アダンソンハエトリって?益虫でもある蜘蛛の生態や特徴を解説!

アダンソンハエトリって?益虫でもある蜘蛛の生態や特徴を解説!

アダンソンハエトリは家の中に生息する蜘蛛です。家屋に普通にみられ、ゴキブリやハエ、ダニなどの害虫を食べてくれる益虫です。蜘蛛の巣も張らず、優秀なピョコピョコ跳ねて動き回る益虫です。そんな小さくかわいいアダンソンハエトリの特徴や生態にスポットを当てリポートします。

記事の目次

  1. 1.アダンソンハエトリは益虫の蜘蛛?
  2. 2.アダンソンハエトリとは
  3. 3.アダンソンハエトリの生態
  4. 4.アダンソンハエトリは益虫って本当?
  5. 5.アダンソンハエトリは飼育可能?
  6. 6.アダンソンハエトリの餌
  7. 7.アダンソンハエトリの寿命は?
  8. 8.アダンソンハエトリは益虫の蜘蛛

アダンソンハエトリは益虫の蜘蛛?

Photo by Eran Finkle

ハエトリグモという名称の蜘蛛はご存知でしょうか。ハエトリグモは日本を含め世界中に分布し、徘徊して獲物を捕らえる小さな蜘蛛です。蜘蛛が嫌われるのは定点に糸を張って巣をつくるからですが、ハエトリグモは餌を捕らえるための巣をもたないので糸を張ることはありません。

ハエトリグモの中でもメジャーな種の名称はアダンソンハエトリです。大きさは1cmにも満たないので気づかないことが多いですが、その生態は家屋内を歩き回り、ゴキブリの幼虫やハエ、ダニなどの害虫を食べてくれる益虫です。何よりもアダンソンハエトリという名称がカッコいいです。

そんなアダンソンハエトリの生態や特徴、益虫としての活躍、そして飼育の仕方などにスポットを当てて解説していきます。

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アダンソンハエトリとは

アダンソンハエトリの特徴

日本語での名称はアダンソンハエトリですが、正式な学名はHasarius adansoniであり、節足動物門クモ綱クモ目ハエトリグモ科オビジロハエトリグモ属に属するハエトリグモの一種です。

蜘蛛は昆虫かと勘違いされている方は多いです。結論からいえば、蜘蛛は昆虫ではありません。昆虫の足の特徴として六本足ですが、蜘蛛の足は八本足です。したがって、蜘蛛は昆虫ではありません。節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目に属する昆虫とは別の特徴をもつ節足動物です。

アダンソンハエトリは日本を含めて世界中に分布し、家屋内で最もよくみかける蜘蛛の一つです。大きさは5~9mm程度と1cmにも満たない蜘蛛ですが、雄は黒い体に白い筋が入っており目立ちます。

アダンソンハエトリは家の中で見かける小さな蜘蛛

家の中を跳びながら這いずり回り、家の壁にくっついている小さな蜘蛛をみたことないでしょうか。その蜘蛛は多くの場合、アダンソンハエトリです。

家の中にいる蜘蛛は本種のほかに、アシダカグモ、チャスジハエトリ、イエユウレイグモ、ヒラタグモなどがいます。いずれも毒を持たない安全な種類で同じくゴキブリやハエ、蚊、ダニなどの害虫を食べて駆除してくれるという点においては益虫です。

Photo by tataquax

上記に上げた蜘蛛の中でアシダカグモの生態は本種と同じ徘徊性で糸を張って巣をつくらないですが、体が大きいので怖がる人が多いです。イエユウレイグモやヒラタグモは糸で巣をつくりますので、蜘蛛の巣で部屋内、屋内を汚したくない方は見つけたら家の外に逃がしたほうがいいでしょう。

チャスジハエトリは家の中でみられる同じハエトリグモ科に属するハエトリグモの仲間ですが、アダンソンハエトリよりも体長が1cm前後と一回り大きいので怖がる人も少なくないです。

