レモンの旬や収穫時期を紹介!
スーパーでも青果店の店頭でも、一年中目にすることができるレモンです。栽培技術などが改善されて、一年中あるのは当たり前などと考えて、あまり気にも留めずに通りすぎたり、購入したりしています。
そんなレモンに、フッと疑問がわく時があります。一体全体レモンの旬はいつなのか、収穫時期はいつなのか、なぜ一年中お店に並んでいるのかなど気になります。そこで、レモンの色々を調べました。
レモンの旬・収穫時期
店頭に並ぶレモンを見ると、黄色くてみずみずしくてツヤがあって、本当に酸っぱいの?と思わず考えてしまう様に、1個1個が美味しいレモンに見えます。
レモンには、国産物と輸入物があります。大概店頭に並ぶレモンは輸入物が多いのですが、果たしてレモンの旬や収穫時期がいつ頃なのかという事です。そこで、レモンの旬と収穫時期を紹介します。
レモンの旬は冬
レモンは、ミカン科ミカン属の常緑の低木に実(果実)をつける、酸味や香りを楽しむ香酸柑橘類と言われています。そして、冬が暖かくて夏は乾燥するという場所がレモン栽培の好適地とされています。
そんなレモンが一年中店頭に並ぶという事は、果たしてレモンには「旬」があるのかという事です。実は、レモンにも旬の時期はあります。国産レモンの旬は、冬なのです。
収穫時期
国産レモンの旬が、冬という事が一般的になっているのですが、レモンには四季咲き性の強い柑橘類という特徴があります。と言うことは、花の咲く時期で収穫の時期が異なってくると言うことでもあります。
春に咲いた花は、秋に収穫時期を迎えます。その様に夏に咲く花は、翌年の春・秋に咲いた花は、翌年の夏に収穫時期を迎えます。国産レモンの収穫時期は秋が主流のため、旬は冬という様になっています。
国産レモンの産地はどこ?
国産レモンの多くは、春に花が咲いて秋に実がついて収穫されるという流れが一般的です。いわゆる冬の寒さを嫌うレモンの栽培には、国産レモンには最高の栽培環境というわけなのです。
秋に未熟果(グリーンレモン)を収穫して、エチレンガスで追熟させて黄色くなったレモンを冬に出荷しています。そんな国産レモンの生産地は、生産量1位の広島県が約60%超のシェアを占めています。
次いで愛媛県が約21%と、この2県で80%を超える生産量があります。この他にも和歌山・熊本・三重などが国内レモンの産地としてあげられます。冬に暖かい場所を好むレモンは温暖な地域に分布しています。
レモンの品種別の特徴と旬・収穫時期
レモンの花の咲く時期と実がなる時期、そして収穫する時期の違いで旬の時期も異なってきます。しかし、前の項で触れた様に国産レモンの旬は、秋に収穫して冬が旬というのが一般的と紹介しました。
それでは、レモンの品種別にはどんな特徴と旬の時期があるのか、そして収穫の時期がいつ頃なのかという事です。そこで、次の5品種のレモンを品種別の特徴と旬・収穫の時期について紹介します。
ユーレカ
国産レモンの主力的品種のひとつに「ユーレカ」があります。シチリア原産のユーレカは、レモンの中では樹勢がやや弱いのですが、開帳性で横にひろがりトゲが少ないという特徴があります。
耐寒性も弱いと言われていますが、品質には高い評価がされているスタンダードなレモンです。更に、種の量が少ないという特徴があるユーレカは、カルフォルニアの太平洋沿岸で多く栽培されている品種です。
旬・収穫時期
最もスタンダードなレモンと紹介されているレモンの品種ユーレカは、春に花をつけて秋に収穫するというものです。耐寒性が弱いというユーレカの特徴がそのまま収穫時期になっています。
その様に、ユーレカの旬は9月から12月という事です。そして収穫の時期も同様で9月から12月頃にかけて収穫されます。因みにユーレカに近い、クックユーレカ・アレンユーレカは、家庭菜園に人気の果樹です。
マイヤーレモン
中国で発見された品種に「マイヤーレモン」があります。この品種は、オレンジとレモンの自然交雑によるものと言われニュージーランドで多く栽培されています。
丸みを帯びた果実が、完熟すると果皮がオレンジの色見になるという特徴があります。オレンジがかった黄色のレモンは、酸味がマイルドで香りが良いと言われています。果肉も食べやすいという特徴があります。
旬・収穫時期
