「遠慮させていただきます」の敬語の使い方とは?
遠慮させていただきますは敬語で何かを断りたい時に使うビジネス用語でもあります。しかし遠慮させていただきますの断り方は使い方を間違ってないかとためらってしまうという人もいるのではないでしょうか。
遠慮させていただきますの使い方が分からない、そもそも遠慮させていただきますという敬語は二重敬語になってしまっていないかと疑問に感じてる人は案外多いのです。
遠慮させていただきますは敬語としては間違っておらず、そしてビジネスでもいい断り方としての使い方をされている敬語なのです。
遠慮させていただきますの敬語の使い方を学んで、ビジネスの面で相手を不快にさせないような断り方をできるようにしてください。ビジネス面で使える断り方である遠慮させていただきますを覚えましょう。
丁寧語としての使い方と例文
遠慮させていただきますの丁寧語の例文はどのようなものがあるのでしょうか。遠慮させていただきますの例文には「大変申し訳ないのですが、遠慮させていただきます」や「予定が入っておりますので、本日は遠慮させていただきます」というものがあります。
遠慮させていただきますという言葉は「させてもらう」という謙譲語に「ます」という丁寧語が入っている言葉なので、ビジネスで何かを断る時に角が立たないような断り方なのです。
上司からの「今夜食事に行かない?」と言われた時にも使える言葉ですので何か予定があって心苦しいけど断らなければいけないという時に「申し訳ありませんが、遠慮させていただきます」と使ってみてください。
ビジネスで使える「遠慮させていただきます」以外の断り方
ビジネスで関わっている人達から多かれ少なかれ誘われることが多いという人は、遠慮させていただきますという言葉を使うことが多いと思います。
しかし、何かを断るたびに遠慮させていただきます、遠慮させていただきますと言うのは何か心苦しいと感じている人は、遠慮させていただきます以外の断り方の言葉を学びましょう。
何かを断る際の遠慮させていただきますの類語は何個かあり、その類語のバリエーションを覚えておいて使ってみてください。
遠慮させていただきますの類語と例文を紹介していきますので、ビジネス面で何かを断る際に役立てるために例文ごと頭にいれておきましょう。遠慮させていただきます以外の遠慮の言葉を使えるようになると便利です。
「遠慮させていただきます」と似た意味の断り方
遠慮させていただきますと似ている意味の言葉があり、それらは断る時にとても便利な言葉です。遠慮させていただきますの類語は5個ほどあります。
その中の言葉にはなかなか難しいものもありますが、遠慮させていただきます以外にも断る言葉がないかと考えている人は、遠慮させていただきます以外の断り方のバリエーションを紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
遠慮させていただきますの類語と、例文を勉強してビジネス面で役立てましょう。遠慮させていただきますより固い言い方や、難しい言い方もありますので使い分けてみるのもいいです。
類語①辞退させていただきます
遠慮させていただきますの類語に「辞退させていただきます」というものがあります。これは遠慮させていただきますという言葉より固い印象の言い方ですが、相手の誘いを何としても断らなければならないという時に使うと効果的です。
遠慮させていただきますは柔らかい印象の断り方ですので、どうしても断らなければいけないという時には遠慮させていただきますより辞退させていただきますという言葉を使いましょう。
辞退させていただきますの例文は「大変申し訳ありませんが、この度は辞退させていただきます」です。遠慮させていただきますより、強い意思を感じる断り方ですのでビジネスでここぞという時に使ってみてください。
類語②お断りさせていただきます
遠慮させていただきますの類語に「お断りさせていただきます」というのもあります。遠慮させていただきますよりもシンプルです。遠慮させていただきますと同じくらい聞いたことがあると思います。
これは提案を断るというより、予め何かをすることを断るという時に使われています。遠慮させていただきますは、何かを提案された時の断る言葉です。
