細かく切っておきます。だし汁を鍋に入れ、まずはじゃがいもと玉ねぎを入れて煮込みます。柔らかくなった牛肉を加え、火が通ったら完成です。人参を加えるのもおすすめです。
離乳食初期から赤ちゃんに美味しいじゃがいもメニューを!
調理がしやすいだけでなく、味も癖がないので赤ちゃんに受け入れてもらいやすいじゃがいも。どんなスーパーにもあり、値段が安いというのも嬉しい点です。今回ご紹介したレシピなどを参考に、ぜひ美味しい離乳食を作ってあげてください。