レモンの形状的には、丸みを帯びたライムの様でオレンジがかった色見が特徴です。そして、独特の甘い香りがするマイヤーレモンは、初夏に花が咲いて年末から翌年の春頃が収穫時期です。
国産のマイヤーレモンの旬は、12月下旬頃から翌年の3月頃までと言われています。その収穫時期も同様に12月から3月にかけて収穫されます。マイヤーレモンは、メイヤーレモンとも呼ばれます。
リスボン
国産レモンのもう一つの主力的品種に「リスボン」があります。樹勢が強くて大木になりやすくて、ややトゲが多いことが特徴のリスボンは、豊産性の品種のレモンです。
南カルフォルニアのリバーサイドで開発されたリスボンは、カルフォルニア内陸部や広島県で栽培されています。耐寒性・耐暑性の強いレモンで、果樹たっぷりで酸味が強いという特徴があります。
旬・収穫時期
果汁たっぷりで酸味が強いことが特徴のリスボンは、日本では「サンキスト」のブランド名で知られているレモンです。このリスボンも、春に花をつけて秋が収穫時期です。
リスボンの旬は、9月から12月と言われています。その収穫時期も同様に9月から12月に収穫します。ポルトガル原産のリスボンの見た目は、ユーレカとそっくりです。
ビラフランカ
トゲのないレモンの木で有名な「ビラフランカ」があります。枝が垂直方向に伸びて、枝にトゲがないという特徴があります。シチリア原産のビラフランカは、1921年頃に広島県に導入されています。
見た目ラグビーボールの様な細長い形をしたレモンですが、果実の品種特性はユーレカに近いものがあります。トゲなしレモンの苗として売られているビラフランカは、晩秋の異常落葉も少ない人気のレモンです。
旬・収穫時期
トゲなしで扱いやすいと人気のビラフランカは、広島県で多く栽培されていて、生産量が増えて主力品種になってきたいます。そんなビラフランカも春に花をつけて秋口に収穫するという品種のレモンです。
ビラフランカの旬は9月から11月で、収穫時期も同様に9月から11月頃にかけて収穫されます。枝にトゲのないビラフランカは、扱いやすく広島の主力品種で、ビアフランカとも呼ばれています。
ジャンボレモン
アメリカにポンテローザと呼ばれる柑橘があります。それが日本では「ジャンボレモン」と呼ばれています。このジャンボレモンは、柚子の一種とレモンが自然交雑してできた品種ではないかと言われています。
普通のレモンの2倍以上はあるという大きさで、表面がゴツゴツしていて、形状は洋ナシの様にお尻の方が膨らんでいるところが特徴的です。食用というよりも観賞用に栽培されてるジャンボレモンです。
旬・収穫時期
表面がゴツゴツして、普通のレモンより大きなジャンボレモンは、耐寒性が低いため、関東以西の比較的温かな地域で栽培されます。その多くは観賞用で、四季咲きで温暖な場所では、四季に開花が楽しめます。
そんなジャンボレモンの旬は、12月から翌年の2月頃までで、収穫の時期も同様に12月から12月頃に収穫されます。尚、温暖な平地では5月から9月に花をつけます。味的には、酸味が薄い大味のレモンです。
美味しい旬のレモンの選び方
レモンの品種も様々ですが、その品種ごとに味の違いが微妙にあります。レモンの酸っぱさも、まろやかなレモンや酸っぱすぎるレモンなど、それぞれに特徴があります。
そしてレモンの旬や収穫の時期などの具合でも、美味しいレモンに出会える機会が異なってきます。そんな新鮮で美味しい旬のレモンの選び方を紹介します。
チェックするポイント
美味しい旬のレモンを使って料理をしようとする時に、スーパーや青果店の店頭に並ぶレモンを見て、選び方に迷が出て決められないという事があります。
そんな時には、こんな選び方のチェックするポイントがあります。皮にツヤと張りがあるレモン、触ると弾力が感じられるレモン、そして重さを感じるレモンがあります。
この様に、店頭に並ぶレモンはどれも新鮮ですが、選び方にはポイントがあります。更に、何より美味しいレモンの選び方は、色がはっきりして香りが良いという選び方がおすすめの選び方です。
皮ごと使える無農薬の国産レモンがおすすめ
レモンを料理などに使う方法は、絞り汁を使うことや皮がついたままで輪切りにして使うことなど様々です。そんな中でも、レモンの多くは、皮ごと使う機会が多く、更に皮ごと口に入れるなどのことがあります。
この様なことからもレモンは、国産レモンを使うことがおすすめです。輸入レモンの多くは、農薬や防腐剤を多量に使っていることがあります。レモンは、皮ごと使える無農薬の国産レモンがおすすめです。
レモンの保存方法
レモンの保存方法は、冷暗所で箱などに入れて保存する方法もありますが、家庭では冷蔵庫や冷凍庫を使う保存がおすすめです。鮮度を保ち美味しいレモンが食べられる保存方法があります。
一般家庭では、レモンの使い勝手などのことを考えて、丸ごと保存やカット保存や絞り汁にした保存など様々な方法で保存します。そこで、冷蔵庫と冷凍庫でのレモンの保存方法を紹介します。
冷蔵保存の仕方
レモンの選び方のチェックポイントを基に、新鮮で旬の美味しいレモンを購入しても、保存方法で美味しいレモンも味が落ちたりしてしまいます。そこで、冷蔵保存の仕方を紹介します。
丸ごと保存する方法は、キッチンペーパーなどで包み密封できるポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存すると1ヶ月くらい持ちます。丸ごとレモンの保存は、1個づつ小分けして冷蔵保存がおすすめです。
また、使いかけのレモンは切り口を、ピタッとラップにしっかりつけて包んで、冷蔵庫の野菜室に保存します。しかし、この場合は、なるべく早めに使うことがおすすめです。鮮度が落ちてしまうことがあります。
冷凍保存の仕方
レモンの選び方のチェックポイントをしっかり押さえて、美味しい旬のレモンを購入しても、保存方法を失敗すると、捨ててしまう様なことにもなりかねません。そこで、冷凍保存の仕方を紹介します。
丸ごと1個づつラップに包んで冷凍する方法・果汁を絞って製氷皿で冷凍する方法やスライスなどカットしたレモンをラップで1枚づつラップに包んで冷凍する方法などがあります。
また、レモンの皮をスライスやみじん切りにするなどして冷凍して保存するなど、レモンの使い勝手を想定した個別の冷凍保存ができます。使う時には、解凍したり皮ごとすりおろすなどの方法があります。
旬のレモンの美味しい使い方
レモンは酸っぱいと、初めから敬遠してあまり使わないなどと言う人が、中にはいます。しかし、料理やスイーツにはある意味欠かせない食材だったりします。
レモンの輪切りを、スポーツの後などの疲労回復や栄養補給として使ったり、レモンの絞り汁をジュースやスムージーなどにして飲んだりします。そんな風に、新鮮で旬のレモンの美味しい使い方があります。
レモンのはちみつ漬け
旬のレモンの美味しい使い方で、レモンのはちみつ漬けを紹介します。レモンのはちみつ漬けは、確かに作っておくと便利なものです。疲労回復やビタミン補給にピッタリです。
寒い日には、お湯で割ってホットレモンで飲むと体が温まります。また暑い日には、炭酸水や冷水で割ってアイスで飲むとひんやり爽やかになります。そのまま、食べたりもできるレモンのはちみつ漬けです。
生姜と蜂蜜レモンのジェラート
旬のレモンの美味しい使い方で、生姜と蜂蜜レモンのジェラートを紹介します。生姜と蜂蜜レモンをミキサーで混ぜて粉砕します。レシピはこれだけです。
家庭で作れる暑い日には持って来いの簡単レシピです。ミキサーで混ぜた材料を、冷凍庫で凍らせます。完全に凍る前に何度か混ぜるひと手間は必要です。しかし、これでクールダウンできるのはありがたいです。
レモンペンネサラダ
旬のレモンの美味しい使い方で、レモンペンネサラダを紹介します。レタスとペンネを使ってサラダ感覚でいただきます。レモンペンネサラダの作り方も簡単レシピがあります。
レタスは食べ口サイズに切って、塩もみします。ペンネは、規定の茹で時間より少し長めに茹でて流水で洗い水けを取ります。そして、レモンの絞り汁などで和えると出来ます。砂糖や蜂蜜で味変が楽しめます。
旬の時期の美味しいレモンを食べよう!
スーパーや青果店の店頭では、1年中見かけるレモンです。その多くは、鮮やかな黄色に色づいてレモンの華やかさに目を奪われ、どれを選んで良いのか選び方に迷います。
そんな酸っぱくて香りが良いレモンは、料理の中でも最高の風味感を体感させてくれます。疲労回復にビタミン補給に最適のレモンです。旬の時期の美味しいレモンを食べませんか。