しかしお断りさせていただきますは「私は誘われてもお断りさせていただきます」というように、事前の断りに使われる言葉が多い言葉です。何か相手にして欲しくないことがあれば「それはお断りさせていただきます」と予め断っておきましょう。
遠慮させていただきますは提案されたことに対して、お断りさせていただきますはして欲しくないことに対して使うと覚えてください。
類語③致しかねます
遠慮させていただきますの類語には「致しかねます」というものがあり、例文は「その対応は致しかねます」となります。致しかねますは、遠慮させていただきますという言葉と少しニュアンスが変わっているのです。
「それはすることができない」という意思を相手に示すための言葉ですので、遠慮させていただきますの「できないことはないけど今のところはできない」というニュアンスとは異なります。
遠慮させていただきますはまだやってくれそうな可能性が感じ取れますが、致しかねますはきっぱりとした断りの印象の言葉です。
遠慮させていただきますは柔らかい言葉だから、はっきりとした拒否の意思を示したいという人は致しかねますを覚えておきましょう。
類語④拝辞させていただきます
遠慮させていただきますより難しい断り方の言葉に「拝辞させていただきます」というものがあります。例文は「お誘いくださり誠に恐縮なのですが、今回は拝辞させていただきます」となります。
拝辞とは遠慮させていただきますをより丁寧にした言葉で、主に手紙やメールなどで使われます。口語ではあまり使われない言葉です。
取引先などから何か誘いを受けた時、用事があってどうしても行くことができないという時に「拝辞させていただきます」と使いましょう。
類語⑤お受けできません
遠慮させていただきますよりシンプルな断り方で「お受けできません」というものがあります。シンプルですがはっきりとした拒否の意思を示す断り方です。
例文は「大変申し訳ありませんが、その話はお受けできません」となります。ビジネスで自分にとって何か不利な提案をされた場合に使うという印象が強い言葉です。
「遠慮させていただきます」は目上にも使える?
遠慮させていただきますという言葉をビジネスなどで使う時に、適切なのかどうか悩んでしまうという人は案外多いです。遠慮させていただきますは「させて」「いただく」と入っているから二重敬語なのではないかと悩むなどの声も多くあります。
上司などから誘われた時に「遠慮させていただきます」と言うのは適切なのかと悩んでいる人は心配する必要はありません。何故なら遠慮させていただきますは目上の人に使える言葉として適切だからです。では何故適切なのかを学んでいきましょう。
既に謙譲表現なので使用しても問題ない
遠慮させていただきますという言葉は謙譲(けんじょう)表現というものにあたります。謙譲表現というのは「目上の人に対して、自分を低く見せるための言葉」です。「いただきます」「参ります」などが謙譲表現にあたります。
「させていただきます」という言葉は謙譲表現で代表的な言葉ですので、遠慮させていただきますは目上の人に使っても何ら問題はない言葉なのです。
遠慮させていただきますという言葉は使い方として間違っていると考えてしまっていた人は安心して、何かを断る際は遠慮させていただきますと使いましょう。
ビジネスでも頻繁に使われている言葉ですから、今学生さんで近いうちに会社勤めになるという人は遠慮させていただきますという言葉は覚えておくと便利です。
「遠慮させていただきます」の間違った使い方
遠慮させていただきますは断る時に便利な言葉ですが、多用しすぎて間違った使い方をしてしまうこともあります。遠慮させていただきますを、間違った使い方をしないように間違った例文を紹介しますので注意してみてください。
両替はご遠慮させて頂いております
スーパーなどで「お札を小銭に両替するのは遠慮させていただきます」という注意を見たことがありませんか?
遠慮させていただきますは「自分がすることをへりくだっている言葉」なので、この注意文は間違っているのです。相手に何かしてほしくないことがあれば「お断りしています」などの言葉を使いましょう。
「遠慮させていただきます」はソフトに断る時に使える!
遠慮させていただきますは、相手の提案を柔らかく断りたい時に便利な言葉です。上司からの誘いや提案を断る時は、遠慮させていただきますや辞退させていただきますなどの言葉を使って、角が立たないように断りましょう。