ハッカスプレーの作り方&使い方を紹介!
「ハッカ」と聞くと、爽やかでスーッとするイメージがありませんか。ハッカを原料としたハッカ油は、スッキリしたい時のアロマオイルとしても人気があります。しかも、強力な虫除けと消臭に効果があり、床の拭き掃除の仕上げなど普段の掃除にも活用できる優れものです。
今回は、ハッカ油をさまざまな場面で手軽に使うことができるように、ハッカ油を使ったオリジナルの「ハッカスプレー」の作り方と、虫除けや消臭、掃除のほかに、より効果があるおすすめな使い方について紹介します。
作り方の前に知っておきたいハッカ油の注意点
ハッカ油は、ミントの一種である「和種ハッカ」を蒸留、精製して作られています。植物の天然成分を含み、さまざまな使い方ができることから、女性にも人気があります。そのハッカ油を使用したハッカスプレーの作り方をお伝えする前に、一つだけ注意して欲しいことがあります。
原液のまま使用するのはNG
暮らしに役立つ「ハッカ油」ですが、原液のままでは使用しないでください。原液を直接肌につけると、刺激が強いため皮膚がヒリヒリして、肌荒れなどの皮膚トラブルが生じるおそれがあります。下痢や吐き気など、消化器系のトラブルが起こる場合もあります。
また、掃除をする時、フローリングや壁に原液をスプレーすると、油分が含まれていることから、シミになることがあります。衣類に原液を使うと、繊維に絡みついてシミや汚れの原因にもなりかねません。
しかし、原液を薄めて使えば問題がないため、正しい作り方でハッカスプレーを手に入れて、暮らしに役立つ万能オイルの効果を十分に活用しましょう。
ハッカスプレーの作り方
ハッカスプレーを作るために、大変な準備や作業などは全くありません。作り方はいたって簡単なので、誰でもオリジナルのハッカスプレーを手に入れることができます。ここでは、ハッカスプレー100mlを作るために用意するものと、簡単な作り方について紹介します。
用意するもの
ハッカスプレー100mlを作るために必要な材料は、「ハッカ油10滴程度」「無水エタノール10ml」「精製水(水道水も可)90ml」だけです。いずれもドラッグストアで購入できます。水道水を使用する場合は、一度煮沸しておきましょう。
ハッカスプレーを入れる「スプレーボトル」は100円ショップで売っているものでOKです。スプレーボトルの素材は、「ガラス」「ポリエチレン(PE)」「ポリプロピレン(PP)」「陶器」などがおすすめです。ポリスチレン(PS)はハッカ油で溶けてしまうため避けましょう。
作り方手順
ハッカスプレーの作り方は本当に簡単で、誰にでもできます。ハッカ油、無水エタノール、精製水、スプレーボトルの4つが準備できたら、早速オリジナルのハッカスプレーを作りましょう。作り方の手順は次のとおりになります。
①容器に無水エタノールとハッカ油を入れる
まず、用意したスプレーボトルに、無水エタノール10mlとハッカ油10滴程度を入れます。ハッカ油の量は好みですが、10滴程度が基準になります。お肌が弱い人や小さなお子さんがいる家庭で使う場合は、ハッカ油の量を少なくするなどして、入れる量を調整してみてください。
②フタをして振り混ぜる
スプレーボトルに無水エタノールとハッカ油を入れたら、一度フタをし、ボトルを降ってしっかりと混ぜます。ハッカ油に無水エタノールを入れると、ハッカ油が水に溶けるようになります。ここでスプレーボトルをしっかりと振り混ぜて、無水エタノールとハッカ油の混合液を作ります。
③精製水を入れて振り混ぜる
無水エタノールとハッカ油の混合液が完成したら、スプレーボトルのフタを開けて、精製水を入れます。精製水がなければ、煮沸した水を使っても問題ありません。再度フタをして、しっかりと降り混ぜてください。これだけでハッカスプレーは完成です。
無水エタノールが無くても、ハッカスプレーを作ることは可能です。その場合は、ハッカ油が水と混ざりにくくなるため、よりしっかりと振って混ぜる必要があります。
完成したハッカスプレーは、劣化を防ぐために、直射日光が当たらない冷暗所で保管するようにしましょう。また、ハッカの効き目があるうちに使うために、ハッカの香り成分が残っている一週間から10日程度で使い切るようにしてください。
ハッカスプレーのおすすめの使い方
暮らしの万能オイルのハッカ油で作ったハッカスプレーは、虫除けや消臭、掃除での活用のほか、普段の生活においてもたくさんの効果的な使い方ができます。ここではハッカスプレーのおすすめの使い方について紹介します。
虫除け
ハッカスプレーは、一般的に虫除けとして使われます。この記事で紹介した作り方の分量どおりであれば、直接肌につけても問題ありません。虫除け効果の持続時間は約1時間から2時間と短めなので、こまめに吹きかけることがポイントです。
注意を守れば、人だけではなく犬にも使用することができます。犬の散歩や外出の際、虫に刺されないために、一緒に使うのも良いでしょう。
床の拭き掃除の仕上げに
床の拭き掃除の際、最後の仕上げにハッカスプレーを吹きつけることで、消臭効果が期待でき、爽やかさもアップします。小さなお子さんがいる家庭で使っても、ハッカ油は植物の天然成分から作られているので、安心です。
服や靴下の消臭
ハッカには、消臭効果に加えて、他の匂いをマスキングする効果もあります。小さなスプレーに入れて持ち歩けば、外出先で汗のついたシャツに吹きつけるだけで、爽快感を得ることができます。足の臭いが気になる人は、靴下にもシュッと吹きかけてみてください。
重曹+ハッカスプレーで靴箱の消臭
靴箱の嫌な臭いを消したい場合には、ハッカスプレーと重曹を組み合わせて使います。靴箱の消臭剤の作り方も簡単です。重曹を用意して、ハッカスプレーを吹きかけた後、靴箱の中に入れておくだけでOKです。重曹が嫌な臭いを吸い取り、代わりにハッカの爽やかな香りが漂います。
喉や鼻が辛い時はマスクにスプレー
冬場や花粉が多い季節には、マスクを手放せない人が多いのではないでしょうか。ずっとマスクをしていると、何となく辛くなることはありませんか。そんな時には、マスクの上からハッカスプレーをシュッとひと吹きしてみてください。スーッと爽快感が得られ、喉が鼻が軽くなります。
特に、鼻が詰まっている時には、匂いがわからず、鼻のあたりが重い感じがして気持ちが悪くありませんか。そんな時にも、鼻の通りが良くなるので、ハッカスプレーを吹きかけたマスクはおすすめです。
夏場の暑さ対策にも
夏場の暑さ対策にも、ハッカスプレーは効果を発揮します。ハッカには、冷たさを感じさせ、知覚を和らげる作用があると言われています。夏の暑い日やお風呂上りに使うと、良いクールダウンになるのでおすすめです。
ハッカスプレーを使った「ひんやりタオル」はいかがでしょうか。作り方は至って簡単です。冷たい水で絞ったタオルにハッカスプレーを吹きかけるだけOKです。熱のこもった部分に当てると、より冷たさが感じられるでしょう。
また、扇風機の裏側に、ハッカスプレーを吹きつける方法もあります。扇風機から吹いてくる風に、ハッカの涼しさがプラスされて、より一層涼しく感じることができそうです。
熱中症には注意!
ハッカスプレーを服や直接肌にスプレーすると、ハッカ油のメントール成分の効果で、非常に涼しく感じるようになります。その清涼感は非常に強力なため、つけすぎると寒く感じてしまうことがあるでしょう。
しかし、ハッカ油から得られる涼しさは、体温が下がったからではなく、皮膚がマヒして涼しいと錯覚しているだけなのです。そのため、夏の炎天下でハッカスプレーを使って涼しさを感じていても、実際は熱がこもったままで、気づかないうちに熱中症になってしまうこともあるのです。
熱中症にならないためにも、長時間炎天下にいることは避けて、ハッカスプレーで清涼感を得るだけではなく、しっかりと水分や塩分の補給も忘れないように注意してください。
こちらで紹介した以外にも、ハッカスプレーの活用方法はたくさんあります。いろいろと試してみて、自分に合った使い方を見つけて楽しんでください。
ハッカスプレーの作り方を覚えて効果的に使おう!
ハッカ油は、使用方法や分量をきちんと守って使うことで、素晴らしい効果を発揮します。正しい作り方をしたハッカスプレーを効果的に使えば、スッキリ爽やかな毎日を過ごすことができるでしょう。この機会にハッカスプレーの作り方をマスターして、日々の生活を楽しんでください。