したがって、アダンソンハエトリは最も家屋でみかける蜘蛛の一つであると同時に、小さく目立ちにくいので、生活の中で共存をしやすい蜘蛛だと言えます。

Photo by Eran Finkle

アダンソンハエトリのアダンソンの名称の由来は何か。フランス人の博物学者ミシェル・アダンソン(Michel Adanson)氏が200年以上も前にアフリカで本種を発見したことにより、アダンソンハミトリ(Hasarius adansoni)と彼の名をとって名づけられました。それが本種の名称の由来です。

アフリカに限らず、日本を含め幅広く分布し、家屋でみられる一般的なハエトリグモとして世界的に有名です。家の中でゴキブリの幼虫やハエ、ダニ、蚊などを食べる生態をもつ益虫としても知られています。

Photo by berniedup

アダンソンハエトリは日本の家の中によく生息する蜘蛛で、通称「家グモ」との名称で呼ばれています。特徴として、大きさは1cmに満たないほど小さく、普段近くにいてもなかなか気づかないことが多いです。

家の中でみかけるハエトリグモが必ずしもアダンソンハエトリとは限らないですが、その可能性は非常に高いと言えます。人体に有害な毒や皮膚を傷つけるような牙だったり針はもっておらず安全です。また、ゴキブリの幼虫やハエ、蚊、ダニなどの害虫を狩って駆除してくれる益虫です。

アダンソンハエトリは小さい蜘蛛

アダンソンハエトリはオスは5~7mm、メスは6~8mmで1cmにも満たない大きさが特徴です。この小さい大きさでゴキブリの幼虫やハエ、ダニ、蚊などの害虫を食べてくれる生態を持つ益虫です。

小さいために動き回ってもあまり目立たないのも特徴です。家の中や周囲に生息する益虫の中でも最も身近に存在すると同時に、小さいという特徴ゆえに人と同じ生活空間の中において共存するのに適している益虫であるとも言えます。

ハエドリグモの一種

アダンソンハエトリはその名称の通りハエトリグモの一種です。ハエトリグモはその名称の通りハエ類を含む小型の虫を捕ることが得意です。英語では「Jumping Spider」という名称もつけられており、そのジャンプ能力も驚異的です。

そのジャンプ能力はハエなどの飛び回る獲物を捕るときに使われます。じりじりと距離を縮めて一気に飛びかかるために獲物は反応する間もなくアダンソンハエトリに捕まって捕食されるというわけです。

アダンソンハエトリを含むハエトリグモの特徴として、他の蜘蛛と同様に8つの目をもつことが挙げられます。正面に4つ、頭の横にも小さい目が2つ、頭の後ろにも2つ、計8つの目を持っています。

特に正面の4つの目は大きく、大変視力が良いのが特徴です。また、大きさが小さくなるとはいえ、横や後ろにも目があります。したがって、死角がなく、周囲に動くものがあれば何であれ即時に反応するのも本種の特徴と言えるでしょう。

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アダンソンハエトリの生態

これまでアダンソンハエトリについて、いろんな特徴や名称の由来について記述してきましたが、さらにその興味深い生態について掘り下げていきます。

最も我々の身近に存在するその愛らしい捕食者かつ益虫であるアダンソンハエトリの生態について、さらに詳しくご紹介しますのでご覧ください。

生態①蜘蛛の巣は作らない

Photo byOpenClipart-Vectors

蜘蛛は糸で巣を張るかどうかで、大きく2つに分類できます。一般的に蜘蛛だと思われているのは造網型の生態をもつ蜘蛛で、文字通り糸で蜘蛛の巣を張り獲物を捕らえます。もう一つは徘徊型の生態をもつ蜘蛛で、蜘蛛の巣を張ることなく、自ら動いて獲物を捕らえにいきます。

造網型の蜘蛛と徘徊型の蜘蛛は大体半々の割合ですが、家の中でみられる蜘蛛は後者の徘徊型の蜘蛛が多いです。ともに害虫を食べてくれるという点では益虫ですが、前者の造網型の蜘蛛は糸で巣を張るという生態のために家の空間を汚すことが多いので、害虫として嫌われることが多いです。

ただし、徘徊型の蜘蛛も必ずしも巣をつくらないわけではなく、アダンソンハエトリを含むハエトリグモは狭い隙間などに糸でつくった白い天幕上の巣をつくることがあります。休眠や越冬するためのシェルターとして使われます。

生態②蜘蛛の糸は常に出している

糸を出す蜘蛛というのは、例えばジョウロウグモのような造網型の蜘蛛だと一般的には思われていますが、実はアダンソンハエトリを含む徘徊型の蜘蛛も糸を常に出しています。

造網型であれ徘徊型であれ、跳んで別の場所へ移動するときのために常に糸を出しています。その糸のことを「しおり糸」と呼びます。しおり糸は高いところにいて飛んで移動したり、獲物に飛びついた時に転落を防ぐ命綱として使用されます。

生態③捕獲した餌は溶かして食べる

食物の消化の仕方には大きく分けて体内消化と体外消化に分けられます。口から摂取した食物を歯を使って口で噛み砕いて、食道、胃、小腸、大腸などの消化器官において消化吸収するのが体内消化です。人を含む哺乳類は全て体内消化の形式を取ります。

それに対して、体外消化は消化液を捕らえた獲物の体内に消化液を注入して、中身を溶かして液体にしてから摂取吸収する形式です。蜘蛛のエサの消化の仕方は全種において体外消化です。

アダンソンハエトリを含む蜘蛛は獲物を仕留めると神経毒(大部分の種において人にとって毒ではない)を獲物の体内に注入し運動能力を奪います。そして消化液を獲物の体内に送り込み、内蔵や筋肉などを溶かして液体として吸収しやすい形にして食べます。

蜘蛛のフンというのはみたことないはないのではないでしょうか。そのような食べ方のために、固形分の排泄物がでないというのも大きな特徴です。

生態④オスとメスは色が違う

Photo by berniedup

アダンソンハエトリに限らず、オスとメスで色や大きさなどの姿が違う種というのは多いです。アダンソンハエトリでは若干メスのほうが大きいです。

ただ、アンダソンハエトリの場合、オスとメスで大きさ以上に違いが大きいのは体の色です。黒い体に白いリングを巻いているようにみえるのがオスです。メスは全体的に茶色一色で地味といったところです。

オスのほうが若干小さいにも関わらず、黒い体に白い部分があって目立つので、メス以上に見つける機会が多いです。

生態⑤昼間に行動する

蜘蛛は一般的には昼間休んでいて夜動き回るイメージがあります。もちろん、アシダカグモのように夜行性の生態を持ち、薄暗いところを好む種が多いのは確かですが、アダンソンハエトリは違います。

アダンソンハエトリを含むハエトリグモは基本的に昼行性の生態を持ちます。夜行性の虫は目の奥の方に「タペータム」と呼ばれる反射板をもつものが多いです。夜間の少ない光を集光して前方へと照らす働きをするもので、アダンソンハエトリにはありません。

アダンソンハエトリは夜は動くことができずに安全な場所に潜んでいます。夜が明けて、朝日が昇って明るくなりはじめると活動しはじめます。

アダンソンハエトリは益虫って本当?

アダンソンハエトリは最も身近にいる蜘蛛なので、見かけたことがない人の方が少ないでしょう。徘徊型の生態をもち、餌を求めてあちこち動き回ります。オスはメスよりも少し小さいですが、黒い部分に白い輪をもつような独特の模様が目立つのでオスの方がよく目撃されます。

アダンソンハエトリを見かけたところであわてて、何かをする必要はありません。人を襲うことはありませんし、人体に有毒となる毒や人間の皮膚を傷つける牙や針を持つことがなく、非常に安全な蜘蛛で益虫です。

アダンソンハエトリはゴキブリも食べてくれる益虫

アダンソンハエトリは家の中で最も遭遇する可能性の高いハエトリグモですが、人に危害を加えたり、人にとって危険な毒をもっているわけではありません。有害な細菌を保菌し、健康に被害を与えうる害虫を食べてくれる益虫です。

アダンソンハエトリはゴキブリの成虫のような大きいゴキブリは食べられませんが、ゴキブリの幼虫のような小さいゴキブリやハエのような体が小さい虫であれば素早く狩って食べてくれます。

家の中、もっと言えば自分たちの街がゴキブリやハエのような害虫ばかりで一杯にならないのも、アダンソンハエトリを含む蜘蛛たちが害虫を狩ってくれているからです。

アダンソンハエトリ=家の中に害虫

アダンソンハエトリは蜘蛛が嫌いな人にとってはもちろん、不快害虫ですが、本種を多くみかけるということは、餌となる害虫が多く発生していることを意味しています。

モノを乱雑につまれていたり、散らかっていたりする家は人のフケ、あか、食べ物のカス、ホコリなどが溜まりやすく、蜘蛛の餌となる害虫の住処となります。食べ残しや生ごみもそのままで放置するとコバエの発生の原因となります。コバエも蜘蛛の餌となります。

アダンソンハエトリに遭遇するのが嫌だというのであれば、こまめに片づけ、掃除を行いましょう。食べ残しや生ごみも密閉性の高いゴミ箱に捨てて家のキッチンや流し、床などに直接置かないようにすべきです。

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益虫は殺さないで放っておこう

不快とか気持ち悪く思われる方はおられるでしょうが、アダンソンハエトリは人に咬みつくなどの危害は与えません。もちろん、人体にとって危険な毒や人を傷つけるような牙とかハチのように針をもっているわけではありません。

不快だから気持ち悪いからといってむやみやたらに殺していけば、ゴキブリの幼虫やコバエを退治してくれる益虫がいなくなります。安易に殺していったら、もっとゴキブリやハエなどの害虫が繁殖していくことになります。

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アダンソンハエトリは飼育可能?

アダンソンハエトリのカッコいい名称や、その特徴や生態、可愛いくそして愛くるしい姿を知って飼ってみたくなる人も多く人気がでていると聞きます。

飼育可能かといえば、飼育は可能です。しかし、現地点では販売されていません。他の外国産の蜘蛛類はペットショップで売られていたり、インターネットオークションに出されていたりしますが、アダンソンハエトリはほとんど出回ることはありません。

しかし、小さいですが家の中で最もよくみかけることのできる蜘蛛なので、根気よく探し出そうとすれば見つけることは可能です。当然、飼育ケースとエサの調達さえできれば、飼育することは用意です。興味のある方はチャレンジしてみてはどうでしょうか。

アダンソンハエトリの飼育方法

飼育ケースはプラスチックケースでも広口瓶でもなんでもいいです。ただし、アダンソンハエトリは蜘蛛ですので当然肉食です。肉食なので餌として生きた虫が必要となります。生きた餌じゃないと興味を示しません。

体が小さいですので、小さい昆虫がベストです。小さい昆虫を与え続けるのは大変かと思われますが、ショウジョウバエだと個人で容易に捕まえ増やすことが可能です。

ショウジョウバエは繁殖のサイクルが早いために大学の研究室などで遺伝や繁殖などの生物の実験や研究に使われています。ペットボトルや牛乳パックに、巣や果物の皮、腐ったバナナなどを入れて、雑木林、公園、庭などの野外に放置すればショウジョウバエを簡単に採取できます。

アダンソンハエトリを育て飼育するためには生きた餌が必要です。例えばショウジョウバエであれば簡単に増やすことができます。

ペットボトルなどの容器に熟したバナナとショウジョウバエを入れておけば、簡単に生きた餌としてショウジョウバエが増えてくれます。

アダンソンハエトリには餌だけではなく、水が必要です。乾燥にも弱いので、ある程度の水気がないと生きられません。湿らせた綿を置いておくと湿度を維持すると同時に、水分補給の場ともなります。

アダンソンハエトリの飼育ケース

飼育ケース自体はプラスチックケースでも広口瓶でもなんでもいいですが、昆虫や水生生物なんかを飼育する一般的なプラスチック容器よりもさらに小さい容器を選んだほうがいいでしょう。

アダンソンハエトリ自体はハエトリグモの中でも小さいほうで、飼育する場合に大きなスペースを必要としないのと、入れた虫を捕まえやすくするためにも大きい容器よりは小さい容器のほうがいいでしょう。

アダンソンハエトリの飼育環境

生き物を飼育する場合、水は必須ですが、アダンソンハエトリは特に乾燥に弱いために気をつけないといけません。ある程度の水気が必要なため、湿らせた綿を飼育ケース内に置いておくといいでしょう。湿度維持と同時に水分補給の場となります。

湿らせた綿を置いておく際にカビなどが生えないように、定期的に交換する必要があります。通気性もよくしましょう。

乾燥だけではなく、高温にも弱いので、飼直射日光が当たらない場所に飼育容器を置きましょう。造網型の蜘蛛のように糸で巣を張りませんが、巣自体は作ります。小さい隙間に糸で寝床のような巣をつくります。ですので、飼育容器内に隠れられる狭い空間を作ってあげましょう。

アダンソンハエトリの餌

Photo by Hannah E. Davis

アダンソンハエトリのエサは生きた虫が相応しいです。死んだエサだと興味を示しません。先述している通り、エサとしては容易に飼育でき増やすことのできるショウジョウバエがいいでしょう。

釣具店とか両生類や亀用のエサとして売っているアカムシなども与えると、アダンソンハエトリは食べてくれます。同じエサだけを与え続けると飽きてきて食べなくなる場合があるので、その場合は別のエサを与えるなどしてください。
アダンソンハエトリは肉食性の虫です。獲物となる他の虫がなければ生きていけません。したがって、家にいるということは家の中に餌がある、つまり小さいゴキブリやコバエなどの害虫がたくさんいることを意味しています。

どうしても家の中にいるのが嫌だというのであれば、散らかったゴミなどを片付けたり、食べ残しや生ごみがでたら、すぐに密閉性の高いゴミ箱に片づけるなど、こまめに整理整頓や掃除を心がけ、アダンソンハエトリの餌となる害虫が発生する原因を絶つべきです。

整理整頓や掃除を心がけ、清潔な環境を保ち続ければ、餌となる害虫がいなくなり、アダンソンハエトリも自然と家の中からいなくなります。

アダンソンハエトリの寿命は?

小さいながらも大きくつぶらな瞳を持ち、ぴょんぴょん跳ねたりするその愛くるしい姿、そして「アダンソンハエトリ」というその名称のカッコよさからも実際に飼ってみたくなる人も多いです。実際に飼ってみる場合、気になるのがその寿命です。

寿命はどうかといえば、小さい虫であればあるほど寿命は短い傾向にあります。アダンソンハエトリを含むほとんどのハエトリグモでは寿命は残念ながら約1年ほどです。

1年を長いと捉えるか、短いと捉えるかは人それぞれですが、私たち人間よりははるかに寿命は短いことは確かです。そういう儚さを含めてアダンソンハエトリの飼育を楽しんでみてはどうでしょうか。

アダンソンハエトリは益虫の蜘蛛

Photo by berniedup

アダンソンハエトリの名称の由来、その特徴、生態、そして飼育の仕方まで解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

アダンソンハエトリは決して人に危害を加えることがなく、安全な益虫です。何をしなくても動き回って勝手にゴキブリの幼虫やコバエ、蚊、ダニなどの不快だってり衛生的に害を与える害虫を狩ってくれます。

Photo by dhobern

カッコいい名称と小さく愛くるしさがあるところもポイントです。また、お子様がおられるのであれば、こういう安全で身近で可愛い生き物を通して命の大切さを実感してもらうことも可能です。

また、よく動くのでその特徴や行動を観察するのは面白く、つぶらな瞳で飛び跳ねるその姿は子供はもちろん、現代のストレスの多い大人にも癒しを与えてくれますので、見かけても殺さずに、また家から追い出すことなくきちんと共存をしていきましょう。

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HaRY
ライター

HaRY

宜しくお願いします。 京都出身で、とある化学工場で正社員をしています。将来が心配になり副業に取り組み始めました。ライターの仕事は初めてですが、よろしくお願いします